階段から転落死した俺は、気付いたら【エルムンド・ノヴァ】という世界に転生していた。
だが、転生したからといって好遇になるはずもなく、逆に不遇なものを持って生まれ、生きる羽目になった。
それは、不遇な属性――【白】。
魔法適性というのが大き
な意味を持つ世界で、俺は不遇だった。
両親の愛は疑っていない、親族も優しかった。だが、周りはそうもいかず、哀れむような目線が突き刺さる。
例え剣に強かろうが、俺の立ち位置において魔法は絶対必要な条件。
【白】なんて以ての外と言われるくらいなら、魔法適性がない方がマシ。
家を捨て、俺は1人で生きていくつもりだった。
自由に、冒険しながら一生を終えるだろうと考えていた。
そう思っていたのだが。
「お主、妾の後継者になれ」
俺はダンジョンのトラップによって転落した先で、とある存在と出会う。
「後継者」という言葉に惹かれ、俺はその存在と活動を共にすることにした。
さて、その結果は……
「【魔術】を受け継ぐ者よ、強くなれ」
自分に眠る本当の力と共に、予想以上のランクアップを遂げ、さらにはドラゴン騒動に巻き込まれて。
気付けば貴族に気に入られて、依頼を受けてはまた巻き込まれるという、悪循環。
でも、それだけではなかった。
王国に忍び寄る影、存在を知られていなかった連中の暗躍。
そして……
異世界に転生し、不遇な属性【白】の「真実」を知った時。
そして、世界の真実にたどり着いた時。
俺は【白】の意味を理解し、そして己の存在理由を知った。
不遇属性を手に入れた転生者が、冒険したりしつつ必死に日常を生きていく。
そんな、普通のファンタジー。
……だったはず。
※カクヨム、ツギクル、アルファポリスでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-09 18:00:00
576271文字
会話率:40%
魔法が当然のように存在し、人は誰しも使うことができる世界――【エルムンド・ノヴァ】。
低ランク冒険者である少年レオニスは、いつも仲間に恵まれず、冒険者として開花する事もなかった。
なにせ彼は、【白】と呼ばれる、魔法が全く使えない「無能」な
のだから。
そして彼には秘密があったことも、孤独に拍車を掛ける。
ある日彼は、罠に嵌められある場所に飛ばされてしまう。
そこで知った事実と、新たな仲間。
新たな仲間と武器と共に、彼は冒険者として実力を伸ばしていく。
だが、平和はいつしか暗雲に覆われる。
人間に敵する【魔人】たちがレオニスの行く手を阻み、世界へその手を伸ばそうとする。
そして……彼の秘密と、とある世界の真実が明らかになるとき――――運命の歯車は回り出す。
彼の手を取る仲間と、周囲を囲む様々な出来事。
その全ては、古の時代より繋がっていた運命の縁。
彼は世界の救世主となるのか――それとも――
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「異世界冒険譚~不遇属性の魔術師(コードマスター)」の改稿です。
元の分を変えようとしたら大変なことになったので書き直しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-13 00:00:00
132871文字
会話率:37%