「彼女と……ずっと、ずっと一緒にいさせてください……」
人間であれば【彼はそう涙ながらに訴えた】というところだが、彼はアンドロイド。見た目や中身がいかに人間に似せて作られていても、彼はロボットの一種だ。涙を流す機能も、その感情もない。
現代社会では同性婚が法的に認められているが、アンドロイドと人間の結婚はまだ認められていない。
「事故で……このままだと……命も……」
代わりに涙を流したのはその番組を観た人々だった。
弁護士かテレビマンか、はたまた人権屋か誰の入れ知恵なのかは分からないが、彼は世間を味方につけようとドラマ仕立てのドキュメンタリーを作り、流したのだ。
彼の恋人である女は今、意識不明の状態で、現代医学でも回復の見込みはなく、死を待つばかりだ。ならば、せめて結婚を。アンドロイドである自分と愛する彼女が永遠に結ばれることを認めて欲しい、と彼は訴えた。
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最終更新:2024-07-25 11:00:00
2553文字
会話率:68%
冬が終わり、ようやく冷たい風を吹かせる雲さんが、わたしたちのもとから去り、暖かくお日様の匂いを運ぶ雲さんに代わってくれたこの春。
わたしたちがお手入れしている花壇の花の香りと慎ましやかな笑い声で彩られる『白美の園』ここが、わたしたちが暮
らし、学び、育む場所です。
ヒノキの香りがする小さな木造の校舎と寮。二十一人のわたしたちと先生のお家。
わたしたちが一緒にここで暮らすようになってから早数年。楽しいこと。悲しいこと。何もかもわたしたちの間には隠し事はなし。仲良く上品に決まり事を守る。いずれここを旅立つその日まで。ううん、そのあとも、わたしたちはずっと一緒。
だからある日、わたしたちのうちの一人がクスクス笑っていたので、いつものようにわたしたちはその子に訊ねたのでした。
「ねえ、何かいいことでもあったの?」
「楽しい夢を見たのね? 教えて」
「ねえ、笑ってないで答えてよー」
すると、その子は言いました。声を潜めて、でも興奮してしまったのかぴょんと飛び跳ねて、まぁはしたない。
「大きな穴を見つけたの! ゴミ捨て場の奥の奥! 外に通じる穴よ! 柵の下、木の板に土をかぶせて隠してあったの!」
それを聞いたわたしたちは「まぁ!」と声を上げました。すると、その子はすぐにしっーと指を口の前で立てました。
「内緒にして! 他の子にも先生にも! お願いお願いお願い!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-22 11:00:00
6694文字
会話率:47%
理想の夢を見る方法を知りたい?
醒める方法はいいの?
好きな人とずっと一緒なら醒めなくていい!、なるほど
いいんだね?
最終更新:2024-07-06 21:37:31
529文字
会話率:9%
天城来栖は、クールでダウナーな雰囲気と見た目のカッコよさで話題沸騰中の人気モデルだ。
俺――折村新は、そんな彼女の親友で仕事の付き人。
小中高とずっと一緒で、仕事にも付いて回り、一番の友達として仲良くしてきた。
「父親の再婚で妹ができて
さ。その子がめちゃくちゃ可愛んだよな」
「ふーん……」
それ以降、彼女の様子がちょっとおかしい。
やたら距離が近くて、俺を見る目も妙で、つい可愛いと思ってしまう。
(天城は俺にとって掛け替えのない親友だ。変な目で見ないようにしないと……)
(私にも可愛いって言えよアホー!! ってか、妹ってなに!? 新は私のなんだからーっ!!)
――これは、俺とカッコいいしかない親友の絶妙に噛み合わないラブコメ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-01 18:10:00
109888文字
会話率:37%
「クリフォード様とお会いするのも、まして婚約は絶対に嫌です。……私は、お兄様とずっと一緒に居ることにしたのです!」
生存率&ハッピーエンドの確率がかなり低い乙女ゲーム【終焉の獣王と泡沫の聖女】のヒロインに転生してしまったシュリル。
中でも
攻略最難関キャラである隣国の第三王子クリフォードとの婚約は是が非でも回避したいと願い、幼い頃から兄大好きのブラコンの道を選ぶのだが──。
チュートリアル開始前の学院入学前に、シュリルはクリフォードと婚約していると説明されシナリオの強制力(?)が二人を引き合わせる。
※R15は保険です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 08:11:50
20423文字
会話率:53%
3年目の結婚記念日。
海までドライブをして帰りにご飯を食べて帰る。
何気ない休日。ちょっと特別な日。
助手席に結愛は突然苦しくなる。圭人は路肩に車を止めて救急車を呼び病院へ運ばれた。その日、結愛は亡くなった。
結愛は目覚めると不思議な世界に
いた。すぐに目を閉じて再び目が開くと、5年前の4月1日。2人が出会った日に戻っていた。でもその人生もまた同じに死んでしまう。
不思議な世界で今度は女の子に出会う。
女の子が助言した意味は?一体何者なのか?
夫婦2人がずっと一緒にいられる未来は来るのか。
そして3人はハッピーエンドで終われるのだろうか。
自分が死ぬかもしれないと分かっていても一緒にいたい、会いたい、ただそれだけなのに…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 21:50:44
5702文字
会話率:38%
≪この花―ストケシア―を見る度に、キミが好きだと自覚する≫
高校生活最後の一年、始まりの春。
幼い頃からずっと一緒にいた春香と夏希は、お互いにお互いの関係を壊してしまうことを恐れていた。
高校生として過ごした2年を経て、最後の一年はこのま
まじゃ終わらせない、と意気込む二人。
もう一人の幼馴染の秋斗やその許嫁である冬雪を巻き込んで、今までよりちょっとだけ甘酸っぱい青春を送ろうと奮起する。
失敗やすれ違いを繰り返して進む二人の行く末は――
【遥か一年≪ヒトトセ≫のストケシア】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 13:30:00
7232文字
会話率:53%
異国の血を引く少女・あやめは、山奥の小さな村で兄とふたり暮らしていた。
しかし、干ばつが続いたある年、兄は祭具を盗んだ疑いをかけられ人柱にされてしまう。天涯孤独になったあやめを救ったのは、美しい人魚の青年・潮だった。
7年の月日が経ち、あや
めは潮とこれからもずっと一緒にいたいと願うようになる。
だが、不老不死であるはずの潮は、「ずっとなんてない」と彼女に告げた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 20:53:01
127398文字
会話率:41%
私の大好きなおねえさま。奪われたら、奪い返せばいい。だからどうか、ずっと一緒にいましょうね?おねえさま。
最終更新:2024-06-17 01:25:00
3596文字
会話率:46%
せっかく両思いだったのに毎日デリカシーの無さすぎる行動をしまくってる男から好きだった女の子を貰っていく話。
最終更新:2024-06-08 18:00:00
98233文字
会話率:58%
「私」、雲崎結羽と「君」、篠河菫が生きた道のり。
なにがあってもずっと一緒に居る。それが私たちの約束だ。
約束を破ればもちろん針千本飲ます。
契りを交わした私たちは今も来世も共に生きていく。
最終更新:2024-06-03 00:05:32
2348文字
会話率:21%
コインロッカーベイビーのお話しです。父親がとんずらしても、赤ん坊は母親の心音や羊水、匂いなどしか知りようがないのかなぁとぼんやり浮かんできたホラー話です。
個人サイトにて掲載済み
最終更新:2024-05-30 21:44:12
911文字
会話率:11%
■あらすじ
胸熱?はい、肉厚です!神速?そして豚足です!愛らしい?ええ、肉々しいです!巨体と分厚い装甲、巨大ハンマーの剣闘士、実は中身は肉厚少女?!
『これから先、ずっと一緒に食卓を囲んでくれませんか?』
食欲旺盛、花より団子、食べ物似合う
系女子に向けられる愛の告白。燃えるバトルと揺れる恋心、そして溢れ出す食欲!
でかい、早い、可愛いは正義!その代わりちょっと肉厚でもいいですか?食欲旺盛系ファンタジー、ここに開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-26 18:40:00
62843文字
会話率:18%
ダイラボウという山がある。
その麓で生まれ育った望月拓は、孤独な人生を送っていた。
しかしそんな拓にも、唯一心を許せる相手がいた。
【どろだんごの神さま】である。
本当に神さまかどうかは拓は知らない。
ただ、神さまだと思ったから神さまと呼ん
でいる。
言葉は話せない。けれどずっと一緒にいる、拓と神さま。
そんな呑気で平和な日常は、拓の会社の後輩社員によって壊された。
後輩社員の名前は、宮沢一穂。
そしてその夏、事件は起こる。
全10話予定
カクヨム様にも同時刻投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 19:00:00
46969文字
会話率:36%
青井諒(あおい・りょう)、十六歳。
神城高校に通う、どちらかと言えば平凡そうな、だけど友達もいない高校一年。
中学一年の時に初恋の人に振られて以来、もう辛くなる恋なんてしたくないと、女子と距離を置くようになった彼だったが。
高校一年最後
の日。
新たに目の前に立ったのは、学年でも人気の可憐で清楚な美少女、霧島萌絵(きりしま・もえ)に告白されたその日から、諒と萌絵、そして彼らを取り巻く者達の初恋を巡る、運命の歯車が動き出す──。
────────────
十年想い続けた萌絵に、彼女の友達でギャルな日向。
ずっと一緒にいた血の繋がらない妹の香純に、諒が振られた初恋の人、椿。
もう恋とは無縁でいようと思った諒と、初恋を実らせようとする彼女達を巡る、優しく、楽しく、切ない、青春恋愛物語です。
諒の成長といった人間ドラマもあるため、ラブコメながらシリアス要素も強い本作ですが、たまに恥ずかしくなるピュアっぷりやラブコメらしさも交えて進んでいきますので、皆様どうぞよろしくお願いします!
なお、既にカクヨム、ノベルアッププラスで先行で進んでいたものの再掲となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-13 20:00:00
304118文字
会話率:37%
ひどい親の元に生まれてしまった双子は死んで異世界転生した。そして、その2人は異世界でもずっと一緒に生きていくと思ったのだが。。。生まれ変わったら全然違う人生を歩んでいくことになる。これは前世がなければ決して交わることのないはずの2人の壮大で
愉快で少しシリアスな2人の人生談....セカンドライフである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-13 01:50:45
916文字
会話率:27%
どこかの深い深い海の底。そこにはキラリとピンク色にかがやく宝石がありました。宝石は人間の女の子のような見た目をしています。ピンク色の髪をした美しくかわいい女の子。女の子はひとりぼっちでした。ひとりぼっちで海の中を優雅に泳ぎます。
そ
んなある日のこと。女の子は一人の人間の少女に出会います。彼女の名前はアサミ。彼女もまた少女と同じでひとりぼっちだったのです。ひとりぼっち同士だった二人はすぐに友達になりました。
けれど、二人は宝石と人間。大きな種族の壁があります。二人はずっと一緒にいることができるのでしょうか。友達でいることができるのでしょうか。少女はひとりぼっちのさみしさを埋めることはできるのでしょうか。
毎日18時更新。全9話。
「カクヨム」にも掲載。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 18:00:00
23817文字
会話率:38%
カクヨムにて
ジャンル別日間、週間1位
ジャンル別月間2位
総合日間、週間4位を頂きました!
ある日、ただの平民であるアランは数人の男の子達にいじめられている女の子に出会った。
その子の美しい銀髪を見た瞬間、見覚えがない世界の記憶が頭に流
れ込む。
こ、これは……なんの記憶なの?
なんとかいじめっ子たちを撃退し少女と話をしているうちにこの世界はラノベの中の世界であり、目の前の少女は主人公の聖女、シャーロットであることに気づく。
そして同時に自分は物語では序盤に死んでしまうキャラであることに気づいてしまった。
一刻も早く逃げ出そうとしたのだがシャーロットの笑顔に惹かれ毎日のように一緒に遊ぶ友達になる。
5年後、シャーロットは聖女であることからとある貴族の養子になることが決定してしまった。
もう会えないのかと思ったが別れ際、貴族たちや成績優秀な平民が集まるノビリタス学園での再会を誓いあう。
そして死の危機を乗り越え学園で久しぶりにシャーロットと再会できる!……そう喜んでいたんだけど……
「もう一生離れたくありません。ずっと一緒にいましょう」
「あの女は誰ですか?浮気ということは私では満足できなくなってしまったのですか……?」
うん!なんか激重なんだけど!?
シャーロットがヤンデレになっていたことに最初は戸惑っていた。
しかし気づいてしまった。
結局可愛いことに変わりなくないか?じゃあなんでもいいか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 18:50:40
43539文字
会話率:39%
下位貴族の令嬢マリーは大好きな貴族の彼から「結婚したい人がいる」と打ち明けられた。
彼はただの幼馴染みでずっと一緒にはいられない。
それはマリーも理解していたが「結婚したい人がいる」という彼の告白に、気を失うほどのショックを受ける。
彼
への想いを消せないまま、マリーは家計を支えるため王城と宮殿のメイド仕事に励む。
毎日の激務と人間関係に疲れ果てる彼女に対して、なぜか彼は以前にもまして優しい。
「結婚したい人」がいるはずの彼は、婚約もせずに毎週末マリーを溺愛してくるのだ。
そんな、仕事を頑張り恋に一途なマリーが、謎の多い彼からたっぷり甘やかされて愛してると言われるお話。
※10万文字、本一冊分でハピエン完結です。
※R15は念のためです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 14:42:45
106834文字
会話率:37%
大学の教室で、彼女はいつも窓際の後ろの席で、ぽつんと座っている。誰とも口をきかない彼女の姿が、なんとなく気になっていた。
それまで全く話したこともなかったが、クラスコンパで声をかけてみると……。
(「カクヨム」「エブリスタ」でも掲載し
ています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 07:30:00
2073文字
会話率:24%
俺、葛城裕也(かつらぎゆうや)。何処にでもいる普通の男子。俺には彼女が居た。少し背が低いけど、とても綺麗な女の子、友坂美琴(ともさかみこと)。彼女とは小さい頃、そう幼稚園、小学校、中学校、高校とずっと一緒に居た。
だからって幼馴染とか
じゃない。美里は、親が事業をしている家庭の一人娘として生まれ、俺は普通のサラリーマンの家に生まれた。でも父親は仕事の事故で俺が小学校五年の時に他界した。
中学生の頃にはお互いの家を行ったり来たりして、美琴の両親も俺の母親も俺達がいつも一緒でいる事に暖かく微笑ましく思っていてくれた。
二人共ずっとこんな時間が一生、そう一生続くと思っていた。だって約束していたから。
「祐也、大きくなったら結婚しようね。子供を一杯産んで幸せな家庭を作ろうね」
「当たり前だよ、美琴と俺は運命の糸で結ばれているんだから」
「うん」
俺達はそれが当たり前だと思っていた。
でもある時を境に二人の関係は大きく変わった。俺は、こんな事になるなんて夢にも思って見なかった。
美琴が俺の知らない男と手を繋いで歩いている。そして美琴の家に入って行った。
カクヨム様にも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 07:00:00
205787文字
会話率:54%
俺は神城雫。今年この地域では有名な進学校大竹高校に入学した。入学してからは高校生活を平穏に過ごす為、目立たない様に注意をしている。もちろん陽キャではないが陰キャという程でもない。
俺には下坂若菜という幼馴染の女の子がいる。幼稚園からこ
の高校までずっと一緒だ。僕よりずっと頭がいい。
高校に入ってからは、中学時代からの友人川平良太と下坂若菜で平穏な日々を過ごし高校デビューとしては成功したかにみえたが、学年一番の美人早瀬真理香が俺に近寄って来た。
それだけでも周りから注目を集めるというのに、氷の美少女と言われると東条春香まで俺に近付いて来る。俺の平穏な時間が消えて行く…………。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-16 12:00:00
261833文字
会話率:62%