時は大正時代。
とある長閑な漁師町に、双子の巫女がいた。
吉相を占い、明るい未来を予知する姉のキッカ。
凶相を占い、不幸な未来を予知する妹のキョウカ。
双子の性格も極端に陰陽で分かれており、村人達は社交的で明るい姉をとても敬い慕っていた
。
キッカには許嫁がいたが、十八歳を迎える前にキョウカがした占いにより、二人の婚約は破棄される。
『……先読みの神子を雲上家に嫁がさなければ、この町は破滅の道へ向かうだろう』
雲上家は、新華族の一門。
最近代替わりをし、容姿端麗な若者が後を継いだという。
それを聞いたキッカは目元に袖を当て、俯きながら宣言した。
「キョウカはあの通り、呪われた子だもの。万が一キョウカを嫁がせれば、きっとこの町に不幸が起きる。それをわかっていて、キョウカを嫁がせる訳にはいかないわ」
そうして雲上家へと嫁入りすることを決めたのだが──?
※他サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 20:57:21
15826文字
会話率:45%
貧乏伯爵令嬢のシェリルは、姉に搾取されながらも逞しく元気に日々を過ごしていた。
そこに舞い込んだのは、呪われて醜い姿になった王子との縁談。
高貴な令嬢達は何人も脱落して、とうとうシェリルの家門にまで話が回ってきたのだ。
人を拒み、王子
一人で生活をしているという離宮にシェリルが訪れると、そこには一匹の○○がいて──?
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13068文字
会話率:46%
魔族と人間の国で長く続いた戦争が終結し、和平が結ばれることとなった。この平和を永遠のものとするべく、両国の間で話しあいが行われ、魔族の姫であるシルフィーはヴァミリオン王国の王太子であるイリスと結婚することになった。
しかし――ヴァミリオンに
て開催された祝賀会にて、婚約者であるイリスから一方的に婚約破棄を宣言される。
両国にとって重要な意味を持つこの婚約を一方的に破棄したイリス。怒りを抑えつつ冷静を保つシルフィーだが、イリスは彼女を捕らえて人質にし、魔族たちの国に宣戦布告をすると宣言。
果たして、彼女はこのまま囚われの身になってしまうのか。
それとも――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-02 22:28:27
5188文字
会話率:24%