この世界には、スキルというものが存在する。
子供が十二歳になった年に、教会でいくつかのスキルが神より託されるのだ。
与えられたスキルは一生もので、そのスキルを存分に活かせるように、適した職に就くのがこの世界の理とされていた。
与え
られたスキルに満足できず、職務を全うしない者、そもそもその職に就かない者などもいるが、そういった者たちは『神の決定に背いた』として、良い目で見られることはない。
場合によっては反逆罪にもなる。
しかし与えられるスキルは基本的に三つ以上はあるので、そういった者は本当に少ないのだ。
この世界には様々な職業がある。
剣士、魔導士、冒険者はもちろんの事、商人、料理人、鍛冶師、獣魔師などと様々だ。
その中で、不遇職というくくりに入る職業がある。
この世界は戦闘職がとても優遇される。
基準が戦闘職なので、それとは違う職業がどうしても嫌悪されたりしてしまう。
その内の一つが……『研ぎ師』という職業である。
十二歳の誕生日に『研ぎ師』スキルのみを授かったテール・テコルテッドは、その職業が不遇職だとは知らずに研ぎ師職人の工房へと弟子入りをすることになる。
弟子入りをしてから、この職がどのような扱いを受けているかを肌で感じ、その理不尽さを知ることとなるだろう。
そんな時……テールに変化が訪れる。
夢の中で剣が喋ったのだ。
それは起きていても武器に触れていれば聞こえるらしかった。
ここからが彼の人生の歯車が大きく変わる瞬間であった。
これはテールが武器の呪いを研いで解呪する研ぎ師として成長していく、そんな物語である。
※タイトル回収まで毎日投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-11 17:00:00
981583文字
会話率:31%
桜が咲き誇る時期、紡はいつものように幼馴染である理奈のお見舞いに来ていた。
「あの花びらが散る頃、私は息をしているのかな」という理奈の言葉に気持ちを強く打たれ、紡は理奈への今までの思いを告げる。彼女が生きる意味の空白を、僕という名の形で埋
めるため。
理奈から託されるメモリーカード、紡は彼女の生きた証を引き継ぐ。
数年後、あの桜の木の下で、気づけば泣いていた――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-10 19:00:46
3068文字
会話率:40%
ルナルは突如、空に浮かぶ島々の不思議な世界に目を覚ます。彼の体には特別な光の力が宿っており、その力で彼は突如現れる魔獣を打ち倒す。セリアという翼を持つ女性から「天の選ばれし者」としてこの世界を救う使命を託される。ルナルは島々を探索し、島の長
・オズワルドと出会う。オズワルドから、かつて善良だった闇の帝王が堕ち、多くの島を侵略していることを知る。ルナルはこの新しい世界での役割を受け入れ、闇の帝王との戦いに向けて準備を始める。彼の冒険が、この異世界の運命を左右することとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-08 12:00:00
11108文字
会話率:36%
魔法薬剤師になるため、日々がんばっているベルリア。
森へ薬草採取へ向かうと、妖精のリンチェに竜のたまごを託される。
密猟者によって母親竜は眠らされ、たまごには何かおかしな魔法をかけられたらしい。
ベルリアは魔法使いの夫ロディアスに見てもらい
、たまごに結界が張られていることがわかる。それを解くためには、解呪とともに魔法の鍵が必要だということも。
その鍵を作るため、ベルリア達は必要な素材を集めに森へと向かう。
全十一回
(カクヨムにも投稿)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-07 19:00:00
54536文字
会話率:35%
猫アレルギー持ちの父さんをどう説得するか、それが君を家族に迎えるにあたって最初にぶつかった最大の問題だった。
とある雨の日の帰り道、電信柱の下で僕と君は出逢った。
僕はまるで黒猫に託されるようにして君を預かる事になった。
3日
が経ち、すでに情が移ってしまった僕は君と離れるのが辛くなっていた。
だが、君を家族に迎えるにはどうしても避けては通れない問題があった。それは動物が大好きだけど猫アレルギー持ちの父さん。
結局は君の寝顔に一目惚れした父さんがアレルギー症状を我慢して君を家族に迎えることになった。もちろん君と父さんの相性の良さがあってこその判断だったのだけれど。
それに、先住犬の柴丸も快く君を迎えてくれた。
ものすごい早さで成長する君に戸惑いながらも、何だか僕は親になったような気がして毎日嬉しくもあった。
君を眺めていると、あっという間に時は流れいつの間にか1年が過ぎた。
君は立派な大人になった。
僕達は大喜びで毎日、君の成長ぶりを語り合った。
それから少しして、愛犬の柴丸が永眠した。
家族が塞ぎ込む中、君だけはいつもと変わらぬように振る舞っていた。
でも、柴丸のお気に入りのクッションの上から動かない君を見て、1番寂しいって思っているは君だって分かった。
君は柴丸のことを実の兄のように慕っていたのだから。
それから10年という時が過ぎた頃、君は僕達の前から姿を消した。
君と出逢った時のような雨の夜に、誰もいない公園で再び君と出逢った。
そして君は生命の火で温め護った黒い仔猫を僕に託すと、夜の闇の中へと消えていった。
あれから君は帰ってこないけど、君に託された仔猫と僕達の新たな生活が始まろうとしていた。
別れはいつも辛いけど、君達と過ごす幸せな毎日の時間が僕は本当に大切だと思う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-08 23:00:00
18401文字
会話率:31%
【簡単なあらすじ】
全てを失った少年が、瞬間移動を使って大企業に下剋上する物語。
【ちゃんとしたあらすじ】
“1999年7月に恐怖の大王によって人類を滅亡する” という大予言。しかし現れたのは恐怖の大王ではなくダンジョンだった。
人類滅亡の
危機を救ったのは、突如現れた『救済者(セイバー)』と呼ばれる者達だった。
時は流れ2017年。高校生の新田義侠(にったよしき)は、一年前に病に倒れた母親の治療費を稼ぐためにバイト漬けの毎日を送っていた。
『困っている人がいたら見てみぬフリをするな。自分の中の正義を貫け』という母親の信念を貫き、帝恭哉(みかどきょうや)が学校でしていたイジメを発見して止める。しかし暴力を振るってしまい、退学になってしまった。その上母親も亡くなり、この先どう生きていけばいいか分からず絶望していると、謎の人物から手紙と転移マントを託される。
手紙の内容には、生まれる前から亡くなってしまった父親の死の真相が、恭哉の父であり、帝国ギルド社長の帝我園(みかどがえん)が殺したと書かれていた。そして手紙の最後には、『真実を知りたければダンジョンランキングで一位になれ』と書かれてある。義侠は真実を知る為に、セイバーになって帝国ギルドに下剋上する決意をしたのだった。
この作品はカクヨム様にも掲載予定です。
投稿日2023/4/14
※この作品はフィクションです、実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-07 19:00:00
369733文字
会話率:48%
魔力が溢れる世界を魔力協会が統べる世界。
ルーシャは魔法術師になるべく、ナーダルに師事し魔法術を学ぶ日々。そんななか知ることになる──師匠の過去、世界の物語、自身の出生、魔力協会創設の意味。そしてこの出会いで託されるものとは?
最終更新:2023-05-08 14:59:06
675544文字
会話率:30%
ある日主人公ヨウは神様に呼び出され、とあるミッションを託される。
最終更新:2023-04-13 02:56:07
45759文字
会話率:34%
世界の終わりが始まった
この世は神の遊び場へと変わる。それは食い止めれるのか
その運命は、一人の男性と神の子の一人死神に託される
最終更新:2023-04-11 19:56:55
64397文字
会話率:34%
簡単に人に傷を負わすことができる魔法。いまや誰でも行使できるのが常識の異世界「セホキニューア」。世界の覇権を奪い合い、大勢の戦士が戦っている。そんな世界に突如として転生した少年バスメルことアメルは、自分のできることを模索して戦い、英雄を目指
す!!
以下、オープニング
『夢、希望、願い。それらの実現を可能とするものを、纏めて"魔法"と名付ける者がいた。
託すものに託されるもの。"それ"は兆を超える人々の人生を、今もなお担っている。
"神の言霊"、"魔王の革命"。他なる異能でさえも、崩すことは叶わぬ事象。
・・・闘え!!! "魔法"が"個性"へ昇華せし時、見ゆる景色こそ信念なり。』
魔法の副産物は便利を上回りかねない存在。人の命を狙う異種動物「魔物」。考える脳がありながら人の自由をおびやかす「悪人」。
それらから国を守る「騎士」ではどうしようもない数の被害に、救けを届ける「冒険者」。
そんな異世界「セホキニューア」に突如として転生した主人公!
知らぬ因縁から喧嘩を吹っ掛けられたり、なんか強いやつとも喧嘩になったりと散々ではないか!?
どんなにキツくても二度目の人生だ!好きなように生きてやる!!
なぜ英雄なんて道を志したのか!?主人公のてんやわんやバトルもの、とくと刮目せよ!!
ーーーーーこの世界の"悪"を倒す!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-07 23:44:44
211817文字
会話率:49%
子爵令息であるミネルテラは、王国の大貴族ガノヴェット伯爵家に行儀見習いを兼ね、仕えていた。そんなある日、彼は伯爵からその子息令嬢を託される。どうやら王太后の陰謀により、伯爵家は近々没落させられるらしく・・・・・・。
6人の人々の目を通して、
伯爵家の没落と宮廷に渦巻く陰謀を描き、人間の世界を風刺した、新たな形の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-04 12:00:00
3284文字
会話率:59%
寝ることが大好きな 眠山 徹はある出来事で夢の世界に行くことができる力を持つ不思議な枕を手に入れる。それと同時にある使命も託される。それは
『若者たちが夢の世界から出られなくなった原因を突き止めること!』
果たして、眠山は原因を突き止め、使
命を果たすことができるのか!?
是非!お楽しみください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-27 02:37:24
2348文字
会話率:37%
時は3115年。突如出現した異性文明人 通称バロドスは人類に対し侵略を開始した人類は持てる戦力で反撃したが技術数値を超えるバロドスには敵わず蹂躙されていった…しかし人類は最後の切り札である戦略型人形ヴァルキリードール達と最新鋭艦3隻に人類の
未来を託されるのだった…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-09 00:00:26
1786文字
会話率:26%
とある国、ソレイユ王国出身の1人の中年勇者、ジェームス・R・ウィリアム。
その正体は、ソレイユ王国コーシャン地区領主、ゴードン・M・ウィリアムの弟である。
旅から故郷へと帰ってきたとき、別の領地での騒動を知り、国王からその件の解決を託さ
れる。
曲者揃いのお供とお転婆な姪を引き連れて、身分を隠して例の件の根源である目的地を目指しながら、道中通ることになる各領土でのトラブル解決も行う旅が始まった。
強きをくじき弱きを助ける、勧善懲悪世直し旅ファンタジー。
目指すは異世界版水戸黄門! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-11 09:47:11
2407文字
会話率:53%
環境汚染、それに伴う物資や土地の奪い合いの果てに人類は滅亡した。
ただ1人を除いて。
永遠の命を手に入れた代償に思い出を無くした彼は人類の再興を過去の自分に託される。
数万年が経ち、再興したはずの人類は再び環境汚染によって滅亡の道を
辿っていた。
そんな地に生まれ落ちた少年ウィルの物語。
何故人類は同じ過ちを繰り返すのか。
永遠の命を得た彼はどこへ行ってしまったのか、
正義とはなにか、正しさとは。
陰謀が渦を巻く特殊能力SF。
カクヨムにも投稿中です。https://kakuyomu.jp/works/16816700429146196382
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-11 15:23:30
138694文字
会話率:37%
地球防衛が民間にも委託される近未来。
自分勝手な兄たちに振り回される陽葵に、会社買収という新たなる試練が。
陽葵に告白したイケメン、怜司との関係も複雑で…。
TwitterのFF様、たまりんさんの絵から私が勝手に想像(許可はい
ただいてます)したアナザー短編でございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-09 08:59:35
4175文字
会話率:52%
藤原道長が世を去り、藤原摂関政治は後継者の藤原頼通のもとに託されることとなった。しかし、藤原頼通は藤原道長の敷いた権力安定路線を歩むことができず、皮肉にも摂関政治の根幹たる皇室との関連性を閉ざしてしまう。
時代は末法思想に染まり、誰もが間も
なく迎えるであろう世の破滅を危惧するまでになっていた。それは藤原頼通とて例外ではなく、苦悩の末に一つの建物を建立させる。宇治平等院鳳凰堂がそれである。漠然とした死後の恐怖は極楽浄土の具現化と言える鳳凰堂の体現によって軽減化されることとなったが、そんな中、東北地方から戦乱の知らせが届いた。前九年の役の勃発である。時代は末法の世ではなく武家の世へと移り変わっていく。
本作品は2016年5月より2017年4月まで「いささめ (https://ameblo.jp/tokunagi-reiki/)」にて公開した「平安時代叢書 第十二集 末法之世」を再編した作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-14 00:23:46
235439文字
会話率:0%
気が小さくなんでも不安に感じてしまう細井風花は、ある日同級生で同じ図書委員の北条草介に、彼の家で営まれている喫茶アンティコに誘われる。ここで働く古館ゲンに古い和傘を託される。
その和傘には十年前に死んだ雨宮露子の幽霊が取り憑いていた。使
役という形で和傘から霊体を剥がし風花は露子の姿が見えるようになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-27 11:22:00
111506文字
会話率:55%
「あのルテティアさま」可憐な少女が声をかけてきた。
「これ、フェルデン様にお渡しくださいませ」
ルテティア子爵令嬢はフェルデン伯爵令息の幼馴染だ。いつからか、フェルデン宛のラブレターを託されるようになった。なぜなのか。九十九通のラブレターを
フェルデンに届けたルテティアは言った。「幼馴染の関係を終わりにしましょう」フェルデンから離れる決意をするルテティアと、そんなルテティアを囲い込みたいフェルデン。ふたりのじれじれ両片思いは終わるのか……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-17 18:56:23
6371文字
会話率:33%
《転生に気付いて二日目の女子高生による、シンデレラストーリー開幕⁉︎》
昨日前世の記憶を思い出したばかりの女子高生エマ(前世は会社勤めのアラサー女性)は、自分が普通ではない力を持っていることと、転生した世界が大昔から『導きの星教』という
怪しげな宗教が世界中に広がり別の歴史を辿った『パラレルワールドの地球』であることに気が付く。
その帰り道に何故か命を狙われたエマは、大怪我をしていた男に危ないところを助けてもらい、不思議な指輪を託される。
男の願いで『男が指輪を取りに来るまでは絶対に指から外さない』ことを約束したエマは、事情を聞きに来た刑事によってそれがとんでもない指輪であることを教えられ――。
次々と明かされる衝撃の事実! 男の正体とは? 指輪の持つ不思議な力とは? 何故エマは命を狙われてしまったのか? そして『導きの星教』とは一体なんなのか?
転生したことに気付いてまだ二日目のエマによる、激動の一日が今始まる!
※最終話まで毎日更新予定です※
この作品は「魔法のiらんど」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-14 00:00:00
100671文字
会話率:53%