かつて、王者と杖は共に歩んでいた。
王者は力、杖は構造。
二人は均衡だった。
今、一方は王城の檻の中で抑え込まれ、
もう一方は、その存在さえ知らずに生きている。
出会ったとき、二人の絆は均衡を呼び戻すのか。
それとも、世界と共に崩れ落ち
るのか。
魔法が癒し、同時に傷つける世界。
これは無敵の英雄譚ではない。
これは、倒れながらも立ち上がる者たちの物語だ。
世界が忘れても――
王者の杖は、まだ生きている。
更新予定:週2回(水曜日・金曜日)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 21:00:00
19482文字
会話率:8%
俺は魔法少女があまり好きじゃないんだ。それは当たり前だろう、だって俺は悪組織の魔法少女と戦いの専門だもん。
って、そんな俺はミスで組織に切り捨てた。まああ、悪組織だもんね。災厄、もし、魔法少女を実現した魔石が存在しなかったら、俺の人生はど
うだろう。
え、まだ生きている。え、もう俺もう男じゃない。え、この人は魔法少女!
外に出ると新たな人生を始められると言い切れないし、悪組織が後始末しにくるかもしれないから、行き先がない俺、授かった新たな身分で、この魔法少女の助手になった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 08:13:26
3725文字
会話率:51%
生まれて、青春を謳歌して、家族を作って、子供も育てて、孫も出来て、おばあちゃんになって──天野天音は人生の最後を迎えた。
いつの間にか邪魔になっていた体から旅出て終わり……と思っていたのに、なんだか明るい。目を開けてみるとなんと、あの世に来
たらしい。
ここは好きなだけ寝てもいいし、飲んでもいいし、生きていた頃はちょっと怖くて出来なかった危ないスポーツなんかも、全部OK。まさに楽園。
不思議なことに、このあの世は他の世界とも繋がっていて、望めばそっちに転生もできるし、ただ遊びに行くだけでもOK。むしろ後者のほうが人気らしい。
そんなわけで、あの世では“観光列車”が大人気だ。数えきれないほどの世界を巡る観光列車。死んだ人はまず列車に乗れって言葉もあるとか。
だから天野天音も、列車に身を投げ出した。大好きな家族はまだ生きているから、今はちょっとおあずけ。代わりに大好きだった家族は死んだから、まずはそっちと一緒に旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 19:20:00
5168文字
会話率:63%
アルゼラ王国を中心に起きている大戦下。
アルゼラ王国軍人であるキエナ・バス・サントシウダーは最前線に5年以上いた。その間、魔導軍として数々の戦績をあげ、敵国にはホルダー【狂戦姫】として恐れられた。
最後は第400魔導独立機動隊隊長として
各戦場を飛び回り、戦場にて生涯を終えた…
目覚めると、知らない綺麗な天井。窓の外にはでかい庭。そして、自分の顔が違う、汚れのない綺麗な金髪、透き通るようなエメラルドグリーンの瞳。
素晴らしい死後の世界を堪能しようと思ったが、ここは変わらずアルゼラ王国らしい。そして私の正体はアルゼラ王国王女テオレーネー。
それになんと私(キエナ)はまだ生きているようだ。計算するとあと3年ほどであの大戦が起きるみたい。
国に命を捧げてきた者として、王家の人間として、新たな人生の中で己の役目を探す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 23:45:18
49268文字
会話率:38%
難しい顔をしたお医者様に今年も余命一年と宣告され、私はその言葉にも慣れてしまい何も思わずに、彼を見送る。
部屋に戻ってきた侍女には、昨年も、一昨年も余命一年と判断されて死にかけているのにどうしてまだ生きているのかと問われて返す言葉
も見つからない。
しかしそれでも、私は必死に生きていて将来を誓っている婚約者のアレクシスもいるし、仕事もしている。
だからこそ生きられるだけ生きなければと気持ちを切り替えた。
けれどもそんな矢先、アレクシスから呼び出され、私の体を理由に婚約破棄を言い渡される。すでに新しい相手は決まっているらしく、それは美しく健康な王女リオノーラだった。
彼女に勝てる要素が一つもない私はそのまま追い出され、実家からも見捨てられ、どうしようもない状況に心が折れかけていると、見覚えのある男性が現れ「私を手助けしたい」と言ったのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 21:22:00
160242文字
会話率:34%
中学生の利奈は、高校生の姉の美来を事故で亡くしていた。だが、姉の通っていた学園に姉の幽霊が出るという噂があることを知る。姉の同級生で親友だったという彩華に誘われ、利奈は幽霊の正体を探るため学園に潜入する。徐々に明らかになってく利奈の知らな
い姉の姿。そして利奈は、姉はまだ生きているのではないか、と思い始める。姉を追い求める巡礼の果てに妹が見出したのは意外な真実だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-26 15:52:37
25397文字
会話率:42%
全てが上手くいかない『俺』は全てを捨てる事にした。瞼を閉じた暗い世界で掛けられた声に適当に応えていたら遂に意識を手放した……筈だった。
無意識に開けた視界の先には見覚えのない外の世界。
まだ生きている実感を理解できないまま自身の変化に
疑問を持ちつつも、もう一度『俺』を終わらせるために眠りにつく事にするが……。
生きるという事に希望を見出せない少女が自身の命の重みという自覚を持たないまま終わりを求めて世界を放浪する物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 23:58:15
6097文字
会話率:12%
僕は昔、人を殺した。僕は十四歳で、殺した相手も十四歳だった。それから十年が経った。僕はまだ生きている。のうのうと生きている。──そして僕の前に、過去が姿を現した。
最終更新:2024-12-22 00:05:05
36388文字
会話率:46%
生まれつき幽霊が見える男・伊藤悠一は、父が用意した家族墓に気が進まず、自分に合う「死後の居場所」を探す奇妙な旅に出る。行く先々の墓地には、自己主張が激しい幽霊や、山奥で無邪気に騒ぐ子供の霊など、死してなお人間臭い面々が待ち受けていた。彼ら
の振る舞いは、生者とほとんど変わらず、死後が必ずしも安息とは限らないことを悟らせる。
ある日、町外れの寂れた寺の無縁墓地で、控えめで穏やかな幽霊たちと出会った悠一は、こここそ理想の安住の地ではないかと心惹かれる。だが、彼らは飄々としながらも得体の知れない力を持ち、悠一を死後の世界へ引きずり込みかける。かろうじて逃れた悠一は、現世に戻って調べた結果、その墓地には不審死が相次いでいることを知る。
死後の安住を探していたはずが、いつの間にか命を脅かす存在に近づいていたことを悟った悠一は、墓探しを一旦やめることに決める。いまはまだ生きている時を楽しみ、人にも幽霊にも翻弄されながら、自分なりの居場所を探し続ければいい――そう決意した彼は、笑い声に満ちた日常へと帰っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-07 12:14:12
6187文字
会話率:33%
迷い込んだのはスチームパンクの世界だった。
幼い頃に母を亡くし失意の中、霧の中、歩いていた私桜庭(桜庭)ひなたは異世界に迷い込んでしまった。そこは蒸気機関の煙と、もやで覆われた、レンガでできた霧の街であった。そこでは魔法と科学が混在
していた。
迷い込んで、いきなり白いフードを被った秘密警察に追いかけられ、ピンチを救ってくれたのは杖傘の魔法使いだった。彼は魔法の杖以外の物でも魔法を使える様にする“魔法発生装置”を専門に取り扱っている店の店主だった。魔法発生放置は自分と物との絆や思い出が深い物に取り付けることによってまほうをくる出す事ができる様になる装置だ。
店主からは死んだ母がこの世界でまだ生きている事を告げさせられ、いつかまた会える事をのぞみにかけて魔法使いになる事を決心する。
元々魔力が高かった私は亡き母からもらった万年筆に魔法発生装置を取り付けてもらい、魔法学校に入学することになる。そこでは時間を止める事ができる魔法の懐中時計を使う少年やテディベアを使って植物を生やすことができる少女との邂逅があった——。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 15:09:10
24941文字
会話率:51%
日常をテーマとしたショートストーリー。
5年後の世界の僕は、どんな生活をしているだろうか。
家族は夢を叶えただろうか。
僕はまだ生きているのだろうか…
最終更新:2024-06-09 16:55:36
1384文字
会話率:0%
日常の全てをただ侮辱される、少年はまだ生きている。
最終更新:2024-04-17 13:53:05
349文字
会話率:0%
母親を失った少女。
天涯孤独の彼女が、世界の何処かにまだ生きているかもしれない父親の足跡を追う。
唯一の寄る辺で在った母の死に目に居合わせなかった父に、復讐する。
装甲客車「槍の雨」号に乗って。
バナナで何ができるか試行錯誤しながら、少女は
北を目指す。
目指す先に、父の影はあるのか。
無かったらどうするのか。
そしたら、いっそ何でも叶えてくれるってゆー「伝説の塔」まで行ってみようか。
※この小説は、あんまり続きを書く気がないままとある遊び心の赴くままにプロローグだけ掲載に至っております。読んでもし続きが気になるっちゅーありがたいお客様が居たらすみません。今書いてるもう一つの方からお楽しみくださいごめんなさいすいませんあしからずーむいん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 08:09:23
46247文字
会話率:26%
「親父……」
ボソッと、呟いてみても親父が死んだ実感は未だわかない。まだ生きているみたいだ、とまでは思わないが不思議な感じだ。多分、思っていたよりも葬式の準備が忙しいせいだろう。
……まあ、それはそれで気が紛れていいんだ。きっと。明日
は通夜。親父をこの部屋から運び出さなければならない。親父も慣れ親しんだ我が家を離れるのは寂しいだろうが、仕方がない。
……それにしても通夜前に結構、人が訪ねて来るものだ。中には手土産、新巻鮭を渡してきた人がいて目を丸くしたもんだが、色々な人から俺が知らない親父の話を聞けてよかった。
……この人も今、親父の遺体の前で手を合わせ、どんな思い出に浸っているのだろうか。あとで聞いてみたいな……なんて、ああ、こっちもしんみりしてくる。……あ、そう言えばこの人、親父とどこで知り合ったかまだ聞いてなかったな。仕事関係か? 親父は昔から職を転々としてたからな。世話になったりしたりっていう知り合いも多いんだろう。それか学生時代の友人か、いや、歳は親父より少し下かな。
と、彼が和室に敷かれた布団の中の父親に向かって手を合わせる男の背中をジッと見つめた時だった。
男が振り返り、彼にニコッと微笑み、言った。
「……さてと、よし! じゃあ、あんたの親父さんの首を持ち帰っていいかな?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 11:00:00
5000文字
会話率:56%
秋晴れの空の下、トンボはまだ生きている
最終更新:2023-11-19 22:18:55
1693文字
会話率:0%
のんびりぼんやり暮らしてきた大商人の娘、リルルメイサは意地悪な幼馴染のアルベールと婚約したくないあまり『明日になったら婚約の話が無くなってますように!』と願ってしまう。
その願いはアルベールの訃報という形で叶えられたのだった。
それ
ってひょっとして、私が呪ってしまった?
彼の死と自分が無関係であることを証明しようと調査しているうちに、不思議な力でタイムリープに成功。まだ生きているアルベールが死を回避できるように関わり合っていくうちに、何故か彼に執着されていくのだった。
アルベールの死と結婚を両方回避する方法はあるのか。
ぽんこつ無能令嬢がなんとなく時間旅行をして、仕方なく苦手な幼馴染を助けようとするお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-12 08:00:00
85352文字
会話率:50%
ダンジョンと呼ばれる異次元への扉が開かれ、世界は混沌へと落ちていく。それらを照らしたのは、奇しくもそのダンジョンをエンタメとして活用した配信者たちだった。
雨宮蒼井の父は、かつて世界一のダンジョン配信者だった。しかしある日を堺に失踪、ダン
ジョン内での行方不明者となった。母は悲しみに暮れ、雨宮の夢に対して断固反対を示す。
しかし、雨宮はそう簡単に夢を諦めなかった。
こっそりと配信者としての試験に合格し、母親に内緒で初配信を試みる。サバイバルナイフ一本とスマホを握りしめた彼女は、突如ダンジョンの奥から悲鳴を聞いた。行くとそこには超有名ダンジョン配信者である『服部ナオトラ』と、それを追い詰めるミノタウロスがいた。
反射的にナオトラを助けてしまう雨宮だが、簡単にミノタウロスに追いつかれてしまう。絶体絶命……そんな雨宮に、一件のコメントがやってくる。
『助けて欲しいか?』
応えると、その場に突如天使が舞い降りる。
黒く、片方の翼を失った……片翼の天使が。
「我が名はサタン。ここに、お前への服従を示す!」
最強の悪魔と契約したこと、ナオトラを助けたことにより、初配信にも拘わらず雨宮は大バズリ!
しかもサタンが言うには、死んだはずの父親はまだ生きているらしくて──!?
あなたの心にバズること間違いなし! キリンがお送りする『本気』ダンジョン配信モノ、開幕っ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-10 21:02:57
12415文字
会話率:42%
ミルシェリカが目を覚ますと、十二歳に戻っていた?
当主として頑張ったのに、婚約破棄をされるような面倒な人生は二度と送りたくない。
え? 亡くなったはずの弟が、まだ生きている?
女性視点→男性視点で続くお話です。
恋愛描写はほんのりです。
最終更新:2023-09-10 19:00:25
9606文字
会話率:18%
ただ睡眠と食欲の箍が外れている。
このままじゃ不味いと思って外に出たら、赤い人に出会った。
赤い人は私の頭と肩に触れると忽然と姿を消す。
私は何を忘れていたのだろう?
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いま
せん。
注意事項2
こういう感触なので、忘れなければ良いと思ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-05 20:57:14
969文字
会話率:34%
自分に価値の見いだせないアラサー女の時森 芽々。
2022年冬、流星群の夜のことだった。
地元の友人・里穂から連絡がくる。
それは高校時代の初恋相手・黒咲 由利が自殺したという訃報であった。
明るく人気者の黒咲くんが自殺したことに
実感の湧かない芽々は、衝動的に流星群を見に終着駅にある丘へと向かう。
そこで芽々は過去へとタイムリープしてしまう!
時は2010年冬、高校三年生に戻った芽々はまだ生きている黒咲くんと再会する。
タイムリープをきっかけに黒咲くんの自殺の理由を知っていくこととなるのだった。
「私、アラサーになってもまだ黒咲くんが好きなんだよ!!」
これはアラサー女が拗らせた初恋相手に向き合う大人の切ない恋と淡い青春の物語。
※この作品はエブリスタにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-31 12:00:00
134925文字
会話率:32%