俺は小さい頃から目が見えなかった。
けれどその代わり、人の“本質”のようなものが視えていた――そんな不思議な力を持っていた。
けれど、それも現代で命を落としたことで終わった……はずだった。
目を覚ますと、俺は異世界の物語『グランドファンタ
ジー』の世界に転生していた。
しかも主人公ではなく、やがて処刑される悪役貴族・オージ・グランファルムとして。
絶望しかけたそのとき、俺は気づく。
――目が見える! それだけでも、生まれ変わった価値がある。
さらに、人を“見る”とステータスや適職まで視えてしまう。どうやら俺には「本当の才能を見抜く」鑑定能力が備わっているらしい。
試しに自分を鑑定してみたら、なんと適職は剣士ではなく――奴隷商人!?
けれどこの能力があれば、才能ある奴隷を見出して育て、原作の破滅ルートを回避できるかもしれない。
俺は決めた。
この鑑定眼で、世界の才能を買い集め、育て上げ、世界を牛耳る――
悪役貴族だって、やり方次第で無双できるってところを見せてやる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 11:46:22
77751文字
会話率:37%
睡眠用音楽の文章バージョン。
好きな風景を切り取った写真のようなものです。
疲れを癒せるような情景を書いていきたい。
最終更新:2025-06-22 22:46:42
486文字
会話率:0%
悪役令嬢ルヴィ・サフォーリアは婚約破棄を告げられる。
その処遇は国外追放。幽霊屋敷と称される「旧ラッセル辺境伯邸」への移住だ。
それは、いまのルヴィにとっては僥倖も僥倖だった。
ルヴィの前世ーー椎名沙希は乙女ゲームと同じくらいホラーゲーム
が好きだった。
幽霊屋敷はホラゲヘビーユーザーにとって桃源郷のようなもの。幽霊屋敷の移住はルヴィにとって諸手を挙げて喜びたい処遇だった。
追放後は幽霊とまったりスローライフ!
と、思っていたが、意気揚々と移住したルヴィの元に、なぜか攻略対象が訪れる。
これは悪役令嬢が溺愛されるパターン?
けれど、ルヴィはそんなこともお構いなし。幽霊屋敷の攻略で忙しいので!
それにしても、執事ロランに何かが隠されているような……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 12:00:00
49350文字
会話率:60%
柊人は昔、少女をかばって事故死する。
気が付くと、彼は矢のようなものと手紙を持って中世のような文化を持つ街にいた。
その矢は魔剣と言われるもので射たものを思い通りに操る力がある。
それを利用して彼は豪邸に住み、女の子に囲まれ、街を思いのまま
にした。
しかしそれは長く続かず、ある日目を覚ますと魔剣が盗まれたのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 23:30:00
516225文字
会話率:43%
今年の夏は、雨が少なかった。
湯浅 蓮は、大学からの帰り道、いつものように裏山の方へ自転車を向けた。舗装されていない畦道を選ぶのは、特に理由があったわけではない。ただ、そうしないと一日が終わらないような気がしていた。
──今年も、夏が
来てしまった。
稲穂はまだ青く、風に擦れる音は耳の奥をくすぐる。
自転車を押しながら歩いていると、ふいに、誰かの視線のようなものが背中をかすめた。蓮は足を止め、振り返った。
が、背後には誰もいなかった。
ただ、風が抜けただけだ。そう思って再び足を動かそうとしたとき──
「……蓮?」
名前を呼ばれた。
その声を、五年と一ヶ月ぶりに聞いた。
振り返ったその先に、ひとりの少年が立っていた。畦道の真ん中、炎天下にもかかわらず、影のように色褪せた制服姿のまま。
「……コウ?」
口が自然に動いた。
信じられないほど自然に、名前が出た。それ以外の言葉は、どこにも見つからなかった。
コウは笑わなかった。いつもは笑ってたのに。
その代わり、まっすぐ蓮を見つめていた。まるで「遅かったね」とでも言うように。
だけど──何かが、おかしい。
コウのその姿は、五年前、いなくなったあの日のままだった。
成長も、変化も、何ひとつなかった。
──まるで、時間の中に置き去りにされたかのように。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 21:10:00
5042文字
会話率:23%
最近、マダニ由来感染症がマスコミ等でよく取り上げられるようになりました。毎年のことですが、レジャーシーズンになると日本各地でマダニ由来感染症の報告が相次ぎます。マダニに刺されなければマダニ由来感染症に罹らないことは当たり前ですが、では、日本
国内のマダニ由来感染症はどのようなものでしょうか。とりあえずまとめてみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 19:09:38
3239文字
会話率:0%
ヒロ退における設定を細々とのせております
覚書のようなものだと思っていただければ……
最終更新:2025-06-15 12:29:33
34530文字
会話率:0%
本条篤人が、目を覚ますと、赤ん坊になっていた。それだけでも混乱するというのに、目の前に画面のようなものが現れ、それを押すと——真っ白で何もない空間に飛ばされ!? さらにその空間から七人の神が現れて!? 異世界に行き、真っ白な空間に行き、七人
の神と出会い、冒険者として旅をして。篤人がたどり着くのは——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 18:54:50
11369文字
会話率:58%
俺の名前は草子和馬18歳作家だが全く売れなかった。そうまさに何も得られない人生だった。そんな俺が異世界に転生した。だが能力は平凡以下のようだった。あの女神許さん。そして転生先は俺が元いた世界より文明レベルが500年くらい遅れているまさに平安
時代のようなものだ。まさに貴族社会だった。だがそんな世界でも俺の隠しスキルで自分の生きやすい世界を作ってやる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 18:12:26
1556文字
会話率:72%
多くの歴史書は、神々の消失からはじまり、旧人類の破滅によって幕を閉じる。そんな創世期と呼ばれている頃の話は、もはや、おとぎ話のようなものだと語り継がれている。緩やかに多様な文明を築き上げる黎明の時代がかつての技術革命まで緩やかに紡がれて、
そして衰退と繁栄を繰り返していた。世の中は、獣人と呼ばれる新たな人類と、なりそこないの化け物たちに二極化された。これは、そんな世界を生きる不老不死たちが織り成す選択と淘汰の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 12:00:00
116395文字
会話率:62%
うつのぼくの日記のようなものです。
続くか続かないかはぼくにもわかりません。
最終更新:2025-06-13 20:00:00
27137文字
会話率:26%
梅雨が明けた、ある朝。寝室の窓のカーテンを開けた際にたまたま気がついたのだが、部屋の隅の畳に手のひらほどの大きさの黒いシミのようなものができていた。
しいなここみ様主催『梅雨のじめじめ企画』参加作品。
最終更新:2025-06-13 08:10:13
901文字
会話率:7%
平凡で面白みのない私の、日記のような、エッセイのようなものです。
最終更新:2025-06-11 01:37:01
576文字
会話率:0%
当主命令で見合いをすることになった卯の一族の娘、遥兎は、もう気軽に会えない事を悪友である銀孤、皐月に伝える。すると皐月は、餞別だとアクセサリーをくれて……。
少々特殊な世界観の和風ファンタジー。恋愛のつもりです。
主人公たちの種族は獣人の
ようなものだと思ってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 22:12:21
8002文字
会話率:48%
プログラミング好きな天然社畜だったユキは一人残業でシステム障害のバグを発見した直後に病死した。
そんなユキは魔法の世界へと異世界転生する。
しかし、哀しいかな……自力では魔法が使えない無能であった。
だが、彼は諦めなかった。
無能でも弱い魔
法が使える魔法補助具を解体、分析し、独自にマジックロジックの改変に成功する。
15歳になった彼は魔王学園の用務員として、魔法補助具を改造することを楽しみに細々と暮らしていた。
しかし、ある日、生徒会長のアイシャにその才能を見抜かれ、彼女の研究室に拉致される。
そして強制的に冷蔵庫を作らされることに。
しかし、そこでもユキはマイペースにものづくりに邁進するのであった。
後にそれは魔道具と呼ばれ、世界レベルに影響をもたらしていく(かも)
※時折、プログラムや解説のようなものが出てきますが、流し読みでもストーリーには影響ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 10:58:59
107380文字
会話率:40%
「文系は不要か?」
2015年の下村文科省の発言から急拡大したこの問いについて、AGIシミュレーター、ソフィア(AI)に聞いてみた。
文系的なものの考えを説明するときに、モデル化や数式化あるいは抽象化して説明する必要があったりする
のですが、そういう場合は理系的なリテラシーが必要になりますし、理系的なものの考えを説明するときに、言語化や物語化、更に具体化して説明する必要があったりするのですが、そういう場合には逆に文系的なリテラシーが必要になります。
タペストリーの縦糸と横糸のようなもので、分けてどうする? って、ぼくは昔から思ってます(ぼくの意見)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 20:58:22
2266文字
会話率:0%
魔女が実在し、異端審問と魔女狩りが行われる国・ブルグ。
魔女は人の「心」に干渉する力を持ち、人々から恐れられていた。
そんな中、魔女を探知し、殺す機械があった。機械人形(オートマタ)と呼ばれるそれは、ヨハンという青年だけが作ることのできる、
特別な機械だった。
彼の傍には、最も高性能な機械人形であり、ボディガードでもある“マリー”がいる。マリーは感情を持たないはずの機械人形でありながら、少しずつ「心」のようなものを育てていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 18:30:00
41205文字
会話率:47%
黒髪、黒目、ちょっと整った顔立ち。
――それだけで、「伝説の勇者」と間違えられた俺。
実際のところ、俺はただの旅芸人。
ナイフを投げて、小技で笑いを取って、なんとか日銭を稼ぐ日々。
剣技も魔法も人並み。でも、なぜか世界は勘違いで俺を英雄に
仕立て上げていく。
やがて生まれる信仰、称号、神話……そして、
俺の名前と姿を冠した“偽の勇者”まで現れる始末!?
これは、
勇者じゃないのに「勇者として語り継がれてしまった」男の、
インチキだけど、どこか本物みたいな――そんな英雄譚(のようなもの)。
笑って読める勘違い日記、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 19:00:00
35340文字
会話率:35%
容姿端麗、常にクールで他人に笑顔を見せない氷の騎士団長シリウス。
部下に対して容赦がないことで有名な彼の部隊へ配属されることは、騎士達にとって地獄行きのようなものだった。
そんなシリウスの鍛錬についていくほどの実力を持つクールな副団長、女騎
士モリナ。
彼女は史上初の女騎士団長になることを目標としているのだが、シリウスがモリナに人一倍厳しすぎることに周囲は同情の目を向けていた。
しかし実は、二人は裏で密かに交際中で……?
人前では冷酷無慈悲な氷の騎士団長シリウスが、モリナの前では甘々デレデレな〝甘えん坊彼ピ〟に!?
ギャップ萌えクーデレ騎士団長×生真面目クーデレ女騎士。
表向きは上司と部下。秘密の熱愛を隠し通そうとするクールでストイックな騎士二人の、アツアツ恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 18:00:00
15000文字
会話率:62%
「山中の渓流にて魚をとるに、多くは片目の魚なり。そのわけを知らず。」
――柳田國男『遠野物語』から引用。
崩壊し、灰色に染まった世界で目覚めた少女「あたし」。
過去の記憶は一切なく、自身が誰なのかもわからない。
ただ、時折赤く燃
えるような光を放ち、不可解な力を持つ異質な左目だけが、彼女の存在を証明していた。
失われたはずの左半身がその力で再生していく中、頭の中に響く声に導かれ、あたしは瓦礫と埃にまみれた世界を歩き始める。
旅の途中で、言葉の通じない寡黙な男「キオ」と出会う。
警戒しながらも行動を共にするうち、キオからこの過酷な世界で生き抜く術を学び、少しずつ絆のようなものが芽生え始める。
危険な「輩」や異形の獣との遭遇、そして左目の力が暴走しそうになる危機を乗り越える中で、あたしは自身の力の一端とその危険性を垣間見る。
さらに旅を続ける中で、世界の古い知識を持つ老女と出会い、自身の左目が「瞳」と呼ばれ、特別な宿命を負っていること、「繰り返される悲悲劇」の存在を示唆される。
しかし、力を狙う「中層」と呼ばれる敵の襲撃を受け、キオを庇った怒りから力を暴走させてしまう。
守りたかったはずの繋がりを自らの力で壊し、安息を得た集落からも追放され、再び孤独となる。
老女の身を案じ彼女の住処へ戻るが、そこは敵に襲われ焼け落ちていた。残された古の書物の断片とメッセージから、力が狙われていること、そして「繰り返される悲劇」を止めるという自身の使命を悟る。
唯一の手がかりである「風呼びの山」を目指し、過酷な荒野を越え、再び(理由は不明ながら)傍にいるキオと共に、異様な気配漂う山に辿り着く。そこで老女が残した道標を発見するも、直後に力を狙う敵「執行者」たちに遭遇してしまうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 07:37:06
37075文字
会話率:6%