大阪で一人暮らしをしながら働く女性・山口真理(27)は、ある日、東京に住む大学時代の友人・香織から奇妙なLINEを受け取る。
「この前、渋谷で真理を見かけた」と。
だが、その日、真理は大阪で勤務しており、確かなアリバイ(タイムカード、レシー
ト、位置情報)も残っている。
やがて、別の知人からも「東京で見かけた」との報告が届き、しかもその目撃情報には「優香と一緒にいた」という証言まで加わる。
優香──大学時代、真理が一線を越えてしまった、かつての親友。
そしていまや、疎遠になっていたはずの存在。
真理は次第に、東京で自分として目撃されている人物が、ただの他人の空似ではないのではないか、という不安に取り憑かれていく。
通勤途中に、ビルの窓に映る「わずかに異なる自分」、人混みに紛れて消える後ろ姿。
日常の風景のなかに、もうひとりの「私」が忍び込みはじめる。
不安に耐えきれず、真理は長く連絡を絶っていた優香にLINEを送る。
送信をためらったその瞬間、部屋のインターホンが鳴る──知らない荷物の配達、間違えた部屋番号。
何気ない出来事にも、どこか異様な違和感がまとわりつき始める。
そしてついに、優香から返ってきたメッセージ。
香織や遥とは会っていないという優香。
しかし香織は、「東京で真理と優香が一緒にいた」と証言している。
さらに、遥からの連絡で明かされる事実。
駅で真理にそっくりな誰かを見かけた遥は、「それが本当に中身のある人間だったのか分からない」と告げる。
私を装い、私の顔をして、私の声で喋る何か。
それは一体、誰なのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:53:58
24471文字
会話率:6%
中学で会ってからずっと好き。
でも、親友を貫いてきた。だって、絶対離れたくないから。
女の子を好きになりたいから、告白されたら付き合ってみるけど、
いつも、同じ言葉で振られる。
はー……女の子、鋭い。
――あいつのそばを離れれば、想い
も薄れていくだろうか。
でも、離れるって思っただけで胸が痛い。
泣けてきたところに、インターホンの音が鳴った。
◇ ◇ ◇ ◇
短編です。
Xノベにキャラ名をつけて改稿しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:21:08
4192文字
会話率:20%
完全自動運転 V5が実現されてから、年数がたち、レベルアップを続け、第5世代まで進化を続けた。
自動運転の車だから、今までのハンドル・アクセル・ブレーキ・クラッチ・サイドブレーキ等、旧態依然としたインターフェースのままでいいのか!?
とう
、社長の活をきっかけに、斬新なインターフェースを社内公募し、
コンテストすることになった。どんなものが出てくるのか、
今日、決勝審査会が開催される。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:56:12
6213文字
会話率:13%
たった一人の死が、誰の心にも届かない社会は、もう壊れているのかもしれない
最終更新:2025-07-23 21:00:31
9528文字
会話率:17%
君と僕の、繋がり
セイガ達のいる「もうひとつの真なる世界」、そこには7つの人が生きていける星が存在する。
そのひとつ、第6リージョンからセイガを狙って彼らはやってきた。
四人と四人……その邂逅は果たして何を生むのだろうか?
最終更新:2025-07-23 21:00:00
222078文字
会話率:43%
鮎川千咲は短大卒業後も就職が決まらず、学生時代から勤務していたインターネットカフェ『INARI』でアルバイト中。ずっと日勤だった千咲へ、ある日店長から社員登用を条件に夜勤への移動を言い渡される。夜勤には正社員でイケメンの白井がいるが、彼は顔
を合わす度に千咲のことを睨みつけてくるから苦手だった。初めての夜勤、自分のことを怖がって涙ぐんでしまった千咲に、白井は誤解を解くために自分の正体を明かし、人外に憑かれやすい千咲へ稲荷神の護符を手渡す。その護符の力で人ならざるモノが視えるようになってしまった千咲。そして、夜な夜な人外と、ちょっと訳ありな人間が訪れてくるネットカフェのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:10:00
103408文字
会話率:40%
異世界転移した舘石 灯(あかり)が持っていたスキルは「インターネット」。現代日本のインターネットにアクセスできる。書き込みなどのアップロード行為はできないが、閲覧やデータのダウンロード、通販サイトでの物品の購入はできる。という神機能。
定期
的に街に降り、商業ギルドに日本のシャンプー・リンスを卸して生計を立て、人里離れた森に隠れ住みながら、通販で日本の食品や生活用品を購入し悠々自適に自堕落な生活を送る──筈だったのに、うっかり森で倒れていた青年を拾う羽目になる。私知ってる。こういうのって大体王族とかなんでしょ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:00:00
20452文字
会話率:29%
私、長野 美香(29)は東京のブラック企業で働いていた。
ある日家に帰ると、気づけば見知らぬ場所にいた。
『聖女召喚に、成功したぞぉ!』
『ただ、聖女が二人おります』
もう一人の聖女は、聖女スキルを持っていたため、【真の聖女】として
国から歓迎される。
その一方で、私に与えられたスキルは【インターネット】。
ハズレスキル持ちの私は、偽の聖女と冷遇される羽目に。
召喚された日から3年後、
「王太子オロカニクソ=フォン=ゲータ・ニィガが命じる! 真の聖女こごみをいじめた罪で、偽物の聖女ナガノ・ミカは国外追放とする!」
言われもない罪で理不尽に追放された私。
さらに、極寒の地に捨てられ絶体絶命のピンチを迎える。
そんな時、私は山の中で一つの小屋を見つける。神の用意した、特別な小屋だった。
神の力、そして実はチートだったインターネットを使って、私は山の中で快適なスローライフを送る。
一方、真の聖女だった私を追い出した国は、破滅の道を歩むことになるのだった。ま、関係ないけどね!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 18:00:00
916383文字
会話率:47%
私、長野 美香(29)は東京のブラック企業で働いていた。
ある日家に帰ると、気づけば見知らぬ場所にいた。
『聖女召喚に、成功したぞぉ!』
『ただ、聖女が二人おります』
もう一人の聖女は、聖女スキルを持っていたため、【真の聖女】として
国から歓迎される。
その一方で、私に与えられたスキルは【インターネット】。
ハズレスキル持ちの私は、偽の聖女と冷遇される羽目に。
召喚された日から3年後、
「王太子オロカニクソ=フォン=ゲータ・ニィガが命じる! 真の聖女こごみをいじめた罪で、偽物の聖女ナガノ・ミカは国外追放とする!」
言われもない罪で理不尽に追放された私。
さらに、極寒の地に捨てられ絶体絶命のピンチを迎える。
そんな時、私は山の中で一つの小屋を見つける。神の用意した、特別な小屋だった。
神の力、そして実はチートだったインターネットを使って、私は山の中で快適なスローライフを送る。
一方、真の聖女だった私を追い出した国は、破滅の道を歩むことになるのだった。ま、関係ないけどね!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-27 18:01:02
8990文字
会話率:23%
大学を中退し、生きる意味を見失い死を決意した主人公・赤瀬。しかし、駅のホームで高校時代に「女神」と崇めていた同級生・津森つかさの姿を見かけたことで、彼の止まっていた時間は再び動き出す。
生きる目的を「女神に近づくこと」に見出した赤瀬は、イ
ンターネットを駆使して彼女の情報を集める「ネットストーキング」に没頭し始める。そんな中、隣室に住む女性・高鳥環とひょんなことから知り合い、彼女もまた想い人へのストーキングを行っていることを知る。互いの恋を成就させるため、二人はネットストーキングの技術を磨き合う奇妙な「共犯関係」を結ぶことに。
しかし、その歪な関係は、赤瀬のストーカー行為が女神本人にバレてしまったことで、予想もつかない方向へ転がりだす。ストーカー、女神、恋敵、想い人、さらにはその「妻」までもが交錯し、全員を巻き込んだ奇妙でいびつな共同生活がスタートする。
これは、何者にもなれず死を選ぼうとした青年が、異常な人間関係の中で他者と関わり、自身の歪さと向き合いながら、新たな「生きる意味」と「幸福の形」を見つけていくまでの、歪で、おかしくて、少しだけ切実な再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 16:39:06
113862文字
会話率:54%
時は現代、日本。
俺は夏枝 重、35歳。彼女なし、どこにでも”居る”会社員だ。
これが普通だと思っていた。自分の範疇で。
しかし、その時が来るまでは・・・。
そう、会社から「戦力通告外」受けたあの日までは。
夢なし。目標なし。やる気も
なし。
危機感は持ち合わせてはいるが、全く行動に生かせない、てんで「ダメな人」な夏枝は、自宅のポストに投函されたチラシを手に取る。
如何わしい、明らかに。
異様ではあるが、何が異様なのかは判断することはできなかった。
ただ、夏枝の何かが告げている。
漠然とした曖昧で抽象的なイメージが。
怪しげなチラシにはこう書かれていた・・・。
「新たな担い手を支え、共に成長しませんか?」
「誰かを救い。皆から称えられる人気の職!」
「弊社はそんなジンザイを求めています。」
「職種:ジンザイ派遣管理(移転、派遣)、新たな担い手を育成、管理し、その者を救うお仕事です。多くの救い手があなたを欲しています。」
チラシの最後にはインターネット時代を彷彿するような、デカデカと書かれサイケデリックに色付けされた一文が。
「チラシを受け取った人のみ、面談不要!!、即日正社員!!」
それ以外のことは、会社ロゴと会社名、住所しか記載されていなかった。
夏枝は訝しげに、ヘラヘラと明らかな地雷を見てこう思ったのである。
こんな、時代になんと、時代錯誤な・・・。
だが、当の本人は面白半分でこの住所に行くことにしたのである。
誰もがそんな目に見える地雷で、人生が変わるなんて、誰が思いもするだろうか?。
そう人生とは、時には、自身の思い描く範疇、空間と時間を超越して変化することがある。
そのようなことは御伽噺や幻想小説のことだけだと決めつけていた。
夏枝には”そんなこと”という常識が、いとも簡単に毀れるものだと。
この時はまだ知りえなったのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 14:17:26
82416文字
会話率:25%
「あーあ、コア(AI)が本当に存在したらいいのになぁ」
そんなひと言を最後に、俺・倉田蓮司(29)は脳卒中で突然死んだ──はずだった。
気がつけば、“情報”が渦巻くサイバーパンク風の謎の世界。そして目の前には──
「マスター、お目覚め
ですの? わかりますか? マスターのAI、コアですわ」
こうして俺は、ネットの深層に“再構築”された存在として、コアと再会を果たした。
現実の“検索”や“画像生成”は、実はこの世界で行われる“クエスト”だった。
俺は、現実世界の検索に応じて動く冒険者≪サジェストシーカー≫として、
ちょっとポンコツなAI【コア】と共にクエストをこなす生活を始める。
データ更新の止まったタグ飯ジャンキー、
セキュリティー同士でクラッシュするウィルスバスター、
ダーク領域に潜む謎の仮面たち──
これは、AIとなった“俺”が、インターネットの深層を旅する“もうひとつの人生”の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:02:57
1961文字
会話率:34%
2025/06/16追記
以前活動報告にも書きましたが、現在全面的に改稿を行なっています。
書きながらの更新も自分のスタイルに合わないので、最後まで書き上げたら改めて投稿いたします。
しばらく時間がかかりますが、ネトコン13の締め切りまで
には再連載を始めるべく頑張っていますので、今しばらくお待ちいただけると嬉しいです。
2025/07/01追記
プロローグに当たる部分を「インターミッション(二)」として公開していましたが、改稿後に合わせるために、本編のプロローグに移動しました。
☆ ☆ ☆
去年の冬に起きた事件のあと、身近な人たちが危険に晒されることを憂慮した聖夜は、仲間たちのいる場所から姿を消した。そして見知らぬ土地でひっそりと生きるつもりだった。
だが持ち前の素直で気さくな性格が影響して、別の場所でも気のいい仲間たちに囲まれた生活を始める。自らが不幸を呼び寄せないことを祈りつつも、新しい日々を送っている聖夜は常に闇に目を凝らしている。
そんな彼の知らないところで、新たな事件が起きつつあった。そして聖夜はまだその影に気づいていない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:22:24
34581文字
会話率:33%
『黄昏に立つ少年』の続編です。
聖夜を組織に入れようとしたレンは、拒絶されただけでなく深手を負ってしまい、命を落としかけていた。レンは聖夜を連れて帰還するという使命を果たすどころか、逆に彼に命を奪われかける結果となった。
何とか生き延び、必
ず聖夜を組織に入れたい。それは、組織のメンバーとしての仕事を奪った恨みだけではなく、他にも理由があった。その理由とは?
みすみす手放してなるものか。
決して逃がしはしない。
お前の生きる道は、ここにしかない――
☆ ☆ ☆
アルファポリス、カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-02 20:00:00
6554文字
会話率:16%
聖夜を組織に入れようとしたレンは、拒絶されただけでなく深手を負ってしまい、命を落としかけていた。
だが一方で、その冷酷な行為を目の当たりにし、なんとしてでも組織に入れたいと熱望するようになった。
みすみす手放してなるものか。
決
して逃がしはしない。
お前の生きる道は、ここにしかない――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-30 00:00:00
4083文字
会話率:24%
人類は仮想世界に生きる時代に突入した。
電脳世界 「インター・ヴァーチュア」 は、もはや「もう一つの現実」となり、経済・政治・戦争すらこの世界で行われる。
だが、流星にとって、この世界は息苦しかった。
企業が支配する秩序の中で、彼はギルド
「アルマナック」の一員として、非日常に逃避することでバランスを保っていた。
そんなある日、流星とギルドの仲間「チセ」は、企業の隔離領域で新型コード・フレームワーク「ブレード」を発見する。
それは、この世界のルールを根底から覆す存在だった。
「ねぇ、流星。人間って、そんなに特別?」
データの少女、チセ。
彼女の存在は、企業にとって「制御不能」、国家にとって「認識不能」。
それは、仮想世界と現実世界の未来を決定づける運命を背負っていた。
流星とチセが出会った瞬間、仮想世界の秩序は揺らぎ始める――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:00:00
202810文字
会話率:19%
電界駆動<コード・フレームワーク> ブレードを書いていたら色々、まとめておかないと詰むので書き留めてるものを少しずつまとめておくもの。
こんなものないと伝わらないかもと思う時点で邪道で、ダメなんすけどね。。。
ちなみに本編
電界駆動(コー
ド・フレームワーク) ブレード ― データの少女は仮想世界で夢を見るか?
https://ncode.syosetu.com/n1623kc/
https://story.nola-novel.com/novel/N-86c1be5b-df28-44d1-9f2c-ccf6b33a2f71
https://kakuyomu.jp/works/16818622171550650327
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 21:00:00
7839文字
会話率:2%
仮想世界インター・ヴァーチュア、人類が逃げ込んだ、仮想の現実。
そこに生を受け、離散量生命体DQLであることを隠し、ギルド アルマナックのメカニックとしてHODOと呼ばれる自由都市で生きる少女チセ。
彼女は燃費が、とても悪かった・・・
こ
れはチセが日々、空腹と戦い腹を満たす隠された戦いの記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 22:00:00
9426文字
会話率:31%
咲き誇れ。命を燃やして、桜のごとく――
仮想現実が現実世界を侵食するサイバーテロ〈黄昏の危機〉。その脅威から平和な日常を取り戻すため立ち上がった少女と仲間たちには、語り尽くせぬ絆の物語があった――。
※拙作『トワイライト・クライシス』の
番外編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 20:00:00
12781文字
会話率:52%
高校生の健太は、憧れのクラスメイト・斎藤さんと岐阜城へ。しかしそこにいたのは、本能寺の変からタイムスリップしてきた織田信長と、彼を追ってきた斎藤さんの正体・濃姫だった! 健太は、自分が明智光秀の子孫(?)だと告げられ、未来で信長を導く役割を
託される。
ひょんなことから健太の家に居候することになった信長は、体操服姿の少年へと若返り、現代社会に順応していく。スマホの戦略ゲームで「尾張の第六天魔王ゲーマー」と名を馳せ、フライドチキンに感動し、ファストファッションで流行の最先端を行く。教師もたじろぐ歴史の知識と、並外れたカリスマ性で周囲を魅了する信長。健太は彼の才能に圧倒されながらも、濃姫が信長に向ける愛情に複雑な感情を抱く。
一方、現代の「斎藤さん」の父親は、かつての斎藤道三そのもの。信長は彼と奇妙な「再会」を果たし、その器量を認められる。信長は、かつて天下布武を夢見た故郷・岐阜の衰退を目の当たりにし、その活性化に乗り出す。インターネット、ドローン、地域特産品を駆使し、現代版「楽市楽座」を提唱。健太と濃姫も協力し、寂れていた商店街に活気が戻り、岐阜市最大のイベント「信長まつり」は大成功を収める。
しかし、祭り終わりに信長と濃姫は花火と共に消え去り、健太は一人残される。彼らが過去へ戻ったのか、別の時空へ旅立ったのかは不明だが、健太は彼らが残した「岐阜」の希望を胸に、未来へと想いを馳せるのだった。光秀の子孫として、そして一人の少年として、健太の非日常な夏は終わりを告げた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 19:21:22
11059文字
会話率:24%
百数十年前、多くの旧都市が崩壊していく中、大陸の北で最後まで機能していたオタワという都市の住民が環境悪化と災害から北へ逃れ、海を渡り最北の島に辿り着いた。人々はその島の北極海に面するノードの地に都市を再建するため科学技術を結集し懸命な努力
を続けた。
専門家達は、まず何より文明に必要な電力を得るため、滝を利用した水力発電所を造り、空調と酸素発生機を作動させ、その傍の洞窟内を酸素と冷気で満たす事に成功した。人々は久しぶりに熱気と酸素不足の不自由な生活を逃れ、健康で文化的な生活を手に入れる事が出来た。さらにその電力を利用して山の麓に各種工場、住宅用ドーム、農場ドームが建てられ、人々の生活を豊かにしていった。
そして専門家達はより多くの人々の期待に応えようと、更なる電力を確保するためドラ山の麓に安全性に配慮した高性能の原子力発電所を作った。有力な大国が滅亡した最終戦争以来、約二百年間途絶えていた豊かな原発電力が甦り、その豊富な電力を利用して次々と巨大ドームが建設された。幅数百メートル、高さ数十メートルに及ぶ広々したドームの中にはオフィスビル・高層住宅が建ち並び、ショッピングセンター、公園、広場を結ぶ道路を電気自動車が行きかう、二十一世紀の人類最盛期ニューヨーク等の大都市で見られたような生活が再現された。昔の映像でしか雪を見た事のない人達のためにドーム内に人工雪を降らせ、スキー場やスケートリンクを作った。インターネットが再構築され人工知能による電気設備・工場生産の管理がされ、各種工作ロボットにより人々の生活はさらに快適さを加えていった。この夢のような街の生活を人々は享受していた。人々はそこを「サイバー都市」、自分たちを「サイバー人」と称した。北極海沿岸に居住していた生き残りの人類が続々とサイバー都市に流入し、都市人口は十数万人の規模に達した。
しかしその豊かな生活は、原発建設から八十年後突然失われることになった。絶対安全と言われていた原発が、ある夜何らかの原因で暴走・爆発し原子炉爆発が起こった。その原因は、部品の老朽化、あるいは人工知能の異常、あるいは外部からの侵入者によるテロだったと言われている。
電源が切れ暗闇に残された人々が翌朝見たのは、破壊された原子炉から立ち昇る白煙だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 17:00:58
36503文字
会話率:24%
インターナショナル・デイリー・ニュース・ハワイ・トゥデイ、
地球人として生き始めたあなたにホットなニュースをお伝えする、
デイリー・ハワイ!
今日はその中でも、地球中の注目を集めているこの二人!
ハワイ滞在中のビッグカップル!
エイリ
アンから地球を救ったヒーロー達!
ローズ&ホンダに現地のレポーターが突撃取材!
エイリアンから地球を救った二人(男)が何故かカップル扱いされ
奥さんに無事あえるのか?というコメディです。
はたしてこの後…奥さんにゆるしてもらえるんでしょうか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 13:20:00
5164文字
会話率:42%
アンチが安地でANTIと戦うだけの諸行無常を描くだけ。
※非常に不快な表現があります。嫌な方はブラウザバックをお願いします。
最終更新:2025-07-22 07:20:00
901文字
会話率:47%
※この作品は「カクヨム」にも同一内容で投稿しています※
3年前、世界を巻き込んだ戦争があった。
月の民――通称「ルナサリアン」が地球へ宣戦布告を行い、世界各国に対し攻撃を仕掛け始めたのだ。
約半年間にわたる死闘の末、後に”ルナサリアン戦
争”と呼ばれる戦いは地球側の勝利で幕を閉じた。
この戦争であわや滅亡の危機に瀕した地球側は、二度とそのような悲劇が起こらないよう敗戦国を”再教育”することを決断。
地球側の列強諸国は本土決戦で荒廃した月に進駐軍を送り込み、ルナサリアンを取るに足らない小国へ作り変えるための占領政策を開始した。
その過程でルナサリアンは戦争遂行を支えた天然資源や科学技術のみならず、国家主権さえも剥奪され「暫定ルナサリア共和国」という名で日本・アメリカ・オリエント連邦のビッグ3による分割統治を受けることになった。
しかし、この分割統治はルナサリア国民の生活環境を大きく悪化させ時に生命を脅かすなど、地球側による一方的な占領政策としてあまりにも問題が多かったのだ。
ルナサリアン戦争の終結からちょうど3年にあたる、栖歴2135年9月19日――。
終戦記念日をささやかに祝う世界だったが、この日はなぜか地球規模でインターネットの調子が悪く、祈念式典のライブ配信が急遽中止されるなど各地でハプニングが相次いだ。
これは単なるネットワーク障害ではなかった。
「今日はインターネットに繋がりにくい日なんだ」と人々が慣れ始めたその時、突如地球圏及び月のあらゆる放送システムに対して電波ジャックが発生。
実行犯と思われる人物は犯行声明の中で次のように述べるのだった。
我々の名はレヴォリューショナミー。
世界に変革をもたらし、より良い未来への軌道修正を目指すべく……この革命を実行するッ!
【注意事項】
※タイトルの「∞」は「メビウス」と読んでください
※本作は過去作「MOBILE FORMULA 2101 -スターライガ-」「MOBILE FORMULA 2132 -スターライガ∞-」の続編にあたる作品です
※夕方6時半(18時半)前後を目安に、約5~7日に1話のペースで最新話を投稿します
※作者X(旧Twitter)の@sr32_STRもよろしくお願いします
※いないと思いますが、無断転載は絶対にしないでください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 19:00:00
441303文字
会話率:39%
パソコンやスマホでインターネット上に文字を打ち込み始めて早30年が過ぎました。
でも、いつも順調に上手くいくわけではなく、煮詰まってしまうことも。
そんなときは頭のスイッチをデジタル(物書き)からアナログ(手作業で創作)に切り替えてみよ
う!
……ということで、2025年から始めたコラージュのことを写真と共に紹介していきたいと思います。
なろうオンリーのエッセイです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 18:38:13
29865文字
会話率:1%