雨音が心の扉を叩く
夏の訪れはもう、すぐだと云うのに
心は何時だって過去のまま
置き忘れたあの赤い傘は妖怪のものかな
紫陽花の幽霊が過去を探す
夕べは打ち上げ花火が凄かったのよ
懐古の呪文はあの家の老婆がお念仏を唱えるように
たましひの有
り様は
さわさわと揺れる凌霄花の葉の間に折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-29 18:49:24
2779文字
会話率:0%
たましひ揺れる草葉の陰
川の中に蛍石が一つ転がってました
蔵の裏の川の人魚は唄を歌いながら
もうすぐ生まれる子供の名前を考えている
もう終わりですか?
キネマ館の隅でジッポに火をつけ
煙草がジジ…と燃えゆくたましひ
シンクタンクに落ちたヒ
トデ
枕元の鈴虫を踏みつぶしてしまいました
夏薫る
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-07 20:53:47
2757文字
会話率:0%
人はどうして想いを捨てられないのでしょうかね
亡くなった恩師が櫻の木の下でそう嘆いていた朧に
先生には誰か戀をして居たのかもしれない
思う人間凡ての戀が成就すればいいのに
そうしたら悲しみも苦しみもあの櫻の下に埋めなくて済むから
櫻の木は今
年も人の想いを吸って薄紅色の櫻を咲かせる
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-10 17:45:06
3691文字
会話率:0%
転記ふろむ、たましひのかたわれ、かたはれどきの分身飛来。
最終更新:2019-10-12 12:39:43
379文字
会話率:0%
転記ふろむ、たましひのかたわれ、かたはれどきより、此処へ。
最終更新:2019-10-12 12:36:31
341文字
会話率:0%
有史前の古代文書、『歌仙伝』が発見された。それを紐解くごとに二つの歴史が交錯する。
反乱の火種を抱える火星。
火星物質『マルセリウム』の超高密度内燃機関、人呼んで『たましひ』。
たましひを燃やせ
化鳥を解き放て
最終更新:2015-03-01 20:51:59
17539文字
会話率:30%