我が校にはとてつもなく目立つ有名人がいる。チカ先輩だ。
見つけようと意識しなくても彼女はみつかる。なぜなら、チカ先輩は全身、蛍光色でコーディネートをキメているからである。
だけど、僕は知っている。彼女が蛍光色である理由を。
一つ、
あえて目立ちすぎる格好をすることで目を逸らさせ、女優であることを隠すため。
そしてもう一つは──
──魔法少女であることを隠すため。
チカ先輩の使う魔法道具はどれも蛍光色だから、持ち歩いていてと不審に思われないようにという配慮なのだそうだ。
そんな彼女と縁が出来てしまった僕と幼馴染みの斗真は、時折、放課後に先輩の仕事を手伝うことになってしまった。
突発的な事故で世界と世界の狭間に迷い込んでしまった異界の存在を保護し、元の世界へ帰すという仕事である。
……よくわからない? 安心して、僕もだ。
これは、僕と、チカ先輩と、斗真の三人が、異界の迷子と交流しながら、何やら訳ありらしい過去を清算するお話である。
……はぁ、さっぱり意味がわからない。言い換えよう。
これは、僕がチカ先輩に振り回される日々を綴った物語である。
※第五回 書き出し祭り参加作品です。
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-27 21:00:00
136431文字
会話率:57%
人間が世界に住み始め、何万年。
積み重なった業を清算する時は来た。
最終更新:2019-06-17 22:26:10
3060文字
会話率:16%
政教一致国家であるペントラルゴの最高位、法皇。
その法皇の息子である青年司教ヒースが、大男を従えて帰国した。
主従ふたりは、帰国後立ち寄った村の露店で「金を払った」「払ってない」のトラブルに巻き込まれてしまう。
突然大男の目の前で、突然
死した店主。
どうやら大男は金を払っていたが、店主が死んでしまったせいで、店主の記憶もろとも清算した記憶が周囲の人間から消されてしまったらしい・・・・。
死者が狂暴な化け物に変じた『レグレット』と呼ばれる存在が出現する国ペントラルゴ。
そして、レグレットとなり退治された死者を哀れまないよう、死者の記憶を消すためにはじまった国家政策『正常政策』。
――「正常政策とはよくいったもんです。俺にしてみれば「全く異常政策」とでも名づけたいんですけどね」
この奇妙な歯車の中で生きる、記憶を無くした少年と法皇の息子の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-07 17:22:47
76492文字
会話率:43%
転載防止のため、本サイトから著者が前もって当サイトに重複で投稿しています。
http://www.franzkendo.com/2019/04/blog-post.html
厳しい家庭環境や別れた恋人の過去をひきずり、そのことを美化して周
りにひけらかす事で傷を癒そうとする大学生の’僕’と、人生の「暇つぶし」をしている、酒場で知り合った謎の'男'。モラトリアムの終了を目の前に、アイデンティティの無さや、出来損ないではあっても中産階級の家庭で育った故のプライド、浮いた存在であるが故の孤独、敷かれたレールを自ら拒むも完全な離脱を恐れ、ぬるま湯に浸かり続けることへの安堵と焦り、絶望を描いた話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-20 19:24:17
6667文字
会話率:48%
来るべき第三次世界大戦は、国家同士の戦いではなく、人類と人外による異種別の戦いであった。
戦いは決死の上陸作戦により『邪神』と名付けられた化け物を打倒し終結を迎えたが、多くの命を燃やし、また深い爪痕を残した苦勝であった。同時に、世界に人外が
存在する事実の証明にもつながってしまう。
それから十年。戦後の復興で闇鍋のように混沌と化した、他民族で構成される都市「ピースアイランド」は脈々と力を付けていき、やがて世界有数の都市として生まれ変わっていた。
そんなピースアイランドで便利屋と傭兵を兼業する『ジョージ・ニューマン』は、とある依頼を請け負う事になる。
「君がこうした依頼を生業にしている事は承知でね。ここにいる理由も無論、依頼のつもりだ。おかしいかね?」
喪服姿の様な男との出会いは、やがてジョージに架せられた罪と罰を清算すべく、『シナリオ』に身を投じる事となるのだった。
※『WEB小説投稿サイト ハーメルン』様にても、投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-11 19:20:34
40540文字
会話率:31%
本庄(ほんじょう)朔夜(さくや)は『治安調査会議(通称:治安会)』なる非公開組織に身を置く公務員だ。
業務といえば、なんでもござれ。がさいれ、人質救出、麻薬捜査など、多岐に渡る。なんでも屋的な側面が多分にあり、中でも荒事が専門である。
最も近しい同僚の名は泉(いずみ)伊織(いおり)。スタイル抜群のセクシー美女だ。
そんな相棒と仕事を続けていく中で、彼は三人の女と出会い、彼女達と親密になってゆく。
一人は女子高生、一人は隣人、もう一人は幼女。
しかし、『ある日』の『ある事』をきっかけに、朔夜は彼女らに抱いた恋心をすべて清算することになる。
そうすることが、三者に対する彼の最大限の愛情表現だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-09 08:28:35
107097文字
会話率:72%
墓場の前には必ず、罪を清算する場所がある。
目が醒めた世界は確かに記憶の中にある場所。
しかし、日を重ねるに連れて呼び起こされていく記憶に違和感を覚えていく。
信仰を失った神父。
贖罪を負う堕天使。
大罪の悪魔。
世界を呪う人狼。
不
良ばかりの大結社。
歪み狂った記憶と感情の奥。歪み狂った世界の先で。
幾つもの意志に躍らされ、人々の思いが交錯する──
繰り返される一生と、全ての始まりである儀典『Baptisma』を巡る大喧嘩スタート!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-01 05:24:38
5324文字
会話率:38%
定年退職を迎えるのを機に私は彼女との関係を清算した…。
最終更新:2019-02-01 00:00:00
1123文字
会話率:36%
24時間営業のスーパーに勤めている私は、いつも通りに仕事をしていた。
スーパーに訪れた大学生カップルは、仲良さそうに買い物をする。
レジ打ちに入った私は2人の清算を預かる。
なぜか女の子の顔は赤いが詮索などできない。
このカップルが、今宵、
楽しく過ごせますように、と私は心の中で呟く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-08 19:00:00
1805文字
会話率:18%
自ら命を絶った者――そうした者らが乗り込む汽車がある。
未練ある者は途中で降り、無き者は終点まで行く。戻れる者は多くなく、戻りたい者はそれより少ない。
これは、そんな曖昧な場所でただ一人佇む男の或る日の後悔、その清算を記したものである
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-04 20:25:04
4931文字
会話率:45%
元いた世界で三十億人の犠牲者を出す宗教テロを完遂してしまったロドニー。
魔法という奇跡を認めず、科学による進歩を遂げた世界で銃殺刑に処され、死後その魂は冥界に向かい、冥界の案内人と名乗る存在とニルトリートと名乗る異世界の管理者によって、
冥界の規定により、自身に転生する権利が無いことを伝えられる。
「誰かの命を奪うようなことをしなくても安心して暮らせる国に生まれ変わりたい」その願いを聞き届けてもらうためには、元の世界で奪った命と同等以上の数の命を異世界で救うことを償いとして要求される。
ロドニーが召喚された異世界には、大きく分けて二つの陣営がある。ヒト種連合軍と魔族連合軍だ。そのうち劣勢状態にあるヒト種連合軍を支援するように申し付けられている。冥界の能力を分けてもらったロドニーは、姿を隠し、あくまでも〝勇者〟を陰ながら支援する身として徹する。
ロドニーが〝勇者〟として目を付けたのは、自分よりも幼い魔法使いの少女エメリアだった。エメリアはヒト種連合軍の訓練兵であるが、とてもこの世界で生まれたとは思えないほどの莫大な魔力量と豊富な技能を兼ね備えている天才魔法使いだった。エメリアの初陣となる野営地奇襲防衛、その一月後に起きる砦防衛、その二回の戦いにおいて、エメリアは魔王の幹部を名乗るスライムモンスターカシムとの激戦を繰り広げることになる。
ヒト種にはヒト種なりの思惑があり、魔族には魔族なりの意地がある。魔王の君臨後、この異世界のあらゆる理が変化したため、二つの軋轢がさらに目立つようになってしまった。
ロドニーが知る罪の清算方法は、命を奪うことのみ。命を救うために命を奪う。その言葉の矛盾が気のせいであることを信じて、今日もロドニーは後輩の喋る魔導書と〝勇者〟のお手伝いをして、罪を償う。いつか、自分が求めた最高の人生に生まれ変わるために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-05 21:04:11
33299文字
会話率:50%
クラスメイトと共に異世界転移した佐藤徳幸は少しオタク気質であり、ステータスを確認したときから訓練で行ったダンジョンで他のクラスメイトが発動させた罠で落ちて気を失うまで主人公になれると思っていた。だけど気がつくとそこは城のベッドの上であり、他
のクラスメイトは全員魔王討伐に向けて他国に行っていた。徳幸はなら冒険者として名をあげようとするも、何故かうまくいかない。あげくクラスメイト達が魔王を倒し帰れると思ったら、何故かクラスメイト達が行った悪行の清算を徳幸が支払うはめになるが不運ばかり続き、20年掛けてやっと支払っても国王にになっていたクラスメイトからは恩を仇で返される。
だが、雨の中一つ目の寝床に向かい、そこである子供を助けたことにより徳幸の本当のスキルが解放される!
これは苦しみ続けた徳幸が幸せを掴む物語。
だけど調子に乗ると不運なことがまた起こります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-01 16:19:10
521文字
会話率:15%
ウォーカー。大罪を犯した人間が、己の魂を清算するために別の世界へと神に遣わされた人々。
ウォーカーとして新たな肉体、強力な拳銃型兵器を与えられた「僕」は転生した世界で自分と似た境遇の人々を救うべく、小さな一歩を踏みしめる。
最終更新:2018-07-25 13:51:03
2511文字
会話率:24%
突然高校生の頃の自分に巻き戻ってしまった嘉手島凛太郎は密かに想いを寄せ、未来で自分が手にかけてしまった飯倉あいりと出会う。過去の過ちを二度と繰り返さない、と固く決心した凛太郎の前に現れるのは、存在していなかったはずの妹・衣知佳と、奇矯な行動
と発想から推理を繰り出す飯倉あいりの姿だった。
自分は何のためにここに戻ってきたのか、自分のような人間が存在していいのだろうか。
答えの見えない疑問を抱えた凛太郎は飯倉たちに振り回されながら、自らの過去を清算し、家族を救うために奔走する――。
すでに完結まで予約投稿済みの作品になります。
毎日朝7時と夕方6時に更新しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-20 18:00:00
108491文字
会話率:45%
ひとヤマ踏んで半年後。さぁ、山分けの時間だ! ところが何故にか人数合わない。解決するまでお預けだ! 最低の清算が始まる。
最終更新:2018-04-03 00:50:43
14896文字
会話率:62%
閲覧注意(憂鬱になる描写)
理不尽な人生の理由。
最終更新:2018-03-12 22:11:51
520文字
会話率:0%
孤島に誘拐された十八人の男女は、全員罪人だと言う。
誘拐した組織は彼らの罪に応じた点数を決め、その値をゲーム中に+にし罪を清算することでクリア。そして、-値ならば死を以て罪を贖ってもらうとも。
そんなデスゲームの参加者の一人である小松雅は罪
に身に覚えがなかった。
なぜなら、彼には記憶がなかったのだ。
理不尽なゲームに支配されながら記憶を閉ざされた雅は何を信じ、何を選ぶのか。そして、彼の罪とは……。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-01 17:00:00
171189文字
会話率:35%
僕は幸せを享受できる人間だったはずだった。
自分の罪を清算し、新たな人生を歩めるはずだった。
それなのに…
恨みつらみを買い続けた男は幸せを手につかみかけた矢先
凶刃により人生を強制的に終わらせられる。
その後男は目を覚ます。
夢だっ
たのかと安心する
変わらない部屋の風景が目に映る。
変わらないのはその部屋だけだと知らないまま。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-08 22:07:29
237文字
会話率:0%
誠に勝手ながら、現在、地獄は飽和状態となっており、新規での受け入れが困難な状態が続いております。そのため、生前の罪を生前のうちに清算させていただいております。
現時刻より、現在までの罪の計算、刑を執行させていただきます。
もちろん、生者であ
ることを考慮し、刑での損傷は肉体、記憶と共に修復、消去させていただきます。所要時間も短く、現世での生活に極力支障がないように行われますのでご安心ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-23 16:06:54
4409文字
会話率:57%
【実話を題材にしたプロレタリア文学作品。2013年に、書籍化された新人賞佳作作品】
盛岡市生まれ育ちの主人公赤星妙子は、家族と不仲の中、地元の短大を中退してアルバイト生活に入るが、自動車産業都市の車組み立て工場『ニチドー』に、地元の知り合
い仲介人から勧められた派遣会社『セーフティ』を経由して、「2度と実家に帰るまい」との決心で職を得る。
派遣先の寮に、夜行バスで一緒に来た多重債務者の恋人の小泉潤と半同棲生活をしながら、妙子は、工場で検査員として必死に勤める。
過酷な労働現場を派遣社員として実体験していく。
まもなく、作業上の不始末で解雇になった小泉潤に、突然帰郷されたことへの不安が残るなか、職場はの上司の加藤狩雄から、妙子へ人員整理解雇の脅迫による交際強要が、会社に伏せたまま巧妙陰険に始まる。
加藤の性的交際の度重なるセクハラ・パワハラを、いったんは身の保全を考え、拒否できず、応じたものの、結局はやがて妙子も非情に解雇され、加藤に責任を求めるも無視されて、力なく傷付き、実家に帰郷する。
そこで、かつてアルバイト先で知り合った、同年輩の司法書士の瀬川新次と再会する。
親身な瀬川新次の支援も幸いして、経済的理由から弁護士へ委任できない、個人単独での『本人訴訟』で、少額賠償として簡易裁判に訴えることを、妙子は、精神上の自己回復として必要と思い決意した。
妙子の訴訟は、被告側の多数の悪徳弁護士たちとの困難な闘いとなったが、裁判所の温情判決により、いわゆる和解が勧告されて、長かった過去の過ちへの精神的清算を果たす。
判決後、妙子がこれからのことで瀬川と相談したり、訴訟を最後には応援してくれた母親と和解したところで、自己の確立と独立へ向かう光明を得る。
大テーマに、虚実入り混じるエピソードを組み合わせながら進展し、ストーリーは、後日の展開を割愛省略して足早に収束させて終える。
『無機質な腐敗』を呈している産業界大資本企業と御用弁護士たちの悪行、悪徳、裁判司法の人権軽視の姿勢とのメインの闘いが、次第に、『女性の人権』や『労働者の権利』や『人生の幸福』などを追求する主人公の『有機質な成長』を、作者のモチーフが支える。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-25 09:39:45
35756文字
会話率:15%