私は夫を愛していると思っていた。愛しているはずだった。
あの人に再会するまでは・・・・。
平凡な毎日を送っていた専業主婦の奈美。とても幸せなのに、とても息苦しい。日常に潜む非日常。
夫に内緒で授かった新しい命。夫に知られないように、奈美は出
産した。
先の事を考えていない訳じゃない。こんな事が許されるとも思っていない。でも、後戻りはもう出来ない。覚悟は出来ていた。
それは潔くとても誇らしげに思えた。少なくとも奈美には・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-01-26 22:57:24
1681文字
会話率:17%
卯の国には、国中から美女を集めた後宮がある────
そこに住まうことを許されているのは王の妃と子供達、そしてそれに仕える者たちのみ。
後宮の主たる王は両手両足の指でも数えきれないほど多くいる子供達の中でも、最も身分の低い女から生まれた八番
目の公主、八姫を溺愛している。
そして八姫は王妃や側室、他の異母兄弟姉妹からの冷たい扱いにもくじけず父の愛情と友人の助け、自身の明るい性格を頼みとして息苦しい後宮を生きぬいていた。
──その八姫の陰でひっそりと潰えた、恋のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-01-24 14:15:42
12908文字
会話率:42%
世の中の人すべてが信じられなくなり、自分すらも信じられなくなった私。擦り切れた心を抱え息苦しい日々が続いていたそんなある日、京の外れの山奥でひとりの隠者に出会った。
最終更新:2011-01-11 08:13:24
16453文字
会話率:40%
好きになった彼女には恋人がいる。
だから僕を幻滅させて欲しい。この恋心が嘘になるように。
この息苦しさはゼリーのプールにでも沈んでいるようだ。
息苦しいのに甘い。ふるふると、絡んで沈む。
最終更新:2010-06-21 11:54:08
3697文字
会話率:43%