吉原大門の落とす陰には悪鬼が棲むという。
吉原の遊女達を閉じ込める象徴の大門。
毎夜の春をひさぐ女達の哀しみと怨念は、渦巻く波となって毎夜吉原大門に向かって怒濤の如く押し寄せる。
しかし大門に棲む悪鬼はその渦巻く波を悉く跳ね返すのだ。
そし
て跳ね返された渦巻く波は再び濁流となって吉原の中之町に流れ込んで行く。
その渦巻く波と悪鬼が棲む吉原大門を楼閣の二階からいつも眺めている一人の遊女が居た。
本編の主人公、松ノ尾太夫である。
彼女が吉原に売られてきたいきさつとは?
どのようにして太夫の地位まで登り詰めたのか?
当時の吉原のしきたりや文化、そして吉原で生きる遊女達の様々な運命と共に、力強くしなやかに生きていく松ノ尾の姿を描き出します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 20:53:03
50288文字
会話率:44%
非人間が住む、異世界とも言える名もなき地が存在した。妖怪や人間と妖怪のハーフなど、世間で少数派であった者たちのうちの誰かが摩訶不思議な力で作ったのだろうか、それとも元あった異世界に住むようになったのだろうか。その地が完成するまでのいきさつを
知るものは誰一人として生きておらず、もちろん真実を知るものもいない。語り継がれた伝承や書も消え失せ、いつしかその地は変種の都であったと記されることになる、そんな地。
これは、元の世界からこの地へおりた一人の、運に恵まれないただの少年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 09:18:04
11798文字
会話率:54%
──『グラウカ』という人間の突然変異種が存在する世界。
グラウカは驚異的な身体能力と再生能力を持つ「超人間」である。
大部分のグラウカは人間との平和的共存の道を歩んでいるが、一部のグラウカは「真の支配種」を標榜する反人間組織を作り、人間と
激しく対立してきた。
そんな中、グラウカである高校生の雨瀬眞白は、とあるいきさつから人間側の対グラウカ組織『厚生省特殊外郭機関インクルシオ』に所属することになった。
雨瀬の幼馴染、同い年の仲間たち、組織最強の対策官。
様々な出会いと戦いを経験しながら、雨瀬は反人間組織のグラウカに同種の力をもって立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 21:18:41
691185文字
会話率:37%
時代は2102年の近未来。何時も通りの日常が始まり、いつもの調子で朝のテレビは殺人事件のいきさつを報じている。ついこないだまでは体や心がなれるまで大変だったけど、今ではだいぶ慣れ、日常を過ごしている。周りの人はもっと早くに慣れて有意義に過ご
している人たちがたくさんいる。しかしなぜ、このような世の中になったのだろう。名のある科学者やスーパーコンピューター、研究機関でさえ答えが出せていない。ただ一日の時間が徐々に伸びていき、半年で一時間伸びてしまった。この頃は落ち着いたようでこの状態が常識になっている。それ以外は何も変わらない。それ以外のニュースといえば、芸能人のスキャンダルや政治家の不正、火星探査機が帰ってくる途中で行方不明になったことくらいだ。そんな日々を過ごしていると、また徐々に時間が伸び、世界が混乱を始めた。今度は時間だけではなく、得体のしれない「なにか」がやってきている。ゆっくりと着実に入り込んでくる。「なにか」は一週間後に必ずやってくる。それは何なのか。それまで人間はどう準備しなければならないのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-20 11:59:49
127608文字
会話率:58%
理不尽な理由で国王から離縁された元王妃は、幼い息子とともに国王の斬首刑を見物し、こうなったいきさつを説明する。
最終更新:2025-02-20 20:17:51
2456文字
会話率:29%
コンビニバイトの真鍋湊人は仕事中、ある二十代の客に不審感を抱く。だらしなそうな身なりの男はネット購入商品を自宅でなく、コンビニで受け取ることを繰り返す。同僚の吉野菜月や湊人の叔父、由雄からは考えすぎのように言われる。
ところが数日後、よ
く似た感じの別の男性客が店に来て、同じようなことをした。これはやはり何かあると思った湊人は、次にまた現れた最初の男の後をつけ、住んでいる家を突き止めた。引き返す途中、二番目に見た男も同じ家に入るのを目撃。慌てて家に近づいたところ、出て来た最初の男に自転車をぶつけられてしまった!
このいきさつを叔父に話すと、由雄は思いがけないことを言う…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-04 16:01:13
13996文字
会話率:56%
子どもの頃に義弟を好きになったお姫様(後に女王様)の、八年間の物語
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花が咲き誇る小さな国の王女・ジゼルには、十四歳になったある日、弟ができた。
弟の名はライナー。
しかしジゼルの母は十二年前に他界しているが、ライ
ナーは十歳。
どういうことかと訝るジゼルに、国王である父は言う。
「血筋からするとライナーはお前の弟ではない。ただし、この王家と無縁なわけではないんだよ」
その父の言葉で思い出す。
ライナーは叔母の息子、つまりジゼルの従弟。
ジゼルは過去に一度だけ、ライナーと会ったことがあったのだ。
そのとき叔母と話をしていたジゼルは、ライナーが自分の義弟になったいきさつを理解した。
――多分、理解できた、はず。
「安心して、ライナー。これからは私があなたを守ってあげるから」
こうしてジゼルには可愛い義弟ができた。楽しい日々を過ごすジゼルだったが、ある日ライナーに好きな人がいるらしいことを聞いてしまう。
そこでジゼルは気が付いた。
自分が、ライナーに恋心を抱いているのだと。
しかしライナーにはもう好きな人がいる。
恋を知った途端に失恋も知ったジゼルは、自分の気持ちを押し込めるためにライナーから距離を取り始め、更には自身の婚約者候補まで探し始めたが……。
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※エブリスタで掲載していた同名タイトル作品に加筆・修正の上で連載しております。元作品は完結済みのためこちらも完結は保証します(約五万五千字)。
表紙イラスト&タイトルロゴ:むなかたきえ様(@kkkie_m)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-23 21:15:59
59886文字
会話率:45%
競馬の打ち上げを楽しむ神様(?)女神様、ユウキ、ミホちゃん。同じ店内にさゆりお嬢様の姿が。執事(?)も一緒だが、もうひとりの詰め襟美形男子学生は?ファミレスの帰り道、ミホちゃんのスマホに「父倒る」の急報が。 ミホちゃんを荷台に乗せ、ユウキが
自転車で病院へ突っ走る!ただの飲み過ぎと分かり一安心する一同の前にミホちゃんの母親が姿を現す。母親の口から種々いきさつを聞く一同の前に今度はさおりの執事が。その手にはさおりからの「果たし状」!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 02:17:41
8717文字
会話率:66%
女甲州無宿人さゆりが、親の仇を討つために旅に出る、、、ヤクザ渡世の旅で、、清水一家との関り、、天保水滸伝との関り、、吉良の仁吉との荒神山の決闘、、、会津の小鉄との関りから、、、幕末の新選組とのいきさつ、、そして、戊辰戦争絡みで函館までの戦い
、、、などの歴史的な時代の流れのハードボイルド小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-12 14:26:02
14420文字
会話率:9%
国のあちこちに散らばって伝わる民話があった。
たいした知名度のない民話だったが、「もしかすると建国神話かもしれない」という、砂糖を煮詰めたシロップのように甘く魅惑的な疑惑つきで、民に広く知られることとなった。
なぜならこの国の第一王子
みずからが、民話の翻訳を改めたからである。
王太子である第一王子が、このあやしげないきさつの民話につけた題は、『獅子に魅入られた男』。
さて、『獅子に魅入られた男』とは、いったい誰のことなのだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-10 19:22:10
3720文字
会話率:11%
レムの育ての親トルグが、魔法学校アイン・オソを出るまでのいきさつ。
最終更新:2023-10-03 17:44:05
71421文字
会話率:42%
「大那物語」より
龍の一門が大那から姿を消したいきさつ。
最終更新:2021-04-04 19:56:35
56490文字
会話率:38%
【この小説は「暁の歌、響け世界に 《地の巻》《空の巻》」の続編です。まずそちらから先にお読みいただいた方が、理解が深まります】
(前章のあらすじ)
《地の巻》
高校二年生の俺・山下康生は転校先の学校でひょんなことからチャコという同じクラス
の女子に誘われ「超古代文明研究会」なる部活の入部。だがその部は部員は皆それぞれ異能力を持つ……というが実は中二病の集まり。
と、思っていた。だが、俺はそこで妖魔とのバトル、降霊体験など数々の不思議な体験をすることになる。
そして部員全員が持つ謎のバッジを俺ももらった途端に、俺までもが治癒魔法と浄化魔法が使えるようになっていた。
そして文化祭で治癒魔法の体験コーナーを開催、ところがそこで異世界バトルが始まって、俺は異世界に召喚……と思ったらすぐに元の世界に戻された。
だがそこは、俺が転校することはなかった世界で、全く別の日常が待っていた。
そして大学に進学した俺は、そこであらためてチャコと知り合う。だが、この世界では初対面なのだ。
《空の巻》
新キャラとして、海外から重大使命を帯びてやってきたエーデルという女性が登場。
エーデルは二本の古文献に興味を持ち、富士山の麓の樹海の中に住む婆様のもとで研究を続ける。
一方、大学生となった俺(山下康生)はチャコとともに不思議な縦の形をしたバッジを持ついろいろな人と知り合い、その中の天使のケルブに誘導されて全員が異世界と召喚される。何とケルブは本物の天使だった。
そして俺がかつて並行世界からこちらに飛ばされたいきさつも知る。俺はケルブから聞いた儒家の婆様の元へ向かう。
この章では婆様の元に集結した仲間が、人類の一大危機に立ち向かう。それはこの世ではなく、高次元世界でのバトルが起因していたのだ。
(この作品は「カクヨム」にも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-25 19:18:35
279580文字
会話率:35%
今書いている作品の前日譚というか、過去のお話をなんとなく気まぐれで投稿してみます。
40歳の孤独な男がヒーローになったいきさつを書いてみただけです。
最終更新:2023-01-10 01:28:14
5232文字
会話率:30%
「バーネットくん、できたぞ。これが『悪い奴は許さないんだニャンプスーツ』だ」
「大概の物理的ダメージがほぼゼロになるとは恐るべき発明です。博士」
「うむ。こんな短編では説明できないくらいのすんごい難しい理論を駆使して出来上がったのだ。早速被
験者を呼んできなさい」
ハナちゃんは博士の孫であり、超絶可愛い…とバーネットくんが思っている女子高生、こんな変態博士のモルモットになっていいものだろうか。
というようないきさつ?で正義のスーパーヒロインとなることになった女子高生ハナちゃんの冒険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-23 17:42:49
5670文字
会話率:59%
私はおじさんの家に遊びに行き、ぬいぐるみを見つけ、おじさんにも『かわいいところがあるのだ』と思った。しかし、ぬいぐるみがおじさんの手元にあるいきさつは、単純なものではなかったと知る。
最終更新:2022-12-15 10:00:00
8250文字
会話率:32%
職業何でも屋、正体泥棒の成沢は、大学時代からの友人である塚本に、恋人の浮気調査を依頼される。男性不信で恋愛ができない美沙は、親友の希美から婚活パーティーへ誘われる。全く接点のない2組の男女が、奇妙ないきさつを経て、その運命が交差する。
最終更新:2022-12-03 23:00:00
67834文字
会話率:40%
飼い猫が死んで、そのいきさつを綴っただけ。あらすじなんかない。
最終更新:2022-11-13 16:45:33
9040文字
会話率:3%
あらすじとは概略のことである。経緯と事情の成り立ちについて、いきさつから大略を述べよう。
最終更新:2022-10-04 23:39:43
612文字
会話率:0%
フューマンとは未来と人間を掛け合わせたアンドロイドの造語です。
主人公は離婚等を原因に安楽死を選択した38歳の中年男性。
死んだつもりが目を覚ますと35年後の世界、体は38歳のまま。
目の前には自分より年上になった息子がいました。
そして
主人公が眠っている間に生まれた、既に成人した孫もいます。
息子の傍らには美しい女性型フューマン、世の中は配偶者を必要としない世界になっていました。
しかし、息子と孫の関係はあまり上手くいっていませんでした。
主人公は二人の関係を修復するため、再び生きることを決心しました。
ある日、浦島太郎状態の主人公に息子が配偶者としてのフューマン購入を持ちかけます。
興味本位でフューマンを見に行く主人公でしたが、そこで15歳年下の女性と運命的な出会いを果たし、交際を始めます。
またその一方で、主人公は既に年老いた親友や元妻などとも邂逅を果たします。
幼少期から常に目で追い掛けていた元妻ではない、特別な存在とも。
様々な人間との関わりを経て、主人公はかつて安楽死を選択した自分を悔いるようになります。
女性との交際も順調に進んでいましたが、ある時、偶然にも孫に遭遇します。
女性と孫は、かつて交際していた恋人同士でした。
そしてその望まぬ別れの原因となったのが主人公の息子でした。
いきさつを知り、主人公は身を引くことを女性と孫へ伝えました。
そしてそのことを息子にも伝えます。息子は主人公から言われ、二人を祝福する言葉を並べます。
こうして女性と孫は再び恋人同士となりました。
しかしその頃から、女性の周りで妙な出来事が続くようになります。
そしてその妙な出来事の黒幕は、主人公の息子であるようにしか思えない状況です。
本心では二人を祝福していないのではと、孫の息子に対する疑念は増幅していきます。
そして次第にエスカレートしていく不自然な出来事に追い詰められた女性は、とうとう自殺を試みてしまいます。
主人公は孫と協力して何とか女性の自殺を食い止めますが、その事件を受けて孫が暴発し、とうとう息子と正面からぶつかりあってしまいます。
主人公の働きにより全ての誤解が解消し、親子の正面衝突は解決することになりますが、その代償はとても大きなものでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-20 22:52:22
75751文字
会話率:89%
誰もが知る幸せの王子
その像がつくられるまでのいきさつを書いてみました。
何故、王子の心臓がタダの鉛だったのか、それは本当はタダの鉛の塊では無かったのです。
最終更新:2022-01-28 23:37:53
2923文字
会話率:30%