どおん、どおん、と体を芯から揺すられるような花火の音。
賑やかな花火大会の様子を少し遠くの公園から観察しながら、俺は「はぁ」とため息を吐く。
恋人同士、一緒に来るはずだった彼女は、なぜか俺の隣にいない。
ぴろん、と通知音が鳴った。
アドレス交換をして以降、声に出して読むと恥ずかしくなるような甘いやり取りばかりを繰り返していたチャットアプリのメッセージだ。どんな内容が送られてきたかと見てみれば、そこに表示されていたのは――。
『
』
ただの空欄だった。
※『花火』『空欄』『死体』の三つの語句をテーマとし、小説を書くという企画に提出した作品をそのまま掲載したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 19:52:17
1200文字
会話率:9%
仕事先でのパーティーで、たまたま出会った男女。
2人とも他愛もない話をし気が合い、メールアドレス交換をした。
男性は女性に好意を持っているようだった。
男性と女性の考え方は違っていたが、違うからこそ惹かれる何かがあった。
メールでのやりと
りでなく、男女の関係を前提で逢うことになっていく。
女性も男性も、お互いを見つめ、自分をも見つめて「愛とは」や「ぬくもり」とは何かを知っていく。
彼には過去があった。
それに苦しんでいた彼は、結局、女性に甘えてしまっていたのだと後悔することになる。
自分は今のままで良いのか? 愛してるからこそ傷つけないために・・・。
*主人公が2人、脇役の出番は僅かです。メールにしても会話にしても2人のみですので、あえて「」(かっこ)は使用していません。読者様の想像で、どちらの台詞なのか捉えて頂ければ幸いです。
*恋愛要素が強いですが、女性の視点で男性について、嫁の立場について、など社会的な「女性の役割・立場」というものをメッセージとして入れているつもりです。
*4~5年前に書いたものを加筆・修正しての重複投稿です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-25 00:00:00
31140文字
会話率:14%
高校三年生のいおり。
通学電車でいつも会う、近隣高校の男子に片思い中。
叶わない片思い…。
しかし、彼が駅のホームで突進してきて、倒れてしまった。
責任感じた彼は、一緒に病院へ行くと言い、
いきなり急接近。
展開の早さに心臓が…。
片思いは実るのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-12 19:21:11
23150文字
会話率:40%
どこにでもいるような、オタクでデブっちょな高校一年生、屯野琢磨(とんのたくま)はそれまで高嶺の花であった黒髪ロングの超絶美人、烏城麗那(うじょうれいな)と、ある日電車で出会う。
そして実はその高嶺の花である烏城も屯野と同じ重度のオタク(腐女
子)だったのだ!
「あの、よかったら、メールアドレス交換しませんか?」
出会った初日からそんな事を烏城に言われ、もちろんOKした屯野は家に帰る途中で、突如、人を殺したばかりの『牛頭人身の怪人』に襲われる。
しかし、屯野の体にはある『異能の力』をもった特殊なナノマシン、『T(トランス)ファージ』に感染していた。
――その能力とは自分の体の一部を任意に『豚』へと変えられる能力だったのだ。
文字通り『身』も『心』も『萌えブタ』となった屯野琢磨の最悪最低の『異能バトル』が今、始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-29 13:29:56
235629文字
会話率:34%
『モノクロの初恋』シリーズの第二弾です。第一弾を呼んでなくてもわかると思いますが、読んでいただけると小鳥遊が喜びます。
あらすじ→未だにアドレス交換すらしていなかった黒崎と白波。鬼島と櫻野に言いくるめられ、アドレス交換をすることになって……
。
少ないですが、『モノクロの初恋』シリーズのキャラクター一覧もついてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-27 15:23:13
5993文字
会話率:37%