新井警部シリーズです
最終更新:2017-03-11 18:44:59
3521文字
会話率:17%
文学的な小説です。読みにくいものではありませんが、さらっと読むのには適していない気がします。イメージとしては江國香織みたいな感じ???
参考までに、本文より引用します。
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空は雲で閉ざされている。ただ、雨の
気配はない。まだ朝の八時だというのに、保育園からは子供たちの声が聞こえていて、それらは軽くて騒がしい。私は遠くを見ながら歩いていく。人の姿が見当たらないので、すがすがしい。風でロングスカートがはためき、子供たちの声がやや大きくなる。すぐにもとに戻る。風は子供たちの声を運んでいる、そう思い、歩調をゆるめて、代わりに歩幅を大きくした。
角を曲がると、桜並木があり、すでに満開になっている。風のためか、花びらは次から次へと落ちる。風がやんでも、はらはらと音もなく落ちていく。ふと、ある光景を思いだす。数年前、ちょうどこの場所で、花びらが降りしきる中を白い蝶が飛んでいた。頭の中のその光景は、実際に見たときよりも、ずいぶん美しい。桜も蝶も踊るように舞い、お互いに祝福し合っているように見える。
歩道には花びらが美しく敷かれている。その一方で、車道の花びらは汚く押しつぶされていて、吹きだまりの花びらもみすぼらしい。車道を横切り、反対側の歩道に行く。そちらには椿(つばき)の木があり、赤や白の花がいくつか咲いている。下には凛とした花が二つ転がっていて、赤い方を拾い、そっと鼻もとに持っていく。そして葉と葉のあいだに飾り、指をスカートにこすりつける。
あちらから初老の男女が歩いてきた。男が二人、女が三人。彼らは桜を指さしたり顔を見合わせたりして、上ばかり注目している。私は踏まれていく花びらを想像して、少し早足になった。でも遠くに子供たちの騒ぎ声を見つけ、ゆったりと歩いていく。
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まあ、こんな感じです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-22 10:10:08
10413文字
会話率:33%
16歳の少女が抱く感情は、誰もが必ず抱く感情である。
たった一言の何気ない言葉、何気ない行為が人にとってはとても暖かい陽だまりになることを思い出す一編。
3分で読み切る通学路小説。
最終更新:2016-12-31 20:47:33
1222文字
会話率:15%
いつも通りの朝、いつもの綺麗な桜並木。
いつもの……。
いつもとは違うこともあるのかもしれない。
まだ見ぬ僕の大切な彼女。
最終更新:2016-11-22 22:32:01
1609文字
会話率:15%
未知の技術結晶体《神の力》の所有権を巡る世界規模の戦争、通称《二分化戦争》によって二年前に故郷を奪われた青年は丘にある小屋で孤独に生活を続け焼け残った桜並木を守り続けていた。そんな男の前に現れたのは、故郷の敵でもあるライグルニア王国の鎧を纏
った美しい戦姫。憎き相手に殺意を振り翳すも負傷した仲間の治療を懇願され、彼女の持つ懐かしい瞳の輝きに根負けした青年は止む無く彼女達を匿う事になった。
生活を共にすることで彼らの想いは徐々に変化を見せていくこととなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-23 23:25:27
40057文字
会話率:28%
主人公の「僕」は桜が咲き誇るある日
「彼女」と出逢う。彼女は川辺の桜並木で
青空の下にいるはずなのに泣いていた。
その理由が知りたくて僕は彼女に近づいて
話を聞くことにする……
考えていることも性格も違うふたりが奏でる
甘くて酸っぱい青春ラ
ブコメがついに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-29 12:28:11
1896文字
会話率:40%
桜並木で出会った、美雪と蓮は一目惚れで恋に落ちる。
二人は付き合うようになったが、美雪は生まれつき心臓の病気持ちで余命宣告をされてしまう。
半年の短い恋を描いた悲恋の物語
最終更新:2016-07-02 00:24:14
2072文字
会話率:31%
思い出の桜並木を訪れた男は、記憶にないカフェを見つける。
ただの偶然で入ったはずの店で、男は懐かしい記憶を思い出した。
最終更新:2016-06-26 19:32:58
7198文字
会話率:27%
男が胸を刺される。
女が駆け寄り、抱きしめる。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
男は、川沿いの桜並木の路(みち)を歩いていた。
騒いでいる人が、あんなにも遠く感じられたのは
始めてだった。
男は2時間後に、
死ぬことになっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-10 14:00:00
976文字
会話率:27%
うららかな春の昼下がり。桜並木の道を行く途中で、憂鬱なイメージが頭をよぎる。
最終更新:2016-04-16 13:00:19
9921文字
会話率:41%
春から高校生、お姉ちゃん大好き中沢修。
春から大学生、弟が気になる中沢紗奈。
血の繋がらない姉弟のすれ違いラブコメ!
弟への気持ちを抑えようと修を避ける紗奈。
戸惑う修。それでもお姉ちゃんを諦められない。
さて、どうする修……?
最終更新:2016-03-29 11:24:17
1359文字
会話率:59%
新人アイドルグループ「さくら・すとりーと」に所属する少女たちの日常。
そこには友情だけではない、少女たちの思いがある。
※1話~3話程度で終わる短編の連作になる予定です。
最終更新:2016-03-26 22:35:09
5784文字
会話率:35%
美しい桜並木に魅せられた少年と、その下に立ち尽くす女の物語。
某大学の文芸部で執筆、部誌掲載していたものです。
最終更新:2015-11-18 21:01:02
12079文字
会話率:36%
桜の花びらが散る頃、春。少女たちは、、笑いながらも離ればなれになることを経験する。
最終更新:2015-08-04 15:27:10
1698文字
会話率:42%
「桜並木」、「保護色」、「紅葉」というお題を出されてしまったので、そのお題を全て入れて短編を書きました。
なんかすいません……。
最終更新:2015-07-07 21:37:00
2041文字
会話率:50%
桜が咲いた勢いで即興の歌〜
最終更新:2015-03-30 02:10:16
302文字
会話率:0%
四谷栄一郎という男がいる。
里は遠く九州で、東京には下宿している。
季節は、春。桜が咲き乱れはなびらが散っている。
町は、相変わらず軒の低い長屋が目立つが、洋風の館も増えている。帝都にはまだ馴染めない。
立ち尽くしていると、同郷の
木谷文人がやってきた。大学にめでたく合格し、先に入学の準備を進めている。
そこで、気付く。
桜吹雪に混じり、活字が流れているのだ。
風上へ向かうと、下宿についた。
虫干ししていた書籍から活字が飛んでいたのだ。
家主の女性に問うと、「あの人らしい」と。書籍は彼女の、亡き夫の手によるものだった。
この時、「母さま」と屋敷の奥から凛とした声が。
栄一郎の耳から歴史年号や四字熟語などが出て風に流れる様を見て、文人は寂しそうに足元の大地を蹴るのだった。
他サイトの競作企画に出展した旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-14 00:24:59
3122文字
会話率:25%
「全部話して。騎道が知っていることをすべて」彩子の言葉を、騎道は真っ直ぐに受け止めた。真実を打ち明ける。それを語るのに、もっとも相応しい場所で。
秦野山を水源として、街を流れる桜川。両岸に続く桜並木が、秋が深まるにつれ葉を落とす。哀しい女の
霊を誘うように。生前の名を御鷹姫。神として祭られる名は白楼后。
過去と現在が引き合う時。誰かの涙が雨になる。『RAINY ANGEL』開始致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-14 22:41:45
44437文字
会話率:32%
ある決断を秘めて、赤家 壮士は海に臨む丘に立っていた。振り返れば思い出すのは幼馴染との思い出。海風に靡く草花はやがて桜並木へと。鮮やかな緑に燃える桜は春の宴を抜け出して少年の心を幽玄の帳へと誘う。尽きぬ思い出の中で、彼の決意は揺らぐ。
最終更新:2014-12-04 03:33:39
2147文字
会話率:0%
僕らの町には桜並木が植わっている。美しい桜並木の、その下で人が消えた。『いらない』という少女の言葉によって。
愛らしい少女は楽しげにくるくると回る。
心配症な妻は柔らかな微笑で大きくなった腹を撫でる。
僕はといえば桜並木の下を通って
、今日も仕事場へと向かう。
花びらがひらひらと。可哀想だと妻が言った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 20:51:49
6975文字
会話率:28%