三つの太陽に照らされ、夜のない惑星NL―333、通称ニトレス。
植民惑星としては不的確な枯れた星を支配するのは、東銀河連邦から自治を認められた六企業コンソーシアムだ。惑星自体には資源はないが、十八個の衛星は金属資源の宝庫であり、複数の企業が
採掘に当たっていた。そのため社員を常駐させるために、コンソーシアムを形成し、共同で植民地を経営していた。
過酷な自然環境の惑星上で、コンソーシアムの人々と資源が目的ではなく、植民地での商売を目的にした入植者たちは両極地帯と、巨大な太陽光発電用静止衛星が太陽光を遮るグロウミングゾーンにのみ、まとまった生活圏を築いていた。
氷河民族第百十二王朝の末裔であり雪女のユキ姫を乗せた原子力冷凍庫搭載の樽を背負い、グロウミングゾーンを目指して旅をする王朝近衛兵の六蔵は、途中の街道で兵士に追われていた少年ウラルを助ける。ウラルが乗っていたホバークラフトには同じ年頃の少年の腐敗した死体が、機能していない冷凍カプセルに納められて積まれていた。
ウラルを連れた六蔵は街道の宿場に立ち寄り、ウラルを女性医師カハクに診せるが、そこでニトレスの移植用臓器提供会社ペレットと子供の行方不明事件の関わりを知る。三つの太陽から容赦なく降り注ぐ放射線により、癌に冒される人々は、臓器移植により延命を図っていた。臓器不足の折に現れたのが、臓器を安く提供するペレットだった。ペレットは子供を誘拐し、臓器を違法に摘出し、売っているのだ、とカハクは語った。
ウラルがペレットから妹の心臓移植のための死体を盗み、逃げて来たことを知ったカハクは、六蔵にグロウミングゾーンまで、ウラルを送って欲しいと頼む。カハクもまた我が子をペレットに攫われた親の一人だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-17 10:00:00
23611文字
会話率:57%
遠未来。日本は技術、医療など様々な分野で他国を引き離していた。
きっかけは2011年3月11日、東日本大震災。そしてそれを発端とした原子力発電所の事故、その後の原子力発電所同時多発テロ。それらから完全に復興した日本は技術大国として世界を支
援してきた。
その技術力から様々な思惑で世界が動いているなか、遂に日本は危険と判断される。その中心は──アメリカ。巨大国家vs島国、日本の行く末は!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-09 20:56:49
35647文字
会話率:43%
西暦七百七十七年、月に住む『どうぶつ』たちは、優れた科学技術により、快適な生活を過ごしていた。四月二日、『放射線を出すことなく』且つ『莫大な電量供給』このいずれの条件をも満たした、『T原子力発電』に関する科学会見が終了直後、多数のヒューマ
ノイドが化学実験棟を襲撃し、発電燃料である『T鉱物』が強奪された。しかし、かれらは逃走している最中、ヘリコプターごと墜落し散壊。月光市民の大統領である『白虎』の命令により、『T鉱物』の再採掘遠征が下された。最先端科学集団(英:Most advanced Scientific Group:略称 MSG)MSGの二代目・メンバー、『薔薇猫』『禿鷲』『白兎』が、月面に『T鉱物』を採掘しにゆく。しかし任務遂行し、MSGが月面基地に戻るやいなや、『大停電』が起こつた。原因究明のため、月面基地中枢統制室にむかう。そこで初代・MSG・メンバーである『白虎』『黒羊』の秘話が、中継映像により暴かれた。それは現行のヒューマノイドが、『製造されたモノ』でなく、地球にすむ『人々』を、『電子快楽中毒化』と『高度な洗脳』によつて、奴隷的労働者たらしめられていたということであつた。この事実はムーン・インターネットを構築する『コミュニケーション根本原則』と矛盾するために、ライフ・システムが危機に晒される。これを解決せむため白虎は説得するが、かれは元同僚を撃つた。のちに白虎は逮捕され、黒羊は死亡した。事件から三ヶ月ほど経て、七月七日。奇しくもこの日は、白虎の娘である薔薇猫が、幼少の頃より聞かされてきた『七夕神話』と所縁ある日であつた。『地球人拉致事件』の被告である白虎の裁判が開廷された。敗訴確定が色濃くなり、目伏せていた白虎が仰ぎみると、裁判席背後の壁に嵌めこまれていたステンド・グラスから、眩惑の光が射しこんで、すべての存在が溶かしこまれた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-08 14:42:35
79264文字
会話率:22%
産業革命以降、人類を悩ませ続けたエネルギー事情は、2086年に実用化された液体ビスマス高速原子炉により核燃料サイクルが確立し、理想的とも言えるエネルギーシステムの開発に成功したと考えられた。しかしながら山積した核のごみである高レベル廃棄物
地層処分の処理方法は始まったばかりであり、フィンランド・オンカローおよびスウェーデン、スイス、カナダで実施され、極東・アジア地域では研究が進んでいた日本でも北海道幌富市に、世界で第五番目の高レベル廃棄物処分場が建設されることになり、世界中の核廃棄物を処分する見通しがついた。しかし死者まで出ることになった住民の反対運動とその補償費用の大きさから、大規模建設物の負の遺産の痛みは計り知れない傷となった。
しかし、エネルギー問題が一段落したと考えられたのもつかの間だった。人類の次なる課題であった重力発生機構の開発は軌道に乗ったものの、開発に必要な超小型ブラックホール発生に伴う莫大な電力消費は、ウラン資源枯渇とも重なって、核燃料サイクルに負担を与えることになった。そこで、次世代エネルギーとして宇宙空間での核融合炉が計画され、必要なヘリウム3開拓のために、月に基地を設置する計画が、国際宇宙開発機構によって立案されていた。
日本では高レベル廃棄物の処分施設建設の貢献が認められ、2090年にロシアから千島列島が返還された。これに対し日本政府はウルップ島までを一般に開放したが、中千島、北千島の各島には、国が自然環境を保護するために管理用の人材を配置し、自然保護と高度先端技術の研究所設立の名目で立入禁止であった。およそ150年ぶりに日本復帰を果たした千島列島であったが、すでに水産資源や天然ガスは枯渇し、豊かな森林のみが残された島はひっそりと静まり返っていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-12 18:00:00
205691文字
会話率:53%
DDV-1秋津洲。海上自衛隊に配備された航空機搭載型護衛艦。強襲揚陸艦以上、原子力空母未満の能力を有する事実上の正規空母は日本の守護神として生まれたのである。
最終更新:2016-05-21 23:03:00
1590文字
会話率:32%
今から少しだけ先の未来。過去に起こった原発事故の影響により、人類の遺伝子は少しだけ変異を起こした。その変異は高校生たちに、特殊な能力を与える。世界が寒冷化し、大量のエネルギーが必要となった現代では原子力エネルギーが必要不可欠であったが、そ
の一方で反・原子力を掲げるテロリスト集団が日本を制圧しつつあった。特殊能力をもった高校生たちと、若き天才校長がテロリスト達に立ち向かう、少々マニア受けする少年誌的ストーリー。3月31日、最終話掲載予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-31 12:00:00
767622文字
会話率:56%
T国指導者は完璧な原子力発電所を建設した。
事実、地震や大津波に襲われても、
T国にはほとんどのなかった。
完璧な原発とは・・・
最終更新:2016-03-16 05:00:00
1705文字
会話率:11%
成暦2022年。日本近海の海底火山噴火により誕生した新島を調査中、溶岩石に含まれる不思議な性質を持つ物質を発見。調査の結果、化石燃料や原子力に取って代わる可能性を持つエネルギー物質と判明。
世界が新エネルギー物質を巡り起きる、緊迫し
た争いの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-17 09:00:00
26380文字
会話率:59%
~あらすじ
主人公の蓮水練(はすみ・れん)は、東北の福島の女性アイドルグループの一員である。
その蓮水練は、アイドルの掟である『恋愛禁止』を破ってしまう。
そのことで練は、事務所から自宅謹慎を受ける。
これがきっかけで、母親と実家の
南相馬市の小高区に帰る。
2011年3月11日。
東日本大震災が起こる。
練は、地元で震災を迎えることになる。
2011年3月12日。
福島第一原子力発電所の1号機が爆発。
練の実家は避難区域に指定されているのに、病気の母親を連れて避難所に行けない。
そこに、練が所属しているアイドルグループのファンの一人のヲタクが、練たちを、キリスト(救世主)のように助けに来る。
そのヲタキリストの名前は、文田須一歩(ふみだす・いっぽ)だ。
一歩の助けによって、練たちは避難することができた。
一歩と練には、あるつながりがあった。
しかし練は、真実が分かるまでそれに気づいていなかった。
練は自分の力で、被災者のために勇気や希望を届けるために、アイドルグループに復帰することを決める。
リバース(復興)ライブの当日。
練の家族が見に来る。
そこに、ヲタクファンの一歩も見に来ていた。
一歩は、練に、自分の気持ちを伝える。
最後に、一歩に対して練は、自分の気持ちで応える~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-20 22:42:24
27837文字
会話率:33%
原発事故の責任回避をした
社長の娘が変死、偶然居合わせた
私立探偵が、事件の真相を追う。
老刑事、正義感のある警察官僚が協力するが
次々と隠蔽、調べる程に
事件が関連づいてくる。
電OL殺人、デートクラブ殺人。
事件の鍵を握った社長
令嬢は、実は
殺されておらず替え玉殺人だった。
原発事故は、民主政権を転覆させる為の
保守勢力が仕組んだ事件で
原子力村は、その為に責任回避。
秘密を知る者は消されてゆく。
最中、国境争事件
が保守勢力の計りから
また起こる。
正義感の探偵、と
それを支えるJK
友梨恵、由香(笑)。
警察組織すら妨害する中、真相を追う三人は
さて?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-23 18:14:38
352301文字
会話率:3%
山口多聞さん主催の
2015年夏
架空戦記創作大会
参加作品です
なお、当作品は、大日本帝国軍が沖縄制圧中の米軍に原爆が投下すると言う
異常な作品です
了承できない方はお帰りください
最終更新:2015-08-06 08:00:00
3776文字
会話率:13%
震災でメルトダウンした原子力発電所の収束のため駆り出された自衛隊特殊部隊隊員が被曝した。復帰しない部下の動向を探った上官は、秘密裏に人体実験まがいに生かされている事実を突き止め、国の権力中枢の陰謀に辿り着く。部下の復讐と陰謀の暴露の為、近接
戦闘のスペシャリストである上官は再稼働された原子力発電所を単独で占拠する。秘密部隊として海外紛争地域で実戦を潜り抜けて来た上官は、警察機構のテロ対策部隊をことごとく退ける。政府は再び秘密裏に処理しようと、秘密部隊の同僚である戦略と狙撃のスペシャリスト二人に上官の排除を命じる。冷却機関に爆弾を仕掛け籠城し、テロリストとなったかつての戦友に、命を受けた二人が立ちはだかる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-20 20:59:01
102261文字
会話率:48%
ジャンル:SFで大正でUMAで陰謀で恋愛で青春で群馬県で栃木県でカオスな何か
2070年、世界は一つしかない地球の事を考えて、
環境破壊になる極一部以外の道具の使用を止めた。
環境を破壊する原子力発電機や火力発電機の姿が消えたの
で、
工場の生産力や質が落ち、生活に必要な最低限の物しか生産出来なくなった。
娯楽の機械や人に悪影響を及ぼす物、不要な物はその最低限の物の内に入らず、時が経つに壊れて捨てられ、ほとんどが忘れ去られ、風化していった。
そのガラクタを人はまとめて『遺物』と呼んだ。
舞台は2082年、大正時代を意識して改装された街『新潟県茂団市』
そこに住む主人公『高橋 洸』がある女の子に好意を抱き始めるが、
それと同時に遺物という名のガラクタに興味を持ち始める。
その結果、世界がなぜ過去に最先端の技術を手放したのか、
現在、文明の発展はなぜ停滞しているのか…衝撃の真実が明らかになる…多分。
-注意-
作者はまだ小説を書き始めて半年も経ってないへなちょこです。
タイトルとか設定とかいきなり変更するかもしれませんが、
許してくださいいやほんとうにお願いですから
orz折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-01 19:45:21
91268文字
会話率:32%
205X年、日本は原子力超弩級護衛艦「やまと」の建造を計画していた。
その「やまと」にはまだ米国も受験段階であったレールガンが搭載。機関は前述の通り原子力。その過剰電力をレールガンに回して作動させる。
当初この計画は公表されておらず、起工後
に明らかになったため、未だ関係悪化の一途を辿っていた中・韓はもちろんのこと、米国や英国からも批判を受けた。ただ、この批判は防衛庁長官の長い説得により消えた。
時は変わり206X年。世界は再び戦争へ向かおうとしていた…。
しかし、その中、ある艦隊が思いもよらぬ所にワープしてしまったのだ…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-14 22:09:16
14327文字
会話率:65%
某TRPGを日本ローカルな感じで星新一さんリスペクトで書きました。
最終更新:2015-01-23 14:32:35
4516文字
会話率:40%
時は1960年、第二次世界大戦が終結して15年、かつての戦勝国同士である米ソの対立が深刻化している中で、アメリカのニューポート・ニューズ造船所で、一隻の空母が進水した。今までの空母と違う『原子力空母』として・・・
その10万t近い船体の
巨大空母に付けられた名前は、アメリカ海軍の空母にとって栄えある『エンタープライズ』であった。
今のアメリカ海軍の華とも言えるミニッツ級航空母艦。その雛形にもなった史上初の原子力空母、エンタープライズの人生を、艦魂と乗組員の会話と生活からみてとる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-18 18:30:49
560文字
会話率:0%
人類は、近隣住民の迷惑とならないよう宇宙空間に原子力発電所を建設し、地球からウラン燃料を運び込み、使用済み核燃料廃棄物は太陽に送り出すことで、これまでの難題を解決したのだった。
九頭院毬枝さんの即興小説のお題を借りて、「汚い太陽」「フォロワ
ー達が○し合い」 (制限時間15分)を挑戦してみましたが、1時間以上かかってしまいました。即興なので、推敲が甘いと思いますが、ご容赦ください。
他のサイトに重複投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-14 23:50:41
1970文字
会話率:30%
東日本大震災、福島第一原子力発電所の事故以来の全国的な原子力発電所の停止に起因する電力需給の逼迫
そのさなかで起きた夏季の電力ピーク時の節電に協力しなかったことによる悲劇
最終更新:2014-09-18 15:53:58
1300文字
会話率:22%
梗概
主人公であるヤマモト=トオルは、家族とあまり仲がよくない。母親とは血がつながっていないし、本当の母親は浮気したからだ。
幼馴染のタナカ=ハルカと一緒に学校に行き、そこで日常を送る。トオルは哲学的な人間だということがわかる。人が
眠ったまま目が覚めない病気が流行っている。
その日の夜、夢を見るが、そこで自分をいじめているやつと、知らない女の子が出てくる。そこで夢魔に襲われる。二人のうち、どちらかを助けなくてはならないが、転校生を助ける。
別の世界で、仮想多重人格を持つ女の子が主人公の話が進む。神の予言をする人たちが現れる。
いじめていたやつが目が覚めない病気になる。昨日夢で会った女の子が転校してくる。夢魔に襲われるとその病気になることを告げられる。ハルカは、トオルがイツミと仲がよいことに嫉妬する。その夜、また夢に入る。その夢にいる夢魔は、トオルをいじめていたやつだった。夢魔に襲われ、例の病気にかかった人間は夢魔になるらしい。しかし、サトウという人物が現れ、速攻で夢魔を倒す。
神の予言が次々と当たり始める。不安と恐怖にかられる人々。原子力発電所が爆発しそうになったところで、神があらわれる。
定期的に夢に引き込まれるようになるトオル。夢魔を殺すと、夢魔になっていた人間が元に戻ることがわかる。そんな中、現実から急に夢へと引き込まれ、学園中が夢にのまれる。それは世界に拡大し、すべての人が自分の夢の中へ閉じ込められる。その元凶は死んだトオルの母親で、ハルカにとりついていたのだった。トオルはハルカを殺せないので、世界は夢に閉ざされた。
あらわれた神は、残酷な命令を出し、従えば天国に連れていくと約束する。反発する主人公。ここが夢だと気付いた主人公は、神に反逆する。すると、空が割れ、トオルとハルカがやってきて、神に扮していたトオルの母を倒す。主人公がとどめをさして、世界は夢から覚める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-03 00:00:00
59853文字
会話率:26%
2015年、北海道の旧日本軍基地跡の秘密地下ドックより行方不明になっていた戦艦大和が発見された。これを「護衛強襲揚陸戦艦大和」として運用することが決まり改装が始まった。
海上自衛隊は原子力空母も3隻作り、国防を完璧にしようとしていた。だがこ
れが隣の国の中国を刺激してしまうとは考えてもみなかった。
日本に対し中国と北朝鮮は宣戦布告、それにアメリカも参戦、日本と共同戦線を組み、戦争を終わらせるために戦う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-20 22:49:22
953文字
会話率:8%