*別のサイトでも「神鉄」という名で投稿しています
平野に南北に線を引くように塹壕が掘られ、北は大陸の北の玄関口であるクリスティーナ海、南は大陸を分断するアルゴン山脈まで数百キロも続いている。
緑と青、二種類の軍服を着た将兵が塹壕や身を隠
し、油断なく敵陣を観察している。
戦線は膠着状態にあった。
百年前、二百年前ならば砲兵が大砲を放ち、歩兵が砲兵の援護の下銃撃と共に突撃し、敵を追い散らした後騎兵が追撃してとどめをさすのが戦争だった。
お互いの死傷者や捕虜の数などから勝敗が決定し、講和条約を結ぶ。
もしくは敵の首都を占領することで戦争は終わる。
そもそも余りに長い戦争を続けられないという経済的事情もあった。五十年戦争などの長い戦争でも五十年も一日も休まず戦争を続けられるわけではなく、農繁期には兵士が故郷に帰ったりするのだ。
だが経済の発達は数年の戦争を可能にした。
そして「マハト」を基にした兵器の発達は互いの防御線の突破を困難にする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-17 19:44:27
13798文字
会話率:21%
「そこらの農民を集めて、二週間も銃の訓練をすれば歴戦の傭兵団が全滅するんだ。一騎当千の英雄はもういらない」
とある小国が生み出した魔法石の画期的な使用法により、日常は変貌を遂げた。生産性向上による豊かな生活、食料問題解決による死亡率の低下
と人口爆発。軍事転用された魔法石は生活だけでなく、銃や装甲機兵として戦場を変えて行く。
剣と魔法がぶつかり合った戦場は今は無く、泥臭い塹壕で鉄が飛び交う極めて機械的で無機質な物へと姿を変えた。戦場の花形であった騎兵は己の存在意義を賭けて戦場で散り、元傭兵は失った誇りや矜持を愚痴り、重歩兵はパンクの変わりに銃を持つ。
移り変わる時代の中、急速な技術の発展により没落した剣の名門クロムウェル家の次男ウォルターは、様々な形で家の復興を考えながら今日も元気に地面を掘る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-15 21:58:03
28503文字
会話率:36%
戦場。塹壕戦。対空トーチカ。拮抗状態。特別任務。空中降下。歩行戦車。魔術師。職務。期待。
最終更新:2014-05-18 19:16:57
2421文字
会話率:35%
クラファン大陸。
この惑星で最大の大陸にして、最も国の数が多い大陸である。
そして多くの国がひしめき合うように存在し、互いに干渉し合っていた。
そのため、大昔から戦争は絶えなかった。
そして今日にも争いは激しさを増すばかりだった。
それに
拍車をかけるようにとある一国が《一匹の兵器》を生み出した。
獣の容姿を模した兵器。《獣器》を。
獣器は、今まで塹壕を掘り、ライフルや機関銃、大砲で戦うという戦争の形を変えた。
各国が獣器を開発・生産するようになり、獣器で戦うことが戦争の主流となった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-12 02:58:19
5259文字
会話率:29%
夢か現か。俺は、何処に居たい?
最終更新:2011-06-28 00:33:54
2660文字
会話率:38%
塹壕から丘の上の敵拠点を確保するため突撃する如月章吾のお話。
最終更新:2011-02-06 00:25:11
589文字
会話率:6%
沖縄旅行から帰ったとたん、謎の高熱で倒れる「わたし」。入院した病院の同部屋には、巨大な腫瘍を頬にぶら下げた老女がいた。夜毎に訪れる悪夢と老女の叫びと。やがて「わたし」は、沖縄から連れて帰った<何か>と出会う……
かなり忠実に実体験をもとにし
た話ですが、オカルトでもホラーでもありません。ひとつの忘れ難い「できごと」です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-08-03 18:00:00
23557文字
会話率:45%
塹壕の話ではありません。
とある一族の話です。
最終更新:2010-02-22 23:21:11
5438文字
会話率:35%
戦場に立たされた兵士は、鳴り響く爆音の合間にふと考える。この戦争はいったい誰が始めたのか。しかし、襲いかかる敵の襲撃はそんな彼らの考えとは無関係にやってくる。今日もまた人を殺し、今日もまた知り合いが殺される。まったく、やってられねえぜ…
最終更新:2008-11-20 11:52:08
14150文字
会話率:26%