学園史上最高の天才と謳われたアルティフィア伯約令嬢にはひとつの噂があった。
生徒から相談されたあらゆる問題を、『悪だくみ』で解決してしまう、というのだ。
そんなアルティフィアのもとに、ワーリエラ子爵令嬢が訪れた。
そして婚約者が平民の娘と
付き合っているかもしれないという悩みを打ち明けた。
アルティフィアはそれを婚約破棄だと断定した。
「君ほどの素晴らしい令嬢を婚約者に持ちながら、
平民の娘に現を抜かす軽薄さ、実に許しがたい。
これはもはや、『ざまぁ』するしかない!」
アルティフィアの進める『悪だくみ』に従い、ワーリエラは
『ざまぁ』の準備を進めることになる。
果たしてワーリエラは見事『ざまぁ』を決めることができるのか?
アルティフィアの『悪だくみ』が導く結末とは!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-06 06:00:00
15425文字
会話率:32%
「すまなかった、ヤシュナ。この通りだ、どうか王都に戻って助けてくれないか」
ザイード第一王子が、婚約破棄して捨てた公爵家令嬢ヤシュナに深々と頭を垂れた。
「お断りします。あなた方が私に対して行った数々の仕打ち、決して許すことはありません。今
さら謝ったところで、もう遅い。ばーーーーーか」
王家と四大公爵の子女は、王国を守る御神体を毎日清める義務がある。ところが聖女ベルが現れたときから、朝の清めはヤシュナと弟のカルルクのみが行なっている。務めを果たさず、自分を使い潰す気の王家にヤシュナは切れた。王家に対するざまぁの準備は着々と進んでいる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-13 19:05:19
3701文字
会話率:31%
オルガ伯爵家のキッチンでは今日も、死んだ魚の目をしたご令嬢エレオノールによって料理人全員が追い出されていた。――お嬢様を幸せにし隊による定例会議の開始である。
本日の議題「くそったれ浮気男を改心させる方法」「婚約者がいる男を誑かした女の調理
法」
議論は白熱した。ハウスメイドからキッチンメイド、侍女、果てには家政婦長まで巻き込んで、大いに盛り上がった。男性の意見も取り入れようと、フットマンからバトラー、庭師まで締め上げて、大いに暴走した。すべては愛するお嬢様の幸せのため。
「乙女ゲームが何だってんだこっちは人生かかってんだぞかかってこいやあ!」のメイド視点。
合わせてお楽しみください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-19 15:00:00
9826文字
会話率:42%