あら……あなたは私を感じてるの? キョトンとしてどうしたの? あなたの後ろにいる影に話しかけたわけじゃないのよ? ……え? 私は誰ですって? 私は……
……ごめんなさい……あなたの次元だと私の名前を認識することができないのね……
「
アペルピスィア」
これで良いかしら……これがあなたが認識できる私の名前よ。でも、私を感じれるなんて面白いわ。たまにいるのよね……そういうの……
もののように扱うなって? そんな事をしているつもりはないわ……ただ私には、あなた達が絡まった糸の塊のように感じているだけだから。
興味を持ったの? そうね……あなた達は自我を持った人という存在と認識しているかもしれないけど、その認識も私からすれば単にベクトルの塊なの。色々なベクトルが集まって絡んでいるのが、私にとってのあなたという認識。
あなた達が言うところの時間の流れも、肉体も意識も私にとってはベクトルの糸の塊なの。糸という表現はダメかもしれないわ。ベクトルだから細い水のような流れだと考えてもらえばいいわ。常に流れてるから止めることはできないの。
え? あなたは意識をもった人間という存在ですって? あなたの次元からみれば、そうなのでしょうね……私からすれば、あなたの意識ですらベクトルの塊。
ベクトルの流れが絡み合う様は凄くキレイよ……あなた達は人生というみたいね……時間のベクトル方向から観察すると一つのアートにみえるの。あ……アートというのは、あなたの次元の言葉で表現しているだけだから気にしないでね。
そんなことを何故あなたに話すのかって? そうね、ただの暇つぶし……キレイだけど退屈……たまにベクトルを弄って遊ぶこともあるんだけど、ベクトルの流れはとても繊細で疲れるの……手元が狂って存在を消しちゃったりするのよ。そう、あなたのようなのは貴重なの。弄ってないのに私を感じることが出来るんだから。
私がベクトルを弄ると何が起きるのかって? 細い水の流れのようなものだから、それらしく復元するわ。……そうね……説明するのも面倒だから、物語にしてたまに教えてあげる……面白いかどうかはわからないけど……それでもいいでしょ?
あなたに私を感じてもらえて、とても嬉しかったわ。あなたの次元で言うところの過去形の表現ね。そんなものですら私には本当は意味がないんだけも……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-30 00:00:00
5809文字
会話率:37%
過去の体験から自ら行動することを辞め、周りに流されることにした稲荷咲良は人気の仕事を初めては辞めてを繰り返していた。9個目になる仕事の「ゲームのテストプレイヤー」になると、早速題名のないVRMMOのテストプレイをすることになる。
キツネが好
きで自分好みのキツネっ娘キャラを作っていると、なんとそのキャラが好みのアマテラス・オオミカミに異世界転生させられてしまった。九尾の女の子「イナリ・サクラ」として新たに異世界で生活していくことになった彼女は、神様にも分からない「ベクトルチェンジ」というスキルを手に入れる。その効果とは一体?!
優柔不断(のせい)で自由奔放(に流されちゃう)な冒険&日常ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-20 01:31:48
130250文字
会話率:50%
都内の広告代理店に勤務している坂田祐介は、一九九八年初春に不思議な体験をする。それは、現実の時間で七、八秒の出来事が記憶の中での体験では一年にも及ぶものであった。坂田の体験したはずの記憶を辿りながら物語は展開していく。
ある日、同僚のグラフ
ィックデザイナーの早川満は突然「山」が理由もなく気になりはじめて翻弄する。早川は坂田を巻き込みながら、何故「山」が気になるのかを探っていくうちに登山家の黒川一郎と出会う。黒川は二人にふくろう蝶の不思議な話をし、ファイルムメーカーの企画する世界の著名なカメラマンがある「瞬間」に一斉にシャッターを押す写真集の制作を依頼してくる。「写真集」と「山」。物語は偶然と必然のプロットを繋ぐよう展開する。すべての偶然が繋がっていく。
早川が気になっていたのは実は「山」ではなく「ピラミッド」であった事に二人はたどり着き、それは三千年後の人類にとって重要な全世界で展開されるプロジェクトである事を認識する。操られている・・・・・・誰かに。
二人は、ピラミッドプロジェクトの全貌を必死で探ろうとする。登山家である黒川は実は、人類学、医学、天文学、考古学などの学位をもつ学者であった。黒川は水先案内人のように、二人を導いていく。そして、ついに「山」「写真集」そして「ピラミッド」が繋がり「ピラミッドプロジェクト」の全貌が明らかになる。しかし、実行するにはどうしても必要な協力者がいる。
黒川は、手をかざして不治の病を治すことが突然できるようになった高木光を紹介する。高木は政財界の人脈をもって「ピラミッドプロジェクト」に協力することになる。そこに、英国から帰国した男、加藤が一九九九年一二月三一日に、全世界のテレビ局が同時に二四時間番組を放送するという「ミレニアムプロジェクト」の協力を高木光のところに持ち込む。「ピラミッドプロジェクト」と「ミレニアムプロジェクト」が繋がっていく。早川が「山」が気になってから、やっとたどり着いた「ピラミッドプロジェクト」・・・・・・。
しかし、その瞬間、坂田は一九九八年の初春、黄色い斑点のてんとう虫が腕時計のベルトの所にとまっていた「瞬間」を見ていた。いったい「瞬間のベクトル」の中で何処にいたのだろうか?「過去」なのか「未来」なのか、「現在」なのだろうか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-19 17:00:00
4540文字
会話率:77%
ある日パチンコをしていたら突然目の前が光に包まれて、気付けば俺は草原のど真ん中でパチンコを打っていた。
何を言っているのかわからないと思うがとりあえず言わせてほしい。
神よ、お前は俺をどうしたい?
周囲に見たことのない化け物が
いるのを見ると、恐らく俺は最近流行りの異世界召喚的な何かに巻き込まれたような気がしている。
昨日までゲームして、飯食って、寝て、大学行って、バイトして、たまにパチンコに行ったりして、そんな幸せでイージーな生活を過ごしていたはずなのに、どうして明らかにレベル1の雑魚にしか見えない俺がこんな場所に?
誰かな、俺の人生の難易度イージーからインフェルノに変えた奴。
とりあえず何故か一緒についてきたパチンコ台を打ちながら、すぐ背後に接近してきているファンタジー特有のとんでもない化け物を見て、俺は如何に現実世界が幸せだったのかを思い知った。そして同時に絶対帰ろうって決意した。
そう、これは異世界に、人を煽るのが大好きなとびっきりの煽り豚がインしちゃっただけの、とびっきりのクソファンタジーである。
※この作品は、社会の疲れやストレスを日々蓄積させてる方向けの頭を空っぽにして読める小説ですが、主人公がクソすぎて逆にストレスが溜まる可能性があるのでご注意ください。
※第一部完結までは毎日21時に更新されます。
※一話辺り、おおよそ2500文字前後固定です。ご理解の上閲覧ください。
※感想は見ていますが、基本的に関与、返信はありません。返信をお求めの方はダイレクトメッセージ、もしくはTwitterアカウントにてコメントいただけると幸いです!
@konekodayo00 ←Twitterアカウントです。
※LV999の村人の書籍作業等があるため、第一部完結以降は不定期更新となります。
※こちらの作品は別サイト様でもPN『星月子猫』で掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-24 15:38:49
109569文字
会話率:49%
1日1つ、とてもとても短い物語をお届けいたします。
日常で感じたこと、体験談、体験していないこと、考えていること、他人はこう考えているんじゃないか?と想像したこと、妄想していた小説の場面等等…ジャンルを問わず、思いつくままに。
全ての事柄
・文章について、私自身の意見というわけではありません。
こういう方はこう感じているかな?とか、そういったものも含まれますので、あくまで彼ら彼女ら一人一人の物語としてお受け取りください。
書き溜めたりもしていますが、
・投稿の遅れ
・投稿後の文章レイアウトの変更
・極端なベクトルや思想の内容
等、ご容赦いただけると嬉しいです(^^;
では、
365日続けられるよう、頑張って書いていくぞ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-10 00:22:22
18142文字
会話率:12%
過去に暴力事件を起こしたことがきっかけで学校内で最底辺の烙印を押された神谷圭。彼はある日転校してきた美少女、白石琴音と出会う。ぶっきらぼうだが根はやさしい圭と性格と言動に難ありの琴音は行動を共にしていく。ベクトルの違う世界で生きてきた彼ら
は次第に互いに興味を持ち始める。そうしていくうちに彼らは互いの秘密―即ち「過去」を知っていく。彼らの「過去」、そして「未来」。これは不器用な彼と素直になれない彼女が織りなす日常青春物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-09 20:00:00
74065文字
会話率:57%
”今日の俺の名”は『(略)セクシー下着の貴女にぴったり!税抜¥298』だぜ……。
α(アルファ)国トップスパイの俺は、潜入したN国でドジを踏んで捕まり、毎日毎日、尋問という名の拷問を美人将校から受けるが、なぜか拷問のベクトルが明後日の方
を向いており、トップスパイの俺様でもいっそ○○してくれと叫ぶ日が続く……。
・この物語はフィクションです。登場する国家、組織、人物、企業、商品は、すべて架空のものです。
・当作品には反社会的行為が記されておりますが、あくまで物語を彩る上でのフィクションであり、実際に行為を助長する内容ではございません。
・物語上の反社会的行為を実際に行うと、法律によって罰せられます。
・本文中には「排泄行為」、「男性の性行為を表す単語」が表記されています。
・登場人物が話すレクチャーや蘊蓄(うんちく)、英語は、すべて作者の出任せ、ハッタリです。本気にして実践しても一切の責任は持ちませんですよ。
※『カクヨム』様でも公開されております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-08 20:00:00
222080文字
会話率:46%
お互い好きなら、問題ないよね!?
ベクトル吹き飛ぶ前衛的文章!
最終更新:2019-03-16 21:53:24
457文字
会話率:69%
死んだ俺に渡された魔法はベクトル魔法だった。
異世界転生で自分の魔法を高めていく。
主人公がベクトル魔法で成り上がる物語。
お目汚しにならなければ幸いです。そうなっても作者はいじめないですださい。豆腐メンタルです。
最終更新:2019-03-07 05:16:03
1920文字
会話率:78%
貴方の好きな人ってどんな人ですか?
僕は卑屈で自分に自信が無いマイナス思考です。
だからこそ反対の明るく快活で強い人が好き。
いわゆるプラス思考な人が。
お? つまり恋愛って化学反応なのでは?
案外ベクトルが違う方が引き合うのでしょう。
さ
て、貴方の好きな人はどんな人ですか。
これを読んで自分の好きな人の理想像を教えてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-21 17:16:46
844文字
会話率:0%
頭を打って死んでしまった主人公。神様の気まぐれにより転生しベクトルを操れる魔法を手に入れた。名を改めバークとなった主人公は位置ベクトル、重力ベクトルなど様々なベクトルを使い分けられるようになり、やがて最強へなっていく。
最終更新:2018-12-07 18:16:39
4527文字
会話率:50%
オタク高校生のサバイバル学校生活。
割と苦めな現実を浮世離れした主人公がショボイ人生経験とか見当違いの感情なんかで姑息にやりくりしつつ色んな辻褄合わせに奔走するお話し。
最終更新:2018-11-20 21:00:00
337572文字
会話率:40%
平凡な人生を送っていたはずの男子高校生萩。
ある日を境に非日常な世界へと巻き込まれていく。
想いと思いが交差する世界。
『其のベクトルは交わらない。』
スランプ故にゆっくり更新していきます。
最終更新:2018-11-17 00:19:47
4619文字
会話率:36%
優は人見知りであった、だが彼は他の人見知りとは別ベクトルの人見知りだった。彼は学校では明るくて楽しい奴と思われているが本当の顔は他人なんかと全く関わりたくない、1人になりたい、根暗な性格であった。学校の美少女「白石 奏」と出会い彼の心は‥
最終更新:2018-11-12 21:37:13
75125文字
会話率:52%
主人公の飛田真司は30歳独身の化学教師。冴えない風貌で、彼女なし、童貞。ある日空から降ってきた受け持ち生徒の白井真理亜を受け止めたせいで死んでしまう。
善行のおかげで、神様に魔法があるファンタジー異世界に、真理亜と一緒にダブル転生させても
らう。
異世界では王立アカデミーに進学し、そこで出会う仲間や教授たちとの交流を通じて、大きく成長を遂げる。
そうして発明で身近な人を幸せにするという夢を叶えるため、魔法と現代科学の合わせチート技を使って大活躍。
恋愛や戦争や、魔物も出てきます。R15とさせていただきました
第1章 クーリエ領の怪力次男坊
ピーターの転生、誕生から、12歳までのクーリエ領でのお話。ピーターが6歳の時に、トーマスの星見の儀(魔法属性の診断)の際、ピーターが星見の水晶を壊してしまう。大きな借金を背負ってしまったクーリエ家。クーリエ家の財政を立て直すために、ピーターはワインの生産のために圧縮魔法や、現代知識を駆使していく
第2章 王立アカデミーでの活躍
ピーター12歳から15歳までの王立アカデミーでのお話。入学試験主席で新入生代表になったピーターは王太子エギルと同室となり、王太子グループの一員として成長していく。ベクトル教授の実験室や、戦闘訓練などで大活躍し、ファンクラブまでできてしまう。公爵家のエレーヌ、幼馴染のナンシーとも怪しい関係になり、楽しくも危ない学園生活を送っていく
第3章 二人の転生者
ピーターとマリーの15歳から16歳までの王立アカデミーでのお話。入学試験主席で新入生代表になったフルショア公国からの留学生マリウスはピーターと同室となり、二人の転生者が徐々に親睦を深めていく。一方ピーターの元仮面婚約者のエレーヌはマリーの護衛のハンナと恋愛関係に、ピーターとマリーの協力でさらに爆走する発明品で、学園生活はさらに盛り上がっていく
第4章 フルショア公国後継戦争
ピーターとマリーの16歳から17歳までのフルショア公国でのお話。無線機によりフルショア公国の危機を知ったマリーとピーター。二人は結婚をして、リガリア王家の友人としてフルショア公国の危機に介入することとなった。
人を幸せにするために現代化学を活用したいと望んでいたピーターであったが、戦争に飲み込まれていく
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-07 13:00:00
188925文字
会話率:15%
沙の海の滸に落ちた彼は、彼を拾った彼女と歩いている。
終着点は分からない――色んなものを巻き込み、巻き込まれながら、
二人で、ゆっくり歩いている――
この小説には以下のモノが含まれてます。
・一応R15
・どう足掻いても御都合主義
・
御都合主義が霞む程度の赤黒さ
・本筋が既に茶番。
・様々な方向から乱舞するネタ。
・見切り発車。
まあ、それはともかくゆっくりしていってね!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-14 01:57:52
398414文字
会話率:50%
コウモリであるとはどのようなことか
最終更新:2018-03-06 22:30:04
327文字
会話率:0%
今回は、いわゆる戯曲というものに挑戦。
というよりも戯曲と小説の間には絶対的な隙間がある。そこを突くことはできるのか…研究・挑戦である。
また人が確実に普段は見せない中核の部分の会話をふんだんに取り込んだ不思議な世界。違和感だらけの世界
。それを「なんだこの面白くなさは!!」「変な気分だ!!」とズレたベクトルで“楽しんで”頂けると幸いです。
ご感想よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-26 04:42:32
1598文字
会話率:80%
人生の岐路に立たされる度に迷い、もがき続ける一人の男が東日本大震災によりベクトルの向きを変える物語。
最終更新:2018-01-20 00:14:37
4910文字
会話率:42%
一年後、この世界は滅びを迎える。
円環の勇者が一堂に会する、円環会議の場で。
異世界の神フォルトゥナに選ばれた宮代巧は、地球から異世界へと転移した。
女神から与えられた三つの力を手に。
神の台帳へのアクセス権を得て、ステータスを閲覧する《万
象体系》。
成長の糧となる加護の取得量を増大させる《女神の恩寵》。
そして、《並列思考》。
すべては、ひとつのベクトルを向いていた。
「臨機応変に対応しつつ、その場で成長しろということか……」
相手に合わせて成長し、世界を救う。
証明しよう。その使命を果たすため。
異なる世界の伝承の力を。
※切りのいいところまでは、毎日更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-15 20:00:00
55073文字
会話率:43%