日本で一番人気のある動物、ヒゲペンギンのペン太のショーを見た帰り。ツムギは車の後部座席に隠れていたペン太を発見した。
「お姉さん、南極に連れて行って」
故郷に帰りたいペン太の逃亡に巻き込まれたツムギは、追ってきた飼育員のリョウスケと共に
南極へ向かうことにする。
(カクヨムに、こちらのショート版を掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-15 12:00:00
12722文字
会話率:30%
死神、という職業がある。亡くなった人の魂を、喰らおうとするものから守りながら天明へ見送る仕事だ。
死神であるあおは面倒事からは逃げながら漫然と過ごしていたが、見習い問題児季黄の指導を任されてから、平和な日々は一変した。何を言われても改善
しようとしない季黄にあおは振り回され、しかし上司である朱音には「お前が指導員だろう」とすげなく切り伏せられてしまい……。
もがいて思い悩みながらも前に進み、あおが空の青さに気がつくお話。
「ご冥福をお守り致します」
完結まで毎日0時更新です。
※改稿前のものを他サイトに掲載していました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-05 00:00:00
134915文字
会話率:54%
北に深き森を、南に広き海を、そして突き抜けるような空を――豊かな自然に恵まれた、レフィエリ。
魚人族、そしてその末裔によって守られ続けてきたその地は、聖地とも呼ばれている。
幼き日女王レフィエリシナに拾われ育てられた女性フィオーネ。
彼女
は、母と慕うレフィエリシナを護る道をゆく決意を胸に、日々剣の腕を磨いていた。
そんな彼女を待つ未来、行く道の先には、何があるのか……。
著作者:四季 無断転載は固く禁じます。
※シリーズ タナベ・バトラーズ レフィエリ編 の短編を編集し、新しい部分も追加したものです。
※掲載イラストは自作デザインをもとにきょー裂様に描いていただいたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-25 17:40:57
122750文字
会話率:46%
無職で引きこもりの三嶋夏樹(みしま・なつき)は母親と喧嘩し、夏の日ざかりのなかをぶらついていた。そして初恋の相手だった小田桐花江(おだぎり・はなえ)と再会する。
自分がまだ何者でもないのに対し、彼女は結婚し、子どもを産み、母親になってい
た。三嶋はつい見栄を張り、彼女に「小説家になった」と嘘をついてしまう。
そんな彼に熱い視線を向けるのは、花江の娘・花(はな)だった──。
三嶋は花江と花、二人と交流を持ち、やがて花が書いた小説を読むことになる。
しかし花が書いた小説は極点の才能を感じさせはしたが、それは小説と言うにはあまりにも残虐な、真っ黒な妄想を書き連ねただけのものだった。
彼もかつては小説を書いていた。だがいつしか書けなくなり、現実の前に屈してしまった。
彼はもう小説を書くことに、辛さしか感じていなかった。
そして三嶋は、花の世界を知る。
学校でのいじめ、家庭内の不和、頼れる人間の不在──。
少女には、この世界のどこにも居場所がなかった。
嘘を見抜かれて何もかもを失った三嶋は、自分の人生を賭け、いつか小説家になる少女にこの世界の生き方を教えてあげようと、彼女をさらいに行く。
少女がその差し出された手を握ったとき、二人の『小説を書くこと』を巡る旅が始まった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-15 22:24:25
48345文字
会話率:22%
シェリ・オーンジュ公爵令嬢は、長年の婚約者レーヴが想いを寄せる【聖女】と結ばれる為に身を引く決意をする。
自身の我儘のせいで好きでもない相手と婚約させられていたレーヴの為と思った行動。
……これが実は勘違いだと、シェリは知らない。
更
に長年の恋敵が魔法でレーヴの心を手に入れたせいでより嫌われる羽目になってしまった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-04 12:01:04
115415文字
会話率:42%