42歳で事故死した俺はあの世で神様に生前の善行を評価され、死を無かった事にしてもよいと言われた。
しかし、ただ死ななかった事にするのではなく、神様によって与えられたテストに合格する事が条件であった。
そのテストとは、これまでの人生のある
時間に転生して、そこから一年間を無事に暮らすだけでよいと言うものだった。未来が変わるような出来事を起こさずに一年間を暮らす、そんなの楽勝じゃないかと最初は考えていたのだが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-28 00:12:31
228016文字
会話率:35%
この作品は他サイトでも執筆しております。
三沢はまだ闇の中だった。
闇。
それはアメリカ軍の偵察機や爆撃機から発見されないための工夫。
街灯は常に消され、室内は灯りの漏れないようにカバーで覆う。
誰もが細心の注意を払いながら生活する
。
日本全土がそんな状態だったのだ。
その闇は自ら作り上げたものだったのだ。
夜間の空襲に備えて灯火管制ひかれるようになると、明りを家の外に漏らさないように厳しく注意された。
電灯を黒い布で覆ってしまうのが一般的だったが、被せれば光を拡散しないカバーも出来ていたのだ。
そんな中を、一組の男女が走り出そうとしていた。
浅見孝一と、形ばかりの祝言を挙げて妻となったばかりの八重子だった。
それは三三九度と言い、それを酌み交わすだけで立派な結婚式になる代物だった。
秩父札所一番、四萬部寺より山へ半里程入ると小さな里が現れる。
そこが八重子の生まれ育った三沢だった。
古くより秩父三十四札所への参道の一つとして、お遍路達を受け入れてきた土地柄でもあった。
人情深い里の人は、惜しみのない愛で行き交う人々を見守り続けていた。
八重子はこの地を離れたくないと思っていた。
でも憧れていた、愛する孝一との暮らしの誘惑には勝てなかった。
八重子はこれまで育ててくれた両親に心から感謝しながら、孝一と闇の中にある道を見つめていた。
敗戦の色が濃くなった昭和二十年四月。
でもまだ多くの国民はその状況を知らずにいた。
そんな中、二十二歳の孝一の元へ召集令状が届き、かねてより思いを寄せていた八重子の家へと向かったのだった。
そしてこの、闇をついての決行となったのだった。
孝一は甲種合格だった。
何時赤紙が来ても可笑しくない状態だったのだ。
未来への第一歩を踏み出そうと、二人は呼吸を合わせて何も見えない世界へと飛び出して行ったのだった。
勿論、不安は無いとは言えない。
それでも二人は幸せだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-27 00:12:36
26347文字
会話率:11%
西暦2055年、超高齢社会を是正するため日本政府は高齢者を排除するべく『日本再生計画』を実施する。これに対し高齢者は『昭和・平成連合』(連合)のもとに結集し政府への抵抗と若年層に対する無差別テロを繰り広げ、東日本を制圧した。
五年後
、日本の主要都市で動乱が続発する中、連合は近畿圏に核廃棄物を散布した。日本は放射能によって東西に分断され、東日本は連合が、西日本は『全日本市民同盟』(同盟)が統治し、連合と同盟による事実上の停戦状態に入る。
西暦2065年、15歳になったハルは五年前の動乱で東日本へ渡ったとされる育ての親の『先生』に会うため、防衛学校を卒業し国防軍に入隊する。ハルは防衛学校の同級生達と共に東日本との境界にある防衛都市の守備部隊へ研修生として派遣され、連合との戦いに臨んでいく。
※ポリティカルフィクションのような、そう遠くない未来のお話です。
壊れてしまった国で、古い世代と新しい世代が殺し合いをするだけです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-11 14:00:00
141760文字
会話率:36%
――ゴーレムコンソール。略してゴレコン。ゴレコンは人が搭乗し、操縦できるゴーレムだ。戦艦の主砲並みの威力のライフルを手に、縦横無尽に駆け巡る二足歩行のロボット状ゴーレム! そんなゴレコンが普及した世界に、昔ながらの超重硬合金製の超重正義ロボ
を研究している研究所があった。グラビティージャスティス研究所、通称グラ研だ。グラ研の開発主任であるグラッケン博士の孫、重盛正義10歳は、悪のゴレコンと戦うために、今日も巨大ロボット、グラビティジャスティスに搭乗する!――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-31 21:35:54
1807文字
会話率:27%
「帝国国防軍は、本八日未明、西太平洋上において戦闘状態に入れりー」
「この世界」とは違う、別の世界線で始まった第二次世界大戦。
これは、開戦当日の人々の胸中に想いを馳せ、ごくわずかしか見通せていない絶望が待ち受ける未来の前に咲く、一輪の恋
の花を描いた、短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-08 00:24:09
4879文字
会話率:40%
取捨選択。
抑圧された平穏?
苦痛を伴う解放?
最終更新:2018-11-28 00:15:08
297文字
会話率:0%
この作品はわたしの脳裏にある作中人物(今後発表する予定がある長編小説『砂の涙』の主人公)の名刺である。ストーリーは特になく、ただ彼のキャラクターが未来に何ものかを暗示している。その意味では単独でも読める小品である。彼は客観的にながめれば単
なるキ印にすぎないが、彼の持つ狂気はもしかすると現代の虚妄をはぐ真実の刃となるかもしれない。
なお、これはフィクションですので、間違ってもこのような真似はしないでください。(笑)この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-26 22:00:00
5861文字
会話率:8%
これは僕らの、僕の「セカイ」の物語。
今手放そうとしている本たちとともに……
※時間逆行モノです
最終更新:2018-11-05 23:18:23
6423文字
会話率:30%
誰でも一度は思ったことがあるはず
──人生をやりなおしたい──
もしそれが一度だけ叶うとしたら?
やりなおした人生の先に待つのは想像通りの明るい未来?
それとも、絶望?
34歳、バツイチ枯れ女の人生リセットストーリーが始まる
最終更新:2018-08-24 15:49:07
9428文字
会話率:15%
誰かが死ぬまで。
貴方は死にたいと思った。
最終更新:2018-08-17 04:00:00
1312文字
会話率:0%
天使はキリスト教、鬼は仏教の物だけど多少はごっちゃになってもいいよね。
最終更新:2018-07-01 14:34:59
3685文字
会話率:73%
ある戦闘機好きのミリオタと呼ばれる青年は気づけば赤ちゃんになっており、昭和45年(1970年)生まれだということがわかると未来への野望を募らせ、実行していく。
最終更新:2018-06-30 15:35:13
9918文字
会話率:13%
夫と私の日常を暢気に過ごす愛犬ジョン・プー。私と愛犬プーが初めて出会う……戯曲短編小説『ミサチとマサチ』シリーズ最初の作品です。さりげない戯曲スタイルの文体を、さりげなくお楽しみください。
最終更新:2018-04-30 01:00:00
9864文字
会話率:15%
少年瀞登呂吐露は自分の安定した未来に迷いながら星を見ていた。すると、星は吐露の体に降り立ち、吐露が目を覚ますと、吐露の背中にはブリキの人形の顔が張り付いていた。そいつはオーケンと名乗った。
オーケンは同じ異世界人に追われ、吐露は異世界人
たちの争いに巻き込まれるのであった。
1967年の地球を舞台に人間であり機械でもある少年の逃避行が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-20 11:53:55
79103文字
会話率:54%
挨拶っぽくしてみました
入学式シーズンですし
最終更新:2018-04-14 23:00:00
253文字
会話率:0%
ほのぼの、の中にある言葉が伝わってほしい話です。読んで頂ければ幸いです。
最終更新:2018-03-18 05:00:00
926文字
会話率:3%
寝る直前に、ユーチューブで昭和のシーンを観ていた為か、その追い駆けられるシーンの前では団地横の風景が暫く映る。昭和の団塊世代を思わす団地横の道を、ずっと歩いたり走ったりしていた。その際に見た風景は夕暮れであり、黄金色の空気に包まれていた。
そこで若い頃の武田鉄矢を見、俺も有名人になりたがった。他にも沢山の有名人が出演していたようで、その映画は住宅横の景色と同化していた。その黄金色した現実が、映画の各シーンとなっていた。俺が観たのはほぼラストシーンのようである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-11 20:09:47
2859文字
会話率:9%
彼女が死んだ――それを告げに来たのは、彼女の双子の姉妹だった。
これは”彼女”と僕の、たった一夜の物語。
純文学風恋愛短編。
最終更新:2017-12-17 17:37:33
4351文字
会話率:39%
どんな悪人の願いでも願いは平等に叶えられる
最終更新:2017-11-24 17:59:56
3402文字
会話率:59%
二つの人格をもつヒデキはビッグブラザーの夢をみる
最終更新:2017-11-19 18:14:06
1888文字
会話率:16%
昭和初期に満州里に在した大日本帝国陸軍関東軍傘下の八路軍の兵站将校だった富田正吉は、いろいろなしがらみに絶望しながらも生きていた。しかしある日、人生の生きがいだった実の娘に自宅で絞殺されてしまう。
気づくとそこは何もない世界だった。し
かし、そこで孫の一人である和幸になぜか叱責されて、別の世界への転生をさせられてしまう。和幸曰く、本来あったはずの歴史をたどった世界で自分が失ったものを見つめなおせという事だった。
首をかしげているうちに、別の世界へ転生させられ、気づいた時には赤ん坊になっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-03 17:22:37
134135文字
会話率:27%