沖縄県糸満市にある琉球ガラス工房〈大城硝子〉。工房主の大城靖を筆頭に、十名にも満たない職人と従業員が運営している。
そこへ、アートライターを名乗る貝原義史が取材に訪れる。東京の出版社に勤め、主に伝統工芸とその製作者を追っているとのことだ。
靖は職人見習いで甥の理久を呼び、工房の案内を任せた。
「十七歳か、おじさんの半分だ」
年頃になり家族とはほとんど話さない理久だったが、よろしくね、と笑顔を見せる義史には、これまでにない感覚を覚える。
〇2016年6月の沖縄を舞台に、社会問題や思春期のもどかしさに触れるヒューマンドラマ風
沖縄に憧れる陽気なアートライターと彼に憧れる未熟な職人見習いのお話
※同性相手への恋慕、異性間の絡みをほのめかす描写あり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-16 09:00:00
61101文字
会話率:40%
「おばあちゃんと住んでくれる?」
受験に失敗し、両親が離婚した渡瀬薫は、母親の一言で札幌から群馬県にやってきた。
彼女を待っていたのはガラス工房を営む親子に二匹の猫、そして初めて会う祖母だった。
風変わりな面々と暮らすうち、ガラス工房に
はちょっと不思議な秘密があると知る。
やがて、ゆきばのない想いの行方を見届けるうち、薫に少しずつ変化がおとずれる。実は彼女自身にも人知れず抱える想いがあったのだった……。
カクヨムでも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-08 17:53:35
94669文字
会話率:60%
潮風を感じる場所にある古都。
俺、駒泉颯磨は両親の酒屋を継いで、相棒の猫であるスズランと店を守っていた。
……そんなある日の日暮、変わらない日常が変わってしまった。
見慣れないレトロでノスタルジックな街並みが現実世界と重なり合い
猫
のはずのスズランは人間の姿に!?
俺とスズランは、バイトの床波亜理紗、勝野郁弥と共に新たな日常の幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-28 11:47:51
5920文字
会話率:35%
とある田舎町のとあるガラス工房で父親と一緒に働いている戸塚 由良(ゆら)。
戸塚家は由良の母親、久子(ひさこ)と父親の雅彦(まさひこ)と由良の三人家族だった。
だが、ある日久子が養護施設が潰れた事を機会に、一人の女の子を引き取った。
最終更新:2017-08-31 03:00:00
77733文字
会話率:60%