道を歩いていたら、いきなり見知らぬ男にぐいっと強く腕を掴まれました。
「ああ、漸く見付けた。愛しい俺の番」
なにやら、どこぞの物語のようなことを宣のたまっています。正気で言っているのでしょうか?
「はあ? 勘違いではありませんか? 気
のせいとか」
そうでなければ――――
「違うっ!? 俺が番を間違うワケがない! 君から漂って来るいい匂いがその証拠だっ!」
男は、わたしの言葉を強く否定します。
「匂い、ですか……それこそ、勘違いでは? ほら、誰かからの移り香という可能性もあります」
否定はしたのですが、男はわたしのことを『番』だと言って聞きません。
「番という素晴らしい存在を感知できない憐れな種族。しかし、俺の番となったからには、そのような憐れさとは無縁だ。これから、たっぷり愛し合おう」
「お断りします」
この男の愛など、わたしは必要としていません。
そう断っても、彼は聞いてくれません。
だから――――実験を、してみることにしました。
一月後。もう一度彼と会うと、彼はわたしのことを『番』だとは認識していないようでした。
「貴様っ、俺の番であることを偽っていたのかっ!?」
そう怒声を上げる彼へ、わたしは告げました。
「あなたの『番』は埋葬されました」、と。
設定はふわっと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 08:15:37
11377文字
会話率:56%
異世界恋愛と現実世界での生活の両方を楽しめたらなと思ったら、神様が叶えてくれました。王子に溺愛されるだけでなく、王妃様も私を応援してくれています。性格に難がある王子様ですが、わたしの言葉には説得されるので、問題ありません。
最終更新:2024-08-18 20:24:55
3767文字
会話率:65%
あなたが語ったこと、わたしの言葉に
最終更新:2023-09-18 11:59:54
280文字
会話率:0%
暑くもなく、ちょうどいい、わたしの言葉に
最終更新:2022-06-03 21:09:36
357文字
会話率:20%
あなたは元気になってくれますか、わたしの言葉が必要なら。
最終更新:2020-11-08 21:39:49
328文字
会話率:13%
ある時、気付いたら知らない場所にいたし、自分のことも、ぼんやりとしか思い出せなかった。
そんなわたしを助けてくれたのが、母さんと、父さんと、兄さん、今のわたしの家族。
でも、これはわたしが勝手にそう呼んでいるだけ。みんなからどう思われている
かは、わたしは知らない。
わたしには、みんなの言葉がわからないし、わたしの言葉もみんなには伝わらないから。
◆
獣人の家族に拾われた少女が、言葉が通じないまま兄と慕う相手に溺愛されてそのまま結婚してしまうお話です。
(語り手が無知なまま結婚するので、見方によっては怖い話だと思います。あまり良い話ではないかもしれません)
語り手は相手を「兄さん」と読んでいますが、血は繋がっていませんし種族も違います。なんなら多分語り手の方が年上だと思われます。
カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-21 18:33:49
13034文字
会話率:3%
こんにちは?こんばんは?
フェアリって言うんだ、よろしくね
これは、わたしの言葉を書いただけで、意味のないものだから、気にしないでね
見てみたいと思ってくれたら、見てくれれば嬉しいな、それだけだよ
最終更新:2020-04-01 19:32:48
590文字
会話率:0%
中学一年の終わり、進級してから二ヶ月くらいのあいだ、凛香は学校に来ていない。つまり、不登校というやつだ。彼女はよく、ぼくの部屋で本を読んでいる。とても静かに、とても自然に。
そんな凛香を、ぼくはどうすることもできずにいる。ぼく自身は、こ
の世界のシステムに何の不満も持っていない。それは、みんなが幸せになるために必要なものだからだ。学校に行って、先生の言うことを聞いて、友達と笑って、適当なことをしゃべる――単純なことだ、とても。
でも、凛香はそれができない。彼女は世界になじめない。彼女は言う、「いい、ノキ? 世界は悲劇よ。それは間違いない」。そして彼女は、一人でただ本を読み続ける。
けれどある日、彼女はいなくなる。悲劇の多くが含まれた、この日常から――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-12 00:00:00
20485文字
会話率:34%
「空気に所有権が無いのと同じで。」
「わたしの言葉を消すことは出来ない。」
愛する人の記憶をなくし、一年間その想いを忘れたままなら脳が腐り果てる
――という謎の奇病"禁断(ランテルディ)"が世界を襲う、
いつかの時代。
主人公の香木 翔馬(こうき しょうま)はそんな現状を救うべく
宇宙人に選ばれたヒーローになり、愛を得るために
……頑張れない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-11 15:50:23
24166文字
会話率:36%
わたしの拙い言葉が。
最終更新:2014-01-06 13:58:11
246文字
会話率:0%