「北の列島」は美しい自然に恵まれた豊かな島々で、かつて一億人以上の人々が住み、
高度な文化を持つ世界有数の経済大国「日本国」だった。
その「日本国」の状況は十年程前に一変した。領海に侵入してきたP国漁船との小さな
争いが、あっという間
に全面戦争へと拡大し、P国の核ミサイルが、自衛隊基地と太平洋
沿岸の都市部に向けて発射された。自衛隊は壊滅し、都市部は数千万人の死傷者を出す惨
憺たる状況となった。在日米軍基地に被害はなく、米国はP国との核戦争を回避する選択
をした。さらに、P国軍は日本海沿岸に侵攻し、日本住民を一方的に殺戮し始めた。国連
安保理が一致した対応を取れない中、「日本国」の地獄の様な惨状が続いた。
そして二か月が過ぎようとした時、東アジアの大国であるC国が大規模な停戦監視団と
軍隊を日本に送り込み、本州地域の日本住民を保護するという名目で、事実上の占領統治
を開始した。そして一年後、C国は、米国との合意のもと、新たな自治政府「東海人民共
和国」を発足させ、本州・四国を実効支配する事となった。
あれから九年の時が過ぎたが、沖縄は今も本土から来た多くの日本人難民で溢れている。
そんな中、沖縄の青年ワタルは、テレビで「離島への冒険参加者募集」の書き込みを見つ
けて応募する。そして三か月の訓練の後、十一名の「レキオス部隊」の一員として参加し、
「北の列島」へ向かう事になる。
レキオス部隊を乗せたレキオス号は、五月に沖縄中部の辺野古港を出発し、黒潮に乗っ
て北上し、まず四国沖でC国軍のドローンと接触し、方向転換して次に本州和歌山へ上陸
した。その地で、ある隊員の裏切りにより、三人の隊員を失ったレキオス部隊は、伊豆諸
島の八丈島へと撤退した。
隊員達は衝撃を受けたが、「C国に囚われている女性芸能人を救出する」という計画の
もとに再結集し、八丈島の八重根港を出港し、再び本州の米軍横須賀基地方面に上陸する。
本作品は「カクヨム」にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-06 12:19:03
100681文字
会話率:29%
魔法大学の試験に8回も連続で落ち、しがない詐欺をしながら生計を立てている男性フェイ。ある日彼は道端で捨てられていた赤ん坊と出会う。その場では見捨てようとするが、どうしても放っておけずに拾っていき、子供にアンヘルという名前を付けた。アンヘル
は次の日には少女の姿へと成長し、拾ってくれたフェイにとてもよく懐いていた。
アンヘルはなぜか強力な魔力を持っており、フェイは魔法大学の合格のためにアンヘルを利用しようとするが、共に過ごしていくうちにアンヘルと過ごす時間が何よりも大切なものへと変わっていく。
そして9回目の魔法大学の受験日。フェイは結局合格することができなかった。それだけでなく、アンヘルの身元を調べるために魔法大学の教員のグランデに相談をしていたことがきっかけとなり、アンヘルが攫われてしまう。
”運命の子”であるアンヘルを追っているという魔法使いミルリアと出会い、アンヘルが生まれながらにして魔の力を宿す”裏返ったもの(リバーサー)”と呼ばれる存在であること、アンヘルはその中でも特殊であり、神を蘇らせるという使命を持った子だと伝えられる。
アンヘルを取り戻すため魔法大学に潜入しミルリアが囮となって、フェイはアンヘルが囚われている建物に潜入する。少し離れている間にアンヘルはまたも成長し、思春期の少女くらいまでに大きくなっていた。しかしフェイはアンヘルを見誤らず、アンヘルもまた自身を純粋に思ってくれているフェイについていく。
しかしグランデの助手であり、アンヘルと同じく”裏返るもの”であったアンドレイがその正体を現し、フェイに致命傷を負わせたうえで、アンヘルに神を滅ぼすために、裏返るものたちの王の下へ来るように手を伸ばす。だがアンヘルは拒否し、戦うものの実力は遠く及ばず、敗れててしまう。
フェイは最後の賭けでアンヘルに作らせており――そして躊躇して出さなかった試験用の魔法薬を飲み、本来想定していた以上の効能を発揮し、傷を癒しアンドレイに迫るものの、それでもアンドレイに敵うことができない。だがフェイとアンヘルは”二人”で戦うことで、アンドレイを撃破する。
裏返るものたちがアンヘルを追っていることを知り、アンヘルを保護するためにミルリアの故郷へと旅立つ決意をしたフェイとアンヘル。旅立ちの日の朝に二人は一緒に朝日に手を伸ばす。――光の道を歩むために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-11 11:01:11
29167文字
会話率:53%
エスタ王国は現在、魔族との戦争の最中にあった。エスタ王国王女の誘拐から始まったこの戦争は、もう何年も続いている。そんな中、王国最強の剣士・ユヒトは仲間たちと共に遂に魔王城に辿り着いていた。
今まさに魔王討伐に挑もうとしていたその時、近くの街
から「魔族が攻めてくるので助けて欲しい」という救難要請が入る。街では3000人の民が暮らしており、彼らを救うということは、目の前の魔王城に囚われている王女を見捨てることになる。逆に王女を救うならば、3000人の民は絶対に助からない。
悩んだ末に、ユヒトたちが出した結論とはーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-23 12:00:00
4998文字
会話率:45%
いつもの日常の中、突然ゾンビウィルスが牙を剥く。
嫌いな上司にゾンビの餌にされたはずが、目を覚ますとゾンビから襲われなくなっていた。
上司に制裁し、1人で生活していたら女子学生達を助ける事に!
学生の母も囚われていると聞き、こちらも助ける
事に!
行く先々で女性を助け、制裁を続け、ゾンビの世界を生き残れ!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-21 22:05:35
31665文字
会話率:31%
『退魔の悪魔』を求めてアリエレスとディルクの元に現れた少女イルニス。『退魔の悪魔』であるディルクとその相棒アリエレスは、イルニスが友達を助けるために『退魔の悪魔』を必要としていると知り協力することを決める。そうして三人は、イルニスの友達であ
るケディを救出すべく、ケディが囚われているという研究所へ向かうこととなった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-11 17:00:00
20203文字
会話率:62%
──宝物を見つけられますように。
記憶を失った少年──灰原環流が目覚めたのは珊瑚の島。
その島には不思議が溢れていて。
島で行き倒れそうになっていたところで環流は、浜辺で意識を失っていた少女を助ける。
その流れで、環流は少女の家
に連れられるのだが……。
時折哀し気な目をするけれど、世話好きの少女は基本環流に至れり尽くせり。
これは、甘々時々酸っぱい物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-23 22:07:57
55735文字
会話率:42%
いつも私たちは鉄の塊に囚われている.
逃げ場もなく,逃げることも逃げ先すら知らない.
そんなときに助けてくれるのは
白馬に乗った王子か,それとも・・・・
いつも短編小説を書いています.
この作品は以下にも掲載しています.(というか
こちらが先)
http://sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=601145折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 15:32:41
840文字
会話率:0%
どこかの世界で王が死に、王座を我が手に収めようとする者たちが現実世界で争い始める。士堂と雲透はその渦の中心にゆっくりと引きずり込まれようとしていた。
全ての者は、王という偶像に囚われている。
最終更新:2021-09-29 23:49:34
13288文字
会話率:50%
「俺がみんなを成仏させてやる!!」-心優しきアンデットの挑戦
前世の記憶を持ちながら、異世界に転生した「正(ただし)」彼は何故かアンデッドに生まれ変わっていた。「生まれ変わった」という表現はおかしい、、、そう彼は転生先でもすでに死んでいた。
死して尚この世に囚われている「仲間」の魂を救うため、彼がとった行動とは⁈折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-17 15:50:56
4883文字
会話率:12%
魔法を扱う異端を、穢れの意を込めて「魔導士」と呼ぶ世界。魔力を嗅ぎ取ることができる青年リュートはその能力を買われ、旅芸人ダレンの一座に道案内として編入される。正体不明のダレン一行に疑念を抱きつつ、護衛のウィリング、不思議な少女アステラと共
に霧に包まれた大地を往く中、影共と呼ばれる怪物に襲われたリュートはアステラが魔女であることを知る。アステラは残虐非道な魔導士なのか、それとも、ただの少女なのか。囚われているある魔導士の救出を目論む彼らの計画に巻き込まれ、リュートの運命の歯車がゆっくりと動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-03 03:21:23
71123文字
会話率:39%
世界は文明が一度滅びた世界。その世界は闇に満ちていた。怨念や魑魅魍魎、妖魔が蔓延る世界。
魔法は神の奇跡と呼ばれいていた。古代人の残した技術は、その魔法を体現する事ができた。
しかし、闇が世界を覆っている。人は憎しみの輪廻に囚われてい
る。
ヴィアは魔装庸平、スコーリアーの一人だった。スコーリアーは怨念となった化け物を退治することを生業としている魔装兵士だった。
式神であり、相棒であるリユネと共に、怨念達と対峙する日々を過ごす。
しかし、そんな戦う日々を過ごすにつれ、機械であり、式神であるリユネに変化が起きてくる。
人から学び、人を思うようになる機械は、特別な存在だった。
戦いに対して、人の魂である怨念を殺すことに対して迷いを覚えるようになるリユネ。
主であるヴィアは、そんなリユネをどうすれば正しい方向へ導けるのかと苦悩する。
しかし、リユネは戦いから逃げようとはしなかった。自分が傷ついても、エラーを出しても戦い続ける。自分とは何かという答えを探しながら戦い続ける。
ヴィアとリユネは、迷いを抱きながらも共に戦い続ける。そして、様々な闇が襲い掛かる。
過去の柵を断ち切る為に。願いを見つけるために、二人は共に進んでいく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-02 22:49:30
72315文字
会話率:35%
人の欲で作られた精霊球『スピリットスピアー』それは精霊を閉じ込めマナを吸い取り人々の生活をより豊かにさせていた。
ある辺境の村で精霊と出会い友人となった少女は囚われている精霊を解放するため旅にでる
※カクヨム様にも掲載させていただいて
います折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-10 09:18:10
29030文字
会話率:63%
私はずっと、彼の鳥籠に囚われている。
何日、何年経ったのか分からない。
彼と過ごす日々が、幸せだった。
切ない恋愛ホラーサスペンス。
最終更新:2021-07-18 00:18:15
3698文字
会話率:20%
SNSが半永久的に凍結された日本。
人々は平和になったインターネット世界に安堵しつつも、刺激を求めていた。
そんな世の中で人気を得たアイドルグループ【Knock2 Alice】の紫担当・桜木弓は、アイドル・桜木弓であるということに異常に固執
している。なぜ彼女は桜木弓に囚われているのか。その檻を開ける鍵は、弓の過去にあった。抗う今は夢か現か。
傷だらけの少女が微睡みから目覚めるとき――それは甘い記憶と向き合うとき。
これは、アイドル・桜木弓の〝はじまり〟の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-30 00:00:00
83056文字
会話率:51%
ホリンは妻のエウェルを亡くし生きる希望を見失っていた。
彼は息子のフィンと父親のマナナーンに別れを告げ、雨が降りしきる家の外へと立ち去った。
ホリンと彼の遠縁にあたるルーグは父親のヌアザと兄のダグザを中核とするダーナと人々から呼ばれる上流階
級の親族たちと対立していた。
ルーグは妻のモリガンが彼女に執着する兄のディアンによってダーナの親族が根拠地としている神殿の地下牢に囚われている事を知ると激しく憤りホリンと結託してモリガンを救出しダーナの親族を神殿ごと爆破する計画を立てた。
ホリンは巨大な怪物に姿を変えダーナの親族を滅ぼすために暴動を引き起こした。
【登場人物】
ホリン…本編の主人公。
エウェル…ホリンの妻。
フィン…ホリンとエウェルの息子。
マナナーン…ホリンの父。ヌアザの弟。
サヴァ…妖精。
マッハ…フィンの愛犬。
ルーグ…ダグザの息子(三男)。モリガンの夫。
バウヴ…モリガンの侍女。
マハ…同上。
ネヴァン…同上。
ダグザ…ヌアザの息子(長男)。
ヌアザ…ダグザ、ディアン、ルーグの父。マナナーンの兄。
ディアン…ダグザの息子(次男)。
モリガン…ルーグの妻。
ディアドラ…ルーグとモリガンの娘。
*登場順です。本作はケルト神話の人物と物語を参考にしています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 12:10:04
8251文字
会話率:47%
「『囚われる』とは何か考えたことはあるだろうか。
『囚われる』それは、体が物が拘束を受けている状態ではなくて、精神が心が拘束されている状態を示しているんだ。
『囚われる』これは、他の人から言われて初めて自分のその状況に気がつく、
『囚われる
』これは、気がついても簡単に抜け出せない、
『捕らわれる』よりもそれは難しいことなんだ。」
昔誰かにながながと言われた言葉だ。言われたのは1回きりだが、久々に思い出した。それでもいつも通りカップラーメンを頬張りながら『その』ゲームに課金しガチャを回していた、根尾 晶 37歳。彼はその日『その』ゲームをクリアした。そして、彼と同じことを思い出していた幼馴染みの皆川 涼 、彼も『その』ゲームをクリアするのだった。
しかしどういうわけか、彼らは違う世界に来ていた。そして、その違う世界には二種類の人間がいることを彼らはまだ知らない「囚われている」人間と「捕らわれて」「囚われている」人間だ。アキラたちは……いや、どうだろう、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-17 00:38:24
112069文字
会話率:49%
『参場 あらすじ』
吉右衛門と弁慶、霞と三人で、霞を現世の巫女へと変えた黒幕、馬場頼嗣の屋敷に忍び込む。情報を得るために。そこにいたのは、霞が知っている馬場頼嗣ではなく別人で……
『弐場 あらすじ』
源義経が囚われている寺が消滅した。この
世の力とは思えない膨大なエネルギーを受け、何も残っていない状態で。そんな時、靜華が謎の少女をおんぶして屋敷に戻ってくる。
少女はその寺で、巫女の残滓の力を使い現世の巫女として作り変えられた少女だった。
『壱場 あらすじ』
前編、【竜の一族 降天の巫女編】 からおよそ半年後、
ようやく暖かくなった春の日に吉右衛門は顔に刀傷のある鎌田政光に仕事の依頼を受ける。
依頼内容は、鎌田の主人の奪還。
その、奪還作戦の相棒として吉右衛門につけられた男は、以前に静華に絡んだ弁慶。
弁慶は、静華の戒め通り、正業に就くためにいくつかの職を転々としていたらしいが、今は鎌田の主人の郎党になっていた。
捕らわれた主人の名は、源九郎義経。
弁慶とともに主人が捕らわれている山腹の寺に偵察に行くと、突然、篠笛の音とともに雷撃を食らう。あきらかに降天の巫女の力。静華は巫女の力を失ったと言っていたが……別な誰かと言うのか?幸いにも竜の加護で難を逃れた二人だが……
EP2 竜の一族 偽りの残滓編
全八場、中編読みきりシリーズ第二弾開始。
毎日10時過ぎ更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-27 10:24:45
60642文字
会話率:53%
私は悪役令嬢として生まれ生きている。
悪役令嬢なんてなりたくないのにそうしないと私は生きていけない。
悪役令嬢として何度も繰り返す。
そんな私は悪役令嬢じゃなくてお姫様になったのにやっぱり悪役令嬢に戻った。
そんな時、囚われている王子様に出
会った。
王子様は長年、囚われているのに逃げることを諦めない。
そんな王子様をここから逃がしてあげたい。
悪役令嬢の彼女は王子様を助けることはできるのでしょうか?
続きが気になる方はお読み下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-08 20:12:02
6247文字
会話率:40%
なぜか囚われている私の話。ホラーというか不気味系です。
即興小説トレーニングに匿名にて掲載。
お題:生きている嫉妬
必須要素:囚人
制限時間:15分
最終更新:2021-01-25 21:09:21
538文字
会話率:34%
薄暗い部屋に女の子が居た。
扉を乱暴に開け放った紺色の服の人が言う。
「おい!いつまでも寝てんじゃねえ!」
そう。彼女は囚われているのだった。
(ほのぼのです。)
最終更新:2021-01-20 14:42:09
1258文字
会話率:54%