五年前のとあるパーティーの夜、ギャベッジ伯爵であるヴェリティは妹アリスを残して忽然と姿を消した。噂によると彼女は異国の男爵であるダンテ・ナヴィスと恋に落ち、伯爵家の跡取りという重圧から逃れ、駆け落ちをしたのだと言われている。そんなヴェリティ
が五年ぶりに妹・アリスの前に姿を現した。ヴェリティの傍らには身なりのよい男性と、利発そうな少女がいた。二人はヴェリティの夫と娘だと名乗る。姉の帰還に驚くアリスの前で、ヴェリティの受けた困難、そして現在の幸福が語られる。
妹に嵌められてすべてを奪われたかと思いきや、最終的には逆転する令嬢の話。ざまぁはぬるめのハッピーエンドです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 19:39:51
9337文字
会話率:53%
2300万PVありがとうございます!! アイリス大賞6金賞受賞に伴い、一迅社様にて書籍化の話が進行中です。ありがとうございます。
元は『悪役令嬢は引き籠りたい~転生したら修羅場が多い~』です。6月に名前を変更しました。中身は変わってない
です。変更後も覚えて頂けたら嬉しいです(*- -)(*_ _)ペコリ
気が付いたら乙女ゲームの悪役令嬢アルベルティーナでした!
基本惨殺フラグや自業自得の残酷な国外追放フラグが満載な悪役令嬢。 令嬢として最高クラスの家柄に絶世の美貌、魔力の才能を持ち合わせながらも、なぜかヒール街道を邁進しまくる令嬢――に等なりたくない。こうなったら、私を溺愛するお父様にお願いして領地に引きこもって徹底的にやり過ごして見せる! 王子もヒロインもしるものかー!
領地に引きこもりながら残虐行為からは一切距離を取りつつ、死亡フラグ=攻略対象者を餌付けしたり、可愛がったり、自分勝手に生活を魔改造しながら、悠々自適な有閑貴族としてヒキニート令嬢として暮らしていくが・・・・あれ? なんだか周りの様子がおかしいぞ?
前半はコメディ多め、後半シリアス入ります。ハピエン予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 15:00:00
1326502文字
会話率:23%
私達は星を見た。輝き流れる星を見た。
もたらされたのは最初の奇跡。全てを繋ぐ新たな法則。
今は古き原初の記憶、人も神も知らぬ始まりの記憶。
けれども決して忘れてはならない。やがて訣別の日が訪れる。
その時のために、私はこれを此処に記そう。
〜北方神話序説・エイダの詩より引用〜
序章/辺境伯家の追放事情。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 21:10:00
61847文字
会話率:50%
薬師見習いの少女が引っ越した先で出会ったのは、追放されてボロボロになった元貴族令嬢でした。
最終更新:2025-01-09 20:38:47
27977文字
会話率:26%
※エブリスタ様にて「ほのぼの特集」でピックアップいただきました!
元子爵令嬢、ノエル・シュガレットは、いわゆる悪役令嬢と呼ばれる立場の令嬢に、濡れ衣を着せられました。
濡れ衣の内容は『妖精のいたずらに見せかけて、宝石が埋め込まれたネック
レスを盗んだ』ということ。
もちろん記憶にないのですが、自分の部屋から該当のアクセサリーが発見されてしまったため、潔白の証明はできませんでした。
しかもその日は、婚約者もうちの屋敷にいたのでその場で婚約破棄。
そしてこの話は貴族社会に回ってしまい、父の爵位維持のためには私を貴族社会から追放し、庶民になるしか方法はありませんでした。
落ち込んでいるところに、私は滅多に見ることのできない妖精との出会いをはたします。それも大量に。
妖精さんが美味しそうにお菓子を頬張るのをみて、みんなが喜ぶお菓子を作りたいと思うように。
その後なんだかんだあって、数年後独立し庶民として『妖精のお菓子屋さん』を開店させました。
妖精さんたちも手伝ってくれるおかげで『妖精に会えるお菓子屋さん』として人気繁盛。
しかし妖精たちが手伝ってくれるとはいえ、作り手は私一人……値段をリーズナブルにしすぎて生活は意外にかつかつ。
人気が落ちれば店を畳むしかないかもしれないことを妖精たちに伝えると……
次の日まさかの事態に!!
しかも貴族たちもうちに来るようになって……!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 01:56:27
255523文字
会話率:48%
2024年秋アニメで視聴した作品について、点数付きのレビュー、ネタバレ抑え目で感想、紹介を書きました。 異世界アニメ・なろうアニメ多めです。
主な紹介作品
・ありふれた職業で世界最強
・最凶の支援職「話術士」である俺は世界最強クランを従え
る
・さようなら竜生、こんにちは人生
・シャングリラ・フロンティア
・精霊幻想記
・ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
・転生貴族、鑑定スキルで成り上がる
・嘆きの亡霊は引退したい
・パーティーから追放されたその治癒士、実は最強につき
・ひとりぼっちの異世界攻略
・魔王様、リトライ!
・やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中
・Re:ゼロから始める異世界生活
・歴史に残る悪女になるぞ
・アクロトリップ
・甘神さんちの縁結び
・妻、小学生になる
・ドラゴンボールDAIMA
・2.5次元の誘惑
・魔王2099折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 15:08:53
16946文字
会話率:1%
日本で社会人として忙しい毎日を送っていた主人公。毎日の長時間労働にすっかり疲れ果て、くたくたの状態で夜道をふらふらと歩いているとき、突然の交通事故に遭ってしまう。
次に目を覚ましたとき、彼女は異世界の名門ヴェルノーク家の令嬢アリアとして転
生していた。
新しい人生と高貴な身分に戸惑いながらも、アリアとして異世界で穏やかに暮らすことを夢見る主人公。しかしその希望は、婚約者である王子からの突然の婚約破棄であっけなく打ち砕かれる。理由は「家柄が相応しくない」とのこと。アリアの家の名誉は傷つき、周囲の視線も冷たくなっていく。
さらに追い打ちをかけるように、王から命じられたのは「婚約破棄で失った名誉を回復するため、未開の地で領主を務める」という厳しい任務だった。異世界で突然の領主生活に驚きつつも、仕方なくその命令を受け入れることに。
舞台は未開の地──開発も進んでおらず、住民たちはやる気ゼロ、土地は荒れ果て、生活環境は最悪。
「まあ、何とかなるでしょ!」開き直ったアリアは、領主としての仕事を始めることに。住民たちとのドタバタ劇や、荒れた土地の開発、予想外の事件に次々と巻き込まれながらも、少しずつ地道に領地を発展させていく。
だが、そんな中で彼女を待ち受けるのは、ただの“領主業”だけではなかった。王国を揺るがす陰謀や、予想外の人々との出会いがアリアを待ち構える。
果たしてアリアは、名誉を取り戻し、領主としての任務を成功させることができるのか?そして、予想もしなかった運命が、彼女にどんな未来をもたらすのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-29 07:22:55
107632文字
会話率:40%
かつて繁栄を誇る国の貴族令嬢、エレナは、母親の嫉妬により屋敷の奥深くに幽閉されていた。異母妹であるソフィアは、母親の寵愛を一身に受け、エレナを蔑む日々が続いていた。父親は戦争の最前線に送られ、家にはほとんど戻らなかったが、エレナを愛していた
ことをエレナは知らなかった。
ある日、エレナの父親が一時的に帰還し、国を挙げての宴が開かれる。各国の要人が集まる中、エレナは自国の王子リュシアンに見初められる。だが、これを快く思わないソフィアと母親は密かに計画を立て、エレナを陥れようとする。
リュシアンとの婚約が決まった矢先、ソフィアの策略によりエレナは冤罪をかぶせられ、婚約破棄と同時に罪人として国を追われることに。父親は娘の無実を信じ、エレナを助けるために逃亡を図るが、その道中で父親は追っ手に殺され、エレナは死の森へと逃げ込む。
この森はかつて魔王が討伐された場所とされていたが、実際には魔王は封印されていただけだった。魔王の力に触れたエレナは、その力を手に入れることとなる。かつての優しい令嬢は消え、復讐のために国を興す決意をする。
一方、エレナのかつての国は腐敗が進み、隣国への侵略を正当化し、勇者の名のもとに他国から資源を奪い続けていた。魔王の力を手にしたエレナは、その野望に終止符を打つべく、かつて自分を追い詰めた家族と国への復讐のため、新たな国を興し、反旗を翻す。
果たしてエレナは、魔王の力を持つ者として世界を覆すのか、それともかつての優しさを取り戻すことができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 08:28:21
145407文字
会話率:63%
卒業パーティーで公爵令嬢カミラが断罪された。罪状は下位貴族を虐げ、詐欺な魔道具を売りつけたことだという。
彼女に追放を命じた王太子だが、カミラが発動した魔法により、会場は大騒ぎに!
複数のカミラ、本物は誰? 騒ぎが終結した後、残ったのは…。
※第6回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞参加作品です。キーワード『卒業』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 11:11:27
1000文字
会話率:46%
とある星で、追放劇が起こった。婚約破棄されて地球に来た貴族令嬢ティア。
地球人と愛を育み、子をなし、連綿と続いた子孫の元に、ある日、"聖女の血"を求めて宇宙人が来訪した。
やってきたのはティアを追放した元婚約者本人。
地
球の数百年が、かの星では半年だったという。ティアの無念を晴らすため、時を超えて子孫の"ざまぁ"が炸裂! …する?
※5月開催のしいなここみ様『宇宙人企画』に先駆けて、初のSFジャンルです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-09 11:11:27
3543文字
会話率:24%
孤児院で暮らす少女サブリナは、夢の中で色んな未来を見る。王子に溺愛される「ヒロイン」、逆ハーレムで嫉妬を買う「ヒドイン」、追放され惨めに生きる「悪役令嬢」。──だけど、どれもサブリナの望む未来ではなかった。「あんな未来は、イヤ、お断りよ!」
望む未来を手に入れるため、サブリナは未来視を武器に孤児院の仲間を救い、没落貴族を復興し、王宮の陰謀までひっくり返す大活躍! ところがその結果、王子や貴族令嬢、国中の要人たちが次々と彼女に惹かれる事態に……。「さすがにこの未来は予想外だったわ……」運命を塗り替えて、最高すぎる未来を楽しむ異世界改革奮闘記!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 21:33:50
34890文字
会話率:56%
ミルリーフは、現代日本から悪役令嬢に転生していた。
折角、自分が知っている小説の登場人物に転生したというのに、既に断罪は終わっており、最早修道院送りを待つのみといった所だ。
断罪を回避する転生悪役令嬢モノもあるというのに、私と来たら全部終
わった後に思い出すなんてっ!
しかし、自分は修道院ではなく、王宮でも秘密のベールに包まれている神殿に行くというのだ。
神殿には結界が張ってあり、普通の人間には行き来が出来ない。
そんな所に連れて行かれるなんて、一体これからどうなっちゃうの!?
まぁ、死にはしないし、元々貴族じゃないし、大抵の事は大丈夫でしょ。とお気楽な気持ちで神殿に足を踏み入れたミルリーフだったが、そこには、滅びを望んだ神と、人間を愛した魔王との戦いの結末が記されていたのであった。それによると、魔王は滅び、神は封印されたらしい。
ミルリーフとルーク、そして聖女ルシーナや王国全体を巻き込んでの神との戦いが、今正に始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-03 01:17:17
6660文字
会話率:43%
「侯爵令嬢・黒い安息日、お前を学園から追放する」
王子でもある生徒会長のキャスバールに
追放宣言された美貌の令嬢・黒い安息日
え? これってエッセイなの?
そんな新規読者の心配と、いつもの芸風と諦めが交差する
自己批判とウザい自己語り
の雑文というか小論というか……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-29 13:09:37
1667文字
会話率:38%
「ウィロウ侯爵令嬢サリーネ・ローズゴールド! お前との婚約は破棄だ! 聖女ティファにした数々の非道、許しがたい!」
サリーネは見事なまでの悪役令嬢であった。
貴族学園に入ってきた、聖女だと言われる少女ティファをいじめ抜いた。婚約者のジェラ
イ第二王子に近づいたからである。
卒業パーティで案の定婚約破棄断罪され、実家からはほとぼりが冷めるまで僻地で療養せよと追放される始末。
だがそこに、手を差し伸べる者がいた。
サリーネがいじめた相手、ティファである。
「ちょっと人手が足りないのです。あなたも聖女になりませんか?」
悪役令嬢がお仕事聖女になって、愛されるまでのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-28 19:10:00
3998文字
会話率:29%
公爵令嬢イザベル=フィスターニスは貴族学院の卒院パーティで婚約者に国外追放を言い渡された。
ここで悪役令嬢は物語から退場となる。
彼女のその後はエピローグでしか語られない。
だが、彼女にも彼女なりの人生がある。
この物語は悪役令
嬢が断罪され、辺境貴族のデブ男爵家領地に嫁いだ後のあるかもしれない物語。
※この物語の主人公はデブ男爵である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 13:14:44
104270文字
会話率:40%
これは、一度目の人生で国外追放された小悪党モブと乙女ゲームの知識をもつ悪役令嬢が結託し、逆ハールートを目指す主人公を妨害し、自身の幸せのために国外追放回避するために奮闘する物語。
※「ハーメルン」様にも投稿してます
最終更新:2023-03-22 21:15:20
10191文字
会話率:26%
とある子爵家に嫁いだ儚げな美貌の令嬢リュシエンヌ。
結婚誓約書にサインをするだけのごくささやかな結婚式も、夫から告げられた「君を愛することはないだろう」という言葉も、彼女は穏やかな心で全て受け入れた。
何故なら貧しい男爵家に生まれたリュシエ
ンヌは、自分はいつか顔の良さを活かしてどこかの貴族の後妻か妾になるものだと思って生きてきたので、こんな『普通』の結婚が出来るなんてそれだけで幸せだと考えていたのである。
夫が過去のやらかしによって伯爵家から追放されていても、それ故に貴族達から冷遇されていても、リュシエンヌは持ち前のバイタリティを武器に強く・しぶとく・逞しく、時に激しく生きていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 12:10:00
25420文字
会話率:32%
富、名声、力……。
世の中の全ては、魔法の才能によって決まる。
強力な魔法使いはその全てを手にし、魔法の才能が無いものは何一つ得られない。
とある子爵家に、パトラという女が生まれた。
魔法全盛期に役立たずの『身体強化魔法』しか使えず、
爵位の継承権は妹に移され、将来は平民として家から追放。
――だが、パトラは筋肉が付きやすい体質だった。
鍛えることを止めた現代人の中で異彩を放つ圧倒的な身体能力!
それを何倍にも増幅させる身体強化魔法!
人々は驚愕する!
その鍛え上げられた体躯の前には誰も立ち塞がれない!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-11 20:21:27
10285文字
会話率:29%
「私と結婚して頂けませんか?」
冤罪をかけられ追放された魔薬師クラウが帰宅すると、見覚えのない少女シノから婚姻を申し込まれた。独王貴族ウィノアールの名を自称しぐいぐい来るシノに、戸惑うクラウ。しかし気づけば彼女に連れられ、冤罪相手に訴状を突
きつけての逃避行。さらには辺境地にて薬屋を開きましょうと誘われて――
これは、追放された魔薬師と、実家からいびられた貴族令嬢が幸せに暮らすまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 12:10:00
123451文字
会話率:34%
「ベルフェルミナ! お前との婚約を破棄させてもらう!」
王宮で開かれた夜会で、突然、婚約者のフレデリックに婚約破棄を突き付けられた。こともあろうに、義妹のリーンと婚約をすると言い出したのだ。なんでも、リーンは聖女だったらしく、そのリーンを
ベルフェルミナが虐めていたというのだ。あげく、悪女の汚名を着せられ、国外追放を言い渡されてしまう。
貴族社会で生きてきた伯爵令嬢が、魔物のはびこる世界で生きていけるわけがない。しかし、あることがきっかけで前世の記憶が蘇ると、魔法もスキルも使えるようになったのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 17:35:10
100228文字
会話率:58%
へき地にひっそりと建つ修道院、様々な理由で家を追われた女たちが集うここは、普通の修道院とはまるで違っていた。噂話が大好きで、国中のゴシップを集めてしまった彼女たちは、それを武器として周囲からの干渉をはねのけながら、自由きままに過ごしていた
のだった。
ある日、院長のミランダは一通の手紙を受け取る。それはかつて婚約破棄されて絶望のどん底にいたところを、彼女たちに助けられたある令嬢からの手紙だった。その手紙には『友人を助けて』と書かれていたのだ。
波乱の予感に、修道女たちは思わずにやりと笑う。人助けは気分がいいし、退屈も紛れる。がぜん張り切る彼女たちの前に、手紙に書かれた『友人』がやってきた。そうして明るくにぎやかな、たくましい女たちによる大騒ぎが始まったのだった。
※()がついている話は別視点のお話です。
※『婚約破棄されて修道院に送られましたが、そこは楽園でした』(https://ncode.syosetu.com/n9612gx/)の続編ですが、この話単体でもお楽しみいただけます。前作は下のリンクからどうぞ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 12:12:29
155217文字
会話率:45%
とある町の劇場で暮らす歌姫クラリッサ、彼女は元侯爵令嬢だった。両親を亡くしたことをきっかけに、権力を狙う親戚たちによって、彼女は生まれ育った屋敷を追い出されたのだ。しかし彼女は、今の暮らしを気に入っていた。自分の歌で、たくさんの人を感動さ
せられる。普通の令嬢として生きていたら、こんな喜びを知ることはなかった。
けれど困ったことに、ある伯爵家の令息が彼女を見初めてしまう。女癖の悪い令息に目を付けられた彼女の窮地を救ったのは、物静かな旅の青年だった。
しかし結局、そのもめごとのせいで彼女は劇場からも追い出されることになる。これも何かの縁と、青年と二人であてのない旅に出たクラリッサ。そうして彼女は、旅の中で様々なものと出会っていく。しかしその結果、彼女は国をひっくり返す騒動の発端となってしまうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-15 12:17:47
107943文字
会話率:43%
気弱な公爵令嬢ロザリーが王子に食らわせた一発の平手打ち、それが全ての始まりだった。彼女は幼い頃から、禍々しい黒い影を見ることができた。その影から婚約者である王子を守ろうとして、彼女はそんな行いに出たのだった。
けれど激怒した王子は聞く耳
を持たず、彼女に敵国の王の暗殺という密命を与えた。首尾良く命を果たすことができれば、彼女の行いを水に流してやると言って。しかしもし失敗すれば、彼女にかけられた呪いが彼女の命を奪う。彼女には、密命を果たす以外に生き残る道はなかった。
こうしてロザリーは、誰一人頼れる者のいない敵国に旅立つことになった。表向きは、和平のための使者として。彼女は自分を襲った不幸を嘆き、まだ見ぬ野蛮な敵国に恐れおののく。しかしそんな彼女を出迎えたのは、想像とはまるで違う自由で美しい世界だった。
真意を隠したまま敵国の人間と触れ合っていくうち、やがて彼女は恋を知る。そうして彼女は、二つの国の未来を変えることになるのだった。
※()のついている話は別視点です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-06 12:04:15
168155文字
会話率:41%
「婚約を破棄しよう。異界の娘リリカへの度重なる言いがかり、立場上、看過できぬ。そなたは、私の妃に相応しくはない」
「お前には失望したよ、ローズ。父に代わり、勘当を言い渡そう。朝には辺境行きの馬車を用意する」
婚約者らしき王子っぽい人の言
葉、どうも兄らしき人物の言葉。なるほど、と顔に出さずに状況を把握した。黒髪の少女は、王子の陰にかばわれて怯えている。王子の取り巻きも、少女を案じた立ち位置だ。
経緯も事情もわからない。けれど、たった今『わたし』は舞踏会の只中、公衆の面前で婚約破棄と勘当を言い渡された、ということなのだろう。
「そうですか」
着ている衣裳に相応しく、艶やかな笑み見せる。ここで怯ませなければ役者不足だ。最初が肝心。『わたし』は、何より、自分自身の使命のために
--乗り移って、成りかわるこの少女の、名誉と、立場を守らなければならない。
よくある悪役令嬢バッドエンド追放後のびのび生活ものは他の人が書いているので、ちょっと変化球を目論んでみました。婚約破棄のショックで前世を思い出したわこの先の未来知ってます!! ではなく、婚約破棄の現場にうっかり成り代わった憑依型です。最近あんまりみないような気がするけど、昔流行ったよね憑依型。どこの畑とは言わないけど心当たりのある人はそっと胸にしまってください。
辺境に追いやられ境界で揉めてる異民族と和解した功績を元に返り咲いて、王都に乗り込んで元婚約者である王太子の不正を暴いて地位から引きずり下ろした異世界の女の子が活躍した(過去形)お話です。
全部描ききるにはスタミナが足りないので、大長編スペクタクルをご期待の方には物足りない仕様となりますのでご了承ください。
10/10三章前編完結しました。
三章後編、11/23開始しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 00:10:00
782300文字
会話率:43%