大好きな婚約者であるアールとのデート。けれど、デージーは楽しめない。そんな心の余裕などない。今日、アールから別れを告げられることを、知っていたから。
お芝居を見て、昼食もすませた。でも、アールはまだ別れ話を口にしない。
──あな
たは優しい。だからきっと、言えないのですね。わたしを哀しませてしまうから。わたしがあなたを愛していることを、知っているから。
でも。その優しさが、いまは辛い。
だからいっそ、わたしから告げてしまおう。
「お別れしましょう、アール様」
デージーの声は、少しだけ、震えていた。
この作品は、アルファポリス様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-04 21:15:46
18280文字
会話率:48%
仕事帰りに弁当を買おうとデパートに入ろうとして、
ふらりとテナントで花を買った”彼”。
帰宅後、その花にまつわる記憶がよみがえり……
最終更新:2022-02-10 22:00:00
1461文字
会話率:17%
”私”であるオシャレが大好きなエリカ。
ヒステリックで仕事にかまけて家庭をかえりみない母ヒサコ。
優しく娘のエリカを大事に思う父ケンジ。
年を感じさせない美貌とおおらかな感性をもつヒサコの従姉のサキ。
エリカが心に描く理想的な『真実の愛』
とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-27 20:00:00
27888文字
会話率:28%
幸運のブーケ、ブルーデージーのブーケを失くしてしまったビスクドール、メイ。
彼女が目覚めたのは、人に愛され魂を持った人形が行き着く世界。
季節に関係なく花が咲き、満天の星が美しい夜の長い世界。
そこにはこんな話がある。
強い願いを
持った人形が、満天の星の下、行きたい時と場所を強く思いながら花の横を通り過ぎると、その世界の同じ花の咲く場所に連れて行ってくれる。
メイが最後に記憶しているのは、銃を向けられた自分の持ち主と、自分の割れてしまった音。
もしもあの時自分がブーケを持った幸運の人形だったなら、あの人をそんな不幸から助けられたのかもしれない。
そう思ったメイは時と時空を超え、ブルーデージーの花束を探しに行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-13 19:17:43
11024文字
会話率:31%
夕暮れの真っ赤な太陽は少年の心を狂わせた。
何よりも花を愛していた少年、何のためらいもなく人を殺害してゆく少年。
彼の心は純粋すぎたのだった。
それがいつしか狂気に変わり、不協和音となった。
彼にとって花は人であり、人は花だった・・・。
し
かし、そんな彼にとって心の慰めとなるものはこの世界のどこにもなかった、白いデージーを除いては。
少年を追い詰めたもの、それは何だったのか。
・・・苦しめたもの、それは何だったのか。
闇に淡く浮かぶ桜がゆっくりとしめやかに舞落ちてゆくように・・・少年は静かに狂っていった・・・。
わたしにはこの少年を救うことができないのであろうか。
どうしようもない憤り。それは自分自身とそして・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-02 23:04:17
11754文字
会話率:43%
姉で高校生の村崎カザカは、中学生の弟トオルに、また無理難題を押しつけるのである。
最終更新:2015-02-07 20:55:04
6192文字
会話率:70%
RTで回ってきた、「お前彼女いないの?俺が女ならお前と絶対付き合うのになー」って言われて「俺は女じゃないお前が好きだ、でもお前は男同士なんて考えたこともないんだろ。お前は、俺が可愛い女の子の告白を断ってお前と一緒に毎日いる意味を、考えたこと
なんてないんだろ」を全部飲み込んで「ばーか」って笑うホモがすきです」に文字書きが反応した結果がこれです。発言主さんごめんなさい。■PixivIDrenya0825でも投稿してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-28 10:17:43
1631文字
会話率:4%
「そうね」
逆走向で車が近付いて来た。彼女たちは、
それに気づくと、笑って目配せした。
デージーとシュラは、立ち止まった。
最終更新:2012-05-31 11:56:11
1409文字
会話率:14%