「好きだよ。」
彼女が地面を見つめる。最初から分かっていたことだ。
「え…早瀬…くん?」
「……なーんてね。アイツのこと好きなんだろ。遅れる前にはやく行きな」
「…ッうん!」
彼女が走り出す。
「好きよ。」
「ごめん、麗奈。俺は……」
彼の口から出る言葉はもう分かっていたはずなのに。
「……ああ、もう!どうせあの子でしょ!行きなさいよ!幸せにならないと許さないんだからね!」
「…ッ悪い!ありがとうな」
彼が走り出す。
困難を乗り越えたハッピーエンド。
その裏側に、私達はいる。
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ホワイトクリスマス当日。
当て馬的存在として彼に振られた宮本麗奈。
同じく当て馬的存在として振られた早瀬誠司がベンチに座っているのを発見する。
お互い、報われぬ相手に恋をしてしまった者同士。
弱さを人にさらけ出すことが苦手な者同士。
そんな2人だからこそ、寄り添い合い、分かち合い、幸せを掴むことができる。
「ねぇ」
「?」
顔を上げた所で、早瀬くんが私の方を覗き込んできた。
「俺たち、振られた同士仲良くしない?」
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「あのね、誠司。私たち、いつまでも脇役じゃなくたっていいのよ。」
これは、ハッピーエンドの裏側に残された当て馬たちが、幸せを掴む恋愛ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 17:24:40
3755文字
会話率:28%
私には乙女ゲームの中で推しキャラがいる。
猫耳の和風ロリータ着た男の娘。
でも脇役と一括りにされている。
こんなにも紳士なのに、可愛くて格好良いのに……。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注
意事項2
リアル乙女ゲーの女子キャラってみーんな、良い子で可愛いんですよ(*´ω`*)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-27 18:42:12
902文字
会話率:47%
男爵家令嬢のルイ―セは、双子の病弱な兄と共に、領地に籠って慎ましやかに暮らしていた。
ある日、アーデルハイド王家から兄のカールを王宮へ呼びつける書簡が届く。
しかし、病弱な兄を王都へ向かわせることは困難だと思ったルイ―セは、自分が兄の身代わ
りになろうと、男装して王宮舞踏会へと乗り込んでいった。
「私がカール・ティーセルです」兄の名を名乗り、男装してワルツを踊れば元の生活へ戻れると信じていた彼女の元に、今度は王太子殿下からの書簡が届く。
どうにも断れない状況へと追い込まれ、男装したまま王太子殿下の側近として働くことになった彼女は、王妃殿下と一晩だけの約束でドレス姿を披露することになった。
その姿を王太子殿下に見られたことで、彼から一目惚れされたルイ―セは王太子殿下との婚約を回避しようと国外逃亡を決意する――。
※主人公ルイ―セは男装し兄の名前を名乗ります。
〇主人公ルイーセ・ティーセル →カール・ティーセル(男装時)
〇双子の兄 カール・ティーセル→ルイス・ティーセル
※乙女ゲーム世界の話ですが、主人公はゲームヒロインではありません。あくまでも脇役です。
※ゲームヒロインは転生者ですが、作者の力量不足によりその設定があまり生かせておりません。
※主人公のハーレム状態になりますが、これにも一応設定があるため、最後には理由が明かされます。
※乙女ゲームの世界は【王立学術院】入学後の三年間になります。36話からがゲーム本編になるとお考え下さい。
※幼い子供に性的な描写が後半で薄っすらあります。嫌悪感のある方は読むのをお止めください。
※この作品は同時にアルファポリス様にも掲載する予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-21 15:50:28
459834文字
会話率:33%
主人公でも脇役でもない。“彼ら”の物語とは関係無い、二人だけの物語。
最終更新:2022-01-01 03:25:33
3935文字
会話率:42%
もし異世界に行ったら――
誰しも似たようなことを一度くらいは考えたことがあると思う。
もし自分が勇者なら、魔王なら、冒険者なら、貴族なら、いっそ神様なら、或いは魔物や器物なら?
そんなことをまずは考えるだろう。
でもちょっと
待って欲しい。それよりもっと大事な視点があります。
『果たして自分は主人公なのか?それとも脇役なのか?』
コレが最優先事項だ。人間やりがちだが、自分を特別だなんて思っちゃいけない。
主人公にだけ許されること、出来ること、分かること、保証されること。それら一切は脇役には適応されないのだから。
確率的には異世界でも脇役だと思う方が自然だ。現実の自分を省みるならば。
しかしだからと言って落ち込むことはありません。
脇役にも脇役なりの戦い方ってもんがあんだからよォ! ケヒャッ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-25 17:18:58
128745文字
会話率:14%
好きではないけど婚約している相手が親友と私の誕生日パーティーの日に口付けを交わしているのを見ました。うーん。ここは一つお父様の発明品を駆使して録音と撮影です。
私のお父様は前世の記憶があるそうで日本という国の人でした。その記憶を元に様々な
物を発明している凄い人です。その発明品の一つが録音機と写真機。これで証拠はバッチリ。
ところでその婚約者と親友との会話の中で私に愛人が作れるものなら作れば良い、と言ってました。それ、私はここで聞いてます。本当にそう思いますか?私も愛人を作っていいんですか?
そんなわけで私も浮気(仮)してみます。
※またも思い付きです。
浮気している相手が出来るものならお前も浮気してみたら?的な話を聞いたことがあったので、じゃあ本当に浮気してみましょうかっていう話。
1話目は女の子視点。2話目は女の子の愛人(笑)視点。の2話の予定です。多分。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-24 08:00:00
15212文字
会話率:59%
ネイバル国の第1王女であるリアンカ。
何不自由なく過ごしている彼女を襲った悲劇
それも自分の体で、ささいな部分…
国全体でも同じ悩みを抱える人々が増え、ついに異世界より悩みを解決してくれる人を召喚!
これですぐに解決とはいかず…
最終更新:2020-05-31 12:00:00
36138文字
会話率:20%
「こっちは滅亡フラグ回避で忙しいんだから邪魔しないでもらえますか!?」
乙女ゲームの世界に来てしまった主人公でもない、モブキャラでも脇役でもない、ただのプレイヤーである鈴木椿が、ヒロインのバッドエンド回避に奮闘しつつ、攻略対象の1人と良い仲
になる話です。最初は恋愛薄めです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-05 23:44:31
26130文字
会話率:32%
昔からひっそり過ごしてきた主人公は、高校でも脇役のように過ごしていくんだと思っていた。けれど入学してすぐ、同じクラスの王子様に一目惚れしてしまう。
王子様の傍にいたいと、少女Aですらない少女Bは奮闘するけど、王子様には秘密があって……?
「
恋&謎解き学園ショートストーリーコンテスト」応募作品
(この作品はエブリスタ様でも掲載しています)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-18 22:13:49
8173文字
会話率:49%
中学生ではじめて初恋をした。人気者で不良の先輩。でも美人な親友が先に彼が好きだから協力して、と頼まれた。私はいつも漫画のようなヒロインの引き立て役。付き合う二人のサポート役。でも脇役な私を見てくれている人がいた。先輩がバイク事故で亡くなっ
た時に側にいてくれた彼。私も引き立て役を卒業して恋をしたい。*iらんどに掲載している作品。誤字脱字多。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-12 18:00:00
37271文字
会話率:43%
どんな、時でも脇役に徹する、そんな主人公がある日を境に王道の主人公になる。
最終更新:2017-02-26 00:46:28
1043文字
会話率:54%
本作主人公である山田太郎は、性格は自虐的で多少ひねくれてはいるが、主人公気質などまるでない凡人。
後輩の毒舌美少年生田鈴宏、同級生の地味系文学少女桜井姫香、リア充系女子浜風穂波などの数少ない友達とダラダラ気楽に毎日を過ごしている
だけで、本来スポットライトの当たらない脇役である。
しかしある日の夢で、『ラブコメの神』と名乗るイタいおじいさんと出会う。
「お主の物語にはヒロインがいない。だからお主はいつまでも脇役なんじゃ」
目立たない脇役卒業の条件は、自分の物語のヒロインを見つけること____
超凡人脇役の、青春をななめ下から見た、ひねくれ学園青春ラブコメ。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-12 02:26:38
5086文字
会話率:51%
どうせ私は主人公になれない____________美形天才家族の中で平凡に生まれてしまったサレンは、上級貴族なのにも関わらず城にメイドとして仕える「出来損ない」。優秀な兄弟たちのドロドロの権力争いを見てきたことにより、いわゆる『偉い人』と関
わりたくないものぐさ少女に育ったサレンは、メイド長の叱咤も受けながら下っ端メイドとして平凡に日々を過ごす_________はずだった。
面倒くさがりな、でも脇役としての心構えだけは立派なメイドと、まったくもって報われない騎士隊長の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-23 11:50:08
18607文字
会話率:44%
少年少女達は人間の汚い部分を見て心を汚し、絶望して自分の殻に閉じこもる。
それでも少年少女は日常をいつもの様に送っているフリをして自分という自我を保つ。
嫌悪感を大人に覚え、尊敬して、また絶望する。そして自分が大人になり、言い訳を見つ
けて大人を褒め子供を蔑む。そうしてまたその子供は時期が来たら大人に疑問を感じて嫌悪感を覚える。ずっと昔から人間が行っている事である。
力に目覚めた子供達は自分の為に周りを否定していく。
それでも世界は動き続ける。たとえ人が死のうが自分が死のうが世界は動き続ける。人間は自分が人生の主役と心の何処かで信じているが、それが裏切られるのがこの世界。
人間は主役になどなれない。
どこまでも脇役だからいつ死んでも可笑しくない。
そう思いながら消えた。
上では臭いセリフを淡々と言っていますが超能力に目覚めた子供達が戦うって話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-15 19:00:00
78823文字
会話率:14%
ごくごく普通で何の役にも立たない前世の記憶を取り戻した主人公。そんな主人公が通う男子校に一人の女子が転校してきた。 ……もしかしてこれって乙女ゲームってやつか? ひたすら周りの人間がその女の子に夢中になっていく中、前世の記憶があるため一歩
引いたところから眺めてしまう主人公の物語。
「だから俺は惚れてないって言ってんだろ!!」
TS転生無し、ハーレムも逆ハーレムも無し。もちろん悪役令嬢でも攻略対象でも脇役でもましてや作品の主人公でもありません。とことん蚊帳の外。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-11 23:34:20
5319文字
会話率:45%
学級でいちばんの脇役である主人公は、主役といえる同級生たちの連絡役になる。異世界、宇宙戦争、魔法対決の連絡の情報中継係になった主人公・脇田進は、学級の主役たちをどう動かすかの戦略を練り、主役たちの相談役になる。主人公はあくまでも脇役だけど、
主人公はただ勝つ負けるだけを考えている主役たちに疑問をもち、もっと勝者にも敗者にも優しい結末はないかと考え悩む。学級内政ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-31 05:00:00
25178文字
会話率:38%