ある事件を切っ掛けに死ぬと時を遡るようになった少女はウンザリしていた。知る限り、記憶を残して遡っているのは自分一人。誰に助けを求める事もできないだろうと分かっている少女は自己救済へと乗り出すのだった。
最終更新:2024-07-19 07:16:42
8746文字
会話率:11%
「君を愛することはできないだろう」
継承権を持たない側妃腹の第一王子オブシディアン・ライムールは、母の母国との無為な戦争を止めるため、『我が儘で凶暴で醜い』と噂の聖女との政略結婚を受け入れた。しかし一途で頑固な狼獣人のオブシディアンには幼
き頃に失った『唯一』がいて――婚姻当日「愛することは出来ない」と言ったオブシディアンに、厚いベールで顔も見えぬ聖女は言った。「きんにくきんにくきんにく最高。ありがとうございます!」と。
偏食だという聖女の前で肉を食べればベールにヨダレがにじむ。凶暴だという聖女は幻覚を視て自傷する。醜いという聖女の肌は過酷な五穀断ちで木の皮のよう。
奇天烈な聖女の行動に振り回される内、オブシディアンは聖女が一人で国を支え、ミイラのようになるほど搾取され尽くしていることを知る。彼と聖女の政略結婚は、現聖女を使い潰す前に、新たな毛色の良い『聖女』を増やそうという思惑によるものだった。
聖女のことを知れば知るほど、オブシディアンには聖女がかつて失った『唯一』と重なって見えて……。
「ほらソバに蜂蜜、兎に猪、ウズラにキジ、鴨にマスだ。これなら五穀の内に入らんだろう?」
大神官の目をかいくぐってオブシディアンは聖女を餌付けする。
ところが大神官と王太子の思惑、オブシディアンと聖女の過去も絡んで、事態は思いもかけない方向へ――。
きんにく好きのおかしな聖女と、不遇な軍人王子の幸せへ向かう物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-20 17:23:39
51158文字
会話率:31%
「セラフィの婚約が決まったよ」
父の言葉にセラフィーナはショックを受けた。
何故なら相手は幼い頃に散々泣かされたテディ。涙ながらに抗議したが、母の望みだからと覆りそうにない。
だがセラフィーナは諦めきれなかった。嫌なものは嫌なのだ。そん
な時テディの弟から助言を受ける。
「傲慢なあいつに嫌われれば、婚約破棄してくると思う」
なるほどそのとおり。
しかもテディはセラフィーナの顔は気に入っているらしい。
「それなら何もかも嫌われて、こんな婚約なくしてみせるわ!」
その結果、セラフィーナは地味で顔色の悪いぽっちゃり寸胴になった。
周りからドン引きされるが問題ない。目指す先は婚約破棄。
やがて第二王子レオナルドが現れたことで、セラフィーナの状況は一変する。
◆異国好きの主人公が持ち前の快活さと知識を生かしつつ、ドタバタながらも幸せになっていくお話です。
※進行ゆっくりです。タイトル回収は二章ラスト、ざまぁは最後になります。
別サイト投稿作品をタイトル変更、R15は保険に修正しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-10 02:48:08
213224文字
会話率:44%
※ご訪問下さり誠にありがとうございます。全十二話。ざまぁは最後の方です。ゆるゆる設定ですので、矛盾やおかしなところがありましたらご容赦願います。お暇つぶしにのぞいていただければ幸いです。
「ああ、きみとは婚約破棄だ。オーケイ?」
第一皇
子に婚約を破棄されたことから、公爵令嬢のカオリ・バルテンの数奇で幸福な運命が幕を開けた。
第一皇子からあたらしい婚約者を紹介された。それは、「呪いの獣」と噂される第十皇子である。
継母と異母姉から逃れるようにし、「呪いの獣」のもとへと向かうカオリ。
が、皇宮の森の奥で待っていたのは、「呪いの獣」という怖ろしいイメージの人物ではなく、美形でやさしいハンス・アインハルトであった。
彼は、カオリに言う。「待っていたんだ」、と。
彼は、「クルーガーの三つ星」としての宿命を背負っており、カオリもまた宿命を背負っていると告げる。
溺愛されながら、自分を変えるために奮闘するカオリ。
そして、ハンスが立嗣子することになり、その式典で元婚約者や継母、異母姉と再会することに……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-18 00:00:00
15506文字
会話率:30%
タリアはある日、恋人の不定の現場を目撃してしまう。傷ついたタリアは恋人を物理的にぶっ飛ばしてその場を走り去る。
しかし、その翌日から何故か見知らぬ男に目をつけられて付きまとわれる。
ややストーカー気質の男に狙われた女の子が、何だかん
だと流されながらも幸せになるお話。
*シリアスはほぼありません。
*クズ男へのざまぁは最後に少しあるけどかなり薄めです。
*全部で2~3万字程度の予定。一応完結までは筋道つけているのでエタったりしないと思いますが、多少見切り発車なので今回は1話ずつの投稿です。
*他サイトにも重複して投稿の予定です。(まだしてませんが……)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-22 20:05:28
62085文字
会話率:35%
「婚約者のことは愛していない。君こそが運命だ」
婚約者であるハインツに変装後の姿を見初められたオリアーヌ。婚約者に愛されていないと知り、婚約を白紙にしたいと申し出る。しかし、「結婚してお飾りの公爵夫人になってもらう」と拒否されてしまう
。
そんなとき、いつも意地悪な幼馴染みの王子、ヴィンセントの優しさを知り――……
これは、自由な恋愛を手に入れるために、悪役とヒロインの両方を演じる侯爵令嬢、オリアーヌ・メダンの物語。
◯毎日更新予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-01 07:00:00
89168文字
会話率:49%
とある乙女ゲームの中に、私は聖女召喚されたらしい。けれどもあまりに突然すぎて、私がうっかり茫然としているうちに一緒にくっついてきた女に「私が聖女です!」とさっさと宣言されてしまったのだった。かくして私はただの役立たずとしてさんざん扱いに困ら
れた挙げ句に、とうとう追放されました。
って、いやどういうこと? しかも暗殺までされかけて、さすがに黙っているわけないよね?
私は決めた。これから先の私の安全で心穏やかな人生を、なんとしても自力で獲得しなければ。ずっと追われ続ける人生などくそくらえ。そのためにはまずこのゲームのシナリオを変える。死ぬはずだった隣国の将軍を救い、そのお返しに私の身の安全とポーション屋さんとしての新たな人生を助けてもらうのだ! ……そう決めたはずなのに、なんでこんなことになっているのかな……
【 書籍第 3巻 、3/25発売! 書籍1〜2巻&コミカライズ第1巻、好評発売中 コミカライズ「マンガUP!」にて更新中】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-18 18:00:00
302079文字
会話率:23%
男爵令嬢エリザベス・ハートレイは、とある目的があり、条件に合った結婚相手を見つけるため貴族学校に入学した。目指すはちょうどいい男。
ところが入学初日にして王太子殿下の目に留まってしまう。
そこまでの大物は求めてない!
むしろ無理!
しか
も王太子には優秀な婚約者がいるという。
さらには華やかな見た目のせいで、王太子の側近から貞操観念を疑われてしまい……
果たしてエリザベスの玉の輿計画はどうなってしまうのか?
本来なら乙女ゲームのヒロインのような展開のはずなのに、主人公が現実的でそうならない話です。
※ざまぁは最後の方になります。
※アルファポリスでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-02 20:00:00
45362文字
会話率:32%