様子のおかしい女がひたすら肉を調理し食う。
その日常は少しおかしい
――ようこそ、静かに狂った食卓へ。
一人の女が、今日も肉を仕込み、火を入れ、黙々と食べる。
その姿はあまりに優雅で、あまりに異様だった。
バラ、ロース、モツ、腱、舌、
血――
煮る、焼く、燻す、吊るす、漬ける、熟す、裂く。
すべては“美味”のためであり、“信仰”のようでもある。
昭和の残り香が漂う、郊外の古びたアパート。
退廃的なドレスに身を包み、羽鳥凛鈴は今日も静かに肉を食す。
完璧な調理と、壊れた日常。
その向こうにあるのは、果たして“グルメ”か、“地獄”か――
肉を食らう女の、ちょっと不穏な食卓ホラー。
※本作品には食肉の調理描写が多分に含まれます。
食前食後の閲覧は慎重に。カテゴリ間違えた方は…ご愁傷様です。
この作品はカクヨム、エブリスタ、ノベルアップ+にも投稿されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 21:00:00
75901文字
会話率:19%
王国に仕える聖女ミリア・フェルディナンドは、ある日、婚約者である王子から一方的に断罪される。
「神託を語らぬ聖女など不要だ」「王家に害をなす偽者だ」と。
婚約は破棄され、魔力を封じられ、追放――名実ともに終わった聖女として扱われた。
だが
実のところ、ミリアは神託の聞き取り能力が異常すぎて黙っていただけだった。
四六時中、神の声が鳴り止まず、彼女は情報の洪水に疲れ果てていたのだ。
しかもその神託には、「魔族の復活」「天災の予兆」「王都崩壊」など、重大な未来が多数含まれていた。
それをまったく信じなかった王国が、数ヵ月後にどうなるか――言うまでもない。
追放後、自由を手に入れたミリアは、旅の途中で帝国の魔導師にスカウトされる。年俸五倍、生活保障、研究施設完備のホワイト待遇……ただし、ひとつだけ問題があった。
スカウトしてきたその魔導師――ゼノ・クローネは、感情を見せないくせに、何かが重すぎる。
無表情で距離感バグり気味。
さらっと「君が他の男に笑うと不安だ」とか「眠ってる間も見てる」とか言ってくる。
……それ、普通に怖いんですけど!?
追放から始まるざまぁ逆転劇と、前向きすぎる元・聖女と、
ヤンデレ一歩手前(かも)の理知系魔導師による、ちょっと不穏でときどき甘い異世界ラブコメディ、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 17:39:39
51691文字
会話率:36%
「血をくれ」
無愛想で、何を考えているのかわからないその人に、私は血液を提供することになった。
最初は怖かった。けれど、ほんの少しの優しさに、私は……恋をした。
吸血鬼のような彼と、不器用でじれったい、でも確かな恋の物語。
最終更新:2025-06-07 18:06:54
22130文字
会話率:48%
食べることが大好きなまんまる聖女と、心優しい大盾の騎士とのほのぼの恋愛譚。【全7話・最終話まで毎日19時更新】
ちょっと不穏もありますが、ハッピーエンドです。ものすごく薄ーいざまぁもあり。
現在連載中の「縁遠い護衛騎士と悪縁寄せ令嬢の幸
運なご縁」の元祖プロットを少し変更して別のお話で生まれ変わりました。ゆるゆる設定ファンタジーですので、気楽にお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-14 19:00:00
32989文字
会話率:48%
女子高生と迷宮の主の、非日常系まったりお茶会!
現代日本の女子高生、萩野瑠璃。
彼女の部屋に置かれたドア型のミラーは、どういうわけか異世界の迷宮の主、ブラッドガルドの部屋(?)につながっていた。
瑠璃は自室の鏡を直してもらうために。ブラッ
ドガルドは失われた魔力の回復のために。
奇しくも利害が一致した二人は、一緒にお菓子を食べることに?
甘くておいしい、ちょっと不穏な非日常系お茶会、ここに開宴!
ちょっとだけお菓子の由来に詳しくなれたりします。
カクヨム・ノベルアップ+等にも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-22 01:33:35
1380713文字
会話率:46%
「恋人が居るから婚約は破棄する」
婚約してから5年経ってようやく顔合わせをした私の婚約者様は、初顔合わせでそう宣った。2歳年下の第二王子殿下。御年13歳。私は「左様でございますか」という気分だが、国王陛下からお声がけ頂いた婚約。
「当然
陛下もご存知ですよね? あと慰謝料払って下さいね」
そう言ったら顔色を変えた殿下は「やはり婚約は継続だ」と言った。一目惚れした相手の婚約者になれるのなら……って思って言ったら婚約継続。嬉しい!
そう思っていたらなんだか突然前世とやらの記憶が蘇りました。……そうか。私は前世でオタクだったのか。折角第二王子殿下と婚約しているわけだし、第一王子殿下とも挨拶は交わせる間柄。よし。王子達の絵や美しい貴族令嬢達の絵を描いてもらって楽しもう!
だって私のオタク魂が叫んでる。
推しの絵姿をコレクションせずして、何がオタクか! と。
そんな日々を送って1年半。第二王子殿下16歳。私18歳。
ちょっと不穏な気配がして来たと思ったらなんと第二王子殿下が命を狙われてしまい、私は王子妃教育の所為で第二王子殿下を庇ってしまいました。そして私はそのまま意識がブラックアウトーーと思ったら、8歳(婚約直前)に戻っていました⁉︎
……どうしたらいいんでしょうね。
エブリスタさんでも掲載してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-09 07:00:00
702752文字
会話率:48%
オレ、セイスリック・ルシアード。ルシアード公爵家の三男。気楽な立場でのほほんとしていたら何故か『真ん中王子』こと第二王子の話し相手に呼び出され、王太子殿下の口喧嘩騒ぎを見てしまった! え、これって乙女ゲームの定番、『逆ハーレム』じゃねぇ!?
しかも、お相手の男爵令嬢、ちょっと不穏な感じだよ!? 大丈夫か、王太子殿下?
何でもできて、何でもそこそこと評された『真ん中王子』イリアードを叱り飛ばし、王太子殿下を狙う闇に対峙するオレ。カッコイイだろ? でも面倒はご免です。
始まりはTSっぽいところありますが、ちょっとだけです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-09 10:19:13
19466文字
会話率:60%
春風の精霊だったシルヴァスは、現人神として地上勤務になってから、子供好きが高じて現人神の孤児を保護する仕事に従事していた。
地上で肉体を得てから、幾度かの恋愛をしてきたシルヴァスだったが、自身が保護した孤児の一人に本気の恋をして、結果、親
友と彼女が結ばれてしまった事で失恋から立ち直れなくなっていた。
そんな折、やはり自分の保護した孤児の一人が引き取り先が決まらないと、施設からの連絡を受け、訳ありの少女を引き取るハメになってしまう…。
最初は、気ままな独り暮らしを気に入っていたシルヴァスだったが、彼女との生活は思ったより楽しく、保護者として少女を大切にしていた。
その少女の名はカヤノ。
カヤノは精神的にトラウマを抱えていたが、シルヴァスと暮らすようになってから、少しずつ心の傷も癒え、成長と共にシルヴァスに淡い恋心を抱くようになる。
しかし、学校卒業を間近にして、彼女の意を決した告白により充実した生活は一転…。
そこからは、シルヴァスが引き取った現人神の少女カヤノとのスレ違いすぎるラブ(?)
色々と自信のないカヤノがちょっと不穏(?)な精霊ナイトでもある激甘シルヴァスに、落とされるまでのお話。
是非、お暇な時に読んでいただければ嬉しいです!
※関連作品に、別連載『現人神さんたちが主役の世界・引き取られた先は冥土でした』があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-06 06:59:33
657479文字
会話率:29%
戦争の傷跡が癒え始めたサウスの街で、軍人や警察と追いかけっこをしている2人組が居る。夜闇の街を駆ける2人――アリスとラビ――がまき散らす電波は今日も愉しげだけど、街にはちょっと不穏な影が。
アリスの可愛らしい声を電波に乗せて、お天気とちょっとしたニュース、ついでに退屈な夜を紛らわせる娯楽を添えてお送りする、海賊放送・ワンダーラジオ、始まりますっ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-15 16:51:34
89661文字
会話率:42%