【8月13日午後5時半ごろ――】
帰り道。その電柱の貼り紙を目にした俺は驚いた。
どうやら注意喚起のために、市の治安情報を載せるサイトからプリントアウトしたようだ。ご丁寧にラミネート加工までしてある。
【見知らぬ会社員風の男が声を上
げていました】
見知らぬって大抵そうだろうが。それはさておき、ここに書かれている特徴……どうも俺に間違いなさそうなのだ。
【身長173センチぐらい。少し白髪交じりの癖毛。気持ちの悪い柄のネクタイ】
……気持ちの悪い柄というのは認めたくないが、そこは個人の感じ方の話だし、まあしょうがない。クールビズだなんだと油断し、必要な時に普段のネクタイがカビ塗れだったので、いつぞやの買った福袋の中に入っていたネクタイ。それを着けていったのだ。
俺は中々に良いと思ったのだが同僚からは散々馬鹿にされ、上司からは君はそんなんだからいつも……とやんわりと説教をくらった。まったく理不尽な世の中だ。ツイてないことが続くとつくづくそう思うと、まあそれはいいとして、はて声を上げた? なんだったかな。ちょうど三日前のこの時間帯だが、よく覚えていないな。いや、そもそもの話、別に声くらい上げたって……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 11:00:00
1245文字
会話率:35%
「公式な場ではスーツを着るべきだ」というイギリス発の常識に世界が乗っかっているのは、イギリスの産業革命の歴史も何も関係ありません。ただ、たまたま先人たちが古株を守るようにその常識に受け継いでいるという牢獄から、私たちが抜け出せていないだけで
す。この牢獄から抜け出すことができれば、クールビズは大躍進を遂げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-13 08:02:12
666文字
会話率:43%
クールビズの話です。
最終更新:2016-06-27 12:00:00
200文字
会話率:10%
ブルールリーナ王宮のリカ王子の執務室は今日も花火大会に向けて大忙しで、新人政務官エーリィは新人の宿命で美貌の王子のパンツをかいにいかされたりリカをはじめみんなクールビズとかで半袖短パンだったり……
全然イメージと違うのである。
しかも花
火大会に男女どちらでも節操のないムーラア帝国皇帝が来てリカが接待するので婚約者の政務官セレストの機嫌も悪いのである。
案の定問題は起こって……
無事に役目を果たして平穏無事を取り戻せるのでしょうか?
華麗なる王宮の裏側シリーズ最新作です。
前作を読んでいただいたほうがよくわかります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-08 09:17:43
9365文字
会話率:36%