侯爵家次男ルークは、婚約者である公爵家令嬢エミリアに向かってこう言った。
「いきなりで悪いが、エミリア……僕は君との婚約を破棄したいと思っている」
一方のエミリアは平然とこう返した。
「奇遇ですわね。わたくしも貴方との婚約を破棄したい
と思っていましたの」
ルークにもエミリアにも、目の前にいる婚約者とは別に想い人がいる。
だから二人して婚約破棄を望んでいるわけだが、二人して自分が婚約破棄される側に回ることは断固として拒否していた。
「どうやら君は、僕が手ずから婚約を破棄するにふさわしい相手のようだな」
「貴方こそ、わたくし自らが婚約を破棄するにふさわしい相手のようですわね」
そうして二人は、互いの想い人が出席する社交パーティを決戦の場に選んだ。
パーティの場で、どちらが先に婚約破棄を発表し、想い人との婚約をこぎつけることができるか……仁義なき婚約破棄(たたかい)が、今まさに始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-17 09:00:00
4521文字
会話率:41%
人類vsメスガキの仁義なき戦い。(仮)
最終更新:2022-06-17 16:09:03
27175文字
会話率:48%
死にかけの小僧が、メイドとして仕え体と心を成長させていく。
主人である、『アルタス』は非道な男だが仁義は通すそうで
最終更新:2022-06-13 21:52:30
4238文字
会話率:61%
『そろそろ、決着をつけるときがきたようだな』
この街の商店街の北東側を支配する龍爪連合の頭・リュウの言葉に、タイガーファングファミリーのボスであるトラは明るいトーンでありながら好戦的な言葉を返した。
『ヘイヘイヘイ! もう決着はついてるだ
ろ? ……アンタの負けでな、リュウ!!』
商店街近くの空き地に流れる不穏な風には張り詰めた戦いの気配が滲む。
何度となく縄張り争いを繰り広げる二つの組織は今、新たな戦いの一ページを歴史に刻もうとしていた。
*本作は、拙作である「どうぶつのきもち」の拍手小話として掲載していましたが、そちらの拍手撤去に伴い今回短編として投稿しております。拍手小話であったにも関わらず「どうぶつのきもち」本編とはなんの関係もありませんので、本作単独でお楽しみくだされば幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-19 12:00:00
3195文字
会話率:64%
ある日、変態キモデブ領主は奴隷ちゃんを購入した! そして、触手などを用いた悪辣卑劣すぎる変態調教の数々を奴隷ちゃんに施し、誰に見せても恥ずかしくない立派な雌豚へと仕立て上げようと画策するのであった!
最終更新:2022-04-22 18:22:00
1281文字
会話率:60%
宮廷画家のジミグ・ネヴァは半年も続くスランプから抜け出せないでいた。明日には王城を出て行こう。田舎に引っ込んで静かに余生を過ごそう。そう決意したジミグの前に現れたのは竜舎番の美しい少女だった。
「君の絵を描かせてくれ!」とジミグに頼み込まれ
た少女は「お前の相手してる暇ねーから」と冷たく言い放つ。絵が描けない宮廷画家とエルフと人間の混血であるアプティカのどたばたで優しい恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 21:51:28
44085文字
会話率:42%
オラオラ系悪役ヒロイン。
悪井 舞は城宮県百台市の暴走族グループ・フォンデブルグでリーダーをつとめる十七歳。
剣道三段、柔道四段。空手も四段の有段者。名実共に最強のヤンキー娘。
彼女は市外のライバル暴走族とチキンレースで深夜
の勝負に挑むも卑怯な罠によって命を落とす。彼女が目を覚ました時には辺り一帯は緑が生い茂る森の中。
乙女ゲーム『乙女戦記フォンデブルグ』の世界にヒロインのソロア・デューイとして転生を果たす。だが切り替えの早い彼女はすんなりと現実を受け入れる。
そこで出会った人物はゲームの攻略対象であるイケメン王子、しかし彼女の本命(推しキャラ)は非攻略対象のイケメン王子の父親。ナイスミドルな国王陛下だった。
出会った王子に狂犬の如く噛み付くヒロインとその光景を目の当たりにして発狂するヒロインの親友。
「テメエなんて眼中にねえんだよ!! 私のハートは国王陛下にフォーリンラブだって話だよおおおおおおおお!!」
「ソロアちゃん、その発言も充分に不敬罪だからねえええ!!」
いきなり王子に噛み付いて王城の牢獄にぶち込まれるも国王の一言によって釈放されて彼女はとある役割を与えられる。彼女は乙女ゲームの世界で自分に与えられた役割を仁義に則って全うする事を決意した。
これは乙女ゲームのヒロインに転生したオラオラなヤンキー娘とナヨナヨな王子の恋の物語。
前半はシュール系コメディ、後半は割と純愛に仕上げました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 17:59:07
50000文字
会話率:34%
俺、上倉晴翔(うえくらはると)は大の年上好き。なのに、好かれるのは決まって年下の子ばかり。ただ、隣の部屋に黒髪ロングの清楚系天然お姉さんが入居してから、少し事情が変わった。名前は初川優里亜(はつかわゆりあ)。年上女子と奇跡的に出会えたことに
歓喜していたのだが……。
「ねぇ……なんで私たちと距離を置くの……やだよ、やだよ……」
「年上の人と話している晴翔ってなんかムカつくのよね。関わらないでもらえるかしら?」
「ふふふ、年上を見て発情するとは晴翔先輩らしい。だが、この私で性欲発散要員はこと足りているだろう?」
年下の女友達が、エッチなお姉さんとの関係を全力で阻止しようとしてくるせいで、全然うまくいかないんだ。
年下に好かれるのはうれしいけど、俺は年上推しなんだ! だからグイグイこないでよ!
「絶対にあんたと初川さんをくっつかせないようにするんだから!」
……かくして、年下同盟軍と隣のお姉さん軍との、仁義なき恋愛戦争が幕を開けたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-03 21:02:16
68664文字
会話率:55%
「クリスティ・クォーリア――君との婚約は破棄させてもらう」
パーティの最中、婚約者から別れを告げられたクリスティは、彼に地獄を見せてやることにした。
――実はクリスティ、大のおじいちゃん子であり、病気の祖父に花嫁姿を見せてやるため、ずっと頑
張ってきたのだ。だからこんなところで婚約破棄されるわけにはいかなかった。
やられてはやり返すという争いを繰り返すうちに、悪女が大切なものに気付くお話。
※ラブコメです。なんだかんだできゅんな(?)ラブストーリーになっていきます。(たぶん)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-04 23:04:28
83830文字
会話率:50%
子供の頃って、バスの停車ボタンを押すために必死じゃなかったですか?
あれです。
最終更新:2022-01-23 20:15:56
2265文字
会話率:17%
侯爵令嬢キサラは婚約者である公爵令息ロステオから、日々冷遇されていた。ずっと我慢していたキサラだったが、ロステオの一言で我慢の限界が訪れた。キサラの反撃が今始まる。
最終更新:2021-12-24 18:04:00
3754文字
会話率:50%
極道極道極道極道。。
最終更新:2021-12-24 10:41:34
3000文字
会話率:0%
詩人界一、速い男を決める競技!50メートル走、優勝はムラカワアオイ君だー
最終更新:2021-08-22 12:30:08
416文字
会話率:0%
今より少し未来、天の川銀河太陽系第三惑星の地球ではテンバイヤーが蔓延り、正常な流通の阻害をしていた。多分どこにでもいる普通のニート、吉備(きび)桃太郎(ももたろう)は最新ゲーム機の抽選販売に参加してテンバイヤーによる悪行を目の当たりにする。
テンバイヤーの悪行に激怒した桃太郎は、単身でテンバイヤーの拠点に乗り込み壊滅させる。その報復として家をテンバイヤー達に焼かれた事で復讐を誓った桃太郎はその道すがら三人の仲間と出会う事になる。
自分を律して、鬼どもを斬り倒せ! 仁義なきアクション復讐譚、開幕!
EPISPDE1は毎日投稿、EPISPDE2以降は毎週日曜日に投稿予定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-19 12:00:00
92152文字
会話率:43%
日向ぼっこをして完全に脱力している彼女に、私は息を止め慎重に忍び寄ります。右手に装備したコームを背中に隠し持ち、一歩一歩近づいていきます。床がわずかに軋み、じわりと汗が吹き出します。彼女はチラリと気だるげにこちらを振り返りましたが、特別気
にする様子もなくグルーミングを始めました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-29 20:06:02
1224文字
会話率:16%
「こんな家、絶対に。絶対に出てってやるんだから――ッ!!」
【異世界の姫君】から一転。
転生魔法で極道の頂点【鬼頭組】の孫娘に生まれ落ちた鬼頭神無は現状に飽き飽きしていた。
退屈な毎日。血みどろの闘争。
現代日本に転生したはずが、前世と変
わらぬチートライフ。
「退屈な日常の先には――『夢』がある?」
そう気づいて【画面の向こう】に【異世界転生】したはずなのに……
『極道の孫娘に転生するとか聞いてないッッ!!』
こちとら平和にひっそりオタ活したいだけなのに、なんでこうなったわたしの人生ッッ!!
自由な気ままな【聖典(マンガ)】ライフが、いつのまにやらバトルざんまい。
――自分の力で生きたいのに、テメェ等がいちゃ話にならねぇッッッ!!
これじゃあ推しに貢ぐのもままならん!!
オタ生活――略して【オタ道】を極めんとする乙女の拳が男どもをなぎ倒す。
そしてクリスマスーー限界を迎えた神無の拳が天を掴む。
極道? 襲名? 逃がさない?
うるせぇ!! そんなことより【就活】じゃッッ!!
「いい加減に観念しやがれ神無!! テメェは儂の跡を継ぐ資格があるんだ」
「うっさい耄碌じじい。そんな事よりわたしを解放しろ!!」
世の中、【愛】だけじゃ回らない(笑)
【愛】と【友情】の垣根を超え、神無は無事、【オタ道】を極められるのか!?
これはそんな【推し】への愛に溢れ、うっかり転生魔法を使っちゃった『元』異世界出身のお姫様による【仁義】と【物欲】にまみれた真・異世界系【就活ファンタジー】
※毎日、夜7時投稿の予定です
※セルフレイティングは念のためです。基本的グロい描写はありません
※完結☆保障 感想、絡みは気軽にどうぞ!! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-23 12:34:27
17926文字
会話率:23%
日本中部東海とある市街地某工事現場にて、
ソレ―事故(事件)―は起こった。
見習左官士の手迎衛仁義(たむかえじんぎ)はここ最近度々起こる自身の身の回りのコトについて解決させようと罠と理解しながらも自身が関わっている、工事現場へ行く。果たして
その場には想像通りの人物が本来ならば関係者以外立入禁止のココにいてはならない人物―自身(おのれ)のストーカー―と対峙する。
そしてそのストーカーから、信じられない台詞(ことば)を聞き衝撃を受ける。
果たして。
その台詞(ことば)とは、
その台詞(ことば)を切っ掛けに起きる事件(事故)とは―――!?
どうなる、手迎衛仁義(たむかえじんぎ)………!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-15 23:33:57
2178文字
会話率:33%
レイアン王国には代々対立を続ける二家の大貴族がある。両家の末裔である二人は、互いに親である当主より「貴族学院にて相手の末裔を篭絡せよ」との命を受けた。かくして〈氷の貴公子カロス〉と〈人形姫シャルロッテ〉の、冷酷な仁義なき情報戦が始まった。
ただし、両家が一つ見落としていることがあった。それは冷酷な賢才であるはずの〈氷の貴公子〉と〈人形姫〉が、二人揃って恋愛に疎く、奥手でチョロかったことである。
※本作は他サイト様でも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-22 17:00:00
9921文字
会話率:26%
「すべての都道府県はソウルフードを冠すこととする」
20XX年、時の総理大臣はそう言った。
特色を覚えてもらうために制定された、都道府県ソウルフード冠法案である。
制定するソウルフードのかぶりは「キャラかぶりご法度」の考え方か
ら原則禁止となり、各都道府県は冠するソウルフードの選定に奔走することとなる。
ソウルフード冠法案制定前からうどん県を名乗っていた香川県は、既成事実をもって福岡県をねじふせ、名実ともにうどん県となった。
平和的に決まった県にはりんご県の青森県があり、法案可決翌日にはりんご県を名乗り、りんご製品の売上をあげた。
勿論、平和的に決まったところだけではない。
栃木県は餃子県なのか。
ひよこ県はどこかなのか。
おんせん県を許して良いのか。
芋煮県はどこが名乗るべきか。
茨城県は県全体が納豆県なのか。
そして、ソウルフード冠法案最大の抗争は広島県と大阪府で勃発することとなる。
「広島県は既にソウルフードがついてますがな」
「大阪さん、あんたが作っとるんは混ぜ焼きじゃけぇのう」
お好み焼きをソウルフードにもつ大阪府と広島県である。
20XX年、ソウルフードを巡る仁義なき戦いが今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-14 13:24:42
495文字
会話率:18%
※「ヒロインは誰も攻略せずに自然体で生きる」から改題しました!
ヒロインに転生してしまった私は、その世界で攻略対象と出会う運命。
でも、それは同時にライバル令嬢との仁義なき戦いがもれなくついてくるということ。
もう、女同士の面倒なバトルは
こりごりです。私は誰も攻略しません!
そう思ってあれこれ頑張っているのに気を抜くと誰かのルートに乗せられてしまう?
主役だって自由に生きたい。強運ラブコメです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-14 09:24:12
78871文字
会話率:29%
この世界は四つの国に各一つの都市で構成される狭く小さな世界。魔力が満ち溢れ自然は豊かで気候も安定している。その四つの国はそれぞれ火、水、風、土の魔法における四大元素の特徴が表れた気候、国土を有している。其々の国名もまた四つの属性を冠したもの
だ。その四国は東西南北に分かれていてその中心には鬱蒼と木々が生い茂る森林と遥か昔に飛来した隕石によるクレーターが存在する。
唯一どの国のものでもない土地。そこは『神秘の森』と呼ばれ、立ち入るものは誰もいない。その理由は各国で『天使がいる』、『強力な魔物の住み処である』、『隕石の放つ魔力が有害』、等々、様々な噂話が真しやかに囁かれているからに他ならない。
これから語る物語はそんな狭く小さな世界で正義とは何かという問いを突き詰めようとした真面目でありながらいい加減で粗野な義賊を中心に繰り広げられる、幻想的でありながらひどく人間味溢れる物語。ではどうぞお楽しみあれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-12 21:47:22
9716文字
会話率:45%