主人公は生まれつきなんらかの天才的才能に恵まれる。しかし、齢16に必ず事故、毒殺、暗殺等で死んでしまう。
その記憶を持ちながらも、死の運命には逆らえず、何度も殺されては挫折する。
絶望の淵にいた彼が、中学1年生の時に、沖縄から2年生に転校し
てきたお姉さんと出会う。
人脈も広く、優しいお姉さんは、放課後一人でこっそり泣いていた。
「また……同じ」
「助けて……」
「繰り返されるんだ……」
「でも……生きたい」
同じ時を繰り返しながらも、生きたいと願う彼女。諦めていた彼は、いつの間にか彼女に話しかけていた。
「こんにちは。僕は光喜(みつき)。ね、お姉さん……僕が16、お姉さんが17になったら、富士山に登ろうよ。」
それは、平凡で、儚い夢。叶えられるとしたのなら、18の時を君に───
7/24、僕と彼女の誕生日。その日を超えて会いに行くから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-11 17:00:00
1031文字
会話率:21%
惑星間航行技術を確立させて既に二千年。その活動範囲を銀河系全体へと広げていた人類は、多くの惑星を開拓、開発し、人間が居住可能な環境へと作り変え、次々と移住を行っていた。
そんな中、<星歴>一九九六年に発見された惑星リヴィアターネは、人類に
大きな衝撃を与えた。なにしろそれは、何も手を付けなくてもほぼ地球と同じ環境であったのみならず、明らかに人工物、いや、紛れもなく地球人類以外の手による住居跡が遺跡として残されていたのである。
文明レベルとしては精々西暦一〇〇〇年前後頃の地球程度と推測されたが、初めて明確な形で確認された地球人類以外の知的生命体の痕跡に、発見当時は大いに盛り上がりも見せたのだった。
綿密な調査が行われ、大規模な惑星改造の必要もなく即移住可能であることが改めて確認され、また遺跡がある意味では観光資源になるとも期待されたが故に移住希望者が殺到。かつてない規模での移住が開始されることとなった。
惑星リヴィアターネは急速に開発が進み各地に都市が形成され、まさに本当に意味での<第二の地球>ともてはやされたのだった。
<あれ>が発生するまでは……。
人類史上未曽有の大惨事により死の惑星と化したリヴィアターネに、一体のロボットが廃棄されるところからこの物語は始まることとなる。
それは、人間の身の回りの世話をする為に作られた、メイドを模したロボット、メイトギアであった。あまりに旧式化した為に買い手も付かなくなったロボットを再利用した任務を果たす為に、彼女らはここに捨てられたのである。
注)この物語は基本、バッドエンドオンリーです。もしかしたら一部例外はあるかも知れませんがあくまで例外扱いなので、そういうのが苦手な方はご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-25 05:27:48
139704文字
会話率:22%