魔法族は二百年前に途絶えてしまった。それは魔女狩りにあったとか、排斥されたとかそういうことではなく、純粋に力の衰退によるものだった。
しかし、魔法族の出現自体も突然変異だったという記述が残るくらいだったので、今でもときどきちょっとだけ不思議
な力を使える魔法もどき《マジックイミテーション》が生まれてくることがあった。
ライラ・リゲルは父親と二人暮らしをしていた。父一人子一人で幸せに暮らしていたが、二年前、父親は病気で亡くなってしまう。残してくれた遺産もあり、何とか大学の卒業を控えていたある日、借金取りの男がライラの元を訪れる。
もう顔も覚えていない蒸発した母親が、ライラの父を保証人に危ないところで金を借りていたらしい。
そんな借金取りがまともに応じてくれるわけもなく、なんと三日以内にお金をかき集めなくていけなくなったライラは、家をひっくり返して見つけた初めてみる父の形見の短剣を持って買取店に駆け込んだ。しかし駆け込んだのはただの買取店ではなく、一般の鑑定士には見れないものをみる「アルデバラン鑑定所」だった。
鑑定所の主、鑑定士カラット・アルデバランは、不思議な力を宿した目を持つマジックイミテーションで、その力を使って他の鑑定士では見ることができないものをみていた。個人で鑑定業を営むカラットはその力も相まって界隈では有名だったが、どこで噂が湾曲したのかその名前のせいか持ち込まれるのは宝石や鉱物に関する鑑定依頼ばかり。
カラットはオダマキ通り商店街の裏通りにある店で宝石、ときどきその他の工芸品ほか美術品の鑑定依頼を助手の少女ユーリエと共に待っていた。
最近あまりに宝石の依頼が続き辟易していたカラットは、無償でライラの短剣を見てくれるという。
この依頼が、ライラの運命を突き動かし、カラットとユーリエの運命もまた動かしていくこととなることなど今はまだ誰も知らない。
※この物語はフィクションです。実在の人物、団体、事件などとは一切関係ありません。
※この作品は「カクヨム( https://kakuyomu.jp/works/16817139558249305543 )」にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 18:32:37
115183文字
会話率:39%
明日こそはきっと、良いことがある。
最終更新:2023-06-17 16:14:18
333文字
会話率:34%
吉乃がアルバイトをしているオダマキ堂は、地元では人気の定食屋。吉乃の関心はもっぱら、オダマキ堂の売上アップと評価について。しかし近頃、オダマキ堂の付近では「幽霊弁慶」なる怪異に襲われたという証言が続出していた。そして吉乃が巻き込まれたのは、
人ならざる者たちの戦いだった。
※「カクヨム」にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-20 12:00:00
15057文字
会話率:46%
清々しい、新緑の季節。
最終更新:2021-05-05 17:23:39
480文字
会話率:0%
私は臆病な自分を変えると父に誓い、とあるホテルに来た私を待っていたのはデスゲーム。第1回戦「リアル人狼ゲーム」になんとか勝ち残り、第2回戦「双六鬼ごっこ」では他参加者の協力によって2位になった。第3回戦「魔女裁判」ではなにが待っているのか…
。私は生き残り、家へと帰ることが出来るのだろうか
*この作品は選んだ選択肢によって物語の流れが変わる作品です。
*この作品は「ナスタチウムの決意」「それぞれのマリーゴールド」「オダマキは救えない」「バーベナなんていらない」「トルコキキョウを枯らさないで」の続編です。
[!]前作「トルコキキョウを枯らさないで」と登場人物が全て同じです。今までのゲームについてが主な話しになります。未読でもお分かりいただけると思いますが、未読の方は人間関係が形成される「トルコキキョウを枯らさないで」だけでもお読みいただくことを推奨いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-01 17:00:00
54823文字
会話率:72%
小高い山の上にひっそりと、でも妙に堂々と建つホテル。その風貌を見たとき、嫌な予感がした。それでも、引き帰すわけにはいかなかった。なにが待っていようとも私は臆病な自分を変えると父に誓い、ここに来たのだ。今更引き帰すわけにはいかない。だから私は
、このホテルへ足を踏み入れてしまった。
集められた12人によって始まったのは「リアル人狼ゲーム」。混乱する私を他所に他の11人は初夜の処刑人物の話し合いを始める。どうやらここを出るにはいくつかのゲームをクリアする必要があるらしい。
ひとりの活躍により村人側の勝利とはなったけれど、生き残ったのは3人。次のゲーム会場へは別々に案内された。小さな真っ白い部屋にはゲーム機がある。これから始まるのは「双六鬼ごっこ」。果たして私は生き残ることが出来るだろうか
*この作品は選んだ選択肢によって物語の流れが変わる作品です。
*この作品は「ナスタチウムの決意」「それぞれのマリーゴールド」「オダマキは救えない」「バーベナなんていらない」の続編です。
*前作「バーベナなんていらない」ではこのデスゲームの運営について少し触れました。キャラクターは一新され、主人公も変わりますので未読でもお分かりいただけると思いますが、未読の方は是非読んでみて下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-02 17:00:00
27760文字
会話率:65%
ある日、僕の元に怪し気な招待状が送られてきた。怪しいと思うなら普通行かない。でも、どうしてか行かなくてはいけない気がして、僕は迎えに来た車に乗った。
そこで始まったのはデスゲーム。「名前当てゲーム」で罪を押し付け合い、「ギャンブルの塔」で人
間の汚い本性を見せつけ合った。
次の会場に集まったのは12人。無機質な部屋に椅子が丸く並べられている。開けろと言われた封筒に入っていたのはタロットのようなカード。これから始まるのは―――人狼ゲームだ。
*この作品は選択肢によって物語の流れが変わる作品です。
*「ナスタチウムの決意」「それぞれのマリーゴールド」「オダマキは救えない」の続編になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-06 17:00:00
47590文字
会話率:68%
世界に名だたる帝国、その繁栄の象徴帝国学園
そこに集うのは未来の帝国を背負う皇族、貴族、大富豪、天才たち
これはそんな学園で巻き起こる学園日常ストーリー
最終更新:2019-11-04 16:54:29
1011文字
会話率:0%
とある村に偏屈なおじいさんが住んでいた。そのおじいさんの前に突如姿を現した死神。急に告げられる死の宣告におじいさんはある行動をとる。その時のおじいさんの行動とは。その行動に隠された真意とは! とにかく読んでみればわかります。
最終更新:2019-03-30 16:23:50
4523文字
会話率:31%
桐条高校に通う主人公、忍野愛(おしの ちか)は、非公認である超能力研究部のたった1人の部員である。「何か面白いこと起きないかなぁ…。」と思いながらも自堕落で怠惰な時間を過ごしていた。
夏休み明け、校内では彼の住む町の各地で起きた謎の怪奇現象
のうわさが流れていた。忍野もその噂に興味はあったが原因が分からず自分には何も被害はなかったので特に何もしなかった。
すると、忍野以外が開けることのなかった扉が開かれ、1人の女子が訪ねてくる。
入ってきて否や彼女は「能力屋さんを探してくれませんか?」と依頼してきた。
話しを聞くと、彼女の名は小田巻華(おだまき はな)。彼女は極度の恋愛体質であるが“能力屋”を名乗るものに出会って以来、『好きな人に振られると爆発する』という呪われた体質になってしまった。
忍野は正体不明の“能力屋”に興味を持ち、依頼を引き受ける。忍野が調査していくうちに、彼は彼女以外の能力者の事件にも巻き込まれていく。しかし、出会った能力者は、どいつもこいつもとんだはた迷惑な能力ばかりだった!
何人もの能力者に出会っていくたびに、彼は“能力屋”への真相へと近づいていく。
果たして、忍野は“能力屋”をとらえることができるのだろうか…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-30 16:31:53
8499文字
会話率:36%
深夜まで活動するサークルの帰りに、彼氏に家に誘われる。
最終更新:2017-02-26 01:02:24
1311文字
会話率:44%
もしも…?
これはどちらかといえば女性向きの小説?です。
キーワード:
最終更新:2016-01-03 11:23:25
2051文字
会話率:0%
君はなんであの子が好きなの?私じゃダメなの?なら、いいよ。……君が来てくれないなら、私が君の隣に行くから。「待っててね。」
最終更新:2015-09-29 20:29:03
426文字
会話率:27%
自他共にブサイクと評価しています。高校生の時から、「可愛い!好きだ!」とイケメンが、からかってきます。先輩に誘われた合コンに、遅れてそいつが来た!これ以上馬鹿にするの止めて下さい!
ブサイクがイケメンに、追いかけられる話が書きたくて、とり
あえず短編で書いてみました。ブサイク主人公を認めない方には、ごめんなさい。読んで頂ける方は、宜しくお願いします。
<花言葉>オダマキ=素直折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-20 01:43:27
2655文字
会話率:59%