神の贈り物によって山羊からその似姿と相成った人類は、『白の者』と『黒の者』に分かれ、紙の文化と対立の歴史を深めていた。そんな白と黒の間に居る少数派=灰の者であるサイカ・ネルレラクに舞い込む黒の頭目からの依頼は、贈り物=『パルプグラマトン』を
捜せというものであった。世界終末の兆しが陽光に乗って注がれ、合わせる様に白の代理人も動き始める最中、サイカは守護悪魔モノ=クロームと共に、唯都グァラ=グァラ探求へ赴く――彷徨える彼の行く先に、求めるものはあるのだろうか。【空想科学祭2010参加作品】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-10-02 23:43:40
47781文字
会話率:43%
人間の精神を乗っ取り、上書きして、より優秀な別人へと仕立て上げてしまう機械、怠魔変霊駆動器(ベルフェゴールトランスファー)。如何にしてそれは人類の救済を成し遂げたのか? 宜しい、賞味期限切れの林檎ジュースでも飲みながら、語って見る事にしよう
――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-03-03 02:11:13
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会話率:0%