金木犀の香りのお茶に、血の繋がらない兄とすごした一時を思い出す妹の物語。
最終更新:2011-03-23 01:18:45
500文字
会話率:0%
「いらっしゃいませ!」
看板娘のディアは今日も接客業にいそしんでいた。
しかし喫茶店もなかなかやってみれば繁盛するものだ。下手をしなくとも公にやってない本業より儲かっている。
しかし、しかし本業放ってこんなんでいいのか?
という
か接客業はあまり好きではない。
マスター、あなたに言ってるんですよ。あなた紅茶飲んでるだけじゃないですか。
なんで私がこんなグズ共に笑顔で接客しなきゃいけないんですか。
そして澄んだ鈴の音が響く。
やっと本業ですか。
「いらっしゃい、あなたの願いは何かしら?」
マスター・・・なんだか魔女みたいですよ。
失われた幻想を胸に少女が囁く。
忘れられたモノ、救われぬモノ、欲望に従い、慈悲を求め、ひたすらにただ願う
「あなたの願いは?」
例えば失われた恋人への追想
例えばささやかな子供への願い
例えば別れるモノへの餞
例えば忘れたモノの再来
「それはきっと叶うわ。きっと、過不足なく」
それは少し不思議なお店で人のエゴと向き合う、それだけの話し
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-06-06 22:32:59
25218文字
会話率:57%
河川敷に香る、夏草の匂い。
それこそが、僕にとっての、夏の匂い。
追想の鍵を手にし、重い扉を開けると、見えてくる「あの日」の情景――。
最終更新:2010-05-17 18:49:08
9991文字
会話率:31%
雪がとけ暖かな日差しが私たちに降りそそぐ。幼少の頃の思い出が、ほんの僅かな事で素晴らしい思い出に変わるなんて私は知る由もなかった、今日までは――。
最終更新:2009-04-01 00:16:43
6161文字
会話率:46%
突然の出張で新大阪行きの最終に飛び乗った主人公が、そこで偶然眼にしたものは・・・
最終更新:2009-01-18 04:45:44
18226文字
会話率:27%