天涯孤独でも、超能力者でもひとりたくましく生きてきた私はある日国家権力者にさらわれて、あなたの頭は国家兵器になります。と告げられた。 ちょっと待て。国家兵器ってなんだ。私は大量殺人兵器か。 なんでも私の脳味噌には国家機密レベルの情報解析機能
を搭載したメモリチップが埋め込まれてるらしい…ってそんなこと聞いてない!私の能力ってこれが原因か! 人の身体になにしてんの!? とりあえず、国一つ潰すのに協力しろだって? ふざけんな! 私はひとり慎ましく静かに暮らしてくんだ! そんな時目の前に現れたのはひとりの男。迎えに来たってあなた誰、どこかで逢ったことある――? …とりあえず連れ出してくれるならだれでもいいや! どこか謎がある男に手をひかれ…いや、背負われ抱き上げられ導かれるは世界逃避行の旅。国家だけでなく、謎のテロリスト軍団にまで追われる羽目になったふたりのエセ近未来恋愛モノです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-28 21:08:07
2517文字
会話率:32%
エセ近未来SF小説。
ダモクレスは人間のように二本の足で地上に立つ。
人間のような柔らかな皮膚やしなやかな肢体や筋肉はない。鋼のボディの下にはいくつもの配線やパイプがある。もちろんチューブも隠されており、赤い血液の変わりに黒いオイルを機体に
めぐらせる。
しかし、その鋼鉄の身体をダモクレスは自分で動かすことはできずに沈黙したままだ。
もし、楢崎がダモクレスの心臓部(コクピット)に乗り込めば、騎士を模したかのような頭部のアイカメラがひかり、楢崎の命令した通りにその身体が動くだろう。
楢崎は、自分が生きてきた17年間を振り返ってもさっぱり分かりはしなかった。きっかけもはじまりも不明慮なのに、楢崎はダモクレスに乗ることになっている。楢崎の意思とは反対に。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-10-12 10:41:48
922文字
会話率:23%