静かな暗闇が部屋を覆う中、銀髪の美女が酒坏を片手に月を眺めていた。
彼女の名は夜月。
夜月は一人旅の最中、とある街で一休みしている所であった。この街で起きた出来事を思い出したながらも、次なる旅路で出逢う物語に思いを馳せる。
一体これから
どんな者たちと出会えるのであろうか。
「わっちを退屈させてくれるなよ?」
ぐいっ、と酒をあおりニヤリと笑う。彼女は何を求めて旅を続けるのか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-11 12:28:10
16539文字
会話率:33%
イケメンが出ている映画を観る前に、渋谷のTSUTAYAで映画のパッケージのいろんなイケメンを眺めていたらできた詩。
キーワード:
最終更新:2022-07-07 18:00:00
435文字
会話率:0%
「──俺を起動するに足る理由があったな、姫よ」
*
広大な森に囲まれた聖王国ミドガルズ。
かの国は、初代国王ギネヴィアが、魔王を討伐した際、囚われの十三の都市を統合し、建国したとされている。
そんな建国神話のある国を、現在、円卓十三姫
が議会によって統治していた。
姫はひとりにつき、一機の兵器──ギネヴィアの護剣を保有し、各領土を「平和的に」収めていた。
此度、国のあり方を決める議会が、王都にて催される。そこには、「辺境の姫」も当然、赴かなくてはならなかった。
──姫の名をランスという。
姫階級の「青年」である。
彼は議会で、槍玉に上げられるだろう。
そう、「辺境の姫」が議会にわざわざ喚ばれる理由は唯一つ、悪を負う為。
他の領主が連合を強める為の、捌け口なのだ。
此度の招聘も、耐え難い苦痛を得るためだ。
まだ運命を知らないランスは、ため息交じりに、あつらえの悪い馬車から、曇天を眺めていたのだった──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-28 18:55:07
6342文字
会話率:22%
掲載日:2022年 06月 13日
小説情報 N9760HQ
たこす様主催の企画
『第二回この作品の作者はだーれだ企画』
に参加させて頂いた際の作品です。
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まだ、世の中は薪や石炭が主流だった時
代。
澄んだ夜空には無数の星が輝いていて。
---------------------折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-27 22:07:50
3841文字
会話率:62%
203X年の三月、俺は母校のグラントで野球の試合をしている球児を眺めていた。
今年度いっぱいで、廃部が決まった高校野球部の最後の姿を目に焼き付けるためだ。
呼び出した大学の後輩と、廃部に至るまでの話を交えつつ――
これは少し未来に起こりえる
かも知れないある風景。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-13 19:31:16
3902文字
会話率:67%
中二高二はフリーダムと誰かが言っているように、主人公こと鈴木終は例に漏れず高校二年のゴールデンウィークを謳歌していた……一人で。高校で晴れてボッチデビューを果たした事を除けば、どこにでもいそうな白髪混じりの頭をした男子高校生の終。いたたまれ
ない高校生活を何気に楽しんでいる終ではあったが、やはりクソ童貞ボッチ陰キャでもふとしたタイミングに人恋しさで悲しくなり、青葉城恋唄でも有名な広瀬川の流れゆく水を、黄昏るように眺めていた。そんな終に、唐突に話しかける女がいた。そこにいた女は真黒な髪を肩辺りで二つ結びにし、にへらにへらと軽薄な笑みを浮かべていた。そして「私は神様です」と主張した。例え可憐な女性に童貞心を刺激されても自身を神だと主張する人には関りを持ちたくない終は何とかしてその場を逃走し、長期休暇が開けるまで引きこもった。長期休暇開け学校に行くとホームルーム時に時季外れな転校生が来ると担任が言った。そして紹介された転校生と言うのは先日会った自称神様、神崎時雨であった。終は努めて避けていたが結局放課後に絡まれてしまった。その後も執拗に絡まれ家にまで付いてきた。帰れと追い払おうとしたのだが母親が何故か受け入れを許可した。何事かと思っていたら時雨は神による力で世界を書き換えたと訳の分からん事を主張した。その日の夜終に眷属になってこの世界の歪みを直してもらいたい時雨はまず神であることを証明する為に、終の幼馴染である長町凪の家に行き深夜十二時までいるように指示した。時雨の事を信じてない終だがそれでも言う事に従い長町家に訪れた。凪は警戒心丸出しだったが自分の部屋に上がる事を許可した。そして約束の時間がになると、凪の体に異変が起きた。その姿は怪異と言う言葉が当てはまるようなおどろおどろしい姿で終は思わずその場から逃げ出した。逃げ出した先で終が決めた決断とは……。そして凪の結末は……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-30 02:24:26
781文字
会話率:7%
ある日、天から天使が落ちてきた。
だが、そんな前代未聞の出来事であるにも関わらず、天使の存在を認知したのはその当事者だけだった。
それから1月ほどたった後、並行世界ともいうべき所から人類は攻撃を受け始めた。
そして、その攻撃を退け、人類を
守れるのは天使の依り代になったものだけだった。
男子校の進学校に通う九条守(くじょうまもる)は何の変化もない毎日の生活に退屈を感じながらも、特に何も考えることなく過ごしていた。
そんなある日、特に何の理由もなく空を眺めていたら、何かが近づいてくるのに気づいた。
「え?なんだ、あれ?」
そんな俺のつぶやきに呼応するように速度を上げてそれは近づいてきた。
――私の依り代になってください――
その場から離れようとしたときにその言葉が頭の中に響いた。
「は?」
――だから、私の依り代になってと――
いやいや、ちょっと待て。依り代って何だそれ?
――そうじゃないと、来る脅威に立ち向かえないですよ?――
……もうわけわからん。
――あ、つきました。――
その声が頭に響いた直後、俺の目の前に一人の天使が降り立った。
「さあ、私の依り代になってください。」
人外の見た目をした少女はそういい笑顔をして、俺に語り掛けた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-29 18:13:43
257429文字
会話率:47%
樹齢5年の桜の盆栽は、安アパートの窓辺で静かな夜明けを眺めていた。突然の侵入者に拐われたご主人様。犯人は誰なのか?動機は何?何処へゆく?桜の盆栽は、必死に念じて追跡を開始した。
最終更新:2022-05-10 18:06:45
4697文字
会話率:35%
『乙女ゲーム』の世界に生まれてきたことを思い出したラザリー。特に物語のなかでの役割のない彼女は、せっかくだから攻略対象となる人物たちを眺めることにする。ただし年の差8歳。眺められるのは彼らの幼少期ともいえる幼い頃だけ。それでも短い時間でしか
なくともラザリーは満足なのだった。不定期更新・ショタとの恋愛になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-29 23:00:00
3245文字
会話率:20%
地方都市の繁華街のなかのよくあるありきたりなお話だけどそんな当たり前が実は浮世離れして異常であることを町にいる間は気付けない。
ただ愛されたいだけでした。そう思いながら彼の手に吸い込まれていく札束を呆然と眺めていた。
お母さんごめんなさ
い。
田舎から出てきた私は彼と出会って自分をたくさん傷つけました。
そんな私の振り返りの日記。
誰しもが必要とされたくてもがく中での一人の少女の私短編小説
この話は事実を元にしたフィクションであり特定の個人、団体には関係ございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-29 20:30:46
1469文字
会話率:14%
浜辺の波は、いつまでも眺めていたくなりますね。
同じことを繰り返しているだけなのに。
もしかしたら、同じことを繰り返してチャレンジしている姿が、誰かに元気を与えているのかも知れません。
最終更新:2022-04-23 10:52:16
336文字
会話率:0%
あれは、小学三年生の夏休み――。
家族でC県のS灯台へ行った時のことだ。
わたしは、初めて灯台の上まで上り、そこから眼下に広がる海を見た。
緩やかにカーブを描く水平線は美しかった。
しかし、そんなことよりも、わたしは、そこでとんで
もないことに気づき、目眩を起こして倒れそうになったのだ。
―― わたし、昔、こういう高くて狭い場所に閉じ込められていたことがある! そして、小さな窓から、同じような水平線を毎日眺めていた気がする……。
小学三年生にとっての「昔」って、いったいいつだ? ――と考えてわかった。
それは、前世の記憶だってことに……。(冒頭部分より)
中高一貫校の図書館に勤める水元咲桜里(みずもとさおり)は、異世界からの転生者だ。前世では、汚名を着せられ王都を追われたあげく、若くして亡くなった追放令嬢ルイーズだった。
今生を平穏に過ごしていた彼女だが、一冊のライトノベルによって、知ることのなかった過去が明らかになり、運命の相手との出会いを果たすことになる。
学校の図書館を舞台とした、異世界転生物語を交えた青春ミステリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-15 23:25:35
28076文字
会話率:27%
ある日、見た目が強面でよくヤンキーだと間違えられる女子高生ーー結城 海は、いつものように海外を眺めていた。
そこに危ない足取りでフラフラと歩く少女ーー西園寺月が現れ、見ていると海に墜落してしまい助けるハメに。
助けた少女はなぜかお姉さまと
呼んでくるよくわからない娘だった。
西園寺を危ない奴だと避けるようになるが、結城は自身も危ない奴だと自覚している。なぜなら彼女は犯罪者なのだからーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-22 13:27:44
7548文字
会話率:36%
自作小説(「異世界に飛ばされたら適職が「魔王」しかない」)の設定を流用してTRPGのルールを作成してみました。
TRPGのルールを眺めていたらしあわせ! というかたにおすすめ。
多分やろうと思えばできます。
レベルアップまでがシ
ビアすぎるかもなので、のちのち改定するかもしれません。
©2022 弓良 十矢折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-21 08:35:37
48030文字
会話率:4%
夜の海に、水の柱が高く聳え立つ――。
暗黒系秀才少女、水晴桐歌は、ベランダからそれを眺めていた。従姉の働くホテルに近い。飛び出した飼い猫を追いかけ海に向かえば、鮫の化け物と焼死体を見かける。焼死体の物と思しき端末の暗証番号は、度々桐歌にメッ
セージを送ってくる、正体不明な存在の名"yuni"だった。
干からびよ、海からの侵略者。悪魔な少女の濃密なる復讐譚、ここに始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-25 17:26:37
50421文字
会話率:45%
友達いない・髪型おかしい・そして不器用な少年、岡吉和は、誰もいない教室で、自分の大好きなキャラクター・シオンたんのラバーストラップを眺めていた。ふとした拍子ストラップを落とすと、それと同時に入ってきたかつての四人の幼馴染。
オタク認定さ
れて不利益を被ると身構えるや否や、逆に飼い主認定されるという非日常を味わうと、今度は異世界勇者選定ゲームに彼女ら四バカとともに放り込まれる、さらなる非日常に巻き込まれてしまった。
始まるは、絶叫、激情、憤怒、復讐・・・・・・。
そんな、地獄の多重奏。
岡吉和は、親から修行で叩き込まれた能力で、時に失敗し、時に挫けながらも、徐々に増えていく「仲間」とともに、理不尽に立ち向かう。
「シオンたん」ラバーストラップをニマニマと眺めていられる、安穏たる世界を取り戻すことを、夢見て。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-06 01:00:00
102398文字
会話率:26%
皇室主催のパーティで、皇太子殿下がエスコートした令嬢は殿下の婚約者ではなかった。「帝国の双翼」と謳われる二大公爵家ーーウォード公爵家の令嬢への仕打ちに、参加していた者たちはざわつく。二大公爵家の片割れであり、彼女の幼なじみであるノクス・ベネ
ットは観劇でもするかのように、その様子を眺めていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 22:58:12
4567文字
会話率:32%
窓の外の雪を眺めていたら、急に彼女のことを思い出す一人の女。そこから、少しばかりの思い出話が始まる。
そんな、ただ何気ない話。
※ガールズラブです。
最終更新:2022-02-13 19:07:27
1498文字
会話率:17%
慶長二十年五月。大坂に向かって、群勢が歩いていた。そして、時を同じくして、大坂城近郊の小松山の山上に、後藤又兵衛率いる一団が布陣していた。その草叢の中に、男が二人。大和から小松山に向かう群勢を、遠くから眺めていた。
最終更新:2022-02-13 14:35:20
3289文字
会話率:50%
同郷の年上幼馴染み、ダリウスとティアナを追いかけて、王都の魔法学園へ入学した。そこで俺が目の当たりにしたのは、貴族と平民の激しい格差だった。
そんな学園内で、非常に大変な事態が起きていた。学園を牛耳るエリート集団、第一王子ハイネルや上流
貴族の令息達が、俺が密かに思いを寄せる幼馴染ティアナの周りに群がっていたのだ。
エリート集団に囲まれたティアナは、困ったように愛想笑いを浮かべている。そして視界の端に入る、公爵令嬢のアリーシャに付き従うダリウスの姿を切なそうに眺めていた。
アリーシャは第一王子ハイネルの婚約者で、ティアナに言い寄るハイネルの姿を遠目に見ては、悲しそうに目を伏せる。
そんなアリーシャを気遣うダリウスの瞳には、隠しきれない熱がこもっていた。
ティアナ→ダリウス→アリーシャ→ハイネル→ティアナ
見事に出来上がった四角関係の周囲を、上流貴族の令息ABCが囲んでいる。
ダリウスだけでも厄介だったのに、俺に勝ち目はあるのだろうか?
いいや、そんな事はどうでもいい。
俺にとって今大問題なのは、厄介なエリート集団に振り回され、貴族令嬢達から嫌がらせを受けるティアナから、本当の笑顔が失われていた事だ。
「お貴族様の身勝手な都合に、俺の大事な幼馴染を巻き込むな!」
たとえこの思いが報われなくとも、俺はティアナの笑顔を取り戻したい。
そのために、まずは群がるエリートを一匹ずつ駆逐しよう。うん、それがいい。
※このお話は、魔法学園を牛耳るエリート集団(王子や上級貴族)にとある理由で気に入られてしまい、貴族令嬢達に嫌がらせを受けている幼馴染を助けるべく、持ち前のチート魔法(創造魔法)を使って群がるエリートを1匹ずつ駆逐しようとした主人公が、お貴族様達の抱える問題に巻き込まれながら解決していく物語です。
※この作品は「アルファポリス」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-04 21:26:12
111444文字
会話率:40%
英雄が多数生まれ、強い魔物のいない平和な世界。
その世界を眺めていた戦神は一言「飽きたな」と呟いた。
彼はこの世界には悪役が足りないと考え、別の世界にいた『生まれ損なった魔王』をこの世界に転生させた。
だがそれを知った叡智の神はブチ切れ、戦
神に説教をした後転生させた魔王を見せるように言う。
大人しく彼に従った戦神は、しかし次の瞬間おかしな光景を目撃する。
「こんなに愛らしい子が笑わない世界なんて滅ぼそう」
それは魔王を見た叡智の神が言った先ほどまでとは180度異なる言葉と、その腕にいる魔王になる赤子の姿。
一体どうしてこうなった。
わけがわからないまま、戦神は「転生させた責任を取れ」という叡智の神の言葉によって彼と共に魔王を育てることになった。
20年後、立派な魔王に育った彼は世界を滅ぼすために旅立ち、それを見送った神々はいつ帰ってくるのかと彼の活躍を見守りながら彼の帰りを首を長くして待つのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-04 18:03:14
5221文字
会話率:39%