「僕は人間なのかな。自分でもよくわからなくなってきた」
教室でお弁当を食べながら、僕は言う。
本を読んで知ったのだが、2世代め以降の変身生物は、自分を人間だと思い込んでいることがあるらしい。
「あはははは。それは困った。時根は人間じゃな
いかもしれないんだね」
向かい合ってお弁当を食べているきみは、豪快に笑う。
女の子なのに、声が大きすぎる。教室中に響き渡っている。
抜群に可愛い子の笑い声は、みんなの注目を集める。
ぎょっとして、クラスメイトたちがきみを見つめる。
僕はきみとの会話をつづける。
「きみは自分が人間だという確信はあるか?」
「さあどうだろう」
きみは曖昧に笑う。今度は声を立てずに、アルカイックスマイルを浮かべる……。
魔球のごとき変化球を投げる少女とホームランを量産する少年の恋愛小説で、ふたりが廃部同然の野球部を立て直して甲子園大会に出場するスポーツ物語で、人間と変身生物の謎を追うSFです。
全48話の長編小説。恋愛あり、謎あり、動画あり、熱い試合あり、笑いありの毎日連載。
地区予選決勝などのクライマックスを経て、恋愛・野球・SFが融合した世界の見方が変わるハッピーエンドへと至ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 18:10:00
102653文字
会話率:36%
まだ明けやらぬ薄暗い中、なにか違和感があってふと目を覚ますとそこは・・・
知らない天井ではなかった。
が、一人暮らしのはずの部屋になんでかイケメンがいる!?
え?夫?
全く記憶がありませんけど、私、知らない間に結婚していたようですよ。
最終更新:2024-04-24 21:56:44
12107文字
会話率:25%
ブリザードカップルと呼ばれる、ドータルダッド公爵令夫妻。
今日の夜会でも、アルカイックスマイルを浮かべながら見つめ合う。
しかし、会話をするわけでもなくただダンスを踊っている二人。
それを周りの人々がひそひそ話をしながら眺めている。
あの二人はいつ離縁するのだろうと、賭けをしている輩までいると聞く。
妻はもうそろそろ結論を出してもいいと思っているが、夫は一番効果的な時期を狙っているらしく、まだ実行しようとはしない。
必要書類は全て準備万端だというのにまだ行動を起こせないこの状態に、妻は正直なところうんざりしていた。
そこへ飛びきりの美人がやって来て、夫の耳元で何か囁くと、普段クールな表情を崩さない夫が嬉しそうに微笑んだ。
どうやらようやく夫は、真実を公にする気になったらしい。
妻はこれから始まる茶番劇に心踊らすのだった。これからこの夫婦は一体どうなるのか! 断罪されるのは誰なのか!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-09 21:19:34
18428文字
会話率:23%
シケ顔なるものが流行っているらしいです。
最終更新:2022-05-28 18:00:04
1296文字
会話率:0%
あらあらうふふ腹黒系ヒロインと、アルカイックスマイル腹黒ヒーローの、楽しいヒロイン(笑)ご退場作戦。
最終更新:2020-04-27 00:00:00
9341文字
会話率:36%
♪常世で一番、ヨドヤ。電話は一〇五四(トコヨ)。
お盆、お彼岸、お正月。帰省先にお困りの皆様に朗報です。
一級河川、三途の川の左岸に、リバーサイドホテルがオープンしました。
私、支配人の大日が、アルカイックスマイルと共におもてなしいたします
。
決して御代は頂戴しません。お客様の幸せが、私どもの幸せでございます。
極楽にお住まいのかたも、そうでないかたも、是非一度、ヨドヤホテルにお越しくださいませ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-19 13:00:00
104844文字
会話率:82%
「月が醜いですね」
後輩はそう言った。俺と後輩の関係はひどく曖昧で脆い。俺は後輩のことを良く知らないし、後輩も俺のことを良く知らない。お互いが知らないふりをして、お互いが踏み込まずに過ごす。
無表情で、反応の薄い主人公と不出
来なアルカイックスマイルを浮かべる毒舌家な後輩が月の照らす道を歩く話。
基本的に恋愛成分は5%もないです。恋愛をお求めの方はすみません。そしてこれが正真正銘の処女作であり、文章も拙いです。オチも特にありません。何でも許せる方のみどうぞ。
粗筋は苦手です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-13 22:26:49
1880文字
会話率:36%