カーシル侯爵家令嬢イザベルは、大切な青い薔薇のドレスを黒に近い濃紺に染めて婚約者の家の紋章である黒い薔薇に仕立てた。それは婚約者のモンニェス公爵カムデンも承知していたはずだったが、舞踏会でカムデンは「喪服を着てくるなんて」と騒ぎ立てる。
罠
に陥れられたとイザベルは心が折れそうになるが、そこに現れたのは毒舌貴族、王甥殿下であるイオン・アルワーズ大公だった。彼の『出し物』によって舞踏会は阿鼻叫喚の地獄絵図と化す。とりあえずイザベルはそれを観客として一部始終目撃した。
※この作品は他小説投稿サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 16:13:08
9811文字
会話率:41%
軍事独裁政権の国「ボルビア」。
そこでは、隣国である「カムデン王国」との国境紛争に端を発し、争いは激化の一途を辿っていた。
しかしその中で、ボルビアは異能力者を集めた女性が主体の部隊「エース」を発足、戦場に投入し多大な戦果を上げ始めていた。
祖国では戦場の女神————。
敵国からは純粋な悪魔————。
多くの欲望が渦巻く戦場で、一人の少女が己の為、大切なものの為、「エース」に入隊したいと願い戦いに身を投じようとする。
死と隣り合わせのこの場所で、少女・アズサと、戦うために生み出されたエースと呼ばれる女たち。
これはちっぽけな少女の激しくも悲しい戦いと、去り行く人々の物語!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-09 09:00:00
195863文字
会話率:19%
カムデンのカフェのテラスでモカを飲んでいるとき、通りを歩いてきた女性にいきなりカスタードパンを投げつけられた。そのときのやりきれない気持ちも消化しきれずいるとき、僕は一人のホームレスと出会った。
最終更新:2018-03-15 02:08:02
4107文字
会話率:13%
ロンドンの老舗で作られた傘の物語です。
最終更新:2016-05-30 13:26:16
2141文字
会話率:0%