「気づいたんだね。
……うれしいよ。ずっと、君を待ってた。」
最初にそう言ったのは、
白い服を着た少女だった。
冷たいようで、どこか優しい目をしたその人は、
まるでずっと前から、僕のことを見ていたようだった。
──うっすらと、気づいて
はいた。
この世界は、少しだけおかしい。
誰もが穏やかに暮らし、争いも悲しみもない。
でも、なにかが“整いすぎて”いる気がした。
きれいで、静かで、完璧な日常。
なのに僕だけが、その中に立っていると、
どうしようもなく「ずれて」いる気がした。
みんなが見えていないものが、僕には見えてしまっていた。
それでも、ずっと気づかないふりをしていた。
少女と出会ってから、
世界の輪郭が、少しずつ歪みはじめる。
存在しないはずの場所に現れた扉。
知らないはずの光景に、なぜか覚えがある感覚。
そして僕は、彼らと出会う。
この世界を見つめる「観測者たち」と。
「ここは一度終わった世界だ。
君にしか、この結末を選ぶことはできない」
どうして僕なんだろう。
ただ生きてきただけの僕に、そんな役目があるのか。
でも――
あの日から、心の奥で鳴り続けていた違和感だけは、
たしかに“本物”だった。
これは、生きることを忘れた世界で、
観測者たちに導かれた僕が、
たったひとつの答えを探す物語。
選ばなければ、選ばされる。
だから僕は、選ぶ。
もう一度、この世界を終わらせるかどうかを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 02:13:16
2501文字
会話率:3%
1945年(昭和20年)4月7日、戦艦大和を旗艦とする第一航空戦隊と第二水雷戦隊で編成された第二艦隊、日本帝国海軍最後の機動艦隊は沖縄に迫るアメリカ軍の上陸部隊を迎撃するため帰る当てのない戦いのため出撃した。アメリカ軍の索敵網を警戒して欺
瞞進路を取った第二艦隊は、沖永良部島の付近で突如として発生した天変地異に巻き込まれる。沈没回避のため必死に操艦する各艦をあざ笑うかのように海が突然割れて艦隊はその中に飲み込まれてしまった。
地球から遠く離れた惑星アトランティア。広大なテーチス海に浮かぶ島国トリアイナ王国は、世界征服を目指すヴァナヘイム帝国の脅威に晒されていた。巨大な魔導戦艦ヨルムンガンド級を擁する帝国艦隊が迫る中、人々の目の前に見知らぬ艦隊が突如として現れた。それは、沖永良部島沖で消息を絶った戦艦大和を始めとする第二艦隊だった。王女ベアトリーチェは彼らを味方に引き入れるべく動き始める。
トリアイナ王国の危機、迫るヴァナヘイム帝国の大機動艦隊。王国の危機に第二艦隊は決断する。空母艦載機との航空撃滅戦が繰り広げられ、戦艦大和と異世界の魔導戦艦が砲火を交える。艦隊と乗組員の運命は一体どうなるのか。
惑星アトランティアを舞台に繰り広げられるトリアイナ王国とヴァナヘイム帝国の長い戦いの歴史の幕が今開かれる。
※この物語はフィクションです。実在の人物とは何ら関係がありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 02:10:40
81658文字
会話率:70%
スラムに捨てられた兄妹。スラムで一緒に生活する仲間たち。
奴隷狩りに遭い攫われる。
帝国領に向かう途中、崩落に巻き込まれる。
最終更新:2025-07-25 02:00:03
1242348文字
会話率:37%
僕は一人が好きで異世界物マンガやラノベ、アニメに浸っていた、ヨシト。学校でも一人でいた。遠足で行ったレストランのウッドデッキに片足をかけた瞬間に、僕のグループは光に包まれていた。気が付くと、上空から落下していた? 真下には、ミノタウロス!
...。その後、魔獣がウヨウヨいる森で、僕は異世界を望み通り、一人で生きる事にした。それから数カ月、色々係わりもでき生活出来てる、が、乱暴後に縛り・魔獣のエサ計画!の神殿騎士を見かけたので倒し、廃棄予定?の聖女様たちを救っちゃったよ、どーしよー!? え、家族にしろって! 人ギライのヨシト、幼い頃から聖女で育った世間知らずのホリー、色々知識が豊富な世間ナレしたユリナ。このズレタ感覚の人達で...生活を...始める! それをコミカルに描きます...。R15は念のため入れているだけです 《短編を連載に変更しました》
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 01:39:42
39720文字
会話率:17%
神から与えられたスキルが何かで人生が決まると言われていた世界。主人公アイナスはハズレスキルで成り上がり、剣聖のスキルを得ていた義弟を撃破しこの世界の常識を塗り替えた。そんなアイナスだったが、義弟に対しては単なる障害として以上の感情を密かに抱
いていた。しかし、その想いは現世において明かされる事は無く、墓場まで持って行くと心に決めていた。アイナスが義弟を本当はどう思っていたのか?それを知る者はこの世には居ない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 01:23:06
3397文字
会話率:39%
いつも失敗ばかりの底辺冒険者スキオは遂に念願のアイテムボックスを手に入れるかと思いきやそれは下位互換スキルだった。だが、下位互換の方が良い事もある。あ、後イメージしたら発動する魔術って普通に危険だよね。そんな話。
最終更新:2021-10-07 21:44:22
4401文字
会話率:58%
【2020年12月25日】に小説版6巻とコミック1巻が同時発売中!!
---
「あなたのステータスは一般人以下ですね」
異世界転移した一年A組の中で、ダントツに弱い『高月マコト』。
『勇者』や『賢者』の強スキルを持つクラスメイトたちは旅立ち
、たった一人取り残される。
初期設定の寿命は10年? そろそろ大魔王が復活? 俺は魔法使い見習い? バランス悪過ぎだろ。クソゲーかよ、異世界は!
「私の信者にならない?」って声をかけてくる女神サマは、信者ゼロだし! しかも『邪神』だし!
あかん……クリアできる気がしないんですけど。信者ゼロの女神様は凄い美人で、どこかに囚われて助けを待っているらしい。女神様を救い出すことが『最初にして最難のミッション』。
逆境しかない異世界を攻略していく、最弱の魔法使いの物語。
・2018/8/16 総合日間ランキング1位 ありがとうございます!
・感想は目を通しておりますが、返信はできていません。すいません。
・2018/11/30 書籍化のためタイトルを変更。旧題:女神サマのお願い折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 01:12:08
1882026文字
会話率:36%
帝国軍士官学校の首席であるユージン・サンタフィールド。
彼には夢があった。
それは皇帝を目指す幼馴染アイリ・グレンフレアの相棒『帝の剣』となって、帝国のさらなる繁栄に貢献すること。
しかし、その夢は潰える。
彼の才能の欠陥によって
。
才無しのユージンを、幼馴染はあっさりと見捨てた。
絶望したユージンは、親父のはからいで大陸の最高学府『リュケイオン魔法学園』へ入園する。
学園での多様な出会いによってユージンの人生は大きく動く。
やがてそれは大陸全土を巻き込むほどの、うねりとなっていく……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 00:16:49
817652文字
会話率:37%
牧真(まきま)マホヨは、東京都で七年間にわたって魔法少女を続けている。最近では他の地域の後輩からも頼られるベテランとなったのだが……。
「もう中学三年の受験生だし、高校生で魔法少女とか続けたくないんですけど! 私、魔法少女を卒業します!」と
いうのが最近のマホヨの本音。「マホヨちゃんが魔法少女を辞めると、東京の平和を誰が守るんだよ」という使い魔のツッコミ。次々に湧いていくる悪の怪人。「あー、もう全然受験勉強できないじゃない!」と言いながらも、怪人をぶっ飛ばすヒーロー(魔法少女)の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 22:50:19
116154文字
会話率:39%
白昼夢の裏面。
おばちゃんの日記
最終更新:2025-07-25 01:00:17
60877文字
会話率:2%
【あらすじ】
1000年という長い歴史を持つ名門魔法学校、ヴァラール魔法学院。
最高峰の教育機関と名高いこの学院には、創立当初から数々の問題を起こす悪い魔女がいた。
彼女の名前はユフィーリア・エイクトベル。
学院の用務員として勤務
し、面白いことや楽しいことをこよなく愛し、悪戯や問題行動に勤しみ、星の数ほど存在する魔法を自在に操る大天才である。
記念すべき1000度目の入学式をぶち壊し、給料の7割減額を言い渡されても反省の兆しが見えない彼女は、次なる面白さを求めて神々にしか許されない大魔法『異世界召喚魔法』に挑戦する。
用務員の部下であるエドワード、ハルア、アイゼルネと協力して儀式を執り行うのだが……?
「……ここはどこだ?」
「ここ? お前にとっての異世界」
叔父夫婦から虐待を受けて育った異世界人、ショウを新たな用務員の部下に加えて、学院長にメイド服を着せたり、貴重な素材を無断で使ってメイド服を仕立てたり、食い逃げして捕まったり、学院を火事にしたり大暴れ!
悪戯しては怒られて、時に世界を騒然とさせる事件まで起こったり、ヴァラール魔法学院は今日も大波乱の予感。
「ユフィーリア、君って魔女は!!」
「悪い悪い」
魔法と笑いとちょっぴりシリアスなドタバタ魔法学院ラヴコメディー、開幕!
さて、今日の事件は一体何?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:44:20
3346001文字
会話率:49%
名門魔法学校を舞台に問題児と呼ばれる用務員と異世界からやってきた少年が、わちゃわちゃと問題を起こして楽しく過ごすファンタジーラヴコメの番外編!
「誕生日プレゼントは絵がいいワ♪」
そんなアイゼルネのリクエストに応じて、絵の発表会が
開催!
個性豊かな絵が飛び出す中、裏にはある人物が潜んでいた……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 23:46:22
7561文字
会話率:51%
毎週火曜日・金曜日・日曜日更新!
飄々とした改造人間と杓子定規な自立型魔法兵器が、帝国を滅ぼす為に挑むファンタジーアクション!
【あらすじ】
アルヴェル王国とリーヴェ帝国は、長きに渡って戦争を繰り広げていた。
最初は武器や魔法を用いた
人間同士の戦いだったが、時代が流れていくうちに、戦場の主流が変わってきた。
アルヴェル王国は身体の一部を機械化し、改造を施した『改造人間』を、リーヴェ帝国は人型の完全な自立型魔導兵器『レガリア』を投入し、戦争は激化の一途を辿った。
アルヴェル王国側に所属する傭兵団『黎明の咆哮』に在籍する改造人間、エルド・マルティーニは作戦行動中に半壊状態の自立型魔導兵器を発見する。
全身真っ白なその人型の魔導兵器は、リーヴェ帝国が作り上げた最高傑作にして史上最強を謳われたユーバシリーズの初号機、ユーバ・アインスだった。
自軍に連れ帰ってユーバ・アインスの修理をすると問題なく起動したのだが……?
「【回答】此れより当機はアルヴェル王国に所属し、リーヴェ帝国を撃滅する。【要求】当機を『黎明の咆哮』に加入」
敵側だったはずの、しかも史上最強の魔導兵器がまさかの味方宣言!?
果たして戦争の行方はどうなるのか?
改造人間と魔導兵器、真逆の性格な彼らがコンビを組んで戦場を大暴れ!
メカニック系ファンタジーアクション小説が開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 23:40:22
404391文字
会話率:44%
婚約者の裏切りで社交界から姿を消した令嬢エルフィーナは、
名前を変え、雨の多い森で“魔女”として暮らしている。
魔法を込めた刺繍やコサージュを作る日々の中で、
恋愛も結婚も、自分にはもう関係のないものだと割り切っていた。
そんな彼女のも
とに届いたのは、親友からの新たな依頼と、
宝石のようにきらめく、未知なる未来の予感。
――雨が降るのは、精霊のせいじゃない。
「恋はもうこりごり」と決めたふたりが、
静かな森で出会い、もう一度信じる愛を見つけていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:20:00
75507文字
会話率:27%
ただのひとりごとです。
最終更新:2025-07-25 00:18:32
2415文字
会話率:0%
学生の疑問です。気になる人は見てみてください。
最終更新:2025-07-23 23:54:27
813文字
会話率:0%
アイリとハルト、Europaミッションの訓練生である二人。
彼らが出会ったのは、感情表現のできるAIロボット、オルボー
―それは希望か、嘘か、壊れた記憶か。
過去のミッション「天正」のログより引用
『Europaは、嘘をついた。』
嘘
つきの星
冷たい真空の中、彼らは「真実」を追い求める。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-25 00:16:34
7813文字
会話率:55%
ボクこと七瀬楓(ななせかえで)は、国民的アイドルグループ≪The Beginning of Summer≫を応援していた。
メンバーのメイメイこと夏目早月(なつめさつき)を本気で推していた。
いつも一生懸命で手を抜かない、でも不器用な彼女の
ことを推していたが、メイメイはあまり人気がなかったことにいつも憤慨していた。
「あんなに一生懸命で良い子なのに、なぜみんなその良さに気づかないんだ!」
≪The Beginning of Summer≫が武道館コンサートも成功させた矢先、メイメイが突然引退表明、そして失踪してしまう。
「メイメイを世界一人気のアイドルにするっていう人生の目標を失ってしまった。もう生きていく気力もない」
楓は悲しみに暮れる中眠り、目を覚ますと、≪The Beginning of Summer≫オーディション前の過去へとタイムリープしていたようだった。
しかもなぜかアイドルのマネージャー選考会場にいた。
マネージャー選考試験では、何万回も聞いた≪The Beginning of Summer≫の曲が使用されていた。
音楽が流れ出せば自然と踊れる。
楓は見事マネージャー選考に合格し、アイドルデビュー前のメイメイと出会い、彼女のマネージャーとなる。
理由はわからないけれど、過去に戻れたのならメイメイを救いたい。楓は心に誓う。
「今度こそメイメイを大人気アイドルにする。そのためならなんだってしてやる!」
え? アイドルのマネージャーって、アイドルと一緒に歌って踊るんですか?
それは聞いてないんですけど……。
しかもボク、女の子になってるんですけど⁉
アイドル5人、マネージャー5人。
みんなそれぞれに武道館を目指したい理由があった。
彼女たちは楓の知っている未来の通り、アイドルデビューして、武道館コンサートを成功させることができるのか。
彼女たちのちょっと不思議でドタバタした日常が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:15:58
565566文字
会話率:44%
コンビニからの異世界転移?
目の前に現れた女神『フライちゃん』と色々あって、お茶を楽しんだ後に異世界への転移を決めた三十代のオッサンは、貰ったスキルとアイテムで必死に異世界をエンジョイする。
異世界の楽しみ方は人それぞれ、今日も煙草を吸
いながら、オッサンは冒険者ギルドで適当に頑張っていく。
暇な時限定の揚げもん屋は、仲間と過ごす憩いの場になるのだろうか?
サクサクのアツアツな転移したオッサンの物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:10:00
426301文字
会話率:43%
ブラック企業に勤め、過労死寸前だった27歳のOL・伊藤美織。
心も体も限界を迎えたその夜、非常階段で命を落とした彼女に、神のような存在が囁いた。
「──新しい世界で、やり直してみませんか?」
次に目を覚ました時、美織は魔法と貴族の世界で
――
ラザリオ王国の名門貴族〈アーデルハイト公爵家〉の令嬢、エリシア・アーデルハイトとして生まれ変わっていた。
幼少期から魔術の才を現し、誠実で優しい家族に囲まれながら、彼女は新たな人生を歩み始める。
しかし十八歳の春、国王の命により彼女に下されたのは、「政略結婚」の命。
嫁ぎ先は、北方の辺境ヴァレンシュタイン領。
領主は、顔を仮面で隠し「呪いの騎士」と噂される謎多き男――レオン・ヴァレンシュタインだった。
冷たく無表情で心を閉ざすレオン。
だがエリシアは、前世で“ただ生きるだけ”だった自分に別れを告げ、この地で「誰かと共に幸せになる」未来を選び取ろうとする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:10:00
10753文字
会話率:28%
東京郊外、篠宮学園高校の三年生・日向アキトは、放課後の教室で奇妙な眩暈に襲われた。黒板の前で雑談をしていたはずのクラスメイトの声が遠のき、世界が滲む。
「――神よ、目覚めよ。選ばれし者よ、運命の扉が開かれる」
耳元に響いたその声は、明ら
かに人間のものではなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:07:54
10468文字
会話率:40%
落雷が御神木を焼き尽くした翌日、瀬戸流星は葵という名の少女と出会う。その少女は不思議なことに流星にしか見えない存在であった……
最終更新:2025-07-07 06:42:01
22047文字
会話率:28%
其は神祖の妖精王…神々の一柱にして…世界の…
そんな言葉だけが脳裏に残ってる。記憶喪失中の異世界転生者、それがわたし、アイギス。他に覚えてるのは自分が元々はとあるMMORPGのプレイヤーキャラクターであった事。
そして、おそらくこの世界はそ
の"ゲームの世界ではない"と言う事だけ。
いきなり見ず知らずの異世界に放り出され、最初こそ戸惑ったものの、結構普通に冒険者稼業に精を出し、普通に暮らしてたりする。所違えど住めば都、慣れである慣れ。
え? 世界の真実を探求したり、異世界に転生した理由を求めたり大冒険とかしないのかって?
やだなぁ、そんな危険な事する訳ないじゃないですか…ないじゃないですか…ただでさえ巻き込まれ体質なのに。(切実な願い)けれど残念ながら、不幸体質なわたしには、トラブルは常に向こうからやって来るのであった。(諦観)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:02:22
515980文字
会話率:44%
浪漫溢れる港町で始まる、あやかしヒロイン×ミステリアス御曹司の和風恋愛譚!
20世紀初頭の日本に酷似した、人間と妖怪が暮らす国・雪ノ宮。
鼬の燈華は、かつて人魚に流されたという港町に暮らしていた。
街で凶暴な妖怪が暴れる事件に巻き
込まれた彼女は、逃げ惑う人間に蹴飛ばされて運河に落ちてしまう。その際に水妖と思しき美しい青年が助けてくれたのだが、陸に上がった彼の姿は人間のものだった。
それ以来、燈華は命の恩人の不思議な青年・雪成のことが気になって仕方がなくなってしまい……。
人間に化けることのできない獣の妖怪の少女と、半人半魚の異形の姿を取る人間の青年の物語。
冷たい海の底からも、灯火はきっと見えるでしょう。
暗い林の中からも、雪原に灯る明かりはよく見えるのですから。
R15と残酷な描写は保険です。際立って過激な描写はほとんどありません。
三つの童話をメインのモチーフに取り入れています。
「エブリスタ」「ノベマ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:02:06
37499文字
会話率:53%
私の前を駆け抜けたのは、「風を奏でる馬」――。
好きなものも、嫌いなものも特にない。ハマったものもそんなにない。アイドルにも、アニメにも、スポーツにも、のめり込んだことなんてなかった。代り映えのしない日々を過ごしていた亜由美は、ふと点
けたテレビで放送されていた競馬中継で一頭の馬に興味を抱いた。
馬の名はムジークヴィント。彼のことや馬のことを少しずつ調べて行くうちに、亜由美はムジークヴィントの魅力にすっかり引き込まれてしまうのだった。
大量の推しを抱える職場の後輩・香奈と共に、馬を追い駆ける日々が始まる!
彼女の推しが、一回目の夢の舞台に立つまでの蹄跡。
エブリスタにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 17:00:00
46396文字
会話率:46%
男シンデレラ×王女様!
農業と交易で栄える王国・レヴオルロージュ。サンドール子爵の子リオンは、母亡き後に現れた継母とその娘達に使用人同然の扱いを受け、扱き使われて暮らしている。そして、家事や雑事に追われて灰や埃にまみれたリオンのことを
継母と義姉達は「灰かぶり」と呼んでからかっていた。
ある日、王宮で舞踏会が開かれるという知らせが届いた。魔法使いが用意してくれた衣装とガラスの靴を身に纏い王宮へ向かったリオンは、王女と共に踊って楽しい時間を過ごす。12時になれば魔法が解けてしまうと言われていたため鐘の音に慌てて帰宅しようとするが、その際にガラスの靴を落としてしまうのだった。
やがて、舞踏会からしばらく経った頃。リオンはガラスの靴を探しているうちに数多のガラスを収集するようになり、「硝子庭園」の主になっていた――。
落としてしまったガラスの靴を探す灰かぶりの令息と、拾ったガラスの靴の持ち主を探す王女の物語。
※R15は保険です。過激な描写はほとんどありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-04 00:00:00
142725文字
会話率:57%
聖女の妹として生まれたエリアーナは、聖なる力が弱いために「偽りの聖女」と蔑まれ、神殿の片隅で息を潜めて暮らしていた。ある日、彼女は「役立たず」の烙印を押され、神殿から追放されてしまう。それも、生きては戻れないと恐れられる「魔の森」へ。絶体絶
命の彼女を救ったのは、巨大な銀狼の姿をした伝説の聖獣フェンリルだった。実は彼女には、聖なる力ではなく、あらゆる魔獣・聖獣と心を通わせる「伝説のテイマー」の才能が眠っていたのだ。エリアーナはモフモフの聖獣たちに過剰なまでに懐かれ、守られながら、森での自由な第二の人生を謳歌し始める。一方、彼女を失った王国では、聖女の力が謎の減衰を見せ始め、国そのものが危機に瀕していた…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:01:23
4838文字
会話率:36%
魔法至上主義の帝国で、魔力を持たずに生まれた公爵令嬢・アリア。一族の落ちこぼれと蔑まれる彼女には、誰にも負けない「機械いじり」の才能があった。ある日彼女は、帝国の英雄でありながら、強力すぎる魔力の代償で体の半分を呪われた魔導鎧に蝕まれている
騎士団長・ギルバートと出会う。魔法を憎む彼に、アリアは「私が、あなたの呪いを解く機械(からくり)を作ります」と宣言する。利害関係から始まった二人の関係は、帝国を揺るがす「魔力暴走事件」の謎を追ううちに、不器用で、しかし確かな愛へと変わっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 23:59:46
5271文字
会話率:38%
没落した王国の姫・ファラは、身分を隠し、都で一番と評判の踊り子として生きていた。彼女の目的は、ただ一つ。圧政を敷く叔父から、奪われた祖国を取り戻すこと。ある日、彼女は市場で手に入れた古いランプから、伝説の最強精霊「風のジン」・シンドバッドを
呼び出してしまう。主従契約を結んだはずが、彼は「退屈しのぎに、お前の願いを叶えてやろう。だが対価は――お前自身だ」と不遜に笑い、ファラに過剰で自由奔放なアプローチを仕掛けてくる。彼の規格外の力と、翻弄される恋心に戸惑いながらも、ファラは祖国奪還への険しい道を歩み始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 23:58:17
5275文字
会話率:48%
生化学が歪に発達した世界。
ある森の奥深くに、一人きりで生きる女性、「わたし」がいる。静かに暮らすわたしは、「生体術」によって植物を操り、自給自足の生活を送っていた。森では「神の鳥」の鳴き声が響き、孤独な日々をささやかに慰める。わたしは、
誰も取りに来ることのない手紙を、ポストに入れ続けていた。
かつて、森のふもとには村があり、人々が住んでいた。「わたし」ことルタ、男友達のユツキ、女友達のヒイナは、幼い頃いつも一緒だった。森の奥には、「神の鳥」と呼ばれる絶滅寸前の鳥がいた。その鳥は伝承によれば、村の守り神であり、罪を罰する存在。幼い三人は、その鳥の巣を大切に見守っていた。
成長した「わたし」は村を出て都市の学校で学び、失われゆく動植物を救うため『生体術』の研究者となる。それは、かつてバイオテクノロジーと呼ばれた技術に近い何か。ユツキもまた学校で術を学びたかったが、願いは叶わなかった。
数年後、鳥の声に導かれた「わたし」は、故郷へと帰り、ユツキとヒイナに再会する。しかし、仲睦まじい二人の姿を見て、ようやく気づく。ずっとユツキを想っていた、本当の気持ちに。
その頃村には、自然からエネルギーを搾取する『工場』の開発の波が迫っていた――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:00:00
8262文字
会話率:17%
近未来。あるサービスが高齢富裕層に人気になっていた。
パラダイス。
それは、望む世界へ「帰れる」サービス。
過去の写真や動画を素材に、既存のコンテンツを窃取し、
AIを活用して3Dのバーチャル上に理想の世界を構築する。
そのVR世界は鮮や
かで生々しい。
高齢者たちはベッドギアを被り、郷愁や願望へ没入し続ける。
パラダイスチームは法も権利もルールも無視して、世界をカスタマイズして提供する。
富の集中が加速した高齢者を夢中にさせる。
溢れ出るドーパミン。それを止めない徹底的に媚びたアーキテクチャ。
非常に高いサービス継続率。払われ続ける高額サブスクリプション。
高齢者が語りかける、ビデオ通話上でアバターの「再現士」たち。
彼らは、実は高い技術と怒りに満ちた子どもたちだった。
リーダーの少年、カノウ。No.2の少女、ニーナ。天才AIプログラマ、シヴァン。
中学生の年齢の三人を中心とするギャング的チーム。
彼らは高齢者を搾取することを決めていたーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-12 07:00:00
15968文字
会話率:40%
絵が好きなのに自信が持てない、女子高生の美穂。
彼女はある日、旧校舎の音楽室の前で衝撃を受ける。頭の中を埋め尽くす、色彩の洪水。
音楽室の中にいたのは、ピアノを前にした少女だった。
二人だけで分かち合える「共々感覚」。色と音が行き交う、二人
の創作の日々がはじまるーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 07:00:00
22097文字
会話率:26%
嫉妬は執着から生まれて
執着よりも行動につながりやすい
キーワード:
最終更新:2025-07-25 00:00:00
544文字
会話率:0%
お金があったら多分、
遠征するライブを増やすので
観光に使われることはほぼない
キーワード:
最終更新:2025-07-24 00:00:00
629文字
会話率:0%
パンがなければ焼けば良いじゃないって
思って自作するよね
キーワード:
最終更新:2025-07-23 00:00:00
634文字
会話率:0%