「バグか、あれは」
村勇者は村魔王を倒すことで、町勇者となる。
町勇者は町魔王を倒すことで、市勇者となる。
しかし、村勇者のお付きとして共に挑む彼は、身分を隠した村魔王だった。
「どうして、村勇者が、ダンジョン破壊とか簡単にやれるんだ
……っ!」
規格外すぎる村勇者を、村魔王は計画を立て、実力を上げ、仲間と共に倒そうとする。
それらすべてが勇者に蹴散らされることになると、薄々は予感しながらも。
そんな魔王の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 00:20:00
23482文字
会話率:50%
気付いたら不思議な場所にいた。水みたいなのに浸かってる自分の体。体は浮き、何かにつながってる。それに何も思い出せない。ここじゃないどこかに居たと漠然とわかるけど……なんだっけ? そんな事を思ってると、近くで激しい音が聞こえてくる。
外
では魔王と勇者が世界の命運をかけた戦いをしてた。でもこのままじゃ世界がやばい!? だから私はそれを止めようとして……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 00:02:16
1762755文字
会話率:37%
空は鉛色に染まり、冷たい風が荒野を吹き抜けていた。
だがその風に混じるのは、ただの冷たさだけではない。遠くの空から、薄暗い雨粒が落ち始める。地面に触れると、闇色に染まり、まるで世界そのものがその身を震わせているかのようだった。
この世界に
は三つの国が存在する。
北方のヴァルクレイア帝国は、その圧倒的な攻撃力で名を馳せていた。強者こそが正義とされ、厳格な軍事国家として知られている。
西方のバスティオン帝国は、まるで壁のように鉄壁な防御を誇り、その国土は不落の城塞と化している。
そして南方に位置するヴェルメリア聖国は、神の怒りと慈悲を象徴する黒雨――“こくう”を信仰する厳格な宗教国家だ。
黒雨はこの世界の秩序を保つとされる神の怒りの証。
そして、その黒雨の降る地域でしか姿を現さない、忌まわしい存在がいる。
人々は彼らを「ラウカン」と呼ぶ。
ラウカン――それは神の使徒、天から遣わされた破壊者。
人類の罪深さを嘆き、滅ぼすために創られた化け物である。厚く硬い皮膚は通常の武器では一切傷つけられず、その存在自体が世界にとっての災厄だった。
彼らの出現と共に降る黒雨は、二、三時間でやむとされるが、その間に何が起こるのか、誰も知ることはできない。
そして、人類の中にはラウカンの力を利用し、己の欲望や理想のために動く者たちもいる。彼らは暗躍し、世界の秩序を揺るがそうとしていた。
薄暗い街の一角、ヴァルクレイア帝国の首都――騎士団本部の広間で、新たな一日が始まろうとしていた。
「…これで、キキョウ、君は正式に第一騎士団の副団長だ。」
厳かな声で告げられたその言葉に、青年は一瞬戸惑いの色を浮かべたが、すぐに硬く決意を胸に秘めた。
彼の名はキキョウ。凡人と思い込んでいた男が、今、新たな責務を背負い立ち上がる瞬間だった。
だがその背後には、冷徹な視線が静かに注がれていた。赤い炎のような瞳の少女――ストレリチア。
彼女は世界一の剣術を誇る第一騎士団の団長であり、己の使命以外には一切の感情を見せない。
強さだけが正義。弱さは切り捨てる。
その厳しさは部下たちを震え上がらせるが、誰も彼女の剣の前には敵わなかった。
二人の運命は、この日から静かに、しかし確実に動き始めていた。
黒雨の空の向こうで、ラウカンたちはその時を待っている――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 00:00:00
14760文字
会話率:19%
シオン・エイミスは魔法医として生きて人生を終えた。はずだったのに。目が覚めたら若返っていた上に、まさかの少女になっていた!? 両親から送り出されたお茶会で、シオンは逆行前の親友、若くして病で亡くなったクライブ・アッシャー公爵子息の婚約者ロ
ーズマリーと出会う。そういえばクライブはお茶会でローズマリーに一目惚れをして拗らせまくった結果、婚約解消されたのを思い出したシオン。ここはひとつ、親友のために人肌脱いで、ついでに病気も治してやろうと意気込む。シオンの奮闘の結果はいかに!?
「僕の気持ちをめちゃくちゃにしたくせに。……離れるなんて絶対に許せない。どこにもいかせない」
「……へっ?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:52:42
15927文字
会話率:34%
バスケをプレイする理由を忘れた少年『五十嵐 巧(イガラシ タクミ)』。
当時のコーチに言われた言葉、“その言葉”により続ける理由もないタクミはそのまま引退した。
それから時な流れ【騎達士(きたちし)高校】に入学したタクミは部活動を決め
られてないところを幼馴染の『清水 瑠奈(シミズ ルナ)』に見つかりもう一度バスケをやるように促されるが、バスケの対する熱が冷めきっていたタクミにあっさり断らる。ルナはそのとき寂しさを覚えた。なぜならタクミが“忘れていること”をルナはいまだに覚えていたからだ。
それから数日たちルナはタクミをプロの試合を見に行こうと誘い、予定が空いていたこともあり一緒に観にいくことにした。
白熱した試合後にもう一度“バスケやらない?”と聞くが、即断られた。
ルナはそのとき諦めて二人別々で帰路についた。
けれどタクミはそのまま帰路に着くのではなく寄り道で当時幼馴染の三人でよく遊んだ河川敷に理由もなく向かった。
そこでもう一人の幼馴染の『江月 未来(エヅキ ミライ)』に数年ぶりに再会する。積もる話をしミライは引っ越した先でもバスケを続けていることを知る。話の流れ的にタクミもバスケを引退していると話した。
それを聞いたミライは態度が急変、巧みに対して怒りだした。ミライは三人で約束した“夢”のことを聞くがタクミは一切思い出せない。それに呆れ怒りを抱いたままミライは帰っていった。
タクミはミライの言っていた夢のことがずっと思い出せず家に着いた。
リビングで父親がテレビで2031 FIBAワールドカップを見ていた。それを一緒に見ていてタクミがバスケを始めたそのルーツの全てを思い出した。
“三人で日本代表になる”という夢を。
そのときタクミはもう一度、夢に向かって突っ走るとを決意した。
低身長鬼才バスケプレイヤーによる“不可能”と言わせない王道バスケ譚その始まり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:52:36
14262文字
会話率:35%
歌で竜と心を通わせる天真爛漫な少女リラと、呪いで言葉を話せないが強力な魔法を使う冷静沈着な青年ノクト。正反対の二人が出会い、言葉の代わりに心で絆を結ぶ。呪いを解き、古の竜の故郷「天空の揺りかご」を目指す、王道ブロマンス・ファンタジー。
最終更新:2025-07-23 23:47:05
1354文字
会話率:39%
夢写師シリーズ完結編!魂が導く“写し世”の結末
霧梁県・久遠木町。霧に包まれたその町で、ある日突然、人々の記憶が次々と失われていく異常事態が起こる。家族の名前が思い出せない、日常が崩れていく——その異変の始まりとともに、止まっていたはずの
時計塔が不気味に動き出した。
夢写師の家系に生まれ、科学を信じる工学部生・橋爪カレンは、魂を可視化するデバイス「SID」を用い、現象の解明に挑む。しかし、量子データでも解析不能な“魂の叫び”に直面したとき、カレンは母・ルカが扱うアナログな魂写機の力を知る。過去に失踪した大叔母チヨの記憶、霧に隠された町の真実、そして未来を写し出す写祓の技術。
デジタルとアナログ、科学と祈りのはざまで揺れるカレンの心に、大学の仲間であるユウキとの絆が深まり、彼女の中で新たな夢写師としての「覚悟」が芽生えていく。
霧見駅跡で目撃したのは、1945年に消えた列車の記憶。そして、町を覆う霧の中心には、記憶を喰らう“何か”が眠っていた。
残された時間はあとわずか。失われる記憶を取り戻し、止まった時計を再び動かすために、カレンはすべてを懸けて「写す」ことを選ぶ。
これは、“写し損ねた想い”に光を当てる、夢写師最後の物語。
夢写師シリーズ一作目
「夢写師チヨと白い狐 ―記憶を紡ぐ、写し世の欠片―」
https://ncode.syosetu.com/n0724ko/
夢写師シリーズ二作目
「夢写師ルカと黒い狐の廃墟録 ―光と影の記憶譚―」
https://ncode.syosetu.com/n2282ko/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:30:00
45750文字
会話率:21%
私の名前は中条寺キララ、34歳独身だ
24歳から30歳まで同棲していた男に振られ、心の傷を癒せないままズルズルと生きている
お酒とタバコ、スマホだけが友達だ
朝から晩まで働いて、晩から朝まで飲んで寝る
そんな、ただ虚しいだけの日々が続い
ていく筈だった
ある日、私に転機が訪れた折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-23 23:23:15
377307文字
会話率:28%
キャッチコピー:生贄にされた少年。最強パーティーに育てられ、サイコ系冒険者に覚醒する!
ある村の仕来りで生贄にされた少年、オボロ。捨て子だったせいか、村人達からよく思われず、命を狙われる。血に飢えた村人達に殺される恐怖を感じながら森の中に
潜み、死を覚悟していたオボロだったが、〈《三英雄》〉と呼ばれる異形の冒険者達に命を救われ弟子になる。
それから時は経ち、師匠達に優しくも厳しく育てられたオボロは一人前の冒険者になっていた。憧れの王都にやって来たオボロは、身長のことでバカにされ、何故か絡まれる羽目に。
そんな中、今までソロで冒険者活動をして来たオボロは、四尺刀を振りかざす小柄な少女、エメラル&無口な闇魔法の使い手の少女、クロンと出会い、共にパーティーを組むことに。
冒険者ギルドで絡んで来た同業者を蹴散らし、森を荒らすゴブリンを対峙し、盗賊やオーガと激しい戦闘を繰り広げる。まさに冒険者らしい日々を過ごすのであった。
これは生贄にされた少年が、仲間達と共に成長する物語。そして時々サイコパスになる少年、オボロの狂った世界を生き抜く冒険譚である。
○アピールポイント
本作品は、以前投稿していた作品のリメイクになります。
壮絶な生い立ちの主人公が、異形の者達に育てらられ、弟子として最強になってます。
特徴としてメインキャラ達は全員背が低い(チビ)であることや、それを全くデメリットに感じさせない戦い方です。
まとまった物語を描きつつ、主人公がとある条件でサイコパスになってしまう。そんな二面性を楽しんで貰えれば幸いです。
本作の主人公は最強ではありません。チートでもなく、普通に環境的要因で強くならざるを得なかっただけです。負ける時は普通に負けますが、それも楽しんでください。
※本作品は完結を目的としております。(状況次第で続編も執筆予定?)1章のみ既に完結しています。
少しでも面白いと思ってもらえれば、高評価(ブックマーク登録や、星、感想など)していただけると嬉しいです。励みになります。
本作品はアルファポリスで連載していた作品をベースに、カクヨムにて加筆修正したものになります。
執筆の続きは原則カクヨムで行う予定です。
また、カクヨムにて有料でSSを投稿するかもしれませんが、読まなくても本編を安心して楽しみください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:14:34
42332文字
会話率:37%
「──目が、見えない……てか、ここどこ!?」
現代の高校生・黒川真人は、戦国ゲームのプレイ中にVRゴーグルを装着したまま寝落ちしてしまう。
目覚めると、そこはなんと疱瘡で片目を失いかけている幼少期の“伊達政宗”の体の中だった!
「なんで
よりによって、片目イベントの真っ最中なんだよ!?」
右も左も分からぬまま、母・義姫の“過保護すぎる毒親ムーブ”に振り回され、
家臣団からは「神童!」「鬼子!」と拝まれながらも、
中身はただのオタク高校生というギャップに悶絶する毎日!
ゲーム知識と現代知識(あとちょっとの妄想)を頼りに、
天下統一シミュレーション、リアルで開幕!
目は潰れても、野望は潰させない。
「いいぜ……この世界、俺が“攻略”してやる!」
これは、“中身だけ現代人”な伊達政宗が、信長・秀吉・家康たちの前で
歴史(と常識)をガン無視しながら突き進む、
ドタバタ戦国×転生コメディである!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:00:00
162702文字
会話率:37%
世界を創った五大神のひとり、天空神は突然神を辞めたいと言い出した。辞めさせないために創造神は天空神を人間界に行かせ辞めない理由を探させに行かせた。
人間界でバイトを探してさまよう中、出会ったのは傷だらけの男子高校生・神名翔。
手当てのお礼に
紹介されたのは……なんと神社の巫女バイト!?
しかもそこには、犬猿の仲で同じ五大神神姿もあって……!?
「神様なのに、バイト!? 巫女!? しかも人間界で!?」
天界最強クラスの神様と、ちょっと不器用な男子高校生。
これは人間界に降りてきた神様と不器用な少年のクスッとしてしまう日常コメディ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:56:06
11674文字
会話率:60%
ソリナバース。それは男女とはまた別の第二の性。生命エネルギーを極端に作り出してしまう体質を持つ「ソル」と生命エネルギーを必要量作り出せない体質を持つ「ルナ」とその他普通の人間に分けられる。ソルとルナはお互いの欠点を補うように惹かれ合う。
これは、ソリナバースに翻弄された二人の男子高校生が運命に導かれたように互いを手に入れるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:55:40
3864文字
会話率:54%
感情を表に出せない人たちがいる。
東京で暮らす男子高校生の主人公は、妹が新種の病気を発症する。
絶望を感じた瞬間に夢の世界の住人になり、近づく人を夢の世界に巻き込む病気、「パラソムニアシンドローム」を。
発症した妹を最初に発見した主人公
は夢から覚める際の助けてという悲痛な叫びを聞き、妹を救うべく行動をしていく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-23 22:50:00
426582文字
会話率:56%
ノキア・プロセリア。
彼女は美味しいものをこよなく愛し、可愛いものをこよなく愛し、更に悪事をこよなく嫌う少女である。
神官である彼女が、道々困っている人たちの手助けをしながら世界中を旅している。
世の為人の為に生きる生き方を望み、その生き
方が自分にとって最善で最高の人生だと信じてやまなかった。
少々口は荒くとも、常にポジティブに笑顔を絶やす事無く底抜けに明るい性格の彼女を嫌う者はあまりいない。
しかし、そんな彼女にも暗い過去があった。その過去のせいで、ノキアは人知れず人間不信に陥っているのだが、ノキア自身がそう見せないだけの魅力を持ち、振舞うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:38:34
2859文字
会話率:50%
「なあ、化け物と戦うなんて。こんな危険なOJTってあっていいのか?」
「普通にあるぞ。第一師団はいつでも生命がけのOJTだ」
「いやいや。俺たち魔法庁の役人、文官なんだけど!軍人じゃねえ!!」
魔力がなければ人にあらずと言われた時代から
数百年。いつの頃からか魔法を使える者が減っていき人々は科学技術に目を向けた。今や魔法は時代遅れのものとされつつある。
そんな時代に生まれたトマス レーンはお荷物扱いされる魔法庁の新人職員。数少ない若手の彼は今日も怪しい事件に駆り出される。
科学が台頭し魔法がすたれつつある世界で微細な魔力が見えてしまうがために余計な物も見えてしまうトマスの災難あるいは泥縄式実地訓練(OJT)。
主人公はアホ寄りなので俺TUEEEはできません。作者も主人公よりなのでふんわり設定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:37:54
2115文字
会話率:37%
クラスメイトの遥は、人懐こくて明るい女の子だった。
だがある日突然、彼女は「声を失って」学校に来るようになる。
病気かと思った主人公・陸は、ふとしたことから、遥が「事件の目撃者」なのだと知る。
だが、誰にも話せない“ある理由”で、声を出せな
くなったのだ。
遥の沈黙を守るため、陸は事件の真相を探り始める。
やがて浮かび上がるのは、友人たちの嘘、学校の闇、そして、陸自身の知らなかった過去だった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:33:41
2742文字
会話率:16%
憧れの異世界転生のはずが、「のじゃロリ」に生まれ変わってしまったのじゃ! 一人称は「妾」、語尾は「じゃ」、職業は悪の組織のロリ幹部「黒の女王レジーナ」。この強制力は覆せないのじゃ……!
絶望したレジーナを囲むクールで愉快な面々:ぬいぐるみ
化の呪いを受けた眼鏡参謀/最終回間際で裏切りそうな剣豪/千の執事を持つ美少年貴族/記憶喪失の元ヒーロー側教官。
──彼らに囲まれて毎回気まずい思いをしているレジーナの明日はどっちだ!──
※メインCPはショタ×ロリです。ロリゆえフィジカルな接触なし。最終的には婚約者とお兄ちゃん(複数)とモンペが出来る予定。
……▲要注意!▲ 脇キャラにBL要素が発生します。百合も居ます。
アルファポリスに投稿済。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:18:41
141105文字
会話率:36%
大地の奥底に封じられている神様は思いました。
『なに? いま異世界冒険って流行ってるの?』
彼は地上にいくつもの目を持ち、この世界が正しく成長しているか監視しています。
とは言え、さすがに異なる世界を見通す目など持っていません。
しかし
、自分が見通せない世界だからこそ興味があります。
『ならオレの眷属送り込んじゃえばよくね?』
自分と繋がりのある眷属の目を通せば、異世界の様子は自分にもわかるでしょう。
そして彼は自分の命令を聞きそうな、運の悪い眷属にその指令を与えたのです。
「あ、あなたはもしかして私たちの造物主様!?
い、いきなりですね、そ、それで私にその人選を行えと?」
『あー、いやいや、一人でやんなくていいよ、
向こうに送るのも一人にする必要ないし、
こっちの世界に影響なさそうな人物、適当に見繕ってさ?』
「わ、我らが主はアバウトなんですね・・・わかりました。
じゃあ、知り合いの子と相談してちょっとやってみます。」
他力本願、責任転嫁、いきあたりばったりの精神で行われたその計画は、
まず最初に、一体のお人形さんに対して行われました。
そのお人形さんは、見たこともないお屋敷の中で、
お尻をあげたポーズで這いつくばっていました。
気が付いたらいきなり、そんなところに飛ばされて、
自分がどんな態勢でいるかも、今は後回しにするしかありません。
現状認識も何もできていないまま、
薔薇の刺繍の黒いドレスの裾が膝下から床に拡がっています。
それでも、やがて彼女はゆっくり立ち上がりました。
ここがどこだかわからないけども・・・
そして思考回路も正常に作動するようになると、彼女は自分の仕事を思い出したのです。
この場所がどこであろうと自分のすべきことはただ一つ・・・
それは、
かつて大地の底に封じ込められし冥府の王が与えた崇高なる使命。
「私は鎌を振るう、汚れた命を絶つために・・・。」
そう、最初に送られたのは、都市伝説の主、「私メリーさん」!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:13:27
2539610文字
会話率:18%
チート級の魔力を持って異世界に召喚された俺、ケンジ。だがこの力、うっかり本気を出したら世界がヤバい!? さらに、聖女、王女、天才発明家、エルフ…次々と現れる美少女たちに囲まれて!!!
かくして始まったのは、手加減だらけの救世主ライフ。迫り
くる魔王の脅威、古代文明の謎、そして絶望的な邪神との最終決戦! 圧倒的な力で(もちろん手加減しつつ)強大な敵をなぎ倒し、数々の陰謀を打ち砕いていくケンジ。彼を支えるのは、一途な想いを寄せる個性豊かなヒロインたち。彼女たちとの絆は深まるばかりだが、それに比例してケンジの理性は限界寸前!?
手に汗握る壮大なバトルと、ニヤニヤ必至のラブコメ展開! 最強賢者が抱える「うっかり世界を滅ぼしかねない力への葛藤」と「愛すべきヒロインたちへの手を出せない葛藤」を、時にシリアスに、時にコミカルに描きます。
果たしてケンジは真の勇者となれるのか? いや、それ以前に男として本気を出せる日は来るのか!? 彼の終わらない(主に理性との)戦いを、ぜひお楽しみください! 最終話まで読めば、あなたもきっと清々しい涙と苦笑いを浮かべるはず! 異世界ファンタジーの新たな地平(と主人公の限界)がここに! 今すぐ本編へGO!
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-23 22:00:00
15182文字
会話率:18%
静寂しおり。彼女の心には、小学三年生の頃に経験した、家庭内の出来事に起因する深いトラウマが刻まれていた。それは、彼女に物事に対するある種の諦念と、自己肯定感の低さを植え付けた、拭い去ることのできない影。
春、新しい制服に身を包み、静寂しお
りは中学校の門をくぐった。期待も不安も抱かず、ただ淡々と定められた手順を踏む彼女にとって、卓球だけが心安らげる唯一の聖域だった。祖父母に用意してもらった家で一人暮らしをする彼女は、誰にも知られることなく、異質な持ち替え技術を磨き続けている。それは、体躯で劣る自分が勝利を掴むための、そして勝利という形でしか自身の価値を証明できないと信じる彼女にとって、唯一の希望だった。
中学校に入学して少し経った頃、静寂しおりは卓球部へと入部する。彼女の手に握られた、裏ソフトとスーパーアンチという常識外れのラバーを貼り分けたラケットは、瞬く間に部内で波紋を呼んだ。顧問や先輩たちは、その異様なスタイルに困惑を隠せない。しかし、静寂しおりが見せた、卓越した基礎技術と、相手の思考を解析するような知性は、彼らに驚きを与える。彼女の異質さが、周囲に少しずつ認識され始める。
卓球部での新しい日々が始まる。静寂しおりは、内面に過去の影と孤独を抱えながらも、卓球という世界で自身の道を切り開こうとする。それは、輝かしい未来へと続く道の始まりであると同時に、彼女を待ち受ける更なる運命を示唆するものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 22:00:00
1016584文字
会話率:17%