『世界は丸かった』『地球は青かった』……それはずっと昔の話。新世歴3000年――世界は大樹になっていた。
人々が葉に住み、施設が幹に建てられ、根で遺蹟探索をする、剣と魔法の世界。ここを、世界樹と言った。
探索者たちは浪漫のため、真実の解明の
ため、輝かしい未来を得るため、ダンジョンへと潜る。そんな探索者グループの一つに【ウルズの樹】という、メンバーがたった2人の小規模クランが存在する。
剣才を持ち、口が回るがお調子者のカイム。特異体質と魔法の才を持つが、鈍感・無表情なアディ。今回はそこに言語学者の老人ノロを加えた、ダンジョン探索記の一部を綴ったものである。
*ちょっと変わった世界観を目指しました。未来の話だけどSFではありません。ぶっちゃけ完全に異世界モノです。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2015-03-10 20:15:39
8698文字
会話率:26%
2015年、大規模な太陽フレアにより地球上のあらゆる電子機器は使用できなくなった。
それから四半世紀。情報セキュリティをはじめとするすべてのIT技術を失った日本は新たな制度を導入していた。
国中の情報を記述し、管理する《記録省》の樹立と、情
報を紙とペンだけで詳細に記述する能力を持つ《真実書記官》である。
ジャーナリストの水野真美はとある事件をきっかけに《真実書記官》に疑いの目を向け、《記録省》の暗部に切り込んでいく。
✳︎原題『梟の眼』は他作品に同じタイトルがあったので改題しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-07 18:59:24
18567文字
会話率:27%
異世界でも、MMORPGの世界でもなく、実際の世界に魔法使いが実在している。
その魔法使いたちは、歴史の裏側に立ちながら、世界史に影響を与えていた。
例えば、アイルランド共和軍――IRA――の首長であるショーン・アイルランドはアイルラ
ンド屈指の名門魔術師にして、オマー爆弾事件の主犯でもあった。
現代に潜む魔法使いを捕まえるべく、本来、存在しないはずの日本語魔法使いである嵯峨嶋彰介は、同じく日本人魔法使いの政陸祐子及び、二人の教官であるジェイ二―・スコットと三人で、ショーン・アイルランドが潜伏している、日本の東京へと来訪した。
なぜ、存在しないはずの日本語魔法使いが誕生したのか。なぜ、ショーン・アイルランドは長きに渡って国際指名手配から逃れ得たのか。
全ての謎を巻き込んで、嵯峨嶋たちはショーン・アイルランドを追い詰めて幾が……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-06 19:29:57
22559文字
会話率:49%
とあるVRMMOのCBTプレイヤーに選ばれた、生真面目なインテリ眼鏡言語学者の話。生まれてこの方ゲームをしたことのない彼はテストプレイヤーに適しているのだろうか。地味なお話。すみませんタイトル変えました。
最終更新:2013-05-23 15:34:00
18698文字
会話率:38%
2363年、地上にはミディアンが跋扈していた。化け物が歩き、妖怪が戦い、狂った妖精が跳梁する。人類はバベルと呼ばれるコロニー都市にのみ居住し、その生息域を狭めていた。機械化の進んだサイボーグや、他種の遺伝子を取り込んだブーステッド。彼らの存
在は、確かに人類を守っていたが、圧倒的な能力を誇るミディアンの前には、蟷螂の斧でしかなかった。
支配者の名を持つ化け物は、それでも人々の中に住み暮らしていた。
塵より生じた者は塵へ、ならば、流血より生じた彼は?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-04-14 20:06:56
18852文字
会話率:43%