これは物語ですらない。
雪深い北国で、ある貴族の令息と一人の若き騎士のほんの静かなひととき。
生まれつき体の弱かった令息は、生涯に数えるほどしか屋敷を出ることがなかったと言う。北国の冷たい風は令息にとって過酷なものであったが、令息
は故郷に雪の降る景色を何よりも愛していたのだという。
体の弱い令息は人で出歩くことなど許されず、いつも傍らに寡黙で精悍な騎士が控えていたという。騎士はとても忠実で、令息をお伽噺の姫君のように慈しみ、守り続けた。令息が儚くなった後は、その墓を見守り続け、生涯独身を貫いたという。
老人は語る。あのご令息ときたら、それはそれは美しく、まさしく姫君のようであったと。
吟遊詩人は語る。令息と騎士の間には、決して許されることのない愛があったと。
乙女達は語る。ああ、わたしの元にも『雪姫様の白騎士』のように素敵な騎士が現れたならと。
これは物語ですらない。
一人の少年と一人の騎士と、ほんのささやかな思い出の一幕である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-11 00:03:29
9940文字
会話率:50%
悪役令嬢のポジションだったはずが、なぜか三男として生を受けました。
学園に入学して一年経った後ヒロインが入学してきてイベントが…と思ったらどうやらヒロインは攻略対象に興味なかったようで。
気づいたら悪役令嬢改め悪役令息でした?の続きです。
※ボーイズラブは保険です
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-28 13:57:03
1969文字
会話率:14%
悪役令嬢のポジションだったはずが、なぜか三男として生を受けたので混乱しています。少し話を聞いてもらってもよろしいでしょうか。
最終更新:2014-09-24 02:30:44
1805文字
会話率:0%
各国の王侯貴族の令嬢令息が参加する魔法学園の卒業パーティーの最中です。
長年主人公を空気扱いしてきた第5王子がその壇上で婚約解消すると言っています。
だれか我が国の第5王子をフォローしてあげてくださいと主人公は目線で勇者を募集しますが誰も立
候補しません。
が、他の立候補ならありました。
異世界の設定ですがファンタジーの要素はほとんどありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-18 23:26:50
4013文字
会話率:30%
Q:悪とは?
A :善の対極に存在するものです。
過去世で少年だったとある少女は選択する。
「私は、彼女を守るためにこの学園にやって来ました。(だから引っ込んでてくださいね、ヒーロー及びヒロインの皆々様?)」
とある悪役令嬢を悲惨
なエンドから回避させるべく、少女は今日も学園を駆け回る………?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-04 22:12:30
54483文字
会話率:12%
墜ちる勇者の鎧。それと出会う勇者の令息。救世主か、秩序の破壊者か。眼は開かれ、勇者は剣を振るう。
蘇りし勇者が紡ぐロボットファンタジー。
※GREEの連載小説を推敲して投稿してます、ハーメルンでも投稿しています
最終更新:2014-08-31 23:22:04
27799文字
会話率:43%
トアル深ーい理由から、嗜虐趣味(ドS)だと勘違いされて、被虐趣味(ドM)な男性から妙な迫られかたをする伯爵令嬢、ミルドレッドのお話。
鞭なんて持ったこともないわ!物欲しげにヒールを見ないで下さいなッ!わたくしに嗜虐趣味はなくってよ!!
そんな彼女に舞い込んできたのは、まさかの公爵令息からの縁談。
え?変な性癖だけはない?だけれど公爵夫人なんて、面倒くさいことごめんですわ。
少し気の強い令嬢と、紳士(?)な公爵の攻防。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-03 00:49:10
11738文字
会話率:37%
言葉を話すことができない公爵令嬢と完璧だと褒められ伯爵家の跡取りとして順風満帆な伯爵令息が政略結婚を通じて、幸せになれるのか―――
政略結婚をした二人の様子を綴った物語
※作品中に内言語障害を持っている少女が出てき、そのことに対し失礼な
言葉を発するキャラクターも出てきます。ご不快に感じる方もおられると思いますので、閲覧は自己判断でお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-23 23:46:23
9422文字
会話率:41%
ファンと言うよりストーカーの勢いで、隣国の『最強』特攻隊長を積極的に追っかけまわす公爵令息は、自分の見合いには激しく消極的だった。「さて、少しはマシな答えが聞けるかな?」
※これは自サイト掲載『へペペ軍しりーず』のスピンオフです。
最終更新:2013-11-16 01:49:13
1761文字
会話率:42%
よくある恋物語。恋に落ちた貴族令息と平民の美少女。二人は降りかかる苦難を乗り越えハッピーエンドを迎えた。その影で貴族令息の元婚約者である伯爵令嬢マリアンナは『捨てられた女』という屈辱に耐え忍ぶ日々を送ることに。そんな彼女に【薔薇の棘同盟】
という怪しげな同盟から誘いが舞い込む。それは恋に関わった全ての存在が救済されるための同盟だというのだが?
【ご連絡】
ここまでの『恋敵に薔薇の花を』を読んで頂いてありがとうございます。
この後の展開もずいぶん出来上がってはいたのですが、書き進めるにしたがって段々と自分の中で話が全く違う展開が出来上がってしまいました。
反省すべきはあまり話が固まっていない時点で話を進めてしまった自分なのですが、今の更新分からの展開では自分の思うような話の続きができそうももありません。ですが、色々な設定部分や、物語の大枠についてはほぼ出来上がっていて、自分でも話をちゃんと完成させたいという思いが強くあります。
なので、近々、内容は同じようなものですが、大分違う展開のものを上書きしようと思っています。これまでの展開から今後の話を楽しみにして頂いた皆様には大変申し訳なく思っておりますが、ご容赦頂ければと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-18 20:33:25
22573文字
会話率:30%
ファネ国自治省に新たな政務次官がやって来た!
アギール伯爵令嬢26歳。金茶の髪に黄緑の瞳の美姫。
仕事熱心な若き官僚は日夜苦悩する…名のれば十中八九
「あのアギール家!?」と問い返される日々にうんざり。
何しろ彼女の両親は国内のみならず周辺
諸国にまで
名の知られた超・有名カップルなのだ。
伯爵令息であった父と子爵令嬢であった母は幼馴染の許嫁同士。
そのままゆけば周囲から祝福されてゴールインのところ、
時の王女が伯爵令息を熱愛、時の王子が子爵令嬢を偏愛するに
至り、まさかの破局の危機。
しかし二人は、王家の完全包囲網を辛くも突破、
隣国まで逃れて駆け落ち婚するという快挙?暴挙?に出た!
これは一方では“世紀のロマンス”ともて囃され(←主に平民から)、
他方では“世紀のバカップル”と非難され(←主に貴族から)た
鴛鴦夫婦の一粒種の物語。6月17日本編完結しました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-10 00:00:00
414114文字
会話率:21%
行き遅れ、暢気に過ごすのが楽しくなってきた今日この頃。ある日の昼下がり、紅茶を飲んでいた私に慇懃無礼な従者が一言。「ご結婚が決まりました」って、はぁぁあぁ!?了承してないんだけど!?なんて言葉は通用せず、あれよあれよという間に相手の家に。さ
て、私の明日はどっちだ。※諸事情によりムーンライトからなろうに移行しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-10 01:05:59
19177文字
会話率:38%
ミリヤは、ダップ伯爵令息イオに仕える侍女。ある日主の婚約者の屋敷で、奇妙な少年と会って……。
*不定期連載にする予定です。
最終更新:2011-07-30 00:00:00
7352文字
会話率:42%
メフィス伯爵令嬢のローズは、ウォルツ伯爵家の舞踏会でウォルツ伯爵令息のリジンにダンスを申し込まれた。彼と踊ったその日、リジンの兄が夜這いを仕掛けてきて……。「お嬢様と侍女の憂鬱」のルーシャンの姉、ローズの物語。
最終更新:2011-03-23 00:38:43
40723文字
会話率:44%
麻布に住む時計商の令息嘉一郎は、暁星学園に通う上流階級の少年。
同級生から聞いた浅草の話に興味を持ち、いつか活動を見に行きたいと
思う。
ある時、送迎を担当する運転手の急病により、自分の足で学園に行くことを許された嘉一郎は、念願の浅草へ向か
った。
そして凌雲閣の中にある美術店で一枚の美人画の娘に恋をした。
絵の向こうへ行けるという不思議な少年鉄二の助けにより、絵の中の
少女と文通する嘉一郎。
やがてその思いは純粋な恋へと変わり、一度でいいから会いたいと思うようになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-02 13:20:31
17041文字
会話率:26%