人族と魔族の戦争が絶えない世界で、魔国ブルガーニュに君臨する歴代最強の魔王、シャンベル・ギブレイ。
彼はその圧倒的な力で血の気の多い配下たちを従え、無闇やたらと攻め込んで来る人族の軍勢を退け続けていた。
民の平和を守る為、望まぬ戦いと
力による圧政を繰り返す日々に疲れ切っていたシャンベル。
そんな彼の元に、隣接する人国の一つ、バルドーから、同盟国の約定を交わす為の貢物として、一人の少女が送られてきた。
王族の血を引く姫君だと言うその少女、ピナ・ノワール。人族には珍しい艶やかな漆黒の髪と、同色の深淵を思わせる黒真珠の様な瞳。
人族の中では忌み子と蔑まれ、遠ざけられるであろうその不吉な容姿。
しかし・・・・・・魔王にはドストライクだった!
生まれて初めて恋をした童貞魔王と、愛を知らない人質姫の凸凹ラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-08 19:00:00
316400文字
会話率:55%
「死ぬまえに生きたい」。僕はそう思ったから家柄とそれまでの人生をかなぐり捨てて旅に出た。
僕は学業成績のための勉強しかしていなかった。
僕は回復魔法と義務教育の簡単な魔法しか知らない。
他はなにも知らない。
だから旅に出た。
外の
世界の怖さを知らなかったから。
だけど後悔はしていない。
外の世界の素晴らしさを知れたから。
そして、死ぬまえに、生きれたから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-31 22:38:08
63713文字
会話率:41%
一般人と比べ、並み外れて知識欲が旺盛だった高校生、霜月 刹華(しもつき せっか)はある日、突然異世界・ジーベンリングのエピプロン帝国に呼び出され、魔王を倒してくれ、とお願いされる。
しかし、ラノベの主人公のようには行かず、彼は、並み外れた魔
力量を持ちながら、基礎魔法しか扱えない、剣技はもっとダメ、という残念勇者だった。
見かねた皇帝は皇太子でありながら、槍聖の異名を取るマルク、皇帝直属の魔法部隊の特務隊長である、リースを仲間に付け、魔王城への旅をするよう命令を下す。流されるまま旅を続け、魔王城へたどり着いたセッカは、魔王城の最深部、謁見の間にて、囮役を引き受け、二人と別れる。直後、異変を感じたセッカは、マルクから渡された召喚符でマルクにコンタクトを取ろうとするのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-14 01:58:49
7687文字
会話率:39%
この世界には、自由な魔法がない。
上限が決められ、使用回数の決められた魔法しか存在しない世界。
全ての魔法には、制限が設けられている。
人間が魔法を使うには“魔法石”と呼ばれる特別なモノが必要だった。
魔法石を持つ者のみが魔法を使
い、力を持ち、権力を持つ。
人々は、彼等を――“魔石使い”と呼んでいた
その世界に、一人の魔女が現れる。一人の魔女――魔法使い。
制限のある魔法を使う、魔石使い。
制限を持たない魔法を使う、魔法使い。
その世界の常識を変える存在に、世界が変わりだす。
これは魔石使いの青年”ノワール”と記憶を失った少女“ルミナ”が旅をする物語。
そして夜になると、ルミナから現れる“アタラクシア”という魔法使いについて知る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-30 21:00:00
132103文字
会話率:40%
【予告編】
スマートフォンに封印された魂、ヴィオレッタ。
彼女の救済、その儀式まであと一歩――のはずだった。
『“最後の一体”を取り逃がしたのはまずかった』◆クリムゾン◆が書き置き一つ。『後を追うつもりがあるなら、“魂の純度”を研ぎ
澄ませてから来るがいい』
『ノワール!』スマートフォンの中から△ヴィオレッタ△。『クリムゾンの気配が消えたわ!!』
「僕が知らなくていいはずの単語がある――そうだね?」■ノワール■が追う。「話さなくていい。ただ手がかりが掴めれば、それでいい」
――ネットに潜む邪念の渦。
『……!』ヴィオレッタがネットの海から、『見付けたのよ……魂の、異常な輝きを』
――邪念を追えば謎の跡。
『ダブリン大学――電磁気研究室』心配げにヴィオレッタ。『……行くの?』
「もちろん」ノワールに笑み。「僕は“そういう人間”だからね」
――謎を手繰れば悪意が蠢く。
捜索。「これは――テスラ・コイル?」
暗転。「電磁場の、とびきり強力なヤツですよ」
――魔の実験が牙を剥き。
追及。「何が狙いだい?」
誘惑。「進むも堕ちるも一蓮托生、猶予は最大72時間」
――真実へ歩を進めれば。
新感覚。「……これが、君の“視て”いる世界?」
追跡。〈ここから捉えられる“契約”者の“気配”よ〉
――総てが。
「“セフィロトの樹”の儀式じゃないのか?」
――【Fake】へ。
「“審判の日”でかね?」
――▼裏返る▼。
――スタイリッシュ■ハードボイルド×サイバー+ゴシック◆ホラー!
◆Reversal ~Fake(Vol.2)~■
原案:焔丸(ほむらまる)
小説:中村尚裕
――総てが、【Fake】へ、▼裏返る▼。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-22 21:00:00
31637文字
会話率:46%
【予告編】
「いやぁ、おっかない話だねぇ」謎めいた余裕の◆クリムゾン◆。「吸血鬼、悪魔、大者から小者まで」
――SNSに邪念の渦。
「本気かい?」クールに応じる男、■ノワール■。「いわゆる“なりきり”、君からすれば小者にもならない」
――邪念の裏には事件の匂い。
「“フェイク”だよ」ほの暗く覗く、それは兆し。「それはそれは願ったりな獲物じゃないか」
「『おっかない』のは」垣間見える、それは魔性。「背後に隠れた“ホンモノ”ってわけか。行ってみよう」
クリムゾンの皮肉。「“ホンモノ”が証拠なんか残すとでも?」
ノワールの悪い笑み。「そういう君はどうして僕の側にいる?」
――行動開始。
契機。「年間ペースの倍近く。それがここ2日で『喰われてる』」
着眼。「そんなに? いや、600人を境に?」
魔の気配。「正確には、666――獣の数字さ」
手応え。「――ビンゴ」
その先。「ビンゴどころの話じゃない」
――スタイリッシュ■ハードボイルド×サイバー+ゴシック◆ホラー!
◆Fake~SNSに潜む自称悪魔や自称吸血鬼へ~■
原案:焔丸(ほむらまる)
小説:中村尚裕
「要りもしない苦労を買って出るほど、私は篤志家じゃないものでね」
――ネットに巣くう魔が覗く。
この作品は、他サイトにも投稿しています。
ノベルアッププラス
NOVELDAYS
カクヨム折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-11 00:00:00
10724文字
会話率:54%
ビッツィー。悪役令嬢の脳を好む魔女。酩酊と蠱惑の魔術師。意外と甘えん坊。暴漢に頭を割られたノリコは、異世界でビッツィーに拾われる。一緒に旅するうち、彼女はじょじょにビッツィーの本性を知る。ビッツィーは悪役令嬢の脳を飲喫する魔女だったのだ。
その悪行を知りつつも、ノリコはビッツィーの奔放さに惹かれていく。ついに追われる身となる二人。だがビッツィーはこそこそ逃げ回る様な女ではなかった。ゴージャスな衣装。エキゾチックカー。宝石の様な令嬢醸造ワイン。SUSI。女達の贅沢な逃避行が始まる。数カ所、軽い残酷表現を含みます。未成年の飲酒シーンを含みます。同一世界を舞台とした偉人伝風シリーズを予定しております。一話文字数少なめ、毎日三話更新を予定しております。また「小説家になろう」「カクヨム」への同時投稿になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-04 13:00:00
122078文字
会話率:39%
35歳になる元人斬り日村万龍斎は不殺の流士として、また、一児の父としての日々を過ごしていた。
しかし、多摩川の河川敷で思念理心流の一番弟子である戸隠栄の剣術の稽古していた時、突然現れた竜巻に剣蔵の仲間と共に巻き込まれる。
そして、剣蔵
たちが目にしたのは、ノワールブレイユという異世界の世界であった・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-01 21:13:56
19850文字
会話率:52%
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、シ
ョーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
この作品は、他のサイトにも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-23 19:00:00
440947文字
会話率:46%
魔王率いる魔界と勇者率いる王国との戦争から6年 王国に敗北を喫し、魔王を失った魔界は混沌を極めていた。
とある人物により、前魔王の娘であり、魔法の天才エルン・ノワールはひょんな事から魔王になることが出来る「魔界総選挙」に突然立候補することに
なった。戸惑うエルンだが、かつて勇者に殺された父親への思いもあり、魔王になる事を決意した。 世界を統べる王の誕生物語が今始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-01 03:14:59
215文字
会話率:0%
キャットのノワールはかくれんぼが大好き。でも、夜の公園で迷子になっちゃった。お月さまお星さま、そして母猫もみんなで大捜索。早く見つけないとカラスにさらわれちゃうよ、キャットのノワール!
最終更新:2021-09-29 17:35:22
416文字
会話率:0%
クリスタル女学園の高等科2年生のノワールは、夏休みのある日猫を助けました。
しかしそれは賢者様の生まれ変わりだった!?
毎週土曜日19:00に更新予定です。
ブックマーク、感想、レビューは励みになります
最終更新:2021-09-11 23:45:20
24090文字
会話率:46%
高校生である白陽(ツクモハル)は、とある理由から滅多刺しにされて死んでしまう。目を覚まして見れば、どう言う訳か意識だけのままの状態で異世界の令嬢ルナ・ノワールに取り憑いていた。
彼女から話を聞くに、この世界にはどうやら女神や魔力と言った
存在もあるらしい。肉体は無いながらも、物語のような世界に来たことに、ハルは心を躍らせ始める。しかし、そう喜んでいる訳にもいかなかった。憑依先のルナが居るのは牢の中だったからだ。話が進むにつれて、どんどんと不穏な気配が増していく。もしかして……処刑? 逃げ出そうにも、彼女の体から抜け出す方法等が知るわけも無く……。
そんな感じで二人が仲良く死んで始まる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-03 21:12:10
325269文字
会話率:50%
ある日、会社員の佐藤涼太は大人気MMORPG「ソウル・オブ・レゾナンス」で、攻略不可能と言われた「覇王ルドラ」を倒す。その時の報酬で異世界行きのキップを手にし、転生した先は主人公ではなく、その後倒される悪役モブ「レクト・カーライル」だった。
次々に降かかる困難を押しのけ、彼はこの世界でフラグを回避しながら、生き延びることができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-30 00:30:27
4825文字
会話率:26%
男女の気持ちなんて、法律で縛り付けることなど出来ないのよ。
最終更新:2021-08-20 00:00:00
2163文字
会話率:38%
“教えてください あたしは何を忘れているのですか——”
高校3年生の杉原尋人が出会った少女、水島あおい。
彼女はそれまで生きてきた全ての記憶を失っていた。
孤独を抱えた美しいあおいに心惹かれていく尋人。
しかし、空っぽのはずの彼
女の心には、ある恐ろしい秘密と衝動が息づいていた。
危険と知りながらもあおいとの恋に魅せられていく尋人。
しかし、あおいを取り巻く闇は人知れず確実に彼女を蝕み、やがて尋人の日常にも危うい陰をまとって侵食していく。
あおいはいったい何者なのか? あおいはなぜ全ての記憶を失ってしまったのか?
いくつもの謎と思惑が絡み合い、やがて明らかになるあおいの宿命と過去。それは新たな悲劇への幕開けへと繋がっていく。
日常の裏に潜む闇を描いたサスペンスアクション。何かを失い生きる者たちが、それを取り戻すまでの物語。
※この作品はmixiページ『桜音~cherry melody~』、『カクヨム』、『pixiv文芸』にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-09 13:33:17
442711文字
会話率:56%
「リリス! 今日を持って、貴様をルノワール公爵家から追放する!」
「君との婚約を破棄する!」
突然“真祖帰り”を起こして吸血鬼となったリリス。当時十五歳。
彼女のいた帝国は人間至上主義。加えて吸血鬼という種族は、かつて魔王と人類が争っ
ていた時代に、人類を滅ぼしかけた忌々しい種族だと伝わっていた。
そのせいで追放と婚約破棄のダブルコンボを喰らったリリスは、国から命を狙われることになる。
リリスが命からがら逃げ込んだのは、人類未踏の最凶ダンジョン。
人類の頂点と呼ばれているSランク冒険者パーティーですら、三分の一も攻略できないような場所だった。
それから早三年。
「あれ……? 最凶ダンジョン踏破できちゃったんだけど……」
ダンジョンボスをブッ飛ばしたリリスは確信した。
――気がついたら最強の吸血鬼になっていたと。
国を悩ます大規模盗賊団を暇つぶしで殲滅したり、街に押し寄せた竜の軍勢を退けたり、魔王と戦ったり。
里を追放されたドラゴニュートとエルフの美少女を助けたり。
地上に戻った彼女は規格外の力で無双する。
「お姉様のおっぱいに挟まれたい!」
「一生ついていきます、姉貴!」
――気がついたら、なぜか百合ハーレムができていた。
これはチートの権化と化した最強吸血鬼が、あらゆる困難を殴って解決していく物語。
ガールズラブは保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-01 17:50:51
114845文字
会話率:39%
「リリス! 今日を持って、貴様をルノワール公爵家から追放する!」
「君との婚約を破棄する!」
突然“真祖帰り”を起こして吸血鬼となったリリス。当時十五歳。
そのせいで追放と婚約破棄のダブルコンボを喰らったリリスは、国から命を狙われるこ
とになる。
そんな彼女が逃げ込んだのは、人類未踏の最凶ダンジョン。
“人類の頂点”と呼ばれているSランク冒険者パーティーですら三分の一も攻略できないような、超鬼畜ダンジョンだった。
それから早三年。
死に物狂いで魔物を倒しまくって下層に突き進んだリリスは――。
「あれ……? 最凶ダンジョン踏破できちゃったんだけど……」
気がついたら最強の吸血鬼になっていた。
国を悩ます大規模盗賊団を暇つぶしで殲滅したり、街に押し寄せた竜の軍勢を退けたり、果てには魔王と戦ったり。
地上に戻ったリリスは圧倒的な力で無双する。
「お姉様のおっぱいに挟まれたい!」
「一生ついていきます、姉貴!」
そして、気がついたらなぜか百合ハーレムができていた。
これはチートの権化と化した最強吸血鬼が、規格外の力であらゆる困難をはねのけて幸せを掴み取る物語。
この作品は、新作の一話を短編として投稿したものです。
ガールズラブは保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-20 17:21:21
1567文字
会話率:24%
とある一つの世界を圧倒的な力にて、魔王や勇者すらを降し支配した一人の人間が存在した。
その者はこう呼ばれた……
――【黒の帝王】と。
帝王は日々のつまらない日常に飽き、転生することにした。
そして転生先は――異世界の貴族だった
。
新たな名をテオ・クラウス。
転生した帝王もといテオは、表では実力を隠し、裏では配下を集め最強の【帝王】ノワールとして君臨することに。
邪神の復活をしようとする邪神教の暗躍や企みを止め、裏世界を支配するためにテオ達は無双する。
そして帝王ノワールの名は世界中に轟くこととなる――――……
これは異世界の最強帝王が無双し、邪神復活をしようとする集団と戦ったりしながら、いずれ裏世界の全てを支配するまでの物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-18 13:00:00
100281文字
会話率:51%
都心の商業施設内にできた水族館。フードコート併設で多くの人の憩いの場所となっています。
深夜もアルコールを販売して営業。さまざまな人の憩いの以下略。
時節柄、里帰りできない人も……。
自ブログ「カフェ・ノワール」、アルパカコネクトさまのク
リエイタールームにサンプル作品として公開している作品です♭折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-14 12:47:40
1145文字
会話率:40%
ゾンビ理容室、開店中です。
理容師はゾンビです。
においはいろいろ工夫しています。
少なからず客はいるようですね。
何が魅力なのでしょうか?
自ブログ「カフェ・ノワール」と同時掲載です♭
最終更新:2021-06-30 11:51:03
1770文字
会話率:32%
学校の廊下の張り紙にも歴史がありまして。
自ブログ「カフェ・ノワール」と同時公開の作品です。
最終更新:2021-06-27 10:46:38
2991文字
会話率:43%
この地では、ベンデルの民とアズールの民が、長い時間、支配される側とする側を入れ替えながら生きており、ベンデルの民であるノワールと、アズールの民であるブランは、互いに憎み合う人種のはずなのに、共に目的地のない旅を続けていた。
羽を休める場所の
ない渡り鳥たちのような、決して報われることのない旅。
彼女らは、自分たちがしているあてのない旅が、いつまでも続けられないことを知っていた。
それでも、二人が足を止めることはなく…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-26 23:02:00
20834文字
会話率:22%
「ソフィア・フォン・ノイラート公爵令嬢、どうかこの婚約は無かったことにしてほしい!」
カルマン子爵家に嫁ぐはずだった私は、婚姻の儀の直前で婚約破棄を宣言されてしまいました。
理由を聞くと「誠の愛を貫きたいから」とのことです。
大体この
婚姻も不作で経済打撃を受けたカルマン子爵家から公爵家に打診してきたものであるのに……。
呆れながらも私は諦めていました。
『狐目令嬢』
威圧感を与えるこの鋭い目つきのせいで、つけられた私の蔑称。
私は若い貴族の社交場、学園でも蔑まれ、友人を作ることも出来ず、果てには婚期まで逃してしまったのです。
失意の中、公爵領に戻った私にお父様は告げます。
「お前の婚姻が決まった」
無関心に告げたその言葉に私は即座に政略結婚であることを理解しました。
お相手はプロノワール王国の東にある帝国の更に東の小国、ブランク王国の第三王子。
本当であれば王家に連なる王女の一人が嫁ぐはずでしたが、「絶対に嫌だ」と反発した結果私に白羽の矢が立った、ということでした。
これは『狐目令嬢』と蔑まれ、婚約破棄までされ、挙句の果てには政略結婚の駒にまでされてしまった私が幸せな婚姻を結ぶまでの物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-20 11:11:24
12303文字
会話率:24%
「ソフィア・フォン・ノイラート公爵令嬢、どうかこの婚約は無かったことにしてほしい!」
カルマン子爵家に嫁ぐはずだった私は、婚姻の儀の直前で婚約破棄を宣言されてしまいました。
理由を聞くと「誠の愛を貫きたいから」とのことです。
大体この
婚姻も不作で経済打撃を受けたカルマン子爵家から公爵家に打診してきたものであるのに……。
呆れながらも私は諦めていました。
『狐目令嬢』
威圧感を与えるこの鋭い目つきのせいで、つけられた私の蔑称。
私は若い貴族の社交場、学園でも蔑まれ、友人を作ることも出来ず、果てには婚期まで逃してしまったのです。
失意の中、公爵領に戻った私にお父様は告げます。
「お前の婚姻が決まった」
無関心に告げたその言葉に私は即座に政略結婚であることを理解しました。
お相手はプロノワール王国の東にある帝国の更に東の小国、ブランク王国の第三王子。
本当であれば王家に連なる王女の一人が嫁ぐはずでしたが、「絶対に嫌だ」と反発した結果私に白羽の矢が立った、ということでした。
これは『狐目令嬢』と蔑まれ、婚約破棄までされ、挙句の果てには政略結婚の駒にまでされてしまった私が幸せな婚姻を結ぶまでの物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-05 20:10:11
12147文字
会話率:25%