七つの国に散らばった魔王の魂を破壊し、七人の巫女の加護を授かり、世界を救う――
それが若き勇者ロイ・シリルに課せられた使命だった。
仲間たちと出会い、笑い合い、ときに衝突しながらも、彼は歩みを止めない。
希望のために。未来のために。まだ見
ぬ誰かのために。
そんな彼らの前に現れた、一人の少女。
血に濡れた白い衣、震える指先、瞳に宿る深い悲しみ。
ルミーナ王国歴200年前に突如現れ、魔王を封印した伝説の魔女に瓜二つの少女。
彼女の名も、過去も、誰も知らない。
だが、ロイは直感する。
「この旅には、きっと彼女が必要だ」と。
これは、世界を救うために歩み出した少年と、
どこか遠くを見つめる少女が、
出会い、絆を紡ぎながら未来を目指す、祈りの物語。
――たとえ、誰にも言えない痛みを胸に秘めていても。
――たとえ、終わりが約束された運命だったとしても。
今はただ、
この世界を、君と一緒に――。
「ruth story」
祈りを繋ぐ者たちの、哀しくも美しい旅路。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 20:00:00
122546文字
会話率:28%
遥か昔、神は七人の人間に“血の力”を与えた。 それは神の加護か、あるいは呪いか――誰も知らない。
彼らは「エラシア人」と呼ばれ、その血は魔法を帯び、肉体を変え、世界の理を捻じ曲げた。 だが、神は一つの戒めを残した。
「血を交わすな。混ざりし
とき、理は崩れ、世界は滅ぶ」
この言葉をもって、七人は互いに別れ、それぞれが一つの国を築いた。 元はひとつの大帝国だったその地は、戒めを守るために分割され、六つの新たな王国が独立した。 そして、もともとの中核であった国も含めて、世界には七つの王国が並び立つこととなった。
エラシア、ヴァステン、ロゼル、ヤマトカ、ネブル、ルガード、エルザリア―― こうして七つの王国が誕生し、それぞれが“王”として血を守った。
だが、それ以前から世界は平穏ではなかった。 セレフィムと呼ばれる異族との戦争が、エラシア人の覚醒よりも先に起こっていたのだ。 天より来たりし翼ある者たちは、力においても知恵においても人を凌ぎ、 かつて人類はその戦いに敗れた。
敗戦の傷跡は深く、各国は互いに支援を求めながらも、自らの血の純潔と戒めの遵守を優先したため、 協調と不信の間を揺れ動き、真の連携は叶わなかった。
エラシア建国は、その敗北の果てにある。 神が人を見捨てなかったのは、贖罪か、それとも第二の試練か。
長きにわたる戦争は、イシャナが二歳になるころ、ようやく終結を見る。 しかし和平の代償は、七国の力を削ぎ、王家の血筋さえ疑心を呼ぶほどに国家を蝕んでいた。 戦後の疲弊は深く、特にエラシア王国は内政不安と資源枯渇に苦しみ続けていた。
そして今―― 七つの国の均衡は、再び揺らごうとしている。
すべては、ひとりの少女
の誕生から始まった。 名を、イシャナ・エラシア。 神に祝福され、同時に拒まれた少女の物語が、ここに始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 15:55:52
21819文字
会話率:23%
とある恒星系、第四惑星のシュナイダーは「自由、平等、恒久平和」を実現するという理想を胸に抱き、諍いを繰り返していた四つの惑星の七つの国家を統一した。
そして一〇年後、国家間の戦争は終結したものの、反政府組織による抵抗運動は続いていた。第
三惑星出身のリュウは戦争で両親を失い、統一政府や、その走狗たる軍隊を憎んでいたが、病気の妹ルナを養うため仕方なく軍人になる。彼は補給部隊に所属し、高速宇宙輸送艇で緊急物資を輸送する日々を送っていた。
ある日、宇宙強襲揚陸艦ブルーリッジに毒グモの血清を運び兵の命を救ったことから、彼の運命の歯車が動き始める。戦闘能力向上のために肉体を改造された機動歩兵部隊のアスタナや、無人戦闘機部隊のセシリアと知り合い、彼らの信頼を得たのだ。
総統となっていた建国の英雄シュナイダーが急な病に倒れたことにより、統一政府は、建国の理念とは裏腹に、反対勢力を力で押さえつける暴虐な国家へと変貌を遂げていく。それを契機に、それまで息をひそめていた勢力も本格的な反政府活動を開始した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 22:34:38
119081文字
会話率:49%
生物に干渉し傷を癒す生命術、物質に干渉し破壊をもたらす属性術。二つの活性魔術を用いて繁栄を極めた大国が、超えることの出来ない時空の海によって七つに分断されてから二百年。
命の流れ「アニマ」を視る眼を持つ青年ロイドは、王宮で起きた事件をきっ
かけに、国家の秘密と世界の真実に近づいていく。世界をあるべき姿に戻すため「女神の欠片」を集める旅に出る、ロイドと仲間達。
雨、山、花、海、武闘、賢者、鬼。
それぞれに問題を抱えた七つの国は、彼らの来訪で急激な変化を迎える。
以下、本文から抜粋。
「およそ二百年前、ひとつだった世界で争いが起きた。小さな争いはやがて大きくなり、世界の全てを覆い尽くそうとした。そしてひとりの心優しき女神が、己の美しい身体と共に、醜い戦争ごと世界を七つに砕いた。砕かれた世界の狭間には、空とも海とも似て非なる輝く闇が広がり、その闇を渡ろうと船を出した者達が再び戻ることはなかった。人々はこの美しくも恐ろしい黒い海を『時空海』と呼び、自らの過ちと愚かさを悔いながら、分断された世界の中で各々の歴史を歩んでいくことになる。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 21:39:18
178331文字
会話率:53%
この世界は広く、たくさんの謎と大きな希望、密かな闇と歴史、大自然と種族、七つの国とどこまでも続く海原。
誰もが夢を抱え、あるいは朽ち果てていく。
そんなことが当たり前の世界で生きていく一人の少年の物語。
最終更新:2025-01-19 19:09:42
797文字
会話率:25%
七つの国には、悪魔が支配するダンジョンが存在している。
各国はダンジョンから得られる魔力の恩恵を受けて発展を遂げ、独自の文化と豊かな国を築いていった。冒険者たちは、危険と隣り合わせの生活を送りながらも、ダンジョンの探索によって大陸の繁栄を支
えていた。
ある日、西の大森林に位置し、豊かな自然で知られる【タム・アン】の国が突如としてダンジョン諸共消失した。
パーティーの仲間たちと別れ、単身で依頼をこなすために一時的にタム・アンを離れていた冒険者のラーサが戻ってみると、そこには底なしとも思える巨大な穴が開いた大地が広がっているばかり。
慣れ親しんだ街並みも、ともに冒険を重ねてきた仲間たちも、ギルドも、何一つとして残っていなかった。
そんな茫然自失としていたラーサの前に【暴食】を名乗る悪魔が現れ、ある提案を持ちかけた。
「他のダンジョンを支配、あるいは陥落させれば、消えた国や仲間を取り戻せるかもしれないよ」
荒唐無稽の話かもしれない。しかし、大切な人々を取り戻すためならば――。
ラーサは剣を握り締め、失われた国と仲間を取り戻すため、未知なるダンジョン攻略への旅立ちを決意した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 20:15:13
63884文字
会話率:38%
自らの宿命により、柄埜崎 奈都芭(えのさき なつは)は仲間と共に異界の危機を救った。
全てが終わり現実世界に帰る事となった奈津芭。これでようやく非日常から解放されると思っていたが…帰った先で、親友である二人の少女が行方不明である事を知る。
調査の結果、彼女たちは異世界に無断で召喚された事を突き止める。
奈都芭は友人を助ける為、異世界に渡る事を決意する。
一方その頃、異世界では――
クライスター王国の若き女王であるエミリアは七つの国家が同時に行う、世界の命運を握る大儀式『勇者召喚』に臨んだのだが、他国の工作によってそれを失敗してしまう。
他の六か国が勇者召喚に成功した報聞いて焦ったエミリアは嘘の報告をしてしまう。教会との面談あるまでの一か月なんとか、再召喚を試みるが失敗の連続。
しかし、面談当日の土壇場で『勇者召喚』を成功する事ができた。
現れた勇者、柄乃崎奈都芭によって彼女の運命は大きく変わる事になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 15:00:20
40923文字
会話率:45%
水の国・アクアンキューテの片隅で、平凡な日々を送っていた少女・ニコラ。彼女の日常はある日、突然崩れ去った。
世界の創造者とされる『始祖の乙女』の後継者として、ニコラは『水の乙女候補』に選ばれ、全てを捨てて王都へ修行に向かうことになった。し
かし、その道中で空賊に攫われ、彼らと共に予期せぬ冒険の旅へと引きずり込まれる。
居場所も目的も失った幼いニコラが進む先には、数々の試練と驚くべき世界の真実が待ち受けていた。
これは一人の少女が、多くの事件や思惑に巻き込まれながらも成長し、その魂に刻まれた使命を果たしていく壮大な物語。
全ての、古き良き王道ファンタジー好きの皆様に捧げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 23:51:04
152945文字
会話率:23%
かつて、四人の魔王が率いる魔族との戦争に敗れて住む地の大半を失った人間たちは、残された土地を七分割し、人間を創造した女神が鍛えし七本の聖剣を『守護聖剣』として、それぞれの大地を守って過ごしてきた。
女神が残した七本の聖剣を模倣して作られ
た数多の『模造聖剣』……これを手に、人類は今も襲い来る魔族たちと戦いながら暮らしていた。
模造聖剣に選ばれし剣士を『聖剣士』と言い、七つの国最大である『トラビア王国』に作られた『聖剣レジェンディア学園』で武を、剣を学ぶ。
かつて、『聖剣王』と呼ばれた伝説の聖剣士、エドワード・ティラユール。
そのティラユールの血を引く一人の少年、ロイ……彼は、剣の才能というものに全く恵まれず、素振りすらまともにできない『落ちこぼれ』だった。
だが、ロイは諦めずに剣を振った。共に聖剣士になると誓った幼馴染、エレノアのために。
でも───やはりロイは、落ちこぼれのまま。後から剣を習い始めたエレノアにさえ負け続け、父からは「出来損ない」と言われ続ける。
それでも聖剣士になることを諦めきれず……一年に一度開催される『聖剣選抜の儀』に望む。
ここで、自分に適合する模造聖剣を手に入れる。聖剣を手に入れさえすれば、聖剣士になれる。
そう思い参加した『聖剣選抜の儀』で……ロイが手に入れたのは、粗末な木刀。
不殺の聖剣と呼ばれた、ただの木刀だった。
それに対し、幼馴染のエレノアが適合したのは……長らく適合者がいなかった、七本の聖剣の一つ。『炎聖剣フェニキア』
ロイは、聖剣士になる夢をあきらめかけた。
そんなある日だった。
「狩りにでも行くか……」
生きるためでもあり、ロイの趣味でもあった『狩り』
弓で獲物を射る、なんてことの狩りなのだが……ロイが見せたのは、数キロ先から正確に獲物の急所を射抜く、神技級の『弓技』だった。
聖剣こそ至上の世界で、神技の如き弓を使う少年、ロイ。
聖剣士にはなれない。でも……それ以上になれる。
『お前しかいない』
「え?」
そんなロイを認め、『不殺の聖剣』と呼ばれた粗末な木刀が真の力を発揮する。
それは、人間を滅ぼしかけた四人の魔王たちが恐れた、『五番目の魔王』だった。
これは、聖剣士になりたかったけど弓矢に愛された少年と、四人の魔王に封じられた最強最悪の魔王が、世界を救う物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 07:00:00
675581文字
会話率:51%
時は戦乱の時代。人々は属性という名の「能力」を駆使して、七つの国が日々領土を巡り争っていた。そんな平和とも言えない時代、火野氷雅は貧しいながらも家族と幸せな生活を送っていた。
そんなある日の夜、村は突然の敵襲を受け、炎を放たれ全焼。氷
雅は家族を失ってしまう。
「あいつを必ず討つ!」
敵大将の手がかりは能力の種類といつの間にか持っていたペンダントのみ。火野氷雅は家族を皆殺しにした憎き敵を探し、討つため、剣士になることを決意する。
これは無力な少年が織りなす、一つの下克上物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 22:39:49
96896文字
会話率:49%
死んだ記憶はないけれども。異世界転生をした日本人の「わたし」の記憶と知識を持っているブラングウェインは。異世界ログレスで七歳の時に神殿で下された神託で巫術師。シャーマンをしている。
巫術師はこの異世界ログレスではなりたくない仕事ワースト第
一位。でもそんな不人気職な巫術師だけど。日本人の「わたし」が若かりし頃に拗らせた中二病の知識が役に立ち。ブラングウェインは周囲から白き手のブラングウェインと呼ばれる腕利きの巫術師になっていた。
そんなブラングウェインにはやはり七歳の時に神託で勇者であると告げられたアーサーという名の幼馴染みが居る。
大陸の果てに居る五百年前に七つの国を滅ぼし。多くの種族を根絶やしにしたという無貌の魔王を退治する為に旅をしている幼馴染みを故郷の村から応援していたブラングウェインには不幸体質なパラメデスという友人が居た。
口から上を面布で覆い隠し。外套のフードを目深に被った怪しい出で立ちをしているけれど誰よりも優しい気性のパラメデスが誰もが恐れる無貌の魔王であることをブラングウェインが知ったとき。物語が大きく動き出す。
「ブラン、ブラングウェイン。小さき我が友よ。私は貴女と共に生きて貴女と共に死にたい。どうか私に掛けられた不老不死の呪いを解いて欲しい。他ならぬ貴女が。」
これは不老不死の呪いを掛けられてしまった心優しい貌の無い王さまと。その呪いを解こうと奮闘した巫術師。シャーマンの女の子の物語。
この感情は友情?それとも愛情───?
要約すると。
でっかわいい魔王さまと天然田舎娘がお互いにでっかい矢印を向けながら無自覚に溺愛しあう話です。
この作品はpixivにも別名義で掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 13:36:46
120069文字
会話率:25%
面倒くさがりで、無駄に頭が回る女子高生が海で溺れた先に見たのは(多分)悪役令嬢になった自分!!
剣と魔法の世界、七つの国、敵対してる二国と犬猿の仲な王子、多分恐らくきっとメイビー巻き込まれるだろう私とヒロイン(今はいないけどいつか来るって信
じてる)
悪役令嬢なんてクソ食らえ!!どうにかして面倒事を避けたい!!
そんな彼女が閃いたのは魅了魔法でヒロインと自国の王子とをくっ付けて二人に頑張ってもらう策。
しかし魅了魔法でくっ付いてしまったのは自国の王子と犬猿の仲な敵国の王子で...?!
ポカから始まるエレーナこと所沢結と周囲のドタバタ大騒動!!
こんな魅了魔術とっとと解いて楽してやる!!
そんな彼女の行く末とは...。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 19:29:52
84050文字
会話率:38%
世界は七つの国家から成り立ち、各国は諸国からの侵略を受けず、独自の文化を築いた。
この仮初の平和は、七ヶ国間で結ばれた不戦条約が順守され、もたらされたものである。
来たる五年後、各国の代表による条約の継続か破棄かを問う会談が行われる。
当初
、当然条約は継続されると目されていた。しかし、不穏な動きをする国家の現出により、混迷の時代へと突入する。
各国の思惑はどこにあるか。覇権を握り、野望を成就させる国家は現れるのか。
時代は多大なる血と、英雄を求めている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-28 21:40:17
6497文字
会話率:59%
広大な土地に七つの国が鎮座する大陸を舞台に、大きな使命を背負った主人公ナトの波乱万丈な生涯を綴る冒険・学園ファンタジー。
最終更新:2023-08-17 17:34:42
1968文字
会話率:65%
コンスターンス大陸には七つの国から成るセメーヌ連邦国が存在する。そのセメーヌ連邦国の一つ、ディマンシュ王国の公爵令嬢・ラシェルに転生した菊理は、王命でジュディ王国の王太子と婚約していた。
二年経ったある日。王太子が自国の伯爵令嬢と手を組
んで婚約破棄を目論んでいる事を知る。
婚約破棄は歓迎だが、何故か国家間会議に呼び出された。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-01 23:04:22
5300文字
会話率:18%
未だ誰も知らぬ世界『アントパル』
七つの国が治めるその世界は、南の二大国の戦争によって混迷の時代を迎えた。
長きにわたる戦争を終わらせるため、二大国は禁忌の力を用いる事を決定した。植物の巨人『巨兵騎士』という禁忌を…… そして、開けられたパ
ンドラの箱は二大国のみならず、世界に災厄の種を蒔く事となる……
これは、戦乱を生きる人々の戦いの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-07 22:00:00
338550文字
会話率:41%
〝ノーヴァ〟とは星の文明の歩みを速める事を目的とした、外部の〝地球〟から召喚された人間の事を指す。
実在する『神』の力によって、世界の七つの国に地球からの転移者を一年周期で順に送られている。その転移者と呼ばれるノーヴァが持つ知識や技術
を取り入れる事で、星そのものの文明レベルの向上を図り、時の流れを速めるためだ。
まさに新たな星としての使命を果たすために遣わされた存在。
これは第108番目のノーヴァとして、第三国家・キョウへ送られた少女──カンナ・クロミネの物語。
人魔霊獣の種族が入り乱れる社会に科学技術が融合し、世の中は大きく変わっていく。その不安定としか形容できない星の歩みを知る事で、少女はどう成長し、今を生きていくのか。
そして神と呼ばれる絶対的な存在から、人はどのような未来への歩みを求めるのか。
様々な陰謀と欲望が渦巻く世界に身を投じることで、次第に目覚めていく力──ノーヴァとして最終的な自分の在り方。
その答えは、カンナ自身で見つけなければいけない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-12 00:45:26
56103文字
会話率:40%
旧世界が崩壊し、魔法が存在する世界。偉大なる七人の魔女が統治する七つの国が存在し、長きに渡り均衡を保っていた。しかし、災厄をもたらすと言われる「パンドーラ家」の一人娘が双子を出産したことで世界は大きく変わりだす。
*この物語はフィクショ
ンです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-19 11:20:33
2097文字
会話率:58%
世界には赤、青、橙、緑、黄、紫、藍の七つの国があった。
それぞれに唯一無二の特色を持ち、決して交わることも変色することもなく生きる人々。
やがて一つの伝承をきっかけに争いが始まる。
「白き宝を手にしたものに、世界のすべては与えられる」
世界を手にするため。
他国の足を引くため。
己の願いを叶えるため。
様々な思惑を抱えて七つの国は守られていた平穏を自ら破り捨てた。
七つの色に分かたれた人々は、白き宝の下、一つになることができるのか。
これは、世界が虹に支配されていたころの物語。
世界が虹に支配されていたころ、そこで確かに生きていた八人の人間がいた。
契約した者に力とその代償を与える魔石。その最上位、各国に一つしかない宝珠と契約した虹の奴隷たち。
国の色を冠した唯一の魔石の贄は負わされた定めに抗い、または従って時代のうねりの中心へと飲み込まれていく。
与えられた色に縛られて生きていく彼らの、戦いの物語。
第一章 赤の戦士
すべてを奪うことでしか生きられない赤い鬼は、その渇きをいやすものを求めてさまよう。
第二章 青の僧侶
すべてを与えられてなお己の身を憂う青い鳩は、争いのない平穏を目指して対話を求める。
第三章 橙の騎士
清廉潔白な騎士道を体現する橙の一角獣は、慈愛ではなく身を焦がすほどの恋に夢を見る。
第四章 緑の踊り子
心をからめとり人々を魅了する緑の蛇は、決して色褪せず変わらない無窮の愛を求めている。
第五章 黄の詐欺師
民を思い国の未来を憂う賢王たる黄の獅子は、目に見えない理不尽からの解放のため立ち上がる。
第六章 紫の魔女
深い森の奥でひっそりと薬を作る紫の竜は、己の元に集う人々に小さな幸せすらも奪われ続ける。
第七章 藍の商人
一所にとどまらず七国を渡り歩く藍の豚は、背負った定めのままに世界を流れ続ける。
第八章 白の英雄
この世に在るはずのない白い烏は、英雄たちの足跡をたどる旅に。その先に待つ未来を信じて。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-02 21:00:00
50692文字
会話率:31%
ある朝、目が覚めると佐藤沙羅は異世界の王女――サラ・サトースになっていた。突然始まった王女になりきって過ごす異世界生活。そんな生活に慣れ始めた沙羅のもとへ王女の父である国王が訪れる。「サラよ、今有している第一王位継承権は仮のものである! 真
の第一王位継承権が欲しくば七つの同盟国の印をこの紙にもらって来るのだ!」沙羅は四人のお供――剣士のジェイク、魔法使いのレーネ、神官のアイリス、執事のミリーとその日のうちに旅に出ることに。かくしてヨーロッパ風異世界――ブリート島の七つの国を巡る旅が始まった。みんなと街を歩いたり、賊を返り討ちにしたり、王位継承を狙う弟妹と戦ったり、最強の力で私TUEEE!? したり。ちょっぴりのんきでお人好しな沙羅(サラ)が、ちょこちょこいなくなるけど頼りになるお供たちと、なんやかんや楽しく旅をする物語。
※本文は一人称視点で進みます。
※土曜日に最新話を投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-01 22:41:25
62175文字
会話率:54%