「エルマ、貴様は俺の婚約者の身分を悪用し国庫の金を横領した!
その上貴様は聖女の職に就いていたとき、当時伯爵令嬢でしかなかったアイリーを虐げた!
公金横領や貴族令嬢への卑劣な虐めを行ったエルマを、王太子である俺の婚約者にしておくわけには
いかない!
よってエルマとの婚約を破棄する!
そして現聖女のアイリーを新たな婚約者とする!
エルマ、貴様の犯した罪は万死に値する!
だが心優しいアイリーは貴様の死を望んでいない!
アイリーは己を虐げていた貴様の減刑を願ってきた!」
「私は竜神ルーペアト様の加護を得て聖女の地位を賜った身。
無益な殺生は望みません。
エルマ様、どうか生きて罪を償ってください」
「聖女アイリーの願いを聞き届け、エルマの罪を減じ国外追放処分とする!」
パーティでの三文芝居。
俺は元婚約者に公金横領の冤罪をかけ、アイリーは先代の聖女に虐められていたと嘘をついた。
国外追放したエルマを、隣国の悪徳商人に玩具として売り渡す準備も出来ていた。
俺は自分で考えて行動したと思っていた。だけど本当は神の掌の上で転がされていただけで……。
俺がそのことに気づいた時には、もう人の手ではどうしようもないところまできていた。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-14 18:22:40
14699文字
会話率:21%
第一王子アルウィンにはソフィア・バウムガルトナー公爵令嬢という婚約者候補がいた。
しかし王子は男爵令嬢のクロリスこそが【真実の愛】の相手だと信じて疑わなかった。
ある日王子はクロリスにそそのかされ、顔も知らないソフィアを悪女と決めつけ婚
約者候補から外してしまう。
だがソフィアを婚約者候補から外した直後、ソフィアが絶世の美少女だと知った王子は彼女を手放すのが惜しくなる。
王子はソフィアを婚約者候補に戻そうとするが……。
ソフィアに、
「殿下は私と同じ年であらせられるのに、すでに真実の愛のお相手を見つけられているのですね。羨ましいですわ。ぜひその方と添い遂げてください。私、陰ながら殿下の恋を応援しております」
と言われ振られてしまう。
その上、義妹を溺愛する公爵令息を怒らせてしまい……。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-02 18:28:24
19512文字
会話率:22%
婚約者に浮気され公衆の面前で婚約破棄されました。
やったーー!
これで誰に咎められることなく、好きな服が着れるわ!
髪を黒く染めるのも、瞳が黒く見える眼鏡をかけるのも、黒か茶色の地味なドレスを着るのも今日で終わりよーー!
今まで私は元婚
約者(王太子)の母親(王妃)の命令で、地味な格好をすることを強要されてきた。
ですが王太子との婚約は今日付けで破棄されました。
これで王妃様の理不尽な命令に従う必要はありませんね。
―――翌日―――
あら殿下? 本来の姿の私に見惚れているようですね。
今さら寄りを戻そうなどと言われても、迷惑ですわ。
だって私にはもう……。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-30 12:18:52
7400文字
会話率:35%
頼むから服を脱がずに授業を受けてくれっ!
復讐のために犯罪に手を染め、死刑囚に身を落とした元騎士の青年カズラ。
脱獄を目論んだ彼に言い渡されたのは、勇者の血を引くご令嬢の家庭教師!
しかし肝心のご令嬢――ソフィアは、特S級の素質を秘めな
がらもやる気はゼロ。
頭の中は恋と愛とピンクな妄想でいっぱいの耳年増ビッチ系美少女だった……
「先生、カズラ先生っ! どうですか? このポーズはドキッとしますかっ?」
「……はいします。とてもするので授業を始めてもいいですか、ソフィア君?」
「もーっ、ちゃんと見てくださいっ!」
ポンコツ色ボケ勇者候補生を学園トップまで押し上げ死刑を免れるため、カズラの悪戦苦闘が始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-28 18:12:55
15873文字
会話率:32%