ときは一九九三年、モガディシュに二機のUH六〇ブラックホーク中型多目的軍用ヘリコプターが墜落し、合衆国《ステイツ》の上層部は強い危機感を抱いていた。
米国は今後も必要に応じて世界中で展開し続けたい。だが、兵士たちの遺体が裸にされ、引きず
り回されるという映像が全世界に向けて放送されるのはごめんだ。
そこで生み出されたのが、遺伝子情報を戦闘に特化した形に変更を加えた特殊部隊員《オペレータ》。“人喰らい《マンイーター》”と呼ばれる存在だ。
“人喰らい”のウィリアムは仲間たちとともに、自身を裏切ってオアシスのなかの研究所跡に立てこもる主任設計者《チーフデザイナー》の身柄を確保するために、戦地へ赴く。
そこで待ち受けているのは過酷な戦場だった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-16 00:00:00
10365文字
会話率:28%
本作品の舞台は一九九八年であるため、「統合失調症」を使用せず、
当時の呼称である「精神分裂病」を使用しています。
また現在の「看護師」は、作品では「看護士、看護婦」としています。
ご了承ください。
主要登場人物
渡條成美:とじょうなるみ
一九九五年に心理系の大学を卒業し、平和病院に入職。認定心理士の資格しかなかったが、職名は臨床心理士。二〇三〇年現在、臨床心理士、公認心理師。臨床心理課の課長を務める。
野神静子:のがみしずこ
長年心理職に携わり、臨床心理士の資格が創設された一九八八年に同資格を取得する。一九九八年当時、平和病院臨床心理課の課長。
古城語楼:こじょうごろう
朝霞大学附属病院に心理士として六年勤務。そのあと平和病院へ転職する。臨床心理士。
大杉勉:おおすぎつとむ
平和病院院長、理事長。
池森都司雄:いけもりとしお
朝霞大学心理学科教授。臨床心理士。
先崎正人:せんざきまさと
平和病院の精神科医。
山田優作:やまだゆうさく
精神分裂病と診断された患者。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-09 17:39:17
26305文字
会話率:43%
一九五五年(昭和三十年)生まれの大空は、当時の名前としては珍しく、『だいすけ』と読んだ。幼いころから、名前に触れられることがいやで、隠れるように生きてきた。大人になって、イースター島のモアイ像を知り、周りの誰からの干渉も拒むように、立ち続け
ているモアイが、自分と似ていると思う。以来、幻となって、かたわらにモアイがいるようになる。
一九九八年(平成十年)、四十三歳となった、大空は愛田(あいた)県の県職員として、県南部の御背(おぜ)地区に赴任している。桜ケ丘(さくらがおか)の実家に、年老いた母親をひとりで残しているのが気がかりだ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-19 22:00:00
47800文字
会話率:19%
平凡で、特にこれと言った特技のない少年がいた。
それが、なんの手違いか。彼の知らぬ間に彼のクラスメイトは異世界に召喚され…出遅れた彼は、転生!?
しかも、人造人間だって!?
力と能力は一級品だけども、身体は言う事を聞かないし、酷く燃費が
悪い!
状況に流され、翻弄され続けながら、それでも彼は今日も一日頑張っている。
○○○
超・投稿不定期。
気が向けば書き、気が向けば投稿します。
※筆者は趣味で描いてます。色々と期待しないで、優しい目で見守りながら読んで下さると幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-11 12:00:00
36172文字
会話率:23%
その日、友人が落ちた。永遠にも思える暗闇に落ちて行った。俺の手は友人に届く事はなく、助ける事が出来なかった。
何度も悔いた。悔いて後悔して悲しみ続けた。けれど、友人は戻ってこなかった。
その日、俺は落ちた。地獄のような深淵に落ちた。だけど
、俺は生き残れた。
死にたくない。その言葉だけが俺の心に釘となって深く突き刺さり、俺を動かし続けた。
そして俺は、俺達は、人間を辞め、身体を捨て、心を変化させた。
次に会う時。それは、感動の再会か、それとも、非情なる殺し合いか…。
主人公最強系です。それと、主人公よく暴走します。横暴な所もあります。御都合主義的な所もあると思います。苦手な方は…。
週に何度か投稿すると思います。
なので、暇な時にでも一気読みでもして下さい。
もし、お気に召してくれたらブックマークとか宜しくです。
感想や意見なども、気が向いたら宜しくです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-03 16:55:26
433922文字
会話率:33%
全ての人々が機械に監視された世界。働かなくても生きていける。そんな時代に生を受けたとある人達。彼等が動き出した時、世界が変わる。
続きは書くつもりありません。暇潰しで書きました。
リクエストがあれば頑張って書きます。
最終更新:2016-09-05 21:13:47
3523文字
会話率:15%
都内の広告代理店に勤務している坂田祐介は、一九九八年初春に不思議な体験をする。それは、現実の時間で七、八秒の出来事が記憶の中での体験では一年にも及ぶものであった。坂田の体験したはずの記憶を辿りながら物語は展開していく。
ある日、同僚のグラフ
ィックデザイナーの早川満は突然「山」が理由もなく気になりはじめて翻弄する。早川は坂田を巻き込みながら、何故「山」が気になるのかを探っていくうちに登山家の黒川一郎と出会う。黒川は二人にふくろう蝶の不思議な話をし、ファイルムメーカーの企画する世界の著名なカメラマンがある「瞬間」に一斉にシャッターを押す写真集の制作を依頼してくる。「写真集」と「山」。物語は偶然と必然のプロットを繋ぐよう展開する。すべての偶然が繋がっていく。
早川が気になっていたのは実は「山」ではなく「ピラミッド」であった事に二人はたどり着き、それは三千年後の人類にとって重要な全世界で展開されるプロジェクトである事を認識する。操られている・・・・・・誰かに。
二人は、ピラミッドプロジェクトの全貌を必死で探ろうとする。登山家である黒川は実は、人類学、医学、天文学、考古学などの学位をもつ学者であった。黒川は水先案内人のように、二人を導いていく。そして、ついに「山」「写真集」そして「ピラミッド」が繋がり「ピラミッドプロジェクト」の全貌が明らかになる。しかし、実行するにはどうしても必要な協力者がいる。
黒川は、手をかざして不治の病を治すことが突然できるようになった高木光を紹介する。高木は政財界の人脈をもって「ピラミッドプロジェクト」に協力することになる。そこに、英国から帰国した男、加藤が一九九九年一二月三一日に、全世界のテレビ局が同時に二四時間番組を放送するという「ミレニアムプロジェクト」の協力を高木光のところに持ち込む。「ピラミッドプロジェクト」と「ミレニアムプロジェクト」が繋がっていく。早川が「山」が気になってから、やっとたどり着いた「ピラミッドプロジェクト」・・・・・・。
しかし、その瞬間、坂田は一九九八年の初春、黄色い斑点のてんとう虫が腕時計のベルトの所にとまっていた「瞬間」を見ていた。いったい「瞬間のベクトル」の中で何処にいたのだろうか?「過去」なのか「未来」なのか、「現在」なのだろうか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-19 17:00:00
4540文字
会話率:77%
世紀末の一九九九年二月のこと、ある町で一件の殺人事件が起こった…
「カクヨム」にも掲載しております。
最終更新:2019-07-14 20:54:41
8511文字
会話率:4%
普通の高校2年生の女の子である小出九九葉と、彼女が恋をしている相手で人形が大好きな男の子である鏡赤獅。幼馴染であるふたりは毎日一緒に下校をしていた。何の変化もないと思って歩いていたいつもの帰り道で、赤獅は河原に捨てられたフランス人形を拾う。
そして一部が破れていたこの人形の服を二人が直した時、九九葉の人生は狂い始める・・・。
------------------
人形+日常侵蝕系ホラーです。異世界転生要素はありません
今日見た夢がかなり鮮明で記憶に残るホラー物だったので、それを題材にして脚色したものをこうして短編小説にしてみました。
何となく今日中にこれを書かないといけない気がしたのですが、解釈を間違えていて呪われないか心配です・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-10 20:43:33
2713文字
会話率:40%
〜いこう、世界が終わる前に〜
幼い頃、父から虐待を受けていた有藤小夜は、命の実感を得られないでいた。子供の頃より何とか実感を得ようとし模索した。その結果、父が虐待をした理由さえ知ることができれば、人らしく生きられるようになるのではないかと
思うようになる。
そんな時、十五歳になった小夜は高校入学の日、美しく妖しい雰囲気を纏う少女、浅川麗奈に出会い、父親の影を見る。
麗奈と新たに友人となった真奈美も交えての仄暗い青春を通じて、小夜は成長していく。
1999年、ノストラダムスの予言が囁かれる頃を舞台にした百合ありのヒューマンドラマです。
考えた末、タイトルを変えました。よろしくお願い致します。
尚、この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-22 15:51:04
147521文字
会話率:34%
一九九一年。秘密結社ヘリオスの主導の下、日本ではある極秘プロジェクトが進められていた。〈人工全能計画〉――遺伝子改造によって従来の人間よりもはるかに優秀な新人類を創出し、強力な駒とするプロジェクトである。そして優秀な〈人工全能〉の中でも最高
傑作と呼ばれた者、白金ヒヅル。彼女はヘリオスによる「力による平和」、則ち暴力と恐怖に依る統治の理念に密かに疑念を抱いていた。
※白金記の序盤より遡ること十九年、本編でも少し触れていたヒヅルの人工全能開発研究所時代の物語です。本編と併せてお読みいただくとより楽しめますが、黎明編のみでもお楽しみいただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-01 07:38:00
26829文字
会話率:35%
一九九八年四月二六日 日ノ日
魔法界出身の【夜朝 優矢】は私達が暮らす人間界へ魔法界が育成する"帝国式軍"の軍人の一人として送り込まれる事になった。
優矢は物心ついた頃から父親や兄に人を殺す事を教え込まれて育ったが、
人を殺す事に飽きた優矢は魔法界を滅亡へと追いやる、【怪魔】と呼ばれる魔物の駆除に勤しむ部隊、帝国式軍に入隊したのだ。
だが、入隊前夜、封印されていた魔法界と人間界の扉が何者かによって開かれ、魔法界に生息していた怪魔が人間界になだれ込んだ。
優矢は入隊したてでありながら十二の歳で人間界へ送り込まれる事となったのである。
そんな中優矢は光を通さない黒い瞳の青年、【甘蓋 閑次】と出会う。
彼は一体何者なのか・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-30 04:00:00
539文字
会話率:45%
一九九九年、突如奇獣と呼ばれる化物共が現れた。奇獣はその種類毎に神話世界の獣や英雄、神や悪魔の名前を与えられた。
そして奇獣は爆発的に増殖、徐々に人類の生存圏を脅かしていた。
二〇四〇年 三月、オーストラリア大陸が奇獣に制圧された
事で南半球のほぼ全てが全滅した。
物語はここから始まります。
奇獣に支配されかけた世界、度重なる戦いの中で、後に新時代の侍と呼ばれる少女と、悲運に傾いた傾奇者の少年のお話。
カクヨムにも同じのあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-27 23:27:53
227398文字
会話率:46%
────俺は愛煙家だ。三度の飯よりタバコが好きだ。
そう豪語する田場浩矢だったが、女との悲惨な飲み会をキッカケに美しい満月に禁煙を誓う。
「その誓い、しかと聞き入れよう。」
偶然にも田場の誓いを聞き入れてしまったお月さまは、密かに禁煙失
敗のペナルティを設けていた。
そんな事を知る由もない田場は、ニコチンの悪魔にそそのかされ無様に敗北してしまう。
「ぷは~。きんえんごのおたばこはおいしいでしゅね~~~!」
そう呟いた瞬間、科せられたペナルティが発動してしまい、田場は見たこともない世界に!
なんとその世界には・・・タバコが存在していなかった!
田場と個性豊かなキャラクターたちによる、笑いあり、涙あり、戦闘あり、ハーレムあり、なんでもあり!?の空前絶後のタバコ栽培生活が始まるッッ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-05 02:31:50
7455文字
会話率:48%
その世界には『死』が溢れていた。
西暦一九九九年。
一つの世紀の終わりと共に人類は終焉への道を辿ることとなる。
それは、どこが始まりだったのか……
とある製薬会社、とある宗教組織、とある隕石の飛来、原因とされるものは数あれどヒトの世界はそ
の日を境に一変した。
地獄と例えられるものに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-07 18:27:53
210808文字
会話率:29%
小説投稿サイトを閲覧中に事故で負傷した、ライトノベル専門レーベル『ハーキュリー・ノベルズ』の編集者、鳴尾来杜(ナルオライト)。彼は転生によって世界中の物語を蔵書として管理する巨大文書庫『バベル図書館』へと送られる。蘇ったライトは施設を管理
する謎の司書ミネバによって長期未完成書架作品群、通称エターナルに終止符を打つべく、パートナーのサクヤと一緒に終わりのない物語を終わらせるため果てしない戦いを開始する。二人が最初に訪れたのはレベル九九の転生勇者が存在するファンタジー世界。ライトはそこで敵の居城を守護する双剣使いの女騎士、ロザリンド・アーデンと激突する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-14 19:28:42
122005文字
会話率:23%
サトルは、市民運動を中心に写真をとっていた。ある日、ユニバーサル商事社屋前で反対運動を撮影していると、ボディガードたちが、活動家に暴力を振るうのを目撃。必死にシャッターを押した。そんな最中に爆弾騒ぎで、サトルは気絶してしまう。そのサトルを
介抱してくれたのは、浅井市恵という少女だった。しかし、おかげでサトルも活動家と疑われ、ボティガードに拉致されてしまう。
なんとか解放されたサトルは、市民運動団体の市恵や、他の仲間とも交流が始まる。そして、爆弾で気絶をきっかけに、五年前に亡くなった姉の尚子の霊がサトルの頭の中に出現するようになる。
爆弾騒ぎのときに見かけた妙な生き物は何だったのか。
ユニバーサル商事が撮影を進めている映画は、どんな内容なのか。
なぜ、尚子の霊がサトルの中に現れたのか。
その背後には、織田信長の陰陽師として、野望を閉ざされた賀茂友久の存在があった。遺伝子操作で蘇った信長と、それを支える賀茂友久。彼らは、現代に何をなそうとしているのか。
という話ですが、最初に書いたのが一九九三年で、まだカメラもフィルムが全盛の時代。また、ヒトゲノム計画もまだ達成されていない時代でした。さらに、映画のデジタル化もまだまだで、この二〇数年の時代の進化を思うと隔世の感があります。しかし、この設定自体を変えてしまうと話が成り立たない。なので、時代を一九九〇年代のままにして、手を加えたものです。
その意味では古くさい話ではありますが、まあ、興味がありましたらどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-07 18:07:33
93323文字
会話率:31%
ある知能指数の者が九九・九%自殺してしまう自殺IQというものが発見され、国際機関はその人間たちに安楽死薬を配布することになった。
十三歳のクリスとジェニーは自殺IQの持ち主で、互いを支えに生き苦しい人生を送っていた。
二人にはそれぞれ
絵と音楽の才能があった。
二人はどちらかが死んだらもう一方も薬を飲んで死のうと決めていた……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-11 19:47:42
12247文字
会話率:29%
主人公たちは、放課後になり下校途中。洞窟探検と称して放流口に足を踏み入れた。
そこから始まる冒険は彼らにとっての未来への布石か、それとも過去の永遠の喪失か……。
初めまして九九やちと申します。上では仰々しく書いてますが、実際はまだ
結末を決めかねているだけです。
遅筆なので投稿が遅いとは思いますが、お付き合いいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-11 16:33:28
4658文字
会話率:50%
小学3年生の男の子・カケルは、2年生のころ、九九が得意でうまく言えたのに、3年生になって、急に2けたのかけ算が言えなくなってしまったのはなぜ?
最終更新:2018-01-02 16:32:15
1613文字
会話率:26%
ただ、この夢を解く鍵となるのは、まさしく男根イメージとしての宝剣と、
観音のもらした善男子ということばのみである。
『ねむり姫』 澁澤龍彦 河出文庫 一九九八年初版
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
二人で一話ごとに交互に書きま
す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-22 03:51:41
26403文字
会話率:19%
予言は外れていなかった。
最終更新:2017-11-05 00:17:25
2758文字
会話率:0%