「今日もスフォリア嬢が可愛くて尊い」
光竜を先祖に持つ、名門貴族ドラクロワ家の時期当主である我が義兄、シュトロム=ドラクロワは、麗しいかんばせを悩ましげに歪めて熱っぽく溜息を吐く。口にする言葉が残念なのは主に私の所為なのだけれど、これには深
い訳が――特になかった。いや、単なる不可抗力としか言いようがない。だってまさか、初対面で異世界からの転生者だと看破されるなんて思わないじゃん? 私の記憶から語彙を拾って学習されるとは思わないじゃん? 不可抗力にも程があるよね。故に私は、私に出来ることをするのである。
「それで、ロム兄様。今日のスフォリア義姉様はどのようなご様子でしたの? エルにお聞かせくださいまし」
「エル、普通に喋っていいから聞いてほしい。僕の推しが、とんでもなく、かわいいんだよ……」
「うん、それも知ってます」
――これは、剣も魔法も異種族も盛り沢山なファンタジー異世界で、ラスボスやっててもおかしくなさそうな我が義兄様が、愛しの推しを嫁に迎えるに至るまでを私的に記録したものである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-06 14:58:07
7540文字
会話率:35%
ある意味、追放ものの主人公の師匠的なポジションの方の話
最終更新:2018-07-08 10:37:27
1610文字
会話率:44%
元強化兵の探偵業の主人公が後に関わる事件の前触れの出来事
最終更新:2016-06-05 16:00:54
4293文字
会話率:24%
※この小説は試験掲載です
「どんな相手だろうと仕事は仕事だ。遠慮はしないぜ」
桂木隆司。彼の仕事は、未知の怪物"U.T."を退治すること。彼に待ち受けている運命は、誰にも分からない。
U.T.とは何物なのか。そして
、何故それに対抗する手段があるのか。彼は、世界の裏側を見る――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-11 00:00:00
7095文字
会話率:50%