くすんだ茶色の髪と薄墨のような瞳にごく平均的な顔立ちのアリーシャ・クォーツ伯爵令嬢。
王立貴族学院の淑女科に所属する「普通」な彼女が、突然に騎士科のマリエ・ガーネット伯爵令嬢から婚約破棄をかけての決闘を申し込まれる。
ガーネット伯爵令嬢
から鮮やかなブルーの瞳が麗しいランスロット・パライバ辺境伯子息にふさわしいのは同じ騎士科の自分の方だと主張される。
決闘は申し込まれた側が内容を決めることができるので、ほぼ出来レースのようなものではある。
決闘を受けて立つことにしたアリーシャが決めた内容とは…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-02 18:00:00
16858文字
会話率:31%
何度目かも数えていない夢の世界。悪魔たちの世界で、同じ悪魔として過ごす1日を描いた、ヒトとは何かを問うヒューマンドラマ。
《あらすじ》
鮮やかさを忘れた世界での夢としての目覚め。身勝手で己のことしか考えられない悪魔たちが暮らす世界で、
同じ悪魔として夢が終わるまで生きなければならない。
阿久津聖人は28歳の私立中学の非常勤講師としての1日を過ごす。朝のニュースには、悪魔の所業が映し出される。外に出れば、好き勝手な振る舞いをする悪魔たちに心を乱される。いじめや差別、生と死、悪魔と人。何も変わらないと諦めていた聖人が、良いも悪いも心に受け止め、人とは何を持って人なのかを、悪魔の姿形で考えていく。夢の終わりに、彼が思うこととは一体?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-27 11:12:56
13152文字
会話率:19%
幼少の頃から難病を抱えていた絵本作家の本間莉絵は、二十歳になり半年ほど過ぎた頃に、病が悪化し倒れた。再び目が覚めると、そこは妖精が身近に存在し、色鮮やかな街が広がる絵本のような世界で、身体は六歳の幼い少女・セシリィに変わっていた──。
──
不思議な声から姫に選ばれ、金色の光の侍女を与えられたちょっぴり病弱なセシリィは、声の望みに従い自由のままに生きていく。王様の命令によって仕事に追われるようになってしまった父を助ける為に、セシリィは強いお姫様になって、王様に文句を言いに行く計画を秘密裏に進めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-24 14:03:40
139706文字
会話率:30%
私は恋に落ちた。
それは、温かい日差しが心を包み込む春でも、心が燃えるような暑い夏でも、街が色づき始める鮮やかな秋でもなく、心の奥底まで冷やしてしまう冬のことだった。
雪退けることなく、冷たく冷えた心の隙間に貴方はやってきて、悪魔の様
な鋭い手先で私を掴んだ。
それは、それはまるで――――。
一念の出来事だった。
……………………………………………………………………………………
シンシンと、雪降る寒い寒い冬。
一条伊叶(いちじょう いと)は、一人の青年と出会う。
青年の正体は鬼だが、彼は伊叶に危害を加える事なく、ただ身の回りの事を手伝わせていた。
無口で、言葉を片言にしか話せない孤独な青年に、どこか自分を重ねた伊叶は彼と少しづつ距離を縮めていく。
時は無情で、儚いほどに歩み過ぎ去っていく。
止まらない時代の中で、伊叶は何を想うのか。
そして、青年が伊叶に近いた理由とはなんなのか。
彼らは最後に何を、望むのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-24 08:00:00
1881文字
会話率:17%
舞台は超進学校である宝台高等学校。
そこに編入してきた主人公、日色颯芽とお嬢様である黒木咲那。
予想だにしない出来事から、二人の運命は絡み合う。
さらに颯芽をサポートする白水絵夢が加わり、颯芽の日常は色鮮やかに変わっていく。
「俺、ちゃんと
目的を果たせるかな……」
一抹の不安と期待を胸に歩む、下剋上ラブコメスタート!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 13:30:00
7834文字
会話率:36%
初めての春、新しい学年が始まった。鮮やかな桜の花が風に揺れる中、校門前の交差点で何かが起こった。
振り返れば、一年生の中でも特に元気いっぱいな笑顔をしたあかりが、制服のスカートをはためかせながら自転車で登校してきていた。しかし、交差点に差
し掛かった瞬間、物音と共に恐ろしい事態が展開した。
近づいてきた車が突然のハンドル操作で制御を失い、交差点であかりに迫る。同じクラスのさくらは、その一瞬の出来事に目を疑った。まるで時間がゆっくりと流れるかのように、事故の瞬間が凍りついた。
あかりは自転車から飛び出し、地面に叩きつけられるように倒れた。さくらの目の前で、友達が突然の事故に巻き込まれ、その痛みと恐怖を味わっている瞬間だった。さくらの心臓は激しく鼓動し、声も出せずに立ちすくんでいた。
事故の衝撃はさくらの中に深く刻まれた。その一瞬、彼女は現実の糸を手繰り寄せることができないような無力感に襲われた。あかりとの笑い声や一緒に過ごした時間が、突然の事故によって封じ込められ、心の奥深くに沈んでいった。
あかりが運ばれる救急車を見送りながら、さくらは彼女の無事を祈りつつ、未知の感情が胸に芽生えるのを感じた。その日以来、交差点は彼女の記憶に深く刻まれ、あかりとの特別な瞬間を象徴する場所となった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-18 15:14:05
542文字
会話率:0%
目の前に広がるのはベルベットの濃厚と若い赤ワインの鮮やかさを併せ持つ赤の色。
けれど実際に目に映るのは布やワインなどではない。
王太子である「私」が画策した婚約破棄は、思いもよらない方向へと転がり落ちている。
目の前で倒れた婚約者と、おかし
い側近達。
この茶番劇が終わる頃、願いを手に入れて笑うのは「私」だろうか。
それとも……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 20:37:21
6835文字
会話率:16%
時は大正。
古き良き日本を重んじる華族椿家の令嬢でありながら、女性の社会進出を信念に未来を切り開こうとする椿一華(いちか)。
しかし一華に下されたのは資産家である九条家の三男・英明との結婚。
味方だと思っていた弟・大志にも裏切られ家に押し込
められ、失意の中ついに家を飛び出した。
彷徨う一華が足を踏み入れたのは「黒田彩菓茶房」という洋菓子店。
マスターの黒田壱流(いつる)は客の持ち込む謎や悩みを紐解き心を癒し、そしてその人生をモチーフに彩り鮮やかで宝石のように美しい洋菓子を創り出していた。
壱流の洋菓子に魅了された一華は壱流に頼み、黒田彩菓茶房で働かせてもらうことになる。
しかし壱流は九条家の次男だった。壱流も一華と同じく、自由を求めて家を出ていたのだ。
運命的な出会いをした一華と壱流は共に客の持ち込む謎を解いていく中で互いに惹かれていく。
しかし平穏な日々は長くは続かず、大志が一華を迎えに来る。そして壱流の前に現れたのは失踪していた壱流の兄・九条誠一だった。
過去と現在、理想と現実、愛情と務め。
全てが交錯する中、二人が選んだ道は――。
花開く大正と洋菓子、謎解き、そして甘く切ない恋愛が紡ぎ出す大正浪漫のお仕事ミステリー。
彼らの闘いと成長、そして恋がつむぎ出す物語をご堪能あれ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-30 15:06:07
70548文字
会話率:54%
エステリア王国は春、夏、秋の三季を持つ国で、広大な平野は黄金の穀物と彩り鮮やかな果実で埋め尽くされ、木々が微風に揺れ、花の香りと鳥の歌声が自然の調和を奏でている。その中心に位置する城内では、護衛騎士団の団長であるクレア・マリンスと副団長のリ
ネル・ナンドが毎日剣術の練習に励んでいる。
そこに、15歳の若き王女アルテミスとその側近ゼファーが会議に向かう途中、2人の練習を見かける。彼らは訓練中のクレアとリネルに話しかけ、クレアの剣士としての誇りと使命感を再確認する。しかし、アルテミスが2人の練習を見て使命感を再確認するのは、会議前の日課だった。そして、アルテミスが会議に向かった後、クレアとリネルは遠くの空に赤い閃光を確認する。彼らは国を守る使命をますます感じざるを得なかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-30 04:08:14
20513文字
会話率:19%
転生したディアナの髪は老婆のように醜い灰色の髪を持つ。この国では魔力量の高さと、髪の色素が鮮やかなものほど賞賛され、灰や、灰褐色などは差別されやすい。
ディアナは侯爵家の次女で、魔力量が多く才能がありながらも、家族は勿論、学院でも虐げられ
、蔑まされて生きていた。
親同士がより魔力の高い子を残すため――と決めた、婚約者がいる。当然、婚約者と会うことは義務的な場合のみで、扱いも雑もいい所だった。
そんな婚約者のセレスティノ様は、隣国へ使節団として戻ってきてから様子がおかしい。
「明日は君の誕生日だったね。まだ予定が埋まっていないのなら、一日私にくれないだろうか」
「いえ、気にしないでください――ん?」
空耳だろうか。
なんとも婚約者らしい発言が聞こえた気がする。
「近くで見るとディアナの髪の色は、白銀のようで綺麗だな」
「(え? セレスティノ様が壊れた!?)……そんな、ことは? いつものように『醜い灰被りの髪』だって言ってくださって構わないのですが……」
「わ、私は一度だってそんなことは──いや、口には出していなかったが、そう思っていた時がある。自分が浅慮だった。本当に申し訳ない」
別人のように接するセレスティノ様に困惑するディアナ。
これは虐げられた令嬢が、セレスティノ様の言動や振る舞いに鼓舞され、前世でのやりたかったことを思い出す。
虐げられた才能令嬢×エリート王宮魔術師のラブコメディ
※R15は保険。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-25 08:11:32
10678文字
会話率:52%
ある日、自宅でゲームに夢中になっていた高校生のユウキは、突然周りの景色が変わってしまう。目の前には見覚えのあるはずの街が変わり果てており、人々や看板や車なども全て違っていた。ユウキは自分が異世界に迷い込んだことに気づく。この世界は日本と同じ
ように見えるが、何かがおかしい。建物は現代的でありながらも奇妙な形をしており、空は鮮やかな色に染まっている。そして、街には不思議な生き物が歩いている。ユウキはパニックになりながらも、元の世界に戻る方法を探そうとするが、そこで出会ったのは、異世界の警察だった。彼らはユウキを「不法滞在者」と呼び、逮捕しようとする。ユウキは必死に逃げるが、どこに行っても警察は現れる。そんな中、ユウキは一人の少女と出会う。彼女はリナと名乗り、自分も異世界に迷い込んだ人間だと言う。リナはユウキに協力を申し出て、二人で元の世界に戻る方法を探すことにする。しかし、それは簡単なことではなかった。異世界には様々な危険が待ち受けており、ユウキとリナは何度も危機に陥る。果たして二人は無事に元の世界に戻れるのだろうか?そして、彼らを異世界に迷い込ませた真相とは何なのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-24 12:00:00
6046文字
会話率:37%
第1話:転移と新たな世界
それは普通の日常だった。主人公の名前は太郎。太郎は普通のプログラマーで、毎日仕事に追われていた。しかし、ある日、太郎は突然異世界に転移してしまった。
太郎が目を覚ますと、そこはまるでファンタジーの世界のような場
所だった。色鮮やかな花々が咲き乱れ、不思議な生物たちが行き交っている。太郎は困惑しながらも、自分が異世界に転移したことを受け入れるしかなかった。
やがて、太郎はその世界の住民たちと出会う。彼らは騎士や魔法使い、モンスターハンターなど様々な職業に就いている人々だった。彼らは太郎が異世界から来たことを知り、驚きと興味を持って接してくれた。
太郎は自分がプログラマーであることを話すと、彼らは興奮した様子で聞き入ってくれた。彼らは魔法や戦闘技術に詳しかったが、太郎の持つ現代のテクノロジーについては知識がなかった。太郎は彼らにプログラミングの概念や情報技術について説明し、彼らの関心を集めることができた。
やがて、太郎は異世界での生活に慣れてきた。彼はプログラミングの知識を活かして、新たな技術や道具を開発し、異世界の住民たちに役立てることができた。また、太郎は彼らから魔法や戦闘技術を学び、自身も成長していった。
太郎の存在は次第に広まり、彼は異世界で重要な存在となっていった。彼の技術と知識は、住民たちの生活を向上させるだけでなく、異世界の危機を救う力としても発揮されるようになった。
太郎は自分が異世界に転移してから、新たな冒険と出会いが待っていることを感じながら、異世界プログラマーとしての道を歩んでいくのだった。
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最終更新:2023-07-15 19:20:04
10022文字
会話率:0%
時は學暦《がくれき》千八百年代。
銀河内の交流が始まってから数百年が経ち、六十年かけて行われた対話による政治的取引の成果により、銀河内の多くの惑星は互いに無血開星に至った。
しかし、法的整備はさほど進んでいないのが現状。
なぜなら、
お互いの身体――生体組織には、医学的にも魔術的にも、計り知れないほどの価値があるからだ。
特にパンドラ星の煌珠《ファンジュ》族の身体はどの部分も地球人にとってはとても魅力的に映った。
理由は、地球人が長年憧れてやまなかった〈魔法〉を使いこなす種族が煌珠《ファンジュ》族であり、その生体組織を摂取すれば地球人でも魔法を使うことが出来るようになるからだった。
春辰《しゅんしん》の家族は十年ほど前、地球人の人身売買組織による『煌珠《ファンジュ》族狩り』の被害にあい、当時二十歳だった姉、鴉雛《あすう》を誘拐されてしまった過去がある。
誘拐された鴉雛《あすう》は、地球や他の星々の研究者グループと共同で、ある商品の開発を手掛けていた。
それは煌珠《ファンジュ》族から採取した生体組織を使って作る『香水』だった。
美容院でもらった髪や、手術中に廃棄になる血液や臓器などを使い、煌珠《ファンジュ》の持つ〈魔法を使う力〉を化学薬品として抽出。
何度かに渡る治験により、その香水を使えば、地球人でも一定時間魔法が使えるようになると証明されつつあった。
鴉雛《あすう》はその香水を販売することで、煌珠《ファンジュ》が狩られるのを防ごうと研究していたのだ。
販売まであともう少しだった。
春辰《しゅんしん》は、警察には言っていない、言っても無駄な、犯人のある特徴をずっと覚えている。
犯人も、それは知らないだろう。
なぜなら、姉が春辰《しゅんしん》をかばってくれたから。
あの時、本当は春辰《しゅんしん》が誘拐されるはずだったのだ。
春辰《しゅんしん》には、嗅覚で感じ取ったものを〈色〉として可視化する能力がある。
誘拐犯たちが求めていたのは、その能力だった。
(あのとき感じた〈赤い〉におい。あんなにも鮮やかで混じりけのない〈赤〉は、あれ以来、一度も目にしていない。あいつ特有のにおいなんだ)
春辰《しゅんしん》は自分に誓った。
姉を必ず取り戻すのだ、と。
※カクヨムにも併載
※平日更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-12 20:00:00
112818文字
会話率:39%
山のガイドと一緒に登山する若者が、雨が降りしきり靄のかかった山中で遭遇する奇妙な出来事
年齢不詳でやけに若者に詳しいガイド、首縊りのブナの木、鮮やかな曼珠沙華、不穏な登山の目的は?
最終更新:2023-07-11 11:52:27
2886文字
会話率:28%
かの古の時代より、我らの世界は二つの王国、昼の国と夜の国という名のもとに分けられた。これらはそれぞれの時間で生命を育み、異なる魅力を持つ風土を築いたのである。一つは太陽の下、緑豊かな昼の国。そしてもう一つは、星空に照らされた謎多き夜の国。
昼の国は、昼の太陽が常に空を覆い、常夏の風が田園を吹き抜ける。甘美な果実が自然の恵みとして地上にあふれ、人々は陽光に輝く大地で豊かな農作業を楽しむ。一方、闇の帳が降りる夜の国では、鮮やかな星が空を照らし、涼やかな風が森を通り抜ける。神秘的な生物たちが闇の中を駆け巡り、人々は星明かりの下で静寂を楽しむ。
しかし、どれほどの年月が流れても、昼と夜は二つの別々の世界であり続け、一つに統合されることはなかった。これは、かの古の神々が定めた自然の摂理とされている。
そしてここに、その摂理を問い直す冒険が始まろうとしている。昼の国の青年エルリックと、夜の国の姫君リリアナの物語。二つの異なる世界が交わるとき、何が起こるのか。その物語は今、始まろうとしている…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-04 22:00:00
7544文字
会話率:23%
劣等感から自分自身から目を背け、周囲に対して生来の口八丁で攻撃的で、ときに周囲を巻き込んでいじめを起こすような一人の少年は、一人の女性との出会いからありのままの自分を肯定し、現実を肯定しながら人生を歩み始め、これまでの自分の行いを恥じる。愛
する人が一度きりの人生を、色鮮やかな世界を広い視野で楽しめるようになって欲しいという彼の想いは、徐々に周囲の人間へと広がっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-03 15:05:52
303文字
会話率:0%
名も無き奴隷のボクには二つの秘密がある。
一つ目は、女である事。この秘密はいつかバレる。
二つ目は、色鮮やかな夢を見る事。この秘密はバレない自信がある。
何故か?
その夢を見る時、ボクの姿は誰も見えない。そして、自分の意思では起きれない
。見えないので誰も起こせない。
夢の中は、文明レベルが非常に高く、何もかもが驚きの連続だ。
そして、夢の中のボクは年頃の少女の姿だ。
アウリルという偽名を使っている。
そして、今はボクを女性扱いしてくれる…勇者達と共に旅をしている。
だから、せめて夢の中だけは男言葉を封印した。
因みに、勇者がボクを連れている理由の一つは、この夢の中で数人しか居ない治療師だからだ。
実はこの夢の中では、悪魔等が侵略してきている。
それを食い止める為、勇者達は世界を転々と旅をしている。
それには私の治療師の力が必要不可欠なのだ。
故に私がなかなか目覚めなくても、律儀に起きるまで見守ってくれるのだ。
それでつけられた私の二つ名が…夢見のアウリル。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-01 00:00:00
18860文字
会話率:50%
身に余る超能力と胸を持つ里見透。高校二年生。彼女には超能力を以ってしても解決出来ない悩みがあった。超能力を有しても非力で無力な彼女ができることはただ静かに時間が過ぎることを待つのみ。
歪でありながらも平穏な日常が一人の飛び級留学生によっ
て鮮やかに激変する。留学生はマルコ・マカリスターと名乗る。金髪オッドアイの日米ハーフでありながら日本語を流暢に話し、制服よりもランドセルが似合う年端もいかない幼い子供。
マルコが留学してきた初日のうちに旧校舎のトイレにて透はほんの出来心で『彼』が立って用を足す姿を透視能力で覗き見してしまう。
ここは女子校なのに何で男の子がとかそういうのはどうだっていい。
なんて……なんて可愛い男の子なんだ!
こうして、バトルありサスペンスありラブコメありなんでもありの目も眩むような学園生活が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 23:01:47
1356201文字
会話率:52%
1人の少女が亡くなった。その少女は小児脳腫瘍だった。その事実を伝えた。その事実を伝えるには遅すぎた。
愛しい娘が亡くなった。娘は持病で苦しんでいた。薄々漂わせられていた事実。理解するのには時間が必要だった。
ただ1人の妹が他界した
。妹は持病持ちだった。その事実を知らされた。その事実は真実ではなかった。
隣の少女がいなくなった。少女は私と同じだった。愛されながらも隠蔽を続け 、朽ちて消えていってしまった。
私はずっと幸せだった。心配をかけたくなかった。事実を告白するには勇気と優しさが必要なのに。私にはどちらも一欠片もなかった。
土台を変えたら崩れてしまう。土台を直すことは出来ない。後悔するには全てが遅い。
装飾は変えようがある。飾れば飾るほど鮮やかになっていく。その彩りを取り返すには。
それに「 内面 」は必要なかった。「 外面 」だけで充分だった。
無論 、外面など気にする余裕はなかった。
けれど枯れ朽ちたものは清らかなものでないと戻せなかった。
だから汚い造花になるしかなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-08 22:06:07
2064文字
会話率:13%
静かで鮮やかな瞳だった
キーワード:
最終更新:2023-06-04 23:22:22
227文字
会話率:0%