★★★アルファポリス第7回キャラ文芸大賞奨励賞受賞作!★★★
勤めていた会社が倒産して突然暇になった都築ましろは、先日亡くなった祖母が経営していた「寿寿亭」という定食屋の片付けをしていた。
そこへ、着流しに下駄姿の奇妙な男がぶらりとやっ
て来る。彼はカゲロウと名乗り、どこか人を食った飄々とした態度で「一緒に店を再開せんか?」と持ちかけた。もちろん、ましろはびっくりして断ったが、その後も昭和テイストなおかっぱ少女がやって来て「おいなりさんを作れ」と無理難題を言ったり奇妙なことばかり。
何と、カゲロウの正体は昔は神様だったらしい?あやかし、おかっぱ少女は神の使いの狐で、祖母の古くからの友人と判明。足繁く通った子供時代に彼らの存在を知らなかったことを不思議に思うましろだったが、あやかしたちから店を再開して欲しいと懇願され、祖母の下で働いていた獏(人型はイケメン)を誘って、「寿寿亭」を再開することにした。
カゲロウは「用心棒」と称してカウンターに居座り、狐ことポン太(ましろ命名)は昭和ギャルに扮して接客担当、イケメンバクさんは調理の補助を担い、あやかしのサポートを受けてましろは祖母の代わりに厨房に立つことになった。
初めてだらけの仕事に戸惑うなか、人間あやかしを問わず奇妙な客がやって来る。あやかし定食屋「寿寿亭」は今日もにぎやかに営業中!
アルファポリスに先行投稿。冒頭にあるように、第7回キャラ文芸大賞奨励賞作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 12:10:00
88433文字
会話率:63%
「昔は良かったなあ」
空が木通色に染まる頃。家の庭に置かれた石灯籠に火を灯すと、それは眠りから覚めたようにつらつらと語り出す。
「人間が沢山いて、賑やかでよお」
とうの昔に死んだ祖母曰く、付喪神が宿っているらしい。本当かはわからな
いが、灯籠は確かに話をする。滔々と語るばかりのときもあれば、意見を求められたり、質問をされたりすることもある。
私は縁側に腰かけなら話を聞き、ときおり言葉を返す。傍から見ればおかしな光景だろう。一緒に住む孫たちは、オバケがいるといって庭に近づこうとしない。
「それが今じゃあ、すっかり静かになっちまって……」
灯籠は悲しそうにボヤく。なんでも昔は、この家にたくさんの人が出入りしていたらしい。というのも、大昔はそこそこ大きな商家で、使用人や従業員がわんさかいたのだそうだ。戦争やら財閥解体やらで色んなものを手放した結果、広いこの家と灯籠だけが残った。
「あら、私たちだけじゃ不満なの?」
「不満じゃねえけどよお……。……ん? なんだ、その……手に持ってるやつ」
私は持っていた一枚のカードを見せる。
「今日貰ったの。未来を占うカードなんですって」
「ほう、占いかあ。あれは面白いよなあ。そうそう、昔、陰陽師とかいうやつが――」
灯籠はよく思い出話をする。それを聞き流しながら、私はカードを眺めた。コインのクイーンというらしい。よく分からないけれど、豊かさとか、希望だとか、そういう意味を持っているらしい。
「お前とはあと何回、こうして喋れるんだろうなあ」
「ちょっと、縁起でもないこと言わないでよ。あと二十年は生きるわよ」
「二十年なんてすぐだろうがよお」
私は一枚のカードを手の中で撫でながら、ふふふと笑う。
「そうね、あなたには二十年なんてあっという間かもしれないわね」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 19:41:30
980文字
会話率:58%
【将来の夢はなんですか?】
幼い頃、一度は聞かれたことがある質問。
昔は答えられなかったが、今であれば答えられる。
「―立派なモブになることです」
と。
*2024年6月30日~ 更新開始
*不定期更新となります
最終更新:2024-07-07 13:08:21
15141文字
会話率:31%
昔はよくピアノの練習をしていた。
しかし、全国で一位を取れなかったことで母と喧嘩別れをしてしまった。
それは後悔していない。
ですが、今は優しい二人に囲まれていて幸せです!
※注意 元々短編(?)として出す予定だったのでサブタイトルが終わ
ってます。
出てくる団体名や人物名は現実にある団体や人物とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 21:00:00
43376文字
会話率:35%
今は見なくなったノスタルジー
キーワード:
最終更新:2024-06-21 09:43:24
1121文字
会話率:0%
1998年7月、とある小学校で凄惨な立て籠もり事件が発生した。犯人の要求は国会議員全員の処刑だった。到底受け入れる事が出来ない内容だった。
犯人は、10分毎に生徒を殺していくと発言し、本当に10分毎に生徒が殺されていった。外に向けて死体を吊
り下げたり、生首だけが見えるうように置かれていた。
その死体には目がなかった。
もう待てないと判断した特殊部隊が小学校に乗り込んだ。
クラスには既に息絶えた30人分の死体と、犯人だと思われていた担任の死体がそこにはあった。床が血まみれの中で、一人の少年が目玉を食べていた。
真犯人は、そのクラスの一員の生徒だった。
日本中で話題になり、少年法を顧みるきっかけになった事件で、犯人の少年は、超特例として12歳ではあったが、処刑を言い渡される事となった。
本名は笹野蔵ゆうた。偽名はももたろう
死刑執行された瞬間に意識がなくなる。
死んだと確信したはずが、何故か知らない場所で目が覚める。
知らない場所に知らない服。そして頭に違った人格の声が聞こえる。
その声と体の主の名前は、ジャン・アウル。ジャンという名前の子供にゆうたは乗り移る。年齢は同じ12歳。
その世界は地球とは全く異なる世界で、魔法が存在する世界なのだという。
ジャンはその世界の貴族で、初等部に通っているそうだ。ゆうたは訳が分からなかった。そして同時にジャンも訳が分からなかった。
昔は名家と呼ばれていたジャンの家は、今では落ちぶれていじめの対象になっていた。
そんなジャンの身体に入ったゆうたは、いじめっ子を退治する。
ジャンの身体には、殺人鬼ゆうたとジャンの人格が同時に混雑する事に。
ジャンは名家復活の為に、ゆうたは自分の快楽の為に力を合わせる。
サイコパス殺人鬼と名家復活の為に動く男が織り成す、新感覚ファンタジー作品。
※他の投稿サイトにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 21:11:57
272013文字
会話率:54%
魔力の相性による結婚が推奨されており同性同士も異性同士も多種多様な夫婦がいるような世界。
そんな王国は昔は竜に守られていたが死んでしまった後、制御を失った魔力は土地や生物を死に至らせた。
そんな王国は王が聖女を召喚することで何とか持ち直した
が都市以外は封印の措置をして力尽きて聖女は死んでしまう。
王は聖女に感謝しもうこれを機に聖女にはもう頼らず自分達だけで土地を復活させる方法を見つけ出す。それまでは封印をし続けることを誓ったのだった。
だが、その子孫である王子がそれを破り聖女を召喚するのだが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 16:26:01
11921文字
会話率:47%
僕の名は天司昴(あまじすばる)、アマチュアのアーティストだ。昔はシンガーソングライターをやっていたんだけど、現在は歌のほうはやめて、ボーカルとコンビを組みながら演奏と作詞作曲をして何とかやりくりをしている。
ところがある日、ストリートライ
ブを3日後に控えた段階で、コンビのボーカルが突然逃亡してしまった。
窮地に立たされた僕は、ダメもとで新しいボーカルをインターネット上で募集した。
それが、特異的な心臓の音を持つ宇宙人、ミルキとの出会いだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 23:48:53
16851文字
会話率:62%
義母からひどい扱いされても我慢をしているアンジェリーヌ。
メイドにも冷遇され、昔は仲が良かった婚約者にも冷たい態度をとられ居場所も逃げ場所もなくしていた。
そんな時、アルコール入りのチョコレートを口にしたアンジェリーヌの性格が激変した。
ま
るで別人になったように、言いたいことを言い、これまで自分に冷たかった家族や婚約者をこぎみよく切り捨てていく。
実は、アンジェリーヌの中にずっといた魂と入れ替わったのだ。
それはアンジェリーヌと一緒に生まれたが、この世に誕生できなかったアンジェリーヌの双子の魂だった。
新生アンジェリーヌはアンジェリーヌのため自由を求め、家を出る。
アンジェリーヌは満ち足りた生活を送り、愛する人にも出会うが、この身体は自分の物ではない。出来る事なら消えてしまった可哀そうな自分の半身に幸せになってもらいたい。でもそれは自分が消え、愛する人との別れの時。
果たしてアンジェリーヌの魂は戻ってくるのか。そしてその時もう一人の魂は・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-13 21:35:40
97196文字
会話率:45%
一人の少年が祭りで怪奇なことに遭遇する話。
風は吹き、昔は現る。
今となっては、何も出来ぬ。
最終更新:2024-05-04 21:00:00
1780文字
会話率:0%
元々他の投稿サイトで投稿した分をこちらにも転載しています
[あらすじ]
数年ぶりに地元を訪れた花凛(かりん)。目的は友人の日夏(ひなつ)に会うことと、地元で行われるお祭りに参加するため。そのお祭りは山の頂上にあるお社に蝋燭を立て、手を合わ
せるという行事で、昔は日夏と一緒にお社まで山を登っていた。
地元に残っていた日夏と地元に戻ってきた花凛は会わなかった時間を何気ない会話で埋め、すぐにいつもの2人に戻っていく。そんな中、日夏のおすすめしてくれた場所はどこも酷く寂れていて。
「おっかしいなー。どこもやってないなー」
「日夏も暑さにやられてるんじゃない?」
そんな不可思議な状況で、お祭りは始まった。今までのように花凛と日夏は2人で山を登り、もうすぐお社に辿り着くというところで、花凛はあることを日夏に告げる。
[備考]
読みやすさを優先するため、漢検3級以上程度の漢字についてはふりがなを振っています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-07 22:14:11
12701文字
会話率:62%
「今度こそあなたを救ってみせます」
かつて悪役令嬢とされた公爵令嬢フィルミーヌの取り巻きその2と言われていたマルグリット・グラヴェロット子爵令嬢
学園卒業式の日に第二王子に断罪され国外追放の刑を受けて取巻き共々隣国に向かう途中、山賊に襲
撃され命を落としたはずだったが……
目が覚めたら5歳の頃の自分に戻っているマルグリット。
昔は人一倍体が弱く、気が小さく、人見知りな令嬢だったが、自分を初めて友と呼んでくれたフィルミーヌを救う為に奔走する。
たとえ敵として彼女の前に立ったとしても……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-03 08:38:02
360366文字
会話率:33%
俺には幼馴染がいる。
ある時期から突然、幼馴染から恋愛経験がないことを馬鹿にされるようになれ、日常的に言葉の暴力を受けてきた。
昔は大好きな女の子だったが、今では出来るだけ距離を置きたい相手になっている。
しかし、彼女の方から俺に近づき、
嫌な言葉を散々浴びせてくる。そんな日々に辟易としていた頃、幼馴染の妹──紬ちゃんからとある提案を受ける。俺と紬ちゃんが付き合っていることにすれば、幼馴染から馬鹿にされずに済むのではないかというものだった。
実際にその案を取り入れてみると、幼馴染から馬鹿にされることはなくなったのだが……以前にもまして俺に付き纏うようになり、姉妹間の仲も不穏なものに変わっていって──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 16:32:00
54690文字
会話率:52%
主人公の生きている世の中は、非常に混沌としていた。コスプレをして、台詞を喋りながら刃物を振り回したり、銃を乱射したりする人達で溢れかえっていたのである。何故人々はこんな事をしているのか、それは人々が、有名なアニメやテレビドラマ、映画の名シー
ンを完全再現をしているからである。昔は学生がおふざけで名シーンの再現をしていただけだったのだが、今は我慢出来ないのか、学生に限らず様々な人達が、名シーンの完全再現をするようになってしまい、負傷者、死者が絶えない。そんな世の中を生きる主人公に、ある恐怖が迫っていた。それは、離婚した事により旧姓になり、とあるアニメの最終話の一つ前の話で殺されるキャラクターと、全く同じ名前になってしまった事である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-30 19:00:00
1445文字
会話率:3%
昔は自由にゲームしてたのになー
200文字の短編です。
最終更新:2024-03-24 16:00:12
200文字
会話率:17%
はぁ、、、つまんないなぁ。まじで人生つまんない。彼女はできないし、友達もいない。昔は楽しかったのにな。今は高校で落ちぶれてクソ陰キャ。泣きたいよ。え?席替え?はいはい。別にどこの席でも一緒だし興味ないね。おー!後ろの席じゃんラッキー。ちょっ
とテンション上がるよな〜。えーと、隣は、、、、
は?え、、?眩しすぎる、、、誰だ、、、
は!?!あなた様は、クラスのマドンナ的立ち位置にいる、、
一条 七海!!
この席替えをきっかけに、俺の高校生活、いや、人生が塗り変わっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-23 12:10:00
4292文字
会話率:37%
子爵令嬢ソフィアは、侯爵令息ノアと昔はよく遊んでいたが、ソフィアが8歳の時に、とある理由で会えなくなってしまう。
そして、15歳となり学園に入学すると、成長したノアと7年振りの再会をするのだった。
しかし、婚約者を見つけなければならないし、
また身分差があるからも身を引こうとして……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-12 07:01:11
7358文字
会話率:43%
昔はわからなかったことが、時がたつとわかるようになることがあります。
だから一時の感情で気持ちが揺らいでも心配しなくていいのです。
最終更新:2024-03-09 18:15:31
733文字
会話率:0%
昔は保健指導は出かけていたけど、今はZoomでやるんだね。
動かないから、また太っちゃうよ。
最終更新:2024-02-24 23:00:24
839文字
会話率:0%
すごく遠くにきても、
なつかしい景色がある。
すぐ近くにあっても、
自分に馴染まない景色もある。
不思議だな。
最終更新:2022-06-20 12:50:26
547文字
会話率:0%
今では日常となったさまざまな異常な才能、通称異能。
人類の進化の過程として見られるその力はその昔は超能力と呼ばれていたが今では異能を持たない人物の方が珍しいほどである。
そんな現代において、主人公、友城 秀一は何も異能を持たない男の子とし
て生きてきた。
月日が経ちフリーのジャーナリストになった彼は幼馴染たちが活躍するヒーロー記事を世に送り出すのと同時にこの世界の見てはいけない闇に触れてしまう。
気がつけば国家との交渉ができるほどの裏の大物情報屋となった彼だったが特にそんな交渉や世界の闇を世間に晒すことには興味がなく、いつも通りのヒーロー記事ばかり世に送り出す毎日だった。
そんな彼がある日を境に死んでしまう。
死ぬ間際に二つのことを思い浮かべながら。
死んだと思っていた彼だったが、目を覚ますとどこか懐かしい風景。
そう、彼は異能がないのではなく発動条件が特殊すぎたのであった。
目を覚ました彼は自信が12歳であることを悟り、己が異能が死に戻りだということに気づく。
どうして12歳に戻ったのかはわからないが、二度目の人生彼は一度目の人生で培った情報をもとに無意識に世界中を引っ掻き回していくのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-01 00:00:00
4529文字
会話率:5%
昔はお屋敷住まいの坊ちゃんとお手伝いさん、あれから60数年たって、もう一度お屋敷あたりを散歩することに。
最終更新:2024-02-29 17:46:12
20145文字
会話率:55%