”私の中に何かがいる・・”
立山連峰への旅行から帰って以来、真魚の体に寄生した”何か”。
その”何か”は、ある日突如覚醒した。
そして、自らを”マナ”と名乗り、宿主である真魚に人間狩りを強要し始める。
”人を喰い殺すなんて出来ない”
”マナ”の要求を必死で拒もうとする真魚。
しかし、真魚の精神、肉体を支配し、巧みにコントロールする”マナ”に、抵抗する術はなかった。
そして、真魚は毎夜美しい女を喰い殺し、残虐なモンスターへと変貌していくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 09:37:22
13660文字
会話率:6%
※※注意※※
本作はフィクションです。
毒のある野草を食べるなど、危険な行為を含んでいますがあくまで演出です。絶対に真似しないでください。
指定もしておりますが残酷な描写が強いと思います。
暴力的な内容や、下品な描写が含まれておりますので
、苦手な方は閲覧されませんようご注意ください。
**********
少し気が強いが情に厚く仲間思いな少女、中峰鞠ナ。
彼女は「花毒」と呼ばれる異能を発現し、突如喉元に鍵穴が出来た。
金属製のそれは細かい装飾が施されており、鍵を使って能力を開花させるというが、あまりに突然のできごとに戸惑うばかりであった。
それから。
不幸にも中峰鞠ナは花に救われ、全てを愚弄されることになる。
ひょろ長く胡散臭い男と、口も手癖も悪い危険な少女と、優しいルームメイトと。様々な人と出会い、別れて助け合いながら、鞠ナは一人ぼっちで茨の道を彷徨い歩く。
「ようこそ、花園へ。」
これは、罪のない子らを救うため必死に生きた母親の物語。
【この身が滅ぼうとも魂は逃がさないわ、絶対に。
――――だって、生きているもの。】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 19:37:54
61955文字
会話率:52%
「うぉぉぉぉ、俺が一体何をしたって言うんだぁぁぁ」響凶夜(ひびききょうや)は絶賛不幸のどん底にいた。家庭の事情で大学を中退、大した金も無く、いや…それどころか親の残した借金のせいで凶夜の元には日夜 眼光の鋭い借金取りの面々が「借りたものはキ
ッチリ返せ」と押しかけて来るレベル。「…これを打開するにはどうしたらいいんだ…そうだスロットだ! これしかない…一発当てて借金なんて完済してやるぜっ…」ごくり、と喉を鳴らし あまり深く考えずスロットに全てをかける。
しかし、それは異世界への入り口だった。
そこで出会ったのは、厨二病を拗らせた魔眼マニアや、頭が可哀想な自称魔物使いの少女の面々…。「俺は一体どーなっちまうんだ?そしてここはどこなんだぁぁぁぁーーーー!」異世界バトルコメディです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 15:21:07
198968文字
会話率:49%
現代に近い異世界に転移したとある男性の物語。
とある男性は異世界にしか思えない人間と亜人が共存する都市を見て異世界と推測、都市の外にでて、座ったヵ所が落下、地下通路に落ちる、地下通路の先に椅子に座ったまま眠る一人の少女、だが腹も減った、
喉も渇いた、とある男性はひとまず食べ物、飲み物を探す。
少女の近くにある箱から肉まんを見つけ、食べると表示されたステータス等はカンストを表示、少女に脈を測るとスキルドレインを得た。
少女に自己紹介したら、起きた少女に年齢が違うと指摘され、初めて若返った事を理解した。
遺跡は神の光という名前のついた古代兵器、少女ととある男性はひとまずに話し合いを開始。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 16:20:03
1611文字
会話率:66%
◾️プロローグ◾️
「一目惚れ」という言葉は何といい加減なものだろうか。相手の容姿だけを評価して「好き」だの「惚れた」だのと、本当に馬鹿みたいだと思う。大切なのは中身じゃないのか?
昨日の自分はそう思っていた…
けれど、今の自分は
違う。
目の前に居る少女を見て確信する。脈打つ鼓動を感じながら、あぁ、自分はこの綺麗な造形の顔に見惚れているのだと。彼女が纏う周りの空気でさえ美しいと感じた。これが世に言う一目惚れというやつなのかもしれない、と。
15年と4ヶ月の人生の中で経験した事のない衝動に駆られ、考えるよりも先に口が動いていた。
「好きです」
相手の耳に届くか届かないかギリギリの声量が自分の喉から発せられた。
「…?」
どうやら話しかけられたことに気付いたらしい隣の席に座る少女は、こちらを向いて首を傾げる。聞こえていたのだろうか?特に変な反応は見られないが、当たり前だ。初対面の男子から急に告白を受けたのだとは夢にも思わないだろう。
状況を把握できていない様子の彼女は、話しかけたまま固まっている俺を見て少し困ったような顔をする。それも可愛い。超可愛い。好きだ。しかしそれらの言葉を口に出す事はなく、自分が今とんでもない発言をしたという後悔が心の中に急速に芽生えてくる。
「ごめん、何でもない」
俺がそう言うと彼女は不思議そうな顔をして、教員が立つ黒板の方を向いた。幸いなことに教室の中は他のクラスメイト達の声で騒がしく、先程の自分の発言は誰にも聞かれていないようだ。
「ふぅ、落ち着けよ俺」
危ない危ない。1日目からヤバい奴扱いをされる所だった。いや、初対面の女子に告白している時点で、その表現も間違ってはないのだが。
入学式を終えて教室に戻ってきた俺たち1年Bクラスは、これからお世話になるであろう担当教師の学校設備の説明や質疑応答に耳を傾けていた。
お気づきの方も居るだろう。何を隠そう今日は入学式、青春を代表する高校生活の始まりの1日目である。
そしてこれは俺の、自他共に認める公式ぼっちの、恋の記録である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 22:50:08
5464文字
会話率:41%
山深い神津湖のボートで、県議の息子・神尾礼司の変死体が発見された。
喉奥に押し込まれていたのは、電源が作動したままのバイブレーター。
捜査に協力する元刑事・榊圭一は、神尾と共に湖にいたとされる“友枝美月”という女の行方を追う。
調査の末、浮
かび上がるのは十年前の“家政婦の転落死”と、神尾の過去の悪行。
女の正体は、黙らされた母の娘だった。
語られなかった声が、湖上で再び形を持つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-07 17:03:20
1826文字
会話率:27%
狐の里に暮らす「山吹」は、ある日里長に縁談を受けるよう命じられる。しかもそんじょそこらの縁談ではなく、名門狼一族の次期里長「青藍」との縁談。しかも条件付きのその縁談は、一週間の間狼の里で暮らし、青藍が期限内に正式に婚姻を申し込まない限りご破
算になるのだという。狐の里長は喉から手が出るほど狼一族の後ろ盾を欲しがり、青藍を篭絡せよと山吹に命じる。嫌々ながらも逆らえない山吹は狼の里へと向かい、そこで青藍と挨拶を交わすもどうも相手はそっけない。これは負け戦だと困った山吹は、その日の夜、青藍と従者の会話を耳にしてしまうのだが、それは山吹にとって思いもよらぬ展開で……?
「糸目でしなやかな外見の狐族、したたかで飄々として、計算高く食えない気高さがあって欲しい。それでいて、どこかはんなりしていて、狐里のなまりも愛らしいに違いない」
「……狐族に夢を見すぎでは?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 19:06:14
15563文字
会話率:48%
第5代ローマ皇帝ネロはガルバや親友のオトに反乱を起こされ皇帝から一転、国家の敵に指定された。
ネロは数人の配下とローマを脱出し、友好関係にあったアルメニアへの亡命を目指す。
しかし途中で身を隠した解放奴隷パオラの別荘で追手に見つかってしまう
。
ネロは捕えられることを恐れて喉を自殺した。
死んだネロは真っ暗な空間で目を覚ます。そこに現れたのは冥府の王ハデスだった。
ハデスはネロに取引を持ちかける。取引の内容はネロを戴冠式の日に飛ばし、人生をやり直させる代わりに、今よりも長く生きろというものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 00:00:00
79339文字
会話率:46%
唐突に超能力が発言した小林沙月。世界は小林沙月を喉から手が出るほど研究したいが、そう簡単な話ではない。そこで、俺が同じ高校に行って、恋に落として研究させてもらう、小林沙月捕獲作戦を実行することにした。
最終更新:2025-03-25 09:00:00
7833文字
会話率:79%
「勇者の子」、それがフィレンの人生のすべてを縛りつけていた。
だが、魔力を持たない彼は父のような勇者にはなれない。
「失敗作」、いつしか彼に付けられた呼び名。
それでも、理解ある者たちに支えられながらフィレンは研鑽を続けた。
ところが、
フィレンは何者かに攫われる。
彼が連れて行かれたのは、闘技場。命が金で取引される世界だった。
剣闘士として生きることを余儀なくされた彼は、死と隣り合わせの日々の中で戦い続ける。
それから数年――。
思いがけずして、フィレンは脱出に成功する。
数年ぶりの外の世界で待っていたのは、焼けた大地、崩れ落ちた家々、生き物がいない地獄だった。
混乱の中、フィレンは家族の元に辿り着く。
しかし、待ち受けていたのは信じがたい現実だった。
地に伏しながらも、生きるために足掻き、歯も剥き出しにして吠えるフィレンは、存在しない新たな歴史を刻む。
これは勇者になれなかった少年が、英雄になる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 18:01:08
80266文字
会話率:49%
「お前が邪魔なんだ」
――最愛の夫にそう告げられ、毒を飲まされた王太子妃ミシェリア。
喉を焼くような激痛の中、幼い息子の泣き叫ぶ声を聞きながら、彼女の人生は幕を閉じた……はずだった。
しかし次に目覚めたのは、 "12歳の私&qu
ot; のベッドの上!?
「えっ、これって……まさか、回帰してる!?」
今度こそ破滅は絶対に回避! 前世で私を殺したミリスクレベン王太子とは絶対に結婚しない!!
そう決意したミシェリアは、全力で婚約破棄へ動き出す。
「王子との婚約? そんなの即破棄でお願いします! さあ、新しい結婚相手を探さなきゃ!」
だがそんな彼女の前に現れたのは、 "声を失った" 銀髪の公爵、ヴィヴィエン・ラヴェルノワ。
氷のように美しい彼の瞳は、どこか切なげで……なぜか私を見つめて離さない。
「え、ちょっと待って、公爵様……なぜそんなに優しいんですか!?」
さらに、なぜか 前世の夫だったミリスクレベン王太子が執拗に迫ってくる !?
「ミシェリア……お前は俺のものだろう?」
「いえいえ、もうご縁はなかったので!!」
逃げたいのに逃げられない!?
前世の運命を変えたいのに、なぜか今度は 縁のなかった公爵様に甘く溺愛されてしまう !?
「……もう、お前を離さない」
無口な公爵 vs 執着系王子!
逃げたいのに愛される!? 波乱の回帰ラブファンタジー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 11:21:30
237255文字
会話率:27%
『お前は何ができる?』
男性――【沈黙】サイレンが私に問う。筆談で、だ。
『ここは戦場。役立たずを養う余裕はない』
これほどロマンチックさを欠いた初夜もないだろう――。
指揮を高める彼方まで轟く声と、自ら先陣を切る勇猛さで、多大な功
績を残した【勝ち鬨】サイレン。しかし壮絶な撤退戦で喉に致命的な傷を負ったサイレンは、声と自信を失い、敵国・魔王国と領土を接する辺境領サイラスに転封されてしまった。
辺境都市サイラスは【沈黙の魔王】による【沈黙魔術】の所為で、一切の音が聴こえない特異な地。行軍・築城・戦闘――あらゆる行動に命令・号令が必須な軍隊において、これほど戦いにくい地も他にない。サイラスは城壁造りもままならず、魔の森から無限に湧き出てくる魔物に苦しめられていた。
『手話です。それが、私にできる全てです』
そんな地獄の地に、捨てられるようにして嫁いできた女性・ライト。彼女が異世界に持ち込んだ【手話】はやがて、この最悪の状況を一変させることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 11:37:35
30659文字
会話率:19%
勇者候補パーティー所属の熟練闇魔術士、《バクタ・ナガラ》。
頼れる仲間たちと共に竜王を討伐し、勝利を掴んだ──はずだった。
だが、竜王の転生能力に巻き込まれ、
気づけば魔術の才能S級の少年《アカツキ》の身体に転生していた。
しかも俺だけじ
ゃない。
討伐したはずの竜王まで、一緒に転生憑依してる……!?
喉の病気で魔術の詠唱すらできない天才少年、アカツキ。
生きるために俺は《触手魔術》を使い、アカツキの喉を治療した。
だが、その瞬間、俺は気づいてしまう。
──アカツキの魂はまだ、この身体の中に残っていたのだ。
こうして俺(憑依中)、教え子(本来の持ち主)、
そして討伐したはずの竜王(なぜか憑依中)。
「3つの魂が1つの身体を共有する」、この奇妙なトリオの状況で、
俺はアカツキの「家庭教師」として、彼に魔術を教えることになった。
「僕、また空を飛んでみたいです!触手で!」
「そっかー空かー……え?触手で?」
……何故か気に入られてしまった、俺の触手魔術を。
元のパーティーに戻る方法を探しつつ、
教え子(と竜王)を鍛え上げる俺の奮闘記が、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 20:04:15
224228文字
会話率:35%
身体が弱く、ベッドの住人として生きていたはずの柳原ミコト。気が付くと(ほんとは知ってるよ。餅を喉に詰まらせて死亡)クリスティーン=レイルという男爵令嬢になっていた。
父男爵にこのポプリを絶対に肌身離さずに持って行けとなかば強制された。
魅了
アイテムで学園滅茶苦茶にするのも、この髪の色(ピンク!)もイヤ!絶対になんとかしてやるんだから!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-13 15:42:16
9136文字
会話率:47%
飼うと決めてから覚悟はしていたつもりだった。
出会ってから十数年、よく生きてくれた……愛猫と間違いなく言える。
君と過ごす時間はとても穏やかで優しくて、ささくれ立った心を癒してくれた。
君が日に日に元気をなくして行く様に、改め
て覚悟が揺らぐのを感じていたよ。
側にいてやりたかった、ごめん……後悔が募る。
君がいない日々は酷く色褪せていて、とても無気力になってしまう。
食事も喉を通らない、どうでもいい……
今日、同僚に何か言われた気がするけど覚えていない……鬱陶しいと感じただけだった。どうせ仕事を押し付けてきただけだ。
騙されて、利用されて、嗤われて……うんざりだ。
あぁ、眠い……
夢で君に会えるかな?
もし、また会えるならまた一緒に暮らしたいな。
一緒に遊んで……
一緒に昼寝して……
穏やかで……
優しくて……
温かくて……
のんびりと……
だらけた時間を……
……
ミーナ……
また……
会いたいよ……
…………
……
その日、彼はその世界から姿を消した。
始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-13 00:00:00
2447284文字
会話率:56%
出オチです。まことにすまん。
『怪談 猫の怨念』→『「階段に猫がおんねん」』レベルです。
あまりにも字数が少ないのであとは〝ぱられるおっちゃんず〟ネタで字数を稼ぎます。オチはありません。つまり内容は無いよ。あーあ・・・あ゛ー、今日も喉の調
子がよくないようです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 03:00:00
6192文字
会話率:14%
餅を喉に詰まらせて死んだ爺の霊が泣いている。
しいな ここみ様主催企画『冬のホラー企画3』参加作品です。
最終更新:2025-01-31 01:00:00
410文字
会話率:15%
旧友と話していたら、喉に魚の小骨が刺さって抜けない感覚に襲われる。
キーワード:
最終更新:2025-01-21 00:14:52
560文字
会話率:0%
「そうだ、お前が行けばいい」
敗戦国の第一王女・ソニアは王家の血を引きながらも『聖女』の力を持たないおちこぼれのできそこないだった。
敵国ティエラリアから示された和睦の条件は『聖女の力を持つ王家の女性を嫁がせること』。『真なる聖女』で
ある第二王女アイラを差し出すことを渋った王は、できそこないのソニアを敵国王弟に嫁がせることにした。
――そんなことをして許されるのだろうか。
そして迎えた初夜。閨を訪れた王弟にソニアはたまらず全てを打ち明けた。己の喉にナイフをあてがいながら。
「わ、私はあなたに愛される資格を持ちません! 私は父の思惑により送り出された力を持たぬ落ちこぼれ! 偽りの聖女! しかし、私と父は罪深いなれど民に罪はありません! どうぞ私めの命を持って矛を納めてはいただけないでしょうか!?」
「待て、ちょっと待て。落ち着け」
落ちこぼれソニアは自死を阻まれ「私はいつ裁かれるのでしょうか……?」と死んだ魚の目で毎日を過ごすのだが、ソニアが来て以来、ティエラリアの国は日々豊かになっていき……。
代わりにソニアのいなくなった祖国はどんどんと……。
自分の能力全否定ネガティブ無自覚チート聖女(処刑の日はいつなんでしょうか!)と冷静ドッグトレーナー系イケメン王弟(なんで君の思考はいつもそこに収束していくんだ?)の勘違いラブコメです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-11 22:54:52
218160文字
会話率:51%
コンコン。
木の扉をノックする音が、古い石造のアパートの廊下に響く。
ノックの主は少し待ったが、反応がないので再び木の扉を叩く。
コンコン。
さっきとまったく同じリズムで音が鳴った。
コンコン。
コンコン。
コンコン
。
「うるせぇな! さっきから! 一体何時だと思ってんだ!?」
足音が近づいてきて、内開きのドアが乱暴に開けられる。
中からは、血管をひたいに浮き立たせた男が現れた。
声色の通り、かなり不機嫌そうに見える。
しかしノックの主が、人の良さそうな笑顔を浮かべた少女であったことが分かると、男は途端に表情を変える。
「……おやおや、シスターさんじゃないですか。こんな時間に一体なんのようで──」
男はニヤケ面のまま、背中から床に倒れた。
シスターが男の喉元にナイフを突き立てたからだ。
死体を踏み越えるとき、シスターからは一切の表情が消えていた。
衝撃音を不審に思ったか、奥のドアから女が現れる。
女はシスターと血の海に沈んでいく男とを交互に見て、顔を引きつらせた。
女が口元に手をやるのと同時に、乾いた音がひとつ鳴り、女は背中から倒れる。
シスターが奥の部屋へと入ると、ふたつの発砲音が鳴った。
再び死体を踏み越え、シスターは外へ出る。
長い芦毛色の髪を揺らしながら歩くシスターの表情は、とても柔和な笑顔だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-11 19:00:00
10993文字
会話率:54%