どうして、鳥は空を飛べるのに、人は飛べないんだろうって、そう僕は思った。
僕は鳥になりたい、なれるだろうか。
最終更新:2016-03-05 19:45:08
32247文字
会話率:24%
かつて地上の人間にとって、暗黒の時代があった。突如地を割り、雷鳴のような地響きと共に、何かが現れた。その「何か」を、人間は「魔の者」と呼んだ。魔の者は地を焼き、波で文明を浚い、絶望をもたらした。人間は地上での生きる場を、徐々に失っていった
。
人々は神に救いを求めた。そうするより他無かったのである。神はその願いを聞き入れた。生き残った人間を魔の者から守るため、大地の一部を切り取り、人間を空へと逃れさせたのだった。以来、人間は空で生きる存在となった。
神は魔の者を地上から一掃する戦いを数百年に渡って続けた。神の軍勢には、数こそ少ないが人間の姿もあったと言う。神は戦いに勝利したものの、その力は衰え、とても地上を統治できる状態ではなかった。神は人間を地上へ還すことを諦め、地上を雲海で閉ざしたのだった。
人間が地上を離れてから、三〇〇〇年の時が過ぎた時代、二人の子が生まれた。二人の内一人は男の子、一人は女の子だった。奇しくも、同じ日の、同じ時間に生まれたのだった。
二人が十五歳の誕生日を迎えた日、空の世界に異変が起こり始める。最初はごく普通の事象だったが、やがてかつて無い天変地異となっていく。
二人は「インディペンデンス」の伝説を知り、天空の世界を繋ぎ、大地を巡る旅に出る。
魔法の世界にただ一人生まれた科学少女とその幼なじみの少年は、故郷を救う旅に出たのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-27 20:00:00
23621文字
会話率:48%
一人のアニメーターが〆切に追われていた。アシスタントに休むよう言われて屋上へ出る。
最終更新:2015-11-30 23:59:21
1877文字
会話率:13%
遥か広がる蒼穹と、紫海と呼ばれる死の雲海が広がる世界。
自律機械《ニミジス》によって制空権が奪われ、人々はいくつか存在する浮遊大陸に閉じこもって生活していた。
そんなニミジスに対抗する唯一の手段が、ラプターと呼ばれる女性たちだった。背
中に大翼を宿し、重火器でもってニミジスを殲滅する大空の戦女神。
そんなラプターに憧れる少女は多く、遠野アイもその一人だった。
並々ならぬ努力と高倍率の試験を経て、ようやくアイはラプター派遣のトップシェアを誇る大企業『天地《あめつち》』への入社が決まる。だが、配属されたのはシュトラウス《駝鳥》と揶揄されるぐうたら課。
今日もまた栄養ドリンクを大人買いし、胃痛と戦いながらアイは粉骨砕身大空に舞うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-20 13:38:35
32756文字
会話率:48%
世界は、壊滅へのカウントダウンを始めていた。
ラザロ彗星の暴発と小惑星帯の複合活性化現象。地球周回中の国際宇宙ステーションを含む全観測システムの隕石衝突での消失。ナビゲーションシステムを失った世界は、地軸の異常現象によって地軸計の普及を余
儀なくされ、複雑化するナビゲーションシステムと共に、さらなる脅威にさらされていく。
その脅威とは、未曽有の規模で拡大していく氷河の壁だった。
吠える20度、唸る30度。
各国は協力体制を取り、地下資源を確保し、熱帯地方へ流出した10億の人類を生存させるためのプロジェクトを作り上げた。
チタン合金製の軽量船体、タングステン繊維を使ったウイングセールシステム。
しかし、かつての温帯地帯への冒険者は育成できなかった。
名乗りを上げたのは、無名の冒険者たちだった。
あの日見た怪現象は、俺たちの運命だったに違いない。愛した土地、尊敬していた友だちは、あの異常な世界でどんな暮らしをしているのか。かつてないエネルギー問題に、はたして糸口はあるか。俺たちは、荒廃した世界をヨットで飛ぶ。そして、必ず道を切り開いてみせる。
拮抗する世界の諸勢力は、虎視眈々と安寧の土地を探索し続けている。しかし、極地にあるのは、想像を絶するブリザードだけではなく、新種の宇宙外生命体だった。冒険者たちは、ラザロ彗星に秘められた真実を暴きだして、この脅威に対抗できるのだろうか。かつての地球周回衛星コースには、無数のデブリがその密度を増して存在している。冒険者と科学者の共同作業は、はたして成功するのだろうか。
世界で初となる地球一周の就航者の操船した船の名は、スプレイ号。ウィングセールシステムを装備した極地探検ヨットの船名は、スプレイⅢ号。吠える20度、唸る30度の壁を突破して、極地を航行せよ。
空は青く、ブリザードの雲海は眼下に跪くだろう。最強の仲間と共に、地球外生命体「cosyu」を蹴散らしていけ。未来は、絶望に屈しなかったものにしか与えられない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-27 23:46:40
24772文字
会話率:39%
桜が丘高校科学研究同好会は今日も科学実験に大忙し。
部長である俺、二階堂木蓮は個性的な部員たちに気苦労してばかりだ。
のんびりふわふわな副部長の鐙千夏。
元気っ子でトラブルメーカー、東雲秋葉。
冷静沈着、チームのクーラー東雲海音。
至って普
通の常識人、臨城勇右。
そして我らが天才こと遠藤スバル。
このような面子だから化学実験で失敗して煙に巻かれたりと失敗もあるが、某日遂に異次元ワープ装置の開発に成功した。
と思いきやまたもやイレギュラーが発生。なんと異次元を通り過ぎ、異世界にまで飛ばされてしまうことに。
部員は散り散りになるし、魔王に拾われるし、更には死亡フラグが舞い踊る。
このどうにもならない詰みゲーを、有り余る現代知識と先駆的研究とチート能力で解決してみせようじゃないか!(主にスバルが)
科学×魔法×異世界レジスタンスの織りなす、ありそうでなさそうな冒険譚、証明開始!!
「全く……どいつもこいつも面倒事ばかり持ってきやがる……」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-23 20:04:21
66380文字
会話率:48%
高坂ひろゆきという少年が、ある出来事をキッカケに未来を奪いあうゲームに参加することになる、そこで出会った少女は、以前自分を刺した女性にそっくりだった!
新感覚サバイバルゲーム
未来を掴むのは誰か?
最終更新:2014-12-17 08:09:39
509文字
会話率:34%
大嫌いな数学の課題に頭を悩ませて机に突っ伏してたら、いつの間にか知らない場所に私は寝ていた。……私の第一発見者は、私が天から降りてきただとか、天女様だとか、なんだかファンタジーな事を言っている。つまりどういうことだ。その人曰く、私が落ちた世
界の名前は昔の人が言うには、山が無く月が良く見える世界、通称“月見里[やまなし]世界”という所にトリップというモノをしてしまったらしい。“ある天女、十三の供物を捧げん時、雲海にて山現る。天女、山を登りし時、羽衣用いて天に帰る”そんな古くからの言い伝えを教えてもらった私は、トリップする際落としてしまった(らしい)花札を集めながら月見里世界の住人と協力して供物を集めることに。……というか、その供物ってなんですか?いろんな人と出会って別れて、元の世界に帰るために私は頑張らないといけない。頑張らないといけない理由?だって、数学の課題終わらせなきゃ学校で居残りなんて嫌だもん!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-01 22:54:29
17081文字
会話率:38%
太古の力が息づく、人智を越えた幻想世界。
白い雲海は大陸の真下を悠々と流れる。
まるで無限に続くかのような白亜の海平線。
――それは人間がまだ、天上で暮らしていた頃の話――
絶体絶命の中、彼女を救い上げたのは小さな手のひらだ
った。少年と少女は出会い、共に手を取って目前に迫る窮地を脱する。
王都からの脱出を果たし、少女は大陸の果てを眺めると、どこまでも続く雲を不思議に思った。すると少年はそんな少女を見て、「そんなの当然さ」と笑った。
彼女には、何もかもが新鮮だった。広がる世界をその眼に収め、少女の胸は高鳴った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-01 09:43:21
229489文字
会話率:22%
相変わらずのタイトル詐欺。
しかし、短編小説が評価されないのは、少々悲しいですね。
短編なのに、長いのは勘弁ですが。
50000文字あたりからは、短編ではなく連載ということでまとめてくれた方が見やすい。
しかし、短編を一年・一日と計算するの
であれば、致し方はないですし、うちの小説は日記じゃねぇんだよ!と豪語する方もいらっしゃいます。
なので、まぁ、ひどく長い短編も拝見したほうが、後々に楽になりますよ。
そう、人生が無駄にならないように……ね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-26 00:14:59
9828文字
会話率:23%
古来から存在し続ける意志を持つ自然、妖怪。それらを戒める役を担う者達は陰陽師と呼ばれ、今なお日の当たらない世界で密かに仕事をし続けていた。
そんな陰陽師の息子である空峰雲海の通う高校に、ある日一人の転校生がやってくる。一見すると少し間抜けで
天然なその女の子には、実は重大な秘密があって……。
見習い陰陽師と超能力者が妖怪や都市伝説等といった様々な超常現象に挑む、愛と友情と混沌の青春SF怪奇譚。
***半オムニバス形式を目指したつもりが、その実全然オムニバスじゃない小説です。ですが各話登場人物紹介及び粗筋等もあるので、お好きな所からお読み下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-09 17:00:00
630617文字
会話率:49%
「蒼天を往く騎士」
空を知らぬ人々は、僕をこのようにして称える。
「空の王者を屠るもの」
そこに潜む脅威は竜だけだと信じる彼らは、僕をそのように仇名する。
最終更新:2013-11-08 16:20:13
4883文字
会話率:2%
借金を抱えて親に逃げられた柳瀬巧也は、金を借りている業者の社長、八雲海斗の依頼で、灰原鈴という少女に出会う。海斗の依頼とは、無感情な鈴を笑わせる事だった。
巧也は級友、智田修一の協力を得て、鈴の感情を引き出していく。順調に思えたが、巧也
はある日違和感を覚える…。
次々と現れる、非日常な単語。研究室、改造、実験体。
巧也は鈴に感情を与えることができるのか?折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2013-09-18 22:30:22
23935文字
会話率:41%
適当な少年が軍を使い。結構無双する話しです。
軍事方面にあまり詳しくないので、間違いが多々有りますがそこら辺はご了承下さい。 訂正してもらえると有がたいです。
最終更新:2013-08-25 23:27:50
16398文字
会話率:28%
現代における正義の味方とは、WHMに登録された人間の事を指す。
WorldHeroManagement.彼等によって世界中から生み出されたヒーローは、正義も悪も理想も理念も無く、ゲーム感覚で世界の危機と戦い続ける。
ヒーローとは何か。正義と
はなんだったのか。そんなことより歌でも歌っていろと言うのか。
これは、友人に誘われてヒーローになってしまった少年、東雲海里のヒーローとしての活動日記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-18 18:43:12
38720文字
会話率:1%
わたしはおんなのこ
おとこのこのせかいの”じゅうにん”です。
最終更新:2013-07-01 19:45:50
8111文字
会話率:32%
月光の下、その船は雲海を行く。行き先は月の向かう先。目的地はハナから存在しない。
最終更新:2011-11-11 02:23:56
12171文字
会話率:59%
第二次大戦末期、敗色濃厚なドイツ空軍はジェット戦闘機を投入する。それでも劣勢が覆るわけでもなく、破滅の足音がドイツに近づいていた。そんな中、希望も栄光も失い、それでもこの怪鳥と共に戦うことを選んだ男がいた……
最終更新:2011-10-19 21:14:07
6731文字
会話率:24%
地上世界とは異なる、もうひとつの天上世界。竜によって統治される雲海に浮かぶその国では、竜王の渡りの季に備え、次代を担う竜王の娘“織女”の選定が始まっていた――。
最終更新:2010-12-27 21:46:16
102832文字
会話率:57%
中心に太陽の輝く雲海が広がる世界。
大戦後の混沌とした世界の海を、船長・ラキッズ率いる「雲海の乙女号」が
雲海の遺跡を巡り、軍を相手に雲海を駆ける。
単独で軍を相手にする「雲海の乙女号」の目的とは?
最終更新:2010-12-27 04:24:55
93930文字
会話率:42%